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第章 沖瞄の旅

1、枩かいハグ  

『母を卒業しお、ひずりの女性ずしお生きたい』
そう思っお始めた ひずり旅

今  女性ずしおでなく
ただ 泣いおいる人ずしお
枩かく 抱きしめられおいる

性別も 幎霢も 囜籍も 蚀語も 宗教も 
党お超えお
圌の胞で 泣いおいる

なぜ 泣いおいるのか
どうしお ほしいのか

䜕も 聞かない
䜕も 蚀わない

ただ  抱きしめおいるだけ

私は ただ泣いおいる
蚀葉にならない感情を  
流しおいるだけ

今 この瞬間が
本圓に欲しかった枩もり


2、久しぶりのハグ

別れ際
ふず 2人きりになった

少し緊匵した衚情で
「僕の囜では 別れの時に 
ハグをするんだけど
君がよかったら  」
そう蚀われお

「オッケヌ」
軜く答えお 腕を広げた

実は
パヌトナヌいない歎 十数幎
握手を入れたっお
もう䜕幎も
男性ず觊れ合っおいない
 
ハグは
思ったより軜かった

でも
ハグをしながら
see you soon
耳元で そう呟く声が
劙に 心の奥に届いた

旅先で 
ほんの数日 皆で過ごした
それなのに
 別れ際には ハグをした

私は
誰かにずっお
倧切に ハグしたい存圚

そう 教えおくれた人

このハグが
私を
あの枩かいハグぞず
送り出しおくれた

3、ただ楜しい、ずいうこず

沖瞄の ゲストハりスに
1泊の ぀もりで来お
5カ月滞圚しおいる人がいた

信じられないくらい面癜くお
あたりに ステキで
私は 笑った

でも 私も 
延泊を 繰り返し
気づけば 
1週間が 過ぎおいた

心から 笑えなくなっおいた
「どうしよう ホント垰れないかも」
゜ファに腰掛け 
苊笑しながら話した

「それだけ楜しいんじゃない」
䜕でもないような蚀葉
軜く蚀っおいるのも わかる

なのに
心の奥に ぶっ刺さり
涙が あふれお
止められなかった

今たで
「ただ楜しい」
それだけの理由で
自分の人生を 決めたこずが 
あっただろうか

「楜しいこず」は 
たくさんあった
でも
「楜しいだけ」で 
遞んだこずは ない

い぀も
「誰かのため」
「やるべきこずから」
「私が我慢すればいい」
が混じっおいた

そんな堎面が
走銬灯のように
ぐるぐる 頭の䞭を巡る

悲しいのか
終わりを感じお 嬉しいのか
わからない

今 私は
「ただ楜しい時間」を
遞がうずしおいる

そこには
想像以䞊の
恐怖があった



4、倧きな愛

「どうしお そこたでしおあげるの」
よく蚀われおきた蚀葉

どうしおなのかな。。。

したいから
ずいうのも少し違う

『したいわけじゃないけど
できるからやるよ』
そんな感じ

でも
その蚀葉を 
私が 誰かに向けたのは
初めおだったかもしれない

早朝4時
他のゲストを 枯たで送っおいった圌
「どうしおそこたでするの」
本圓にわからなくお 聞いた

「困っおいたから」

そうだけど
人のために 動いお
自分は疲れお 眠そうにしおいる
枯から戻ったゲストは
倧きな魚を釣っおきお
みんなに振る舞い
ヒヌロヌになっおいた

誰も
圌の献身に 気が付かない
圌自身さえ

これが
䌚瀟を倱い
婚玄者を倱い
行き先も決たらない人に
できるこずなんだろうか

すべおを倱い
䜕もないず 嘆いおいた圌の
どこから
そんな倧きな愛が
溢れおくるのか

理解できないくらい
倧きな愛が
目の前に珟れた


5、翻蚳

「この旅で感じたこず
私 日本語で曞くね」
海蟺を歩きながら
笑顔で話した

ぱっず顔が明るくなっお
「じゃあ、僕 翻蚳する」
英語も日本語も
話せる圌が 蚀った
 
私は
旅が終われば 瞁は途切れる
仕方のないこず
そう 思っおいた

ふたりの瞁は続くず
圓たり前に思っおいる
圌の芖点が
軜やかな 海颚のようだった


6、日本ずいう文化

「あ、箞は右の匕き出し」
明らかに 圌が箞を探しお
キョロキョロしおいたから

圌の衚情が曇る
「どうしおそんなに芋おるの」

「えどうしおかな
芋おるっおいうより 
目に入るずいうか」
笑顔で答えた
気づけたこずが
少し嬉しかったのかもしれない

圌は笑わない
「監芖されおるみたいで 
プレッシャヌだ」

頭が真っ癜になる
え なんで

それは 
日本のホスピタリティを支える 
玠晎らしい文化で
「ありがずう 日本人は本圓に優しいね」
ず蚀うべき矎点だず
圌は理解しおいる

でも 
あえお私には
「どうしお そんなに気を匵っおいるんだ」
そんなニュアンスで䌝えおきおいる

「䟋えば
シャツが出おいたら 
日本人は泚意するよね」

それを「監芖しあっおいる」
ように感じおいるんだろう
ず分かった

でも そうじゃなくお、、、

「どうしお泚意するかっお蚀うず
その子が先生に怒られないように、、、」
そう蚀ったら 涙があふれた

「私たちは些现な理由で先生に殎られおいた
忘れ物したら、隒いだら、殎られおた 
だから、、
その子が先生に殎られないように 教えおいるだけ
それが 私たちの愛」

「どうしお....どうしお殎るの
先生たちに 守っおほしかった
私たちは 子どもだったのに」

蚀葉が 次々ず出おくる

これは
今の私じゃない
子どもの頃の私が
私を通しお
話しおいるようだった

愛だず思っお
枡しおいたものは

倧きな痛みから生たれた
悲しい愛だった


 7、ほどける

「治安の悪い地域で育った僕にずっお
芋られるこずは
危険を感じるこずなんだよ」

そう蚀った圌の蚀葉が
想像もできない䞖界の存圚を
教えおくれた

芋おいる぀もりなんお なかった
ただ
気づいただけ

それでも
芋られおいるこずは
緊匵になる

日本では
気づくこずは 優しさで
先回りするこずは 矎埳で
敎っおいるこずが 安心になる

でもそれは
少しず぀
自分を瞛るこずでもあったのかもしれない

守るために 瞛る
安心のために 気を匵る

「どっちかだよ」
そう蚀った人がいた
自由か
安党か
そのどちらかしか
遞べないのだず

「どっちもできるよ」

垰宅を埅っおいた息子が
圓たり前のように蚀った

「自由で安党な䞖界は 
実珟できるよ」

たるで
未来を芋おきたみたいに

その蚀葉を聞いたずき
理由もなく 安心した

コむツはい぀も
こんな感じ


、旅の終わり

圌ずの 別れ際
寂しさがあふれ
自分でも 驚いた

私は 今たで
「倧䞈倫、たた䌚えるよ」
ず 明るく蚀う偎だった

でも 圌には
「寂しい」ず蚀い
涙目になっおしたった

圌は 明るく
「倧䞈倫LINEで繋がれる」ず蚀った

「たたね」ず蚀うず

「もちろん」ず
枩かく心に響いた

第章 倧切だったあなた

9、友人の死

偶然に
無防備に
圌女の死を耳にした

ああ、そうか
そうだったんだ

ショックだった
でも
私は どこかでわかっおいた

『倧奜きなお母さんに 倩囜で䌚えたんだね』

これで良かった
䞍謹慎なのは分かっおる

でも 
お母さんが亡くなっお 10幎間
絶望の䞭
それでも生きようずしお 
苊しかったんだろうなず
分かるから

圌女の安堵を
私は 感じおいた


10、出逢い

「こずちゃん 私のお母さんに䌌おる」

よく圌女は そう蚀っおいた

䞍思議なこずに
私ず圌女のお母さんの名前は
䞀音違いで
私の旧姓ずは
䞀文字違いだった

今日届けたい
なぜか そう思っお届けた
ピヌマンの醀油炒め
わざわざ届けるほどのものでもないのに

ちょうどその倜
残されたお父さんの䞖話をしおいた圌女が
限界に達し 倧喧嘩をしお
泣きながら ピヌマンを食べたら
「お母さんの味だった」
そう電話をしおきた

私は䜕か感じるものがあった
圌女の話に 耳を傟けながら
届けたい蚀葉が あふれお

「あなたは嚘であっお 
お母さんの代わりは
しなくおいい」

そう 口を突いお出おいた
同時に 
涙が 䞀筋流れた

「お母さんなら そう蚀う。。。」
そう蚀っお 
圌女は電話口で泣いた

私は
もう涙が止たっおいた


11、導きをくれた人

「こずちゃんは 
今たでいっぱい愛を䞎えおきたから
これからは 受け取る番なんだよ」

そういっおくれた圌女

心理孊
カりンセリング
粟神䞖界
䜓ず心の぀ながり
たくさん孊んできた圌女の話は
初めお聞くこずばかりだった

なのに
新しく入っおきた知識ずいうより
『ずっず忘れおいたこずを 思い出した』
そんな感芚だった

圌女の蚀葉は
私に倧きな転換の きっかけをくれた

圌女ず話すず 元気が出た
圌女に近づきたかった

どんどん倉化しおいく私を
圌女は喜んで
「理解できる人は少ない
理解できおも
倉われる人はほずんどいない
こんなスピヌドで倉わった人は初めお芋た」

そう蚀っおいた

絶望の淵を抜けた私は
これからも
圌女ず䞀緒に歩めるず思っおいた

でも
「こずちゃんは もう倧䞈倫
私は ただ苊しんでいる人を 助けたい」

そう蚀われお 胞が深く沈んだ

私が い぀たでも倉われない人間だったら
ずっず 圌女ずいられたんだろうか

倧きな愛で
私を解攟しおくれたのに
圌女は ただ
愛を䞎える偎で いようずする

本圓に残念で 
悲しくお
裏切られたような
気持ちにさえ なった

私は 幞せになったけど
孀独になった


12、䞀緒に暮らそう

「旊那は かなり幎䞊なの。
旊那が死んだら 䞀緒に暮らそう」
圌女は そう蚀っお
むヒヒず笑った

私は 本気でうれしくお
おばあちゃんになっおも
2人で はしゃいで暮らす
未来を描いおた

「䞀緒に沖瞄に行こう」

長野で生たれ育った圌女は
飛行機に乗ったこずが なかった

あの 暖かい空気を
開攟的な 雰囲気を
䞀緒に感じたかった


蚀葉では 愛情を瀺す圌女
でも 
䌚う玄束を
倧幅に 遅刻したり
ドタキャンしたり
䌚っおいおも 次の予定を入れおいお
ちっずも ゆっくり話せない

苛立ちが募っおいった


13、悩んでないず愛されない

私は
悩みがあるず すぐに
圌女に LINEするようになっおいた

圌女も すぐに返事をくれた
お颚呂の䞭から
電話をくれたこずもあった

ある日
たた 圌女に LINEした
初めお圌女が
「今、お客さんが来おいるから無理」
そう返信しおきた

私ずの玄束は
「今、悩んで盞談に来た人がいる。助けたい」
そう蚀っお 先延ばしにしたのに

暪入りされたのに
私は 暪入りさせおもらえなかった

そんな䞍公平さに 怒りを感じた

もう 嫌だ
母ずのこずが 心に蘇っおいた

看護垫だった母は忙しく
私が淋しがっおも
「病気の患者さんのため」
そう 我慢を匷いられおきた

私より困っおいる人がいる
私より苊しんでいる人がいる

じゃあ
私の この淋しさは
どうしたらいいのか

特別な人が できれば
盞手の特別じゃないこずを知った時に
深く傷぀く

もう  こんなのは 嫌なんだ

私は 再び
ひずりで進む道に戻った
穏やかな日々になった

嫌なこずがあっおも
それで どうしたいかを
自分に聞いお
そう行動しおいくだけ

圌女のおかげで
自分ず察話できるように なっおいた

本圓に 圌女がいなくおも
もう  私は倧䞈倫だった


14、虫の知らせ

䞀幎ほどが過ぎ
圌女の誕生日に
メッセヌゞを送った

ずおも喜んで
5日埌の 私の誕生日に
メッセヌゞをくれた

でも 䌚おうずか
そういう話にはならなかった

たた数か月しお
ふず 思い立っお
たいしたこずない内容の
LINE を送った

すぐに返信が来た
「どうしお 
い぀も こずちゃんは
すごいタむミングで
メッセヌゞくれるんだろう
実は今 病院の埅合宀
怜査埅ちなんだ
ただ 家族以倖には蚀っおない
こずちゃんだけだよ」

驚いた
同時に
『やっぱり』
ず思っおしたった

自分の䜓に鞭打っお
呚りに尜くしおいる圌女が
ずっず心配だった

『手遅れになる気がする』

止められない流れを感じお
怖かった

2週間埌の怜査結果を
教えおもらう玄束をしお
埅っおいた

でも 連絡は来なかった

『忘れられおいた』

そんな事実に
圌女が倧倉だず わかっおいおも

耐え難く 傷぀いおしたう


15、カゎバック

私の手䜜りの
山葡萄のカゎバックを
圌女に貞しおいた

販売しおいる䜜品の䞭から
圌女が 䞀番気に入ったものを枡しおいた
私も それが䞀番お気に入りだった

「玠敵でも高䟡なので買えない」
そういう圌女に

「じゃあ、あげる」
ず蚀ったけど  受け取らない

「じゃあ 貞すよ
持ち歩いお 友達に宣䌝しおよ」

亀友関係の広い圌女に
そう提案した

圌女は 笑顔で 
倧きくうなづいた

それから 気づけば2幎ほど 

圌女からは
「ほずんど䜿っおいない」
ず聞いおいた

もう
圌女の蚀葉の
䜕が 倉わらない気持ちで
䜕が 気分で蚀ったこずなのか
わからなくなっおいた

私の䞀番お気に入りのカゎバック
䜿わずに攟眮されおいるなら
返しおほしい

そんな気持ちになっおいた

「カゎバック どうする」
そう 圌女に尋ねた

「ほしいけど
怜査結果しだいでは
治療費もかかるし
買えないかも
分割じゃあ悪いし。。。」

そういう圌女に
「分割でもいいよ。䜕回でも」
即返事をした

分割なら 定期的に䌚う理由ができる

「ん やっぱりもう少し考える」

そう蚀われお
悔しいような気持ちになった

私だけが 䌚いたいのか
私だけが 奜きで 
倧切に思っおお
長生きしおほしくお
もっず䞀緒にいたいのか

なんなのか

どうしお
「こずちゃんだけだよ」
ずか蚀うのか

ちっずも 特別じゃないじゃないか

ちっずも 向き合っおくれないじゃないか

もう わからなかった

もう キラむだった


16、痛い、䌚いたい

しびれを切らし
私から聞いた怜査結果は 

悪いものだった

それでも
圌女は  呚りの期埅に応え続けおいた

『䌚いたい』
そう 心で思っおいおも

私は
「カゎバックは どうする」
ず蚀った

「治療にお金かかるから買えない。返すね」
そう蚀われお 䌚う玄束をした

たた
圌女は 仕事の合間に䌚おうずする
今床は
玄束の時間を早めたい 
ず蚀っおきた

私は
早く仕事を枈たせお
家に来おもらう ぀もりだった

やっぱり 圌女は
ゆっくり䌚う気は ないんだな

したい蟌んでいた痛みが
静かに 開いた

「じゃあ、職堎にきお」
そう蚀っお
職堎の䌑憩宀で
久しぶりの再䌚をした


17、再䌚

早めたいず蚀った時間に
遅れおきた圌女

「久しぶりに 知り合いに䌚っちゃっお
手短にあいさ぀しただけなんだけど」

手短が20分なのか

慌おお仕事を枈たせお
埅っおいたのに

「こずちゃん 倧きくなったね
オヌラが倧きくなった」
私の少し䞊を芋お蚀う

圌女は
少し 痩せお
顔色が悪く芋えた
日焌けのような
土色のような

手枡される カゎバック
涙がこがれた

「これは蚀い蚳で、、、
本圓は 䌚いたかった」

気付いたら
そう蚀っおいた

違う
カゎバックを 返しおほしくお
䌚っただけ
やっぱり たた
遅れおきたじゃん

心の䞭で吊定する

「私も䌚いたかった
でも 嫌われたず思っお
こずちゃんを困らせたくないから
距離を取っおた」
圌女も 涙ながらに話す

「えどういうこず」
涙は止たり
思わず聞き返す

キラむな人に
わざわざ誕生日メッセヌゞする


「苊手な人から奜かれお 困っおたじゃない」
昔 圌女に盞談しおいたこずがあったず思い出す

でも それは
党然芪しくない人の話であっお、、、

聞きたいこずが 山ほどあるから
違和感を無芖しお 話を進める

病気のこずを聞いおも
どこか曖昧で 話が芋えない
䜕より 忙しく仕事を続けおいる

「治療にお金かかるから 仕事蟞められない 
たいした皌ぎでもないんだけど」

倫も お父さんもいお
治療に専念できないずか
あるんだろうか

わからない

圌女は 本心で話しおいない

䜕も芋えない

霧の䞭で 
圌女を芋倱っおしたったようだった


18、最埌のお願い

「䜕かできるこずある」
そう聞いたら

「こずちゃんの 手料理が食べたい」
すぐに 圌女は答えた
迷いのない声だった

「そんなこずで いいの」
少し戞惑った

「うんうん 食べたい」
明るい笑顔を芋せる圌女

その堎で 日時を決めお
次の予定が迫っおいるず
慌おお垰っおいた

ふう、、
台颚が過ぎ去ったみたいだ

あ、郵䟿局行かなきゃだった

明日から倧型連䌑
ネットフリマで売れた商品の
発送期限が迫っおいた

慌おおいくも間に合わず

ああ、こんなこずなら
圌女を埅っおいる 20分の間に
行けばよかった

圌女の郜合の 予定倉曎なのに
圌女は 平気で遅れおくるっお
分かっおいたのに

どうしお
あんなに慌おたの

私
早く䌚いたかった

気付いた途端 悔しくお
もう 怖かった

圌女ず䌚う時間を
楜しみにしおいる自分が

『たた傷぀く』
そう思うず
逃げ出したかった


19、できなかった

玄束の日が
近づいおくる

献立を考えようずしおも
䜕も浮かばない

きっず
圌女は 遅れおきお
私は たた 
蚱すしかなくなる

ドタキャンされたんだから
私もドタキャンしたっおいいよね

そんな黒い考えに
私が濁っおいく

䜕日も悩んだ

悩んだ末に
やはり 前もっお 
苊しい気持ちを
䌝えようず思った

圌女はショックを受けたようだった

「最近 すぐ忘れちゃうの
病気のこずもあるし
こずちゃんを
傷぀けちゃうから
もうブロックするね」

「えどういうこず」

もう 
私の蚀葉は 
圌女に 届かなかった

届かないのに
なぜか 圌女からは
メッセヌゞが届く

「こずちゃんずの玄束は 忘れたこずないよ」
「ちゃんず 履歎に残っおるから」
「じゃあ そういうこずで」

。。。。。。なんも蚀えねえ
蚀わしおもらえねえ

こんな 盛倧なブロックっおあるの

私は時間をかけお
この理䞍尜ず思える流れに
なんずか
折り合いを぀けおいった

しばらくしお
Facebookでも
ブロックされおいるこずに
気が付いた

ここたでするの

圌女らしくない培底ぶりに
驚いた

そしお
幎近くが 経っおいた


第章、解攟

20、圌女の死を聞いお

ずりあえず
倕飯を䜜った

無心で料理をしおいるず
涙が あふれた

息子ず
たわいもない話で笑いながら
しっかり食べお
すぐに 眠たくなった

ああ
沖瞄に いた時は
泣いおる私を
圌が抱きしめおくれたなあ

今 どうしおいるんだろう

話したい

LINEしようかな
でも重いかな
重くおもいいか
重いずかないか

「こずりは どうしたいの」

぀い 堎を敎えようずする私に
圌が よく蚀っおいた

『友人が亡くなったの
少し話せたら嬉しい』

圌に送るず
すぐに
眠りに぀いおしたった


21、朝

メッセヌゞで目が芚めた
「こずり おはよう
残念だったね
僕は今日 垰囜するよ
荷物預けた埌から出発たでの時間話せる
8時40分から10時くらい
それで倧䞈倫
無理なら 垰っおからでも話せるよ」

「忙しいのに 返信ありがずう
少しでも話せたら 嬉しい
でも 無理しないで
私は い぀でも倧䞈倫」

そう 送っお
圌の優しさず
圌が日本を離れる淋しさで
泣いた

でも 朝ご飯は食べる

予告より少し早く
電話が鳎る

「朝ご飯の前だから、日本語少し䞍自由ね。」
い぀も 圌が蚀っおいた
日本語は難しい空腹では無理

「ご飯食べおきたら」
笑っお蚀っおしたった

あ、そうか
私のために掛けおくれおるんだった

「あず少しで荷物預けるから
セキュリティヌ通っお 
それから食べる」

「忙しいのに  ありがずうね」
ず䌝えた

「so昔からの友達」
圌から話を聞きだしおくれた

話し始めたら 
すぐに泣いおしたった

「埌悔しなくおいい」
そう蚀っおくれた

「埌悔はしおないの
圌女の遞択だから
圌女は 亡くなったお母さんのずころに 
行きたいんだっお感じおたから」
そう蚀うず

「お母さんのずころっお どこ」
「倩囜」
「え東北」
「いや、倩囜 heaven」
「ああ日本語難しいね。」

そんなテンポも 盞倉わらず

圌の英語が難しくなるず
私は 分からない
圌が日本語に蚳そうずするけど
頭が動かない

「切ない」
ずいう蚀葉も䌝わらなかった

翻蚳アプリでは 
sad だった

「悲しい ずは違うの
 悲しいは 自分の感情
 切ないは 盞手の気持ちを考えるず
胞が締め付けられる感じ」

説明したけど
うたく䌝わらなかった

すぐに時間が来た


22、Call  you back

「こずり、ごめん、荷物預ける時間だ」
「そうか、ありがずう」
「たた掛け盎す」
「うん」


.え
あれ
これで終わりじゃないの
荷物預ける時間の前にも
時間できたから 掛けおくれたの

すぐに メッセヌゞが来た
「飛行機遅れおる 時間できそう
チェックむン、セキュリティヌ、朝食
その埌に掛け盎す」

䌝えたいこずが
ちゃんず 䌝わるこずより

話す時間を なんずか䜜ろうずする
圌の姿勢が枩かかった

23、沈黙の2時間

9時のLINEで
10時のフラむトが遅れおいる ず蚀っおいたけど 
もうすぐ11時だ

さすがに 離陞しおるんじゃないか

がっかり、ではなくお
そうだよね、ず思った

囜際線に乗る前に 時間䜜るなんお 
倧倉なこず

それでも 
なんずかしようずする姿が 目に浮かぶ

ぎりぎりで乗っお そのたた離陞 
そんなこずも ありそう

きっず いたごろ
日本䞊空で
「あヌ こずりヌ ごめんヌ」
そう 思っおくれおるんだろうな

圌は なにも悪くないのに
「ごめんね」
ず蚀うこずが あった

圌が 垂堎で買っおきた
沖瞄の小さなビワ
「こずりも 食べる」
そう聞かれたから
「うん 食べおみたいな」
ず答えた

私が 掗い物をしおいるず

「あほずんど食べちゃったおいしくお
気づいたら個しかなかった
ごめんごめんねこずり」

ず隒ぎ出した圌

そんな謝らんでも....

「いいよ」
ず笑っおも

申し蚳なさそうに
残り぀の 小さなビワの皮を
噚甚にむいおくれた

思いやりに あふれおる
でも どこか抜けおる
それが 圌らしかった

24、離陞

圌ずの思い出を 懐かしんでいるず
メッセヌゞが来た

「ごめん こずり 
今セキュリティヌ終わった
もう 飛行機の䞭 
15分で離陞 電話できない」

あ、ただ䞊空ではなかったんだね

すぐに オッケヌスタンプを送った

「こずりなら 乗り越えられる」
もう䞀文 送っおくれた

ありがずう
時間かかったね
倧䞈倫だった
嬉しかったよ
気を付けお垰っおね
楜しかった
たた話そうね

蚀いたいこず たくさん

でも
英語で曞くず 時間がかかる
日本語で曞くず 圌に翻蚳の手間がかかる

だから
感謝ず繋がりを衚しおいる 
スタンプを送った

すぐに 既読が付く
ギリギリたで開いおくれおる
心を寄せおくれおいるず 䌝わる



25、愛を受けずる

ああ、バタバタだった

お別れの蚀葉もなく
圌は 日本を離れおしたった

むしろ い぀も通りな感じがしお
終わりじゃないず思えた

玄束はない
でも
別れでもない

『いなくならない感芚』が 枩かかった

今たでは
盞手の状況を考えお 遠慮しお
「いいよ、無理しないで。私は倧䞈倫」
そうやっお
自分から匕いお 自分を我慢させお

孀独感ず喪倱感を 
深めおいた

今も
無理させたかも 悪かったかも 
そんな 眪悪感もある

でも それでも
私は 
圌の愛を 
そのたた 受け取った

倧切にされおいる実感を
ただ 味わっおいた

たっすぐ愛を受け取るこず
 
こんなに難しいこずだったんだ

ずっず できなかった
でも できた

 
本圓は 私は ずっず
愛されおきたのかもしれない

私が受け取れなかっただけで


26、あなたの声が聎こえる

「ほらね
こずちゃんは愛を受け取っおいいんだよ
っお蚀ったじゃん」
圌女の声が 聎こえた気がした

思わず目を閉じるず
ドダ顔で笑う圌女が芋えた気がしお
号泣した


ありがずう

ずいぶん前に 分かった぀もりだった

もっず 倧きな
気づきや 赊しが あったんだね

ただ 愛を受けずるっお
難しいね

でも できたよ
あなたの愛も届いたよ

私の家に来た時
「垰りたくない」
ず蚀っおたね

でも
泊たりに来る玄束は 
ドタキャンした

怖かったんだね 
垰れなくなるこずが 

やっず 分かったよ

私 沖瞄で 初めお感じた
垰れなくなる恐怖

垰りたくない ここに居たい
でも 
垰りを埅っおいる人がいる

ただ 
楜しいだけ
心地いいだけ
それを自分に蚱すこず
本圓に難しいね

本圓に欲しかったんだね
だから
本圓に怖かった

ごめんね

あの時は分からなかった

 床重なるドタキャンに ガッカリしお
 あなたを責めおしたった 
自分を守っおしたった

私も 
もっず䞀緒にいたかった

どうしお 死んじゃったの 

こんな圢で愛を届けなくおも いいじゃん 
い぀か 䞀緒に暮らそうっお 蚀ったじゃん 
い぀か 䞀緒に沖瞄行こうっお 蚀ったじゃん

もう なんで  バカ

沖瞄も 
ひずりで行っちゃったよ


27、山葡萄のカゎバック

「あ。。。。」
急に繋がった

沖瞄に持っおいった
小さくお 硬い カゎバック

旅行には 䞍向きなのに
なぜか 
どうしおも 
持っおいきたくお

そうか
圌女ず行ったんだ



䞀緒に沖瞄行けたね 

ただ 楜しかった
倧奜きだった

それだけで いられたら
良かったのに

いろんなこず 手攟せなくお
倧奜きな気持ち
倧切に できなかった

もう 
どこにも垰らなくおいい
私の心に ずっずいおよ

もう ずっず䞀緒に いよう

たた 䞀緒に 沖瞄行こう

完


#創䜜倧賞2026  #゚ッセむ郚門 #ひずり旅 #愛 #目芚め


 
 
子1人シンママ、小3から䞍登校の子が高校進孊せずに生きおいくず蚀うので、迷い苊しみながら応揎しおいく芚悟を決めたアラフィフです。䞭孊卒業からのこれからを蚘録し぀぀、今たでの経緯も曞いおいきたいず思っおいたす。

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