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フジテレビと中居正広から予測する日本経済

    武智倫太郎

     みなさんは、フジテレビや中居正広という人物をご存じでしょうか?

     私はテレビを持っていないので、どちらもよく知りません。そこで今回は、フジテレビや中居正広が日本の将来にどの程度影響を与えているのかを、あえて『わかっていない人』の視点から考察してみたいと思います。

    フジテレビと中居正広を知らない人なんているの?

    『そんな人がいるの?』と思われるかも知れません。しかし、葛西さんから『日本ではピコ太郎ではなくフジテレビが流行っているようです。』と教えてもらうまで、私はフジテレビが何なのかすら分かっていませんでした。

     そこで、この日本のトレンディーな話題をきっかけに、私の周囲を調査してみました。すると、フジテレビや中居正広を知っている人は一人もおらず、私の環境では認知度ゼロという結果になりました。

     ちなみに、私は日本語の記事を書いているので、note上の知り合いの大半は日本人です。一方で、海外生活が長いので、note以外の友人・知人の大半は外国人です。そのため、フジテレビや中居正広を知らなくても、生活にはまったく支障はありません。寧ろ、そういった報道によって貴重な時間を浪費させられることのほうが、大問題なのです。

     さらに、このような芸能ニュースによって『高額医療費制度負担限度額引き上げ決定』といった重大な情報が隠されてしまうのは、由々しき事態です。

    #拡散希望 #高額医療費制度 #限度額認定証

    日本の情報は海外でどの程度報道されているのか?

     日本ではアメリカのニュースが頻繁に報道されるので『アメリカでも日本のことが報道されているのでは?』と思う人もいるかも知れません。しかし、実際には欧米では日本に関するニュースがほとんど放映されることはありません。

     これは、日本が安全で特に大きな問題を抱えていないことも理由の一つですが、海外メディアが関心を持つ国際情勢の中心は、中東、ロシア、欧州諸国、アフリカ諸国、インド、中国などであり、日本はほぼ蚊帳の外というのが現実です。

     さらに、第二次トランプ政権で国防長官に指名されたピート・ヘグセスは、日本がどこにあるのか、ASEAN(東南アジア諸国連合:インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)の存在すら理解していないのです。

     実際、アメリカで生活していると、世界地図を見せたときに中国を指して『これが日本だ』と答える人は決して珍しくありません。

    海外で認識されている日本のマスメディアとは?

     このような国際情勢の中で、海外においてかろうじて認識されている日本のメディアは、NHKとNIKKEI(日経新聞)くらいです。

     NHKはBBCと同じく特殊な報道機関であることは知られているものの、実際に海外の人々がNHKの報道を熱心にチェックしているわけではありません。NIKKEI(日経新聞)についても、経済番組で『NIKKEIインデックス』などが紹介される程度の認知度にとどまります。

     つまり、欧米の一般人にとっては、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、フジテレビなどの日本メディアの名前を知る機会すらないのが現実なのです。

    日本の『ノーマーク状態』は投資チャンス?

     このような日本の国際的なノーマーク状態が、日本の個人投資家にとっては大きなチャンスとなっているのです。この事態は英語が苦手で日本語の情報にしか触れない人々にとっては朗報かも知れません。

     例えば、海外ではフジテレビの問題、ジャニーズ事務所、SMAP、中居正広のスキャンダル、彼らの広告効果といった話題は、まるで『東洋の神秘』のようなもので、ほとんど知られていません。

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    【東洋の神秘・カブキ初来日】

     しかし、日本国内ではSMAPや中居正広のスキャンダルが、彼らを起用している企業の株価に影響を及ぼすこともあるのです。このような情報は日本語でしか得られず、海外投資家は参入しづらいため、日本の個人投資家にとっては『インサイダーに近い情報優位性』があるとも言えます。

     つまり、日本語しか読めない人にとって、日本国内のスキャンダル情報を活用することは絶好の投資チャンスになり得るのです。

    『知っている』の意味は英語だとどう変わる?

     英語では『知っている』という表現が『of』の有無によって意味が異なります。

    I know Nakai.:私は中居という人物を知っている。(直接の知り合いである可能性も含む)

    I know of Nakai.:私は中居のことを知っている(名前や存在を認識している)が、直接の面識はない。

     このように日本語の『知っている』は文脈によってニュアンスが異なりますが、英語では『of』を使うことで、単に存在を知っているのか、それとも実際に知り合いなのかを明確に区別できます。

     そして、私の場合は『中居正広って誰ですか?』というレベルなので、英語では『I do not know Nakai.』(私は中居を知らない。)と説明すれば、何が言いたいのか理解できるはずです。

     ところが、多くの日本人が英語を苦手とする理由の一つは、米語(アメリカ英語)では、以下のようなファッキングな表現が使われていることを知らないからです。

    Who cares?:誰が気にするんだ?(そんな奴は知らん!)
    Beats me.:さっぱり分からん。
    Should I know that person?:その人を知ってるべきなの?
    Never heard of 'em.:聞いたこともない。
    Who's that again?:誰だっけ?
    Who the fuck is that?:誰だよ、そいつ?
    Never fucking heard of them.:マジで聞いたことない。
    I have no fucking clue who that is.:マジでさっぱり分からん。
    Fucking nobody.:完全な無名じゃね?

    SMAP? それとも Smashing Pumpkins?

     そこでWikipediaで調べたところ、中居正広はSMAPの元メンバーだったとわかりました。

     いくら日本に疎い私でも、SMAPくらいは知っているつもりでしたが、実際に知っていたのは、ビリー・コーガン率いるThe Smashing Pumpkins(通称:SMAPAN)のほうだったのです。

    SMAPのメンバーについて

     SMAPのメンバーは以下の通りです。読者の皆さんは全員、名前だけでも知っていますか?

    私の認識レベル
    中居正広:知らない。何をしている人なの?
    木村拓哉:さすがにキムタクは知っていますが、漢字表記だと一瞬誰だかわかりません。
    稲垣吾郎:なんとなく根暗っぽい印象の人。
    草彅剛:ネットで『ゴリラマッチョ』と書かれていたので知っています。しかし、以下の写真程度ではマッチョのうちに入りません。ボディビルの世界では痩せっぽちの部類で、『マッチョをナメるな!(怒)』という気持ちになります。

     また、ビルダーとしてムカつくのは、スーパーのレジ袋に2Lの牛乳(約2kg強)を入れて持ちながら『あ~、重たい。筋肉ついちゃう~』とか言う女性を見かけると、『ビルダーが筋肉1kg増やすのにどんだけ苦労しとるか知らんのか! ゴルァ!』となる点です。
    香取慎吾:マヨネーズをそのまま食べる人。

     この程度の知識しか持っていない私に、日本のタレントが日本経済にどれほど影響を与えるのか分かるわけがありません。つまり、『 #フジテレビ 』『 #中居正広 』のハッシュタグにつられてこの記事を読んでしまった方々は、私よりも圧倒的な情報優位性を持っているのです。

    日本経済に影響を与えるのは論理ではなく感情

     私がチェックしている日産やソフトバンク、SGB、孫正義に関する情報は、以下の記事に詳しく書いてあります。

     しかし、実際に株価に影響を与えるのは、論理的な分析ではなく、SMAPファンの心理状況なのです。これは、かつて『ミセス・ワタナベ』と呼ばれた現象と非常に似ています。

    ミセス・ワタナベとは?

    『ミセス・ワタナベ』とは、日本の個人投資家(特に主婦層)を指す金融市場の俗称です。

    背景
     2000年代、日本の主婦層や個人投資家がFX(外国為替証拠金取引)に積極的に参入し、大規模な取引を行うようになったことからこの呼称が生まれました。日本の個人投資家は、低金利の円を借りて、高金利の外貨(例えばオーストラリアドルやニュージーランドドル)に投資する『円キャリートレード』を好み、市場に大きな影響を与えました。

    特徴
    ・相場の変動よりも『みんなが買っているから買う』という心理が働く
    ・企業の業績よりも、テレビのニュースやタレントの話題に影響される
    ・SMAPファンと同じく、『推し』や『話題』に投資行動が左右される

    ミセス・ワタナベの影響力

     一時期、日本の個人投資家のFX取引量は世界トップクラスとなり、金融市場で無視できない存在になりました。特に円安局面では、日本の個人投資家が一斉にドル買いに走り、円の相場に影響を与えることもありました。

    『SMAPファン心理』と『ミセス・ワタナベ』は似ている?

    『ミセス・ワタナベ』がFX市場を動かしたように、SMAPファンの心理が日本企業の株価に影響を与えることがあります。

    例えば、
    ・SMAPメンバーがCMに出演している企業の株価が、スキャンダル報道で下落する
    ・フジテレビが不祥事を起こすと、関連企業の株価も下がる

     つまり、『論理的な分析ではなく、大衆心理によって市場が動く』という点で、ミセス・ワタナベとSMAPファンは共通しているのです。

    つづく…

    武智倫太郎


     
     
     
    情報工学者/週刊バブルウォッチ編集長/『哭きの禿』原作者。 AI、金融、国際政治から日常の珍事まで、真面目に調べて、おかしく書く。 代表作『ボルガレナのボルチンスカヤ』 https://note.com/aiethics496/n/n8d4f9aef7c04

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