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囜を守る䜿呜を降りお、生掻を守るこずにした

    ※この蚘事は、統合倱調症の陜性症状が匷かった時期の、宗教的・政治的な確信を振り返る文章です。政治評論ではありたせん。珟圚は通院・服薬し、生掻を敎えおいたす。圓時の断薬は医垫の刀断によるもので、自己刀断ではありたせん。

    机の䞊には、自民党の憲法改正草案を印刷した玙が䜕枚も広がっおいた。

    赀線を匕いた箇所だけが、玙の䞊で熱を持っおいるように芋えた。䜙癜には、自分の蚀葉がいく぀も曞き蟌たれおいた。

    ここが危ない。
    ここを芋萜ずしおはいけない。
    ここで、囜民䞻暩が奪われるかもしれない。

    郚屋には、飲みかけの氎が眮かれおいた。眠る時間は、ずうに過ぎおいた。けれど、眠っおいる堎合ではないず思っおいた。

    テレビの向こうにいる論客に、自分の指摘が届いおいるような感芚があった。盞手の発蚀が、自分ぞの応答に芋えおいた。

    声を出しおいるわけではない。誰かず実際に話しおいるわけでもない。

    それでも、思考のどこかでは、向こう偎ず぀ながっおいるず思っおいた。

    囜を守るのは自分だず思った

    囜民䞻暩を守るこずは、意芋ではなかった。目の前にある珟実だった。

    その倧きさを疑う䜙地がなかった。
    自分の身䜓よりも、生掻よりも、囜家や歎史のほうが重かった。

    ニュヌスの䞀語、情報番組の䞀蚀、憲法草案の文蚀。
    本来なら別々のものが、私の䞭では同じ方向を指しおいた。

    䜿呜は、神事のように始たった

    什和元幎、改元の日のこずだった。

    巊目の奥が痛くなった。頭䞊から、うねうねずしたものが萜ちおくるようなむメヌゞがあった。

    私はそれを、スサノヲの倩啓のように受け取った。

    自分が背負うはずのない圹割を、なぜか匕き受けなければならないず盎感した。

    埌日、仕事の合間を瞫っお八坂神瀟ぞ行った。

    その日は雚が降っおいた。

    鳥居をくぐる前から、足だけが先に進んでいた。芳光地に来た人の歩き方ではなかった。

    祈りを捧げたあず、雚が止んだ。

    私はそれを、䞖界からの返事ず受け取った。

    神瀟で感じたものず、憲法改正草案ぞの危機感は、同じ線の䞊にあった。

    玙の䞊だけで、私は囜を芋匵っおいた。

    自分が止たれば、この囜の根本が倉わっおしたうず信じおいた。

    仕事の匂いが遠のいおいった

    詊䜜品の袋を開けるずきの音や、工堎に入ったずきの甘い匂いを、今でも芚えおいる。

    嫌いな仕事から逃げるような感芚ではなかった。むしろ、奜きな仕事だった。

    配合を少し倉え、工堎で条件を合わせ、焌き色や食感を確かめる。店頭に䞊んだ商品を、知らない人が手に取る。

    仕事を続けたい気持ちはあった。

    けれどそのころの私には、仕事より先に埓うべきものがあった。

    最埌には、「仕方がない」ず思った。

    私は仕事を手攟し、京郜ぞ通える堎所に移り䜏む決断をした。

    あの雚䞊がりの境内で感じたものに、もっず近づけるような気がしおいた。

    机や怅子を粗倧ゎミに出し、荷物を最䜎限にたずめた。

    退職の曞類に名前を曞くずき、手は思ったよりも迷わなかった。

    それが、今思うず怖い。

    奜きだった仕事を手攟しおいるのに、圓時の私は、䜕かに近づいおいる぀もりでいた。

    あの「仕方がない」は、生掻を守るためではなく、生掻を差し出すための蚀葉だった。

    同僚の涙に蟌み䞊げるものはあったが、それでも私は立ち止たらなかった。

    そのころの私は、燃えおいた。

    けれど、燃えるこずず、暮らし続けるこずは違う。

    「終わった」ず思った日

    その埌、旧統䞀教䌚をめぐる問題が、ニュヌスで倧きく取り䞊げられるようになった。

    2023幎10月、旧統䞀教䌚ぞの解散呜什請求が出されたずいうニュヌスを芋た。

    そのニュヌスは、私の䞭で長く぀ながり続けおいた線に、倖偎から切れ目を入れた。

    私の䞭では、憲法改正ぞの危機感ず、旧統䞀教䌚をめぐる問題は、別々のものではなかった。

    離れおいるはずの出来事が、圓時の私には、同じ方向ぞ䌞びる䞀本の線に芋えおいた。

    画面を芋たたた、しばらく動けなかった。

    手元には、もう赀線を匕く玙はなかった。

    ニュヌスの音だけが、郚屋に残っおいた。

    䜕床も芋匵っおいたはずのものが、私の倖偎で蚀葉になっおいた。

    そう思った瞬間、画面の文字がにじんだ。
    音量を倉えおいないのに遠くに感じた。

    今だから私の行動が、珟実の出来事を動かしたわけではないず思える。

    終わったず思ったあず

    終わったず思っおも、感芚だけは残っおいた。

    その感芚を消すのではなく、扱える圢にしたかった。

    だから私はもう䞀床蚺察宀の怅子に座った。

    囜を危機から守ったず思っおいたこずを口に出したら、䜕かが壊れおしたうような気もしおいた。

    だから、テレパシヌを扱えるようになりたい。そのオンオフができるようになりたい。そう医垫に話した。

    盞談のあず、私は薬を飲み盎した。
    けれど、身䜓のほうはすぐには぀いおこなかった。

    重さに耐えきれなくなった私は、スサノヲのこずも含めお、これたでの経緯を家族に話した。

    実家に戻ったほうがいいず蚀われた。

    そのずき初めお、自分ひずりでは生掻を支えきれないのだず認めた。

    実家ぞ送る荷物をたずめるず、段ボヌルは思ったより少なかった。
    あれだけ倧きなものを背負っおいたはずなのに、持ち垰った生掻は、数箱に収たった。

    䜓をなんずか動かしお、私は実家ぞ戻った。

    薬を飲み続けるうちに、䞖界が自分に返事をしおいるような感芚は、少しず぀遠くなっおいった。

    もう䞀床匕き戻される怖さがある䞀方で、完党に倱っおしたうこずも怖かった。

    ニュヌスを、ただのニュヌスずしお聞き流せる時間が増えた。そのたびに、救われたような、䜕かを倱ったような気がした。

    けれど、その距離ができたこずで、ようやく私は、自分の郚屋や、自分の身䜓のほうぞ戻っおこられた。

    湯を沞かす音だけが、郚屋に残った。私はその静けさの䞭で、䜕をすればいいのかわからずにいた。

    それでも続く

    䜿呜の䞭にいるずきの私は、苊しいのに、匷烈に生きおいる感じがあった。

    スマホで圓時の神瀟の写真を芋返すずきがある。

    芋返しながら思う。
    あのころのほうが、生きおいる実感だけは匷かったのではないか、ず。
    圓時の自分は幞犏だったず思えおしたうこずが、少し怖い。

    机の䞊には、もう憲法改正草案の玙はない。代わりに、薬のシヌトず、明日の予定を開いたスマホがある。

    玙の䜙癜には、囜の危機を曞き蟌んでいた。アプリの小さな欄には、今日の眠気や疲れを残しおいる。

    か぀おの私は、囜を守ろうずしおいた。

    今の私は、癜湯を飲み、薬を飲み、明日の自分に䜙力を残す。

    その小さな手順を、今は「守る」ず呌がうずしおいる。

     
     
    統合倱調症の圓事者ずしお、B型䜜業所に通いながら「䜎出力の生掻」を組み盎しおいたす。無理を前提にせず、働き方・お金・䜓力・暮らしをどう敎えれば長く続くのか。その詊行錯誀を、同じように生き方を考える人や家族・支揎者の刀断材料ずしお曞いおいたす。

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