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ありふれた日垞ずトラディショナル・ホットケヌキ

    通っおいる病院の予玄が朝から入っおいたので、䌑みではあるけれど出勀する日ず同じ時間に起きお出かける準備を始める。
    病院に行くだけならすっぎんにマスクだけでいいかな、ず思うのだけど、せっかく電車に乗っお早い時間から出かけるからにはどこかのお店に寄っお矎味しいものでも食べたい。おしゃれなお店に入るかもしれないからず、仕方なくメむクを始める。いざメむクを終えお鏡を芋るず、案倖悪くないなずちょっずテンションが䞊がる。

    そんなに時間もかからず終わり、朝ごはんを食べたいなぁなんお思いながら駅前の商業斜蚭をぶらぶらする。
    珈琲通はずるい。トラディショナル・ホットケヌキはい぀でも私を誘惑する。喫茶店のホットケヌキはなぜこうも人間を簡単に操れるのか。パンケヌキではなく「ホットケヌキ」なのがたた、たたらない。気づけば入店しおいた。

    䞀人でお店に入った時の難点が「お奜きな垭にどうぞヌ」ず蚀われた時の垭取りだ。これを簡単に、颯爜ず悩むこずなく着垭できる人からアドバむスが欲しい。店内をうろちょろキョロキョロしお、氎を運がうずしおくれおいる店員さんにフェむントをかける10秒がい぀も気たずい。でも遞んでしたう。

    奥の暪䞊びの2 人垭は、空いおいるどこに座っおも隣に誰かが座っおいるこずになる。ひずりで新聞を読みながら、スマホを芋ながら、PCを叩きながら䜜業する方ばかりで、混雑しおいない今、せっかく綺麗に1垭おきに座った皆様の間を埋めるのは、かなり勇気がいる。
    手前の2人垭は、奥に比べれば隣ずの間隔は開いおいるが、それでもどこに座っおも隣がいる。しかもみんな2人でおしゃべりを楜しんでいる。
    悩んだ結果、「他所様のおしゃべりを聞くのもたた䞀興」ず謎の蚀い蚳を぀けお手前の空いおいる垭に座った。

    モヌニング限定のサンドりィッチに惹かれながらも、匷い意志でトラディショナル・ホットケヌキずアむスティヌを泚文。焌くのに10分かかるずいう説明も、読曞をしたい私には奜郜合だ。
    先に、ず泚文したアむスティヌがすぐに運ばれおくる。ガムシロップを入れおストロヌで混ぜる。

    カランカラン

    倧きなグラスの䞭で氷が鳎らす音が倧奜きだ。埌ろの窓から入る日光を济びお反射するグラスも、暑い日は特に矎しく芋える。この光景ず音のために、カフェや喫茶店を遞んで入っおしたっおいるような気もする。

    本を読もうずは思っおいたので家から䜕冊か持っおきおいたのだが、先ほど同じ商業斜蚭の䞭に入っおいる本屋さんに寄っお぀い買っおしたった本を取り出す。

    叀賀及子さんの『私は私に私が日蚘を぀けおいるこずを秘密にしおいる』。

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    初版は2025幎10月。

    「文孊フリマ」が毎回入堎者数を曎新し、日蚘本がブヌムになり、自分でも日蚘を曞きたい・noteで公開したい・ZINEにたずめたい  ずいう人が増えおいるなか、日蚘゚ッセむストの第䞀人者が、日蚘を曞く際の独自の経隓知ず秘密を倧公開。その実践䟋ずしおの日蚘もあわせお収録。日蚘を読みたい人にも、曞きたい人にも、いたすぐ圹立぀アむデアず実䟋が満茉の、これからの日蚘䜜家に捧ぐメタ日蚘゚ッセむ。

    晶文瀟ホヌムペヌゞ より

    日蚘を曞き始めようず思い、そういえば「日蚘本」ずいうものをしっかり読んだこずがないこずに気づいた。
    前回の蚘事で玹介した小沌理さんの『みんなもっず日蚘を曞いお売ったらいいのに』は、日蚘本ずいうよりは日蚘の曞き方本なので、実際に出版されおいる「日蚘本」を読んでみたいず思い立った。

    小沌さんの『1日が長いず感じられる日が、時々でもあるずいい』を読みたいず思い本屋さんに行ったのだが、残念ながら眮いおおらず。芋぀けた際には買っお読みたす。
    ゚ッセむのコヌナヌを眺めおいるず、叀賀さんのこの本が䞊んでいた。アむデアず実䟋が満茉。そう蚀われおしたったら、日蚘入門しようずしおいる私はあっずいう間に賌入。

    実はただ読み終えおいないのだけれど、そこには「日垞」が広がっおいる。これがありふれた日垞ずいうものか。それが優しくお愛おしくお、クスッず笑える。
    ありふれたず蚀ったが、そこに曞いおある出来事を私は䜓隓したこずがないから、本圓にありふれおいるのかはわからない。他人の日垞は、自分にずっおの非日垞だ。だからこそ、私が䜕気なく過ごしおいる今日ずいう日も、誰かから芋れば小さく愛おしい物語になるのかもしれない。

    そんなこんなで、トラディショナル・ホットケヌキが運ばれおきた。
    これだよ。こういうのでいいんだよ、こういうので。欲匵っお2枚にしたけど倧正解。

    ナむフで小分けにしおいるず、隣の垭の2人の女性の䌚話が聞こえおくる。

    「その䌚瀟やばくお。倫が退職する時もさ、蟞める盎前に有絊消化するじゃない有絊なのに䌚瀟から電話が来るのよ。それで倫が出瀟するず、1日反省文曞かされおさ」
    「私が電話しおやったのよ。こっちは有絊の暩利䜿っおるんだから、もう呌び出すなっお。たた連絡しおきたら瀟長に蚀うからっお。そしたら連絡来なくなったよね」

    ずんでもねえブラック䌁業の話だった。奥様、あたりに溜たっおいたのかずっず話しおいお、察面の友人らしき女性はりンりンず聞き専しおいた。垭を遞んだ成果は果たされた。

    芋えるずころにある3人垭には、サラリヌマンらしき日本人男性2人ず、海倖の男性1人が座った。
    3人ずも、流暢な英語で䌚話しおいる。いただに英語をペラペラに話す日本人を芋るず、すごいなヌず感嘆しおしたう。自分が英語を話せるようになりたいず思っおいるからかもしれない。
    それにしおも、田舎の喫茶店で仕事らしき商談をしおいる人ずいうのは、䞀䜓どのような職業なのだろうか。瀟䌚人になればもっず仕事の知芋が増えるず思っおいたけれど、ただただ知らないこずだらけだず実感する。

    ホットケヌキはい぀の間にか完食しおいた。飲むように消えた。

     
     
    【30代゚ンゞニアのリケゞョが、゚ンゞニアを蟞めるたで】 メヌカヌで電気系゚ンゞニアずしお働いおいたす。瀟䌚人6幎目、転職1回。 日々のふず思ったこず、これたでの理系人生での経隓、奜きなこずの話などを雑倚に綎りたす。

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