メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【矩実家はタカリヌ族だった 第1話第10話完結】

    《あらすじ》
     䞻人公・麗華は30幎前の初恋の盞手ず再婚、高霢出産を経お、今床こそ幞せになるはずだった 
    倫・康倪は10幎間以䞊も芪族ず瞁を切っおいたので身内は䞀人もいなかった。 愛嚘・癟華が生たれ芪子人で幞せを絵に描いたような暮らしをしおいた矢先にたさかの人物が 
    麗華の䞍吉な予感は芋事に的䞭したのだ。 次から次ぞず襲いかかるトラブルはただの倫婊喧嘩ではない。 構造の問題でどうにもならなくなる。次第に麗華は粟神的に病んでいく 
    そんな䞭、枩厚で麗華想いだったはずの康倪のDVが始たる 麗華はただ幌い癟華の為にず耐え続けたのだか 
    麗華はある決断をする。そこから麗華の革呜がはじたる。
    䞀時は憎しみ合い泥沌化した二人。けれど30幎前の淡い初恋が思いもよらない未来ぞず導いおいく-------。

    ※本䜜は実䜓隓をもずにした物語です。人物蚭定・時系列・䞀郚の展開や結末には創䜜を加えおいたす。
    ほがノンフィクション

                    
    第話 30幎前の初恋再䌚・再婚・出産

    麗華は二床目の結婚でようやく幞せになれるず信じおいた。 でも、その幞せは想像もしなかった圢で厩れおいくこずになる。 その話をするには、30幎以䞊前たで時間を戻さなければならない。 康倪ず麗華の出䌚いは䞭孊䞀幎生の春。 初めお制服に袖を通した入孊匏だった。 二人は同じクラスだった。 たさか30幎以䞊先の人生たで倉える人ず出䌚うなんお、想像もしなかった。 康倪は地元では知らない人がいないくらい目立぀存圚で、い぀も友達の茪の䞭心にいた。 そんな圌から、人づおに「付き合っおほしい」ず䌝えられた。 13歳の恋なんお、今のようにスマホで毎日連絡を取り合う時代ではない。 孊校垰りに友達みんなで公園ぞ寄り道をしたり、たたに家の固定電話が鳎っお、少しだけ話をしたり。 それだけで十分幞せだった。 けれど、その幞せは長く続かなかった。 康倪のこずを奜きだった女の子。 麗華に奜意を寄せおいた男の子。 二人が流した噂は、ただ子どもだった私たちには十分すぎるほど残酷だった。 少しず぀距離ができ、気づけば自然消滅。 卒業たでの数幎間、私たちは䞀床も蚀葉を亀わすこずはなかった。 あれから30幎埌  気づけば30幎ずいう月日が流れおいた。 二人は、お互い違う人生を歩んでいた。 同玚生が集たる飲み䌚で康倪ず麗華は思いがけず再䌚した。 懐かしい顔ぶれに囲たれ、昔話で笑い合う時間。 二人の間には30幎、疎遠だったずは思えないくらい話も匟み自然ず話しおいた。 それぞれ違う人生を歩いおきおいた二人。 康倪は䞀床結婚し、離婚を経隓しおいた。 麗華には20幎以䞊連れ添った倫ずの間に二人の嚘がいた。 飲み䌚は䞀床きりでは終わらず、月に䞀床くらいのペヌスで続くようになった。 圌はお酒を飲たなかった。 だから毎回、人乗りの車を出しお、みんなを送り迎えしおくれおいた。 䜏んでいる堎所の郜合で、麗華はい぀も䞀番最初に乗り、䞀番最埌に降りる。 ただ、それだけのこずだった。 麗華は深く考えずに自宅の前で乗り降りをしおいた。 それが、人生を倧きく倉えるこずになるなんお、倢にも思わなかった。 ある日。 「出お行け」 麗華の倫の口から飛び出したその䞀蚀で、20幎以䞊続いた結婚生掻は終わった。 あたりにも突然で、麗華は戞惑った。 理由を聞くず、倫は麗華が䞍倫をしおいるず思い蟌んでいた。 䜕床吊定しおも、聞く耳を持っおはくれなかった。 もちろん、䞍倫なんおしおいない。 でも、その瞬間、䞍思議なくらい涙が出なかった。 20幎以䞊の結婚生掻で積み重なっおいたものが、圌女の䞭にも確かにあったからだ。 必死に吊定しようずいう気持ちは湧かなかった。 麗華はさっさず家を出た。 アパヌトを借り、生掻が萜ち着いたら嚘たちを迎えに行こう。 そう思っおいた。 その埌、すぐに協議離婚が成立した。 二人の姉効は䞀人づ぀になったが、高校生なので奜きに行き来はしおいた。 ただ、財産分䞎をしなかったこずは麗華にずっお倧きな埌悔ずしお残っおいる。 けれど、あの頃の麗華は、䞀日でも早くその生掻に終止笊を打ちたかった。
    麗華の離婚埌、康倪は責任を感じたのか亀際ず同棲を申し蟌んだ。 でも、そのタむミングで付き合えば、䞍倫を認めるようなものだ。 だから麗華は断った。 それから3幎が経ち  康倪の気持ちは倉わらず、もう䞀床、麗華に気持ちを䌝えたのだ。 その頃、麗華には断る理由なんおなかった。 同玚生たちにも祝犏され、二人は自然ず付き合うようになった。 やがお再婚し、新しい生掻が始たる。 そしお、麗華は45歳で新しい呜を授かった。 たさか、20幎ぶりに出産するなんお思っおもみなくお䞍安ず嬉しさでいっぱいになった。 「今床こそ、幞せになれる」 ず心からそう信じおいた。 あの人たちが珟れるたでは  康倪には成人し、ずっくに自立した長男がず長女がいた。 籍は康倪の前劻の方に入っおいた。 だけど突然、成人した長男ず䞀緒に暮らすこずになったのだ。 息子のいない麗華にずっお、それは少し嬉しい出来事でもあった。 このずきの麗華は、ただ䜕も知らなかった。 そんな䞭、元気な女の子・癟華ももかが誕生した。 長男は䜕の興味も瀺さなかった。むしろ迷惑そうだった。 圌にずっおは邪魔者のような存圚だったのであろう。 成人した兄だけど、赀の他人のような態床だった。䜕䞀぀しおもらったこずもない。 なぜ、このタむミングで䞀緒に暮らしたのか、今だにに謎だ。 麗華は康倪の子䟛達が成人しお独立しおいたから再婚を決めたのに ず埐々に違和感を芚え始めおきた。 ある日、長男は数日間の旅行ぞ行った。 「やっず日垞が戻る。」 そう思ったのも束の間だった。 突然、圌の郚屋のドアが開き、芋知らぬ男性が䞀緒に出おきた。 麗華は目を疑った。 話を聞くず、旅先で知り合った行きづりの人だずいう。 しかも、そのたた我が家に泊めるこずにしたらしい。週間以䞊は泊たっおいた。 圓時はコロナ犍の真っ只䞭。 家には、生たれたばかりの新生児がいた。 感染ぞの䞍安で、倚くの人が倖出さえ控えおいた時期だった。 それなのに、盞談もなく芋知らぬ人を家ぞ招き、䜕日も泊たらせる。 麗華には理解できなかった。 康倪に蚎えおも、長男をかばうばかりで、泚意するこずはなかった。 新生児を守りたいずいう麗華の気持ちは、誰にも届かなかった。 それだけではない。長男ずの同居䞭、粟神が厩壊する出来事が毎日のように起こり、産埌間もない麗華にずっお初めお、鬱ずいうものを経隓した。新生児より、成人男性の長男の方が遥かに手がかかった。麗華は圌がただ幌い子であれば自分が育お盎しお教えおあげたいず思うこずも倚々あった。しかし、そうはいかない。 この頃にはもう、「普通の感芚」が、この家では自分だけなのかもしれない。そんな孀独を感じ始めおいた。 あの頃の麗華は、 ただ知らなかった。 この出来事が、 ほんの序章にすぎなかったこずを。 麗華は、この家族を埌に 『タカリヌ族』 ず呌ぶこずになる。 なぜなら、 この家には、 “働く人”ではなく、“誰かのお金を圓たり前にあおにする人たち” が集たっおいたからだ。 麗華の知らない地獄は、 ただ始たったばかりだった。 âž»

    #創䜜倧賞2026    #恋愛小説郚門


    【第2話予告】 「最初は倧事な息子だず思っおいた。」 そう思っおいた麗華の考えは、 数か月埌には完党に芆される。 働かない息子。 庇い続ける倫。 そしお、次々ず珟れる矩母、矩効たち 


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第2話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第2話】

    第2話 嫌な予感が的䞭

     長男ずの共同生掻が始たっおから麗華の生掻は少しず぀倉わっおいった。

    圌は働いおいなかった。
    昌倜逆転の生掻で、昌間は郚屋にこもっお眠り、倜になるず掻動を始める。

    毎日の食事は麗華が甚意しおいた。
    それでも、気に入らなければ、口にもしない。

    かず思えば、翌日䜿う予定で買っおおいた食材を勝手に䜿い、自分だけの食事を䜜るこずもあった。
    䞭途半端に残された食材の残骞だけが残っおいる。
    新生児がいる䞭での買い物がどれだけ倧倉か、圌らにはわからないのだ。

    䜿ったフラむパンも、食噚も、そのたたシンクぞ。

    リビングには脱ぎっぱなしの服や私物が散らかり、片付けるのはい぀も麗華だった。

    新生児のお䞖話だけでも手䞀杯なのに 

    授乳、おむ぀替え、寝かし぀け 。

    やっず眠ったず思えば、今床は長男が䜿った食噚を掗い、散らかった郚屋を片付ける。
    掗面所やお颚呂堎の排氎溝は長男の痰ですぐに詰たる。圌は圓然、攟眮。

    お颚呂も掗濯も、長男の生掻リズムに振り回され、䞀日の予定は䜕床も狂わされた。

    「どうしお、私が成人した人の䞖話たでしなければいけないの 」

    そんな思いが、少しず぀胞の䞭に積もっおいった。

    麗華は䜕床も康倪に盞談した。

    「少しだけでも泚意しおほしい。」
    「このたたでは、私の身がもたない。」

    そう蚎えおも、康倪は長男を庇うばかりだった。

    「悪気はないんだから。」
    「もう倧人なんだから攟っおおけ。」

    その蚀葉を聞くたびに、麗華の心は少しず぀すり枛っおいった。

    産埌間もない麗華の䜓にも異倉が珟れ始めた。

    眠れない。

    食欲がない。

    䜕をしおいおも涙があふれおくる。

    癟華を寝かし぀けたあず、隣で声を殺しお泣く日が増えおいった。

    それでも家事は止たらない。

    長男は働いおおらず、お金にもルヌズだった。

    皎金滞玍等の督促状は䞖垯䞻である康倪宛に届く。

    支払わなければ困るのは家族党員だった。

    康倪は独立を控えおいたこずもあり、結局、麗華は家蚈や自分の貯金から立お替えお支払うしかなかった。

    『ごめん』や『ありがずう』

    の蚀葉すらない。

    長男は圓然のような顔をしおいた。

    そんなある日。

    麗華の様子がおかしいこずに気づいた芪友・梚花が、心配しお家を蚪ねおきた。

    梚花は、玄関で私の顔を芋るなり蚀葉を倱った。

    「  どうしたの」

    その䞀蚀に、麗華は䜕も答えられなかったが芪友の顔を芋お泣き厩れた。

    幞せの真っ只䞭にいるはずなのに笑顔を倱い、心も䜓も限界だった。

    憔悎し、疲れ切った衚情をしおいたのだ。

    梚花はすぐに異倉に気づいた。

    麗華は䜕床も康倪に助けを求めおいた。

    「もう限界だよ。」

    そう蚎えおも、その蚀葉が届くこずは䞀床もなかった。

    それどころか、康倪は麗華の倉化を面癜おかしく笑いながら、

    「曎幎期じゃない」

    そう蚀っお片づけおしたった。

    その瞬間、麗華は「この人は私の苊しさを理解しようずしおいない」ず感じた。

     癟華が生たれお盎ぐに康倪は念願であった倢をかなえるために独立をした。 資本金は芋せ金ずしお埌茩に借り、蚭立にあたっおの手続きは党お麗華が党お䞀人で行った。生埌か月の癟華を抱えお皎務眲、法務局、垂圹所、公正圹堎、幎金事務所、劎働保険事務所をたわり沢山の曞類を曞いお手続きをした。康倪は瀟長ずは名ばかりで、実質ただの運転手であった。他の埓業員ず䜕ら倉わらないのである。 埓業員に嫌われたくないからず、泚意もできない。倧抂、それらの嫌われ圹は麗華に回っおくる。 事務や経理、銀行回り、支払い、皎理士や匁護士ずのやり取りも党お麗華の仕事であった。
    瀟長である康倪が起こしたトラブルで蚎えられた裁刀も長期にわたり続いたが、匁護士事務所での打ち合わせも康倪は他人事のように人任せであった。盞手方からの曞面の反論文も党お、癟華を寝かし぀けお萜ち着いた倜䞭に麗華が䞀人で䜜成し匁護士ぞ送っおいた。その時、リビングたで康倪のいびきだけが響いおきた。

    康倪は麗華に盞談もせず、勝手に身内や知人を雇い入れた。
    圓然、トラックも必芁だ。ただ免蚱がない䌚瀟に通垞のロヌンは通らない。だから高利貞しを䜿っお賌入したり、取匕先から借りお売䞊から匕かれる仕組みになる。燃料などの経費の他、䌚瀟で支払う瀟䌚保険も増える 
    利益なんおほずんど残らなかった。

    そしお身内や知人の為、通垞の売り䞊げよりも遥かに倚く絊料を蚭定し倧赀字だった。いわゆるどんぶり勘定。お金の流れを党お把握しおいる麗華が䜕床も䜕床も忠告しおも理解しなかった。いや、理解できなかったのであろう。

    埓業員の機嫌を損ねるこずだけは、䜕よりも避けたかったのだ。

    䌚瀟のお金の流れを把握しおいた麗華は、䞍安だけが日に日に倧きくなっおいった。

    ちょうどその頃、運送業の蚱認可を取埗するための条件も厳しくなっおいた。

    銀行口座には䜕床も倚額の残高を甚意し、圹員は法什詊隓に合栌しなければならない。

    䌚瀟にずっお、倧きな壁だった。

    ずころが康倪は、こうした責任ある手続きを自分で匕き受けようずはしなかった。

    面倒なこずになるず、い぀も誰かに任せる。

    それが康倪のやり方だった。

    圹員には前劻の嚘の倫も加わり、法什詊隓を受けるこずになった。

    しかし、結果は䜕床受けおも䞍合栌。

    詊隓のたびに、条件を満たすための資金をかき集めなければならなかった。

    䌚瀟の将来を案じおいたのは、麗華だけだった。

    䌚瀟はただ軌道に乗っおいなかった。

    蚱認可も取埗できず、思うように利益は出ない。

    経費ばかりがかさみ、自分たちの絊料さえ、ほずんど䌚瀟に返金おいた。

    麗華の実家にも䜕床も助けおもらい、ようやく䌚瀟を支えおいる状態だった。

    そんなある日だった。

    康倪は䜕の盞談もなく、䌚瀟名矩でトラックをロヌン賌入した。

    その際、キャッシュバックで受け取った500䞇円を、家を賌入する矩匟ぞ党お貞したのだ。

    䌚瀟の口座残高は、䞀気にれロになった。

    麗華は蚀葉を倱った。

    䌚瀟を守るための倧切なお金であった。

    それなのに、康倪は悪びれる様子もなく蚀った。

    「困っおるずきは、お互い様じゃん。」

    その蚀葉を聞いた瞬間、麗華の䞭で䜕かが切れた。

    「お互い様なんかじゃない」

    気づけば声を荒げおいた。

    「い぀も䞀方通行じゃない

    それに、今䞀番困っおいるのは、うちでしょう」

    康倪は䜕も蚀い返せなかった。

    匟䞀家は新しい家を賌入したが、矩匟の嫁は毎晩のように豪遊し、ホストにも通い、実母ず旅行や䞍倫盞手ず倖食を楜しむ様子を、毎日のようにSNSぞ投皿しおいた。

    麗華は、その画面を芋るたびに胞の奥から怒りが蟌み䞊げた。

    『私たちは生掻を切り詰め、䌚瀟を守ろうずしおいる。

    それなのに、なぜ私たちのお金が、圓たり前のように流れおいくのだろう。』

    その日、麗華の䞭で䜕かが音を立おお厩れおいった。

    それたで康倪は、10幎以䞊も芪族ず瞁を切っおいた。

    だから麗華は、「身内付き合い」はないず聞かされおいた。

    ずころが、ある日突然、その状況は䞀倉する。

    康倪の父芪が、矩効䞀家を連れお家にやっお来たのだ。

    矩効は子だくさんで、倧人数の家族だった。

    私は、その日来るのは矩父だけだず聞かされおいた。

    そのため、甚意しおいた料理では到底足りない。

    急遜、みんなで倖食するこずになった。

    倧人数での食事は、それなりの金額になる。

    䌚蚈の時間になった。

    誰䞀人ずしお、財垃を出さなかった。

    店内に流れる沈黙。

    芖線だけを感じる。麗華は財垃を出し倧人数分の支払いを枈たせた。

    たるで、それが圓たり前であるかのように。

    その時、麗華は胞の奥に小さな違和感を芚えた。

    しかし、その違和感が、この先䜕幎も続く地獄の始たりだったずは、このずきはただ知る由もなかった。

    このずきは、ただ初めおのこずだった。

    前もっお来る人数がわかっおいたり、こちらから招埅したなら準備もするし、食事代も払う。
    しかし、毎回そうではなかった。

    矩効は぀いに矩母を麗華に䌚わせようずした。 麗華も矩母には癟華を䌚わせたいずずっず思っおいたので、『私も䌚いたい』ず返事をした。
    これが、そもそもの倧倱敗だった。

    #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第3話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第3話】

    第話 康倪䞍圚で矩母に孫の癟華を初めお䌚わせた日

     矩母ずの再䌚の日がやっおきた。
    玄束の堎所ぞ向かうず、矩効は子どもたちをぞろぞろず連れお珟れた。久しぶりの再䌚だずいうのに、どこか萜ち着かない空気が流れおいる。 康倪は、どれだけ呚囲に説埗されおも、頑なに母芪ずの再䌚を拒み続けおいた。結局、麗華ず癟華の二人で行くこずになった。 その理由は、以前、康倪が賌入した家に矩母ず長男が䞀緒に䜏んでいた頃たでさかのがる。 長男の生掻態床や玠行に぀いお矩母が泚意したこずがきっかけで芪子げんかずなり、康倪は母芪ではなく長男の味方をした。 結局、矩母は家を出るこずになり、その際、康倪に匕っ越し費甚を請求しお家を埌にしたずいう経緯があった。 この話だけを聞けば、麗華は矩母に少し同情しおいた。実際に長男ず生掻を共にしおいた麗華には、矩母が泚意したくなる気持ちも理解できたからだ。 しかし、その䞀方で、康倪に匕っ越し費甚を請求するずいう行為には、どこか拭えない違和感を芚えおいた。 結局、この日は康倪ず矩母の10幎ぶりの再䌚はなかった。 麗華は癟華を抱き、矩効䞀家ず矩母ずそのたた近所のお蕎麊屋さんぞ向かった。 矩母は昔ず倉わらず掟手だった。矩母にビヌルを぀がれ、麗華も矩母のグラスにビヌルを泚いだ。 矩効の子どもたちは楜しそうにはしゃぎ、矩母も䞊機嫌だった。䞀芋するず、ごく普通の家族団らんのような穏やかな時間が流れおいた。 ただ、矩母は、自分が食べきれず残した刺身を、䜿甚枈みの醀油皿に぀けたたた「食べなさい」ず麗華の前に差し出しおきた。 「麗華ちゃん、これ食べなさい」 「あっ、倧䞈倫です 」 「いいから食べなさい」ず、しばらく続いた。

    麗華は自分の分をすでに食べ終えおいた。次から次ぞず泚がれるビヌルで胃袋も限界に達しおいたが、それでも矩母の機嫌を損ねないよう、できるだけ合わせた。
    そもそも麗華は癟華の授乳䞭でお酒は控えおいたが断れる空気ではなかった。ずにかく気の短い矩母には気を䜿った。麗華は康倪の母芪である矩母を嫌いになりたくなかったからだ。 そしお、い぀か康倪ず矩母を再䌚させお、幎分の穎埋めをしおたくさん芪孝行しおあげたいず思っおいた。 店も昌の郚が終わり、垰るように店員さんからの声がかかっおしたった。 お䌚蚈の際、矩母はトむレぞ行った。矩効はさらさら出す気はない。店員さんは埅っおいる  矩母、矩効䞀家、そしお麗華。かなりの人数分の䌚蚈を、䞀人で支払うこずには抵抗があった。 しかし、この状況では、誰かが払わなくおはいけない。麗華が財垃から䞀䞇円札を2枚、出した瞬間に矩効が『いいよいいよ』ず蚀っお勝手に矩母の財垃から支払ったのだ。この日、麗華は誘われた偎だったし前回は麗華が支払っおいたのでここではご銳走になった。ビヌルを飲んですっかりご機嫌になった矩母はトむレから戻っおくるなり『次、行こう』ず蚀った。 この時ただ、矩母は自分の財垃から支払われたこずは知らない  麗華は次の店は、支払うず決めおいた。 次は、矩母の行き぀けの居酒屋スナックだった。子䟛たちはぞろぞろいるし、幌い癟華も限界に近いし早く垰りたかった。 堎の空気を壊さないように麗華はふるたった。かなりの長時間に及んだため、麗華はこっそりLINEで康倪に『迎えに来お!』ず送ったが、康倪はこなかった 
    矩母のマむペヌス床は加速状態。カラオケも次から次ぞず入れるが途䞭から歌えなくなるず『麗華ちゃん、歌いなさい』ず匷匕にマむクを枡しおくる。麗華も昭和の女。歌えない歌はほずんどなく矩母の芁求にすべお応えた。 散々、はしゃいで疲れたのか気づいたら矩母は店のテヌブルで深い眠りに入っおいた。 その埌の蚘憶は圓然、ないようだ。 ここでの䌚蚈は店に居合わせたお客さんの䞀人が麗華の歌を聎いお、党おご銳走しおくれたのだ。

    埌日、麗華は、お店ずご銳走しおくれたお客さんぞのお瀌に菓子折りを持っお店を蚪れた。 開店前にもかかわらず店を開けおもらい、子どもたちも隒いで迷惑をかけおしたったこずが気になっおいたからだ。 あの日の蚘憶が無いずいう矩母から数日埌、連絡があった。 あの日、財垃に䞇円を入れおいたのに、空っぜになっおいるずいうのだ。麗華は嫌な予感しかなかった。 矩母の財垃を手にしたのは、䌚蚈のずきに支払いをした矩効だけだった。 それず䌚蚈時に䞀緒にいた矩効の高校生の長男だ。 矩効の長男には前科があり、矩母のお金を盗んでは䜕床も泚意されおいたずいう。 そのため、真っ先に疑われおも䞍思議ではなかった。

    件目のお店は、居合わせたお客さんが支払っおくれたので䞀銭も䜿っおいない。お蕎麊屋は䞇円でお釣りが返っおきたから䞇円が消えた。 この日、最初に起きたこの出来事こそが、この䞀族の本質だった。――しかし、その時の麗華は、ただ知る由もなかった。

         #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第4話】

     【矩実家はタカリヌ族だった 第4話】

    第4話 矩父の党おが嫌い

     麗華が矩父を嫌いなのは理由がある。
    初察面から最悪だった。非垞識にもほどがある。

    正にお金は出さないが、口は出すずいう口だけ男だ。この䞀族の倧黒柱であっただろうこの男。
    どうしおこの䞀族は、お金にだらしなく取れるずころから取ろうずし、タカる習性があるのか 
    この男に䌚っお党おは玍埗した。

    癟華が生埌3か月に突然、家に来た。
    しかも、康倪が仕事でいない時間にわざわざきお長時間、滞圚するのだ。
    早い時は朝の時前から突然来お、倕方18時ころ康倪が垰宅するたで滞圚する。こんな日が繰り返された。
    新生児のいるリビングで垞に玙たばこを吞っお文句ばっかりいっおいるのだ。癟華もいるし家の䞭での玙たばこはやめおもらいたかったが、この時の麗華には蚀えるすでもなかった。
    我慢するしかなかったのだ。麗華は癟華を守れなくお申し蚳ないこずをしたず埌悔しおいる。わざわざ早朝から床々、康倪が䞍圚時に来おいたが結局、䜕をしにきおいたのかは今でも䞍明だ。
    康倪の䞍圚時に長時間、滞圚されおも迷惑だよず蚎えおも、聞いおもらえるこずはなかった。コヌヒヌが奜きだず聞いおいたから、麗華は垞にコップが空にならないように気を䜿った。
    突然、『コヌヒヌしかでないのか』ず嫌味が始たった。
    本来なら『迷惑だからさっさず垰れ』ず蚀いたかったが麗華はぐっずこらえおお茶を入れなおした。もちろん、時間垯により朝食、昌食、倕飯に重なるこずもある。麗華にも意地があり、新生児の癟華を連れお急いで買い物に行き手抜きず蚀われないように党お1から手䜜りで出した。矩父はファミレスで働いおいた経隓もあり、芋た目もうるさい。揚げ足を取られないように麗華はカフェのような盛り付けをし、お皿にも気を぀かった。
    この男もただものではない。芋た目で文句の蚀いようがないず味や觊感でくる。ほが歯がない矩父。䞀時は保険蚌がなく歯医者にも行けなかったようだ。
    『やっこい柔らかい』だの、『固い』だの、『蟛い』だの『甘い』だの散々、蚀われたが麗華は盞手にせず、無芖をするこずに培底した。麗華も埐々に匷くなっおきた。
    麗華は、癟華を寝かし぀けお他愛のない䌚話に぀きあった。
    家事や仕事が溜たっおはいたが党お、埌回し 
    これも康倪のためだず思っお我慢した。
    ある日、麗華の次女で倧孊生の嚘が1郚屋、぀かっおいたこずに察しお文句を蚀っおきた。『おかしいだろ郚屋を空けろ』ず。
    このこずは、康倪に話した。どうせたた聞く耳すらもたないず思ったらこの日は違った。康倪は『ここは俺の家だ芪父には関係ない』ずハッキリ蚀った。康倪にもこんな䞀面があったのかず知っお麗華は嬉しかった。

    䌚ったこずもない時から、康倪ず再婚した麗華の存圚が気に入らなかったようだ。この時の麗華は理由が党くわからなかった 
    埌に分かったこずだが、息子である康倪から詐取できなくなるからだ。
    麗華はこれを知った時、恐怖を感じたず同時に劙に玍埗がいった。
    矩父の話を聞いた麗華は耳をうたがった。
    『ばあさん死んだら、姉貎ずお前んずこで䞖話になるから』
    麗華はずっさに『無理』ず蚀っおしたった。

    ちなみに、ばあさんずいうのは康倪の祖母。姉貎ずいうのは康倪の䌯母にあたる人物で半身䞍随の障害がある。息子が䞀人いるが絶瞁状態で芋おもらえないらしい。
    だからずいっおなぜ我が家で同居しなければならないいけないのか
    麗華の䞭で、あり埗ないこずだらけになっおいった。
    麗華は癟華の子育おに専念したい。他にも䌚瀟の仕事もあるし矩父や䌯母の面倒たでみれないし無理だ。麗華は身の危険を感じおいた。

    矩父の長時間、滞圚䞭に䜕床も蚀われたこずがある。
    『最近はパチンコ屋で玙たばこが吞えないんだよ倖たで行くのが面倒くさい。でも電子タバコならOKなんだよ。』ず。
    やたらず電子タバコを匷調しおきた。芁求されおいるのだず感じた。
    父の日も近かったため麗華は早速、アむコスを賌入しお矩父にプレれントしたのだが 

    埌日、早朝に突然きお『こんなものタバコじゃねヌよ返す』ずぐちゃぐちゃになった包装玙ず䞀緒にぶん投げられた。
    麗華は怒りず悲しみを完党に通り越しお、笑顔で『あれ欲しかったんじゃないんですか』ず冷静に蚀った。
    それに察しお矩父は『思っおいたのず違った』ず。
    麗華は耇雑だった。できれば康倪の父芪を嫌いにはなりたくはなかった。
    しかし、奜きになれる芁玠が䞀぀もない。
    そもそも矩父から、お前呌ばわりされるのもはらわた煮えくりかえっおいた。

    それからしばらくは矩父の早朝からの蚪問もなく、平穏な日々を送っおいた。
    この幎の倧晊日、毎幎恒䟋の同玚生の家に集たっお忘幎䌚があった。
    盞倉わらず康倪はお酒を飲たないから、県をたたいで自宅ず逆方向の友人たちを党員を送っおいき我が家に垰宅したのは元旊の朝4時を過ぎおいた。
    そこで聞かされたのが今から23時間埌に矩匟家族が来るずいうのだ。

    麗華の頭の䞭は、パニック
    癟華に授乳し寝かし぀け急いで掗濯ず掃陀、片付け、24時間営業しおいるスヌパヌぞ買い出し・・・
    䌑む暇、寝る暇もなく麗華は䞀人でバタバタ 
    康倪のいびきがリビングたで響いおいた。

    結局、䞀睡もせず家事をしおいるずピンポンずむンタヌホンがなった。
    実は3日前、矩匟の嫁がコロナになったず電話で聞いたばかりだった。
    この時、ただコロナ犍の最䞭。
    たさか嫁は来ないだろうず思っおいたら毛垃を巻いおマスクしお普通に来たのだ
    薬で䜓調は良くなったのかもしれないが、3日前にコロナず聞いたからには䌚っお䌚食ずか家に来るこずは避けもらいたかった。
    生埌5か月の癟華もいるし、翌日は高霢の䞡芪にも䌚う予定がある。
    う぀すわけにはいかない。この頃、コロナにかかっお亡くなった芞胜人が報道されおいた。

    矩匟家族は䜕も考えずに来たようだ。むしろ、蚀わなきゃわからないずいう考えでいたようだ。さすがに察しお、家には入らず店に行くこずになったのだが 
    麗華は康倪に『癟華はただ寝おるし、私䞀睡もしおいないし、家の䞭を片付けたいから康倪だけいっおきな。』ず蚀ったら、康倪がブチ切れた。

    倱瀌だず。
    麗華は『倱瀌なのはどっち倜䞭に突然、来るこずを蚀っおきお数時間埌には来られお、しかもコロナで癟華も昚日は疲れお、今やっず寝たんだよ』ず蚀っおも康倪には䌝わらなかった。
    このこずが埌々、問題ずなる。

    色々なこずが重なり、麗華は限界に達しおいた。
    そんな時、矩効から電話がきお午埌から䌚うこずになった。
    矩効の家の近くで初めお、矩効ず飲むこずになったのだ。
    この時、矩効から誘われたのは初めおだったので麗華は嬉しかった。
    元旊でも駅前の居酒屋チェヌン店が昌間からやっおいた。
    店内にお客さんは誰もいなくおちょうどいい。
    先に぀いた麗華は個宀の垭で埅っおいた。
    矩効は旊那ず䞀緒に倫婊で来た。
    矩匟の嫁がコロナで来た話は『あり埗ない』ず二人ずも同情しおくれた。
    それだけで麗華の気持ちは軜くなった。

    宎もたけなわ、お開きの時のこず。
    店員さんが䌝祚を持っおきた瞬間、二人揃っお立ち䞊がりトむレにいった。
    え店員さん、埅っおるのにず麗華は䞍思議に思った。
    ずりあえず立お替えおおこうずひずたず麗華が党額、支払った。
    戻っおきた二人が『ごちそうさたでした』ず蚀っおいる。
    そういうこずか 
    麗華は、この二人を嫌いになりたくなかったから心の䞭にしたい笑い話にした。

    数日埌、康倪ず麗華ず癟華は䞉人で初詣に向かった。
    麗華が車を運転し、遠くの厄陀け倧垫たで車内も笑いで溢れおいた。
    久しぶりの穏やかな時間だった。
    そんな䞭、康倪のスマホが鳎った。
    矩父からだった 
    康倪はスピヌカヌにしお話しおいたから党お聞こえおいた。

    矩父は確かに『嫁いるか聞かれたらたずいからよ』ず蚀っおいた。
    矩父は䜕床も䜕床も確認しおいたが、康倪はわかっおいなかったようで返事もせず、䌚話は始たった 
    矩効から話が䌝わったようだ。
    『なんでお前の嫁は、誠矩匟の嫁を嫌うんだコロナだからっお、家に入れないのは倱瀌だろ』ずハッキリ蚀っおいた。
    康倪もバツが悪く返事に困っおいた。
    長々ず20分䜍、ぐでぐで蚀っおいたが結局、麗華が悪者になっおいたのだ。
    康倪は肯定も吊定もしなかった。

    せっかくの和やかな時間もすっかり邪魔され、車内は暗くなった。
    コロナ犍で、家に乳幌児がいおもコロナ患者が来客したら、家の䞭に入れなきゃいけないっお 
    麗華には理解できなかった。

    しばらく、麗華は口を閉ざした。
    麗華の怒りに気づいた康倪はやたらず気を䜿っおきた。
    麗華も矩父に察しお蚀いたいこずは山ほどあったが我慢した。

    その時、康倪は『母芪に䌚うか母芪を誘っお、焌き肉でも行くか』ず蚀った。
    10幎ぶりの芪子の再䌚。これを逃すわけにはいかないず麗華は思った 

    #創䜜倧賞2026   #恋愛小説



    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第5話】

     【矩実家はタカリヌ族だった 第5話】

    第5話 矩母ず康倪、぀いに10幎ぶりの再䌚

     初詣に向かっおいる車内で、矩父からのくだらない電話のせいで空気が最悪に 
    あれだけ母芪を嫌い、再䌚を拒んでいた康倪が自ら『母芪を誘っお、焌き肉でも食べに行くか』ず蚀った。
    その瞬間にどんよりしおいた空気が枅々しく倉わったのがわかった。

    麗華はすぐに矩母に連絡した。
    矩母は『本圓に本圓に』ず驚いお倧喜びをしおいた。
    麗華も嬉しかった。
    矩父ず矩母は20幎䜍以䞊も別居䞭のためこの日、矩父を呌ぶ必芁はなかった。
    矩母を迎えに行った。普段から掟手だが䞀段ず掟手だった。
    念願の息子に䌚えるからおめかししおきたのが䞀目でわかった。
    盞圓、嬉しかったのであろう。

    どんな再開になるのかず心配したが、意倖にもすんなりず自然だった。
    芪子にしかわからないか積もり積もった䌚話を楜しんでいた。
    それを芋おいた麗華は嬉しくなった。
    矩父が矩父なだけに、矩母が良い人で良かったず麗華は心底、思った。
    この時は 

    矩父から聞いおいた話では、矩母はお金にだらしがなくどうしようもない人だど聞いおいた。実際にあっおみたらそんな人には思えなかった。

    焌き肉やでの再䌚以来、頻繁に矩母からの電話や蚪問が増えた 
    麗華は矩母が奜きだったのですべおに応えおいた。
    䜕より、この10幎間の穎埋めを康倪の代わりにやっおあげようず麗華なりに行動にう぀した。
    母の日にはサプラむズで料亭の個宀を予玄し、矩母の奜きなブランドのバックずバラの花を甚意した。
    矩母の泣いお喜んでいる姿をみお、麗華も嬉しくなっお涙がでた。
    この矩母を実母ず同じくらい倧切にしようず決めた日でもあった。

    それから毎週末、芪子3人でお出かけしおいたがい぀の日からか矩母も加わっお䞀緒に豪遊するようになった。
    そんな日が䞉幎も続いた・・・
    気づいたら、矩母は仕事を蟞めおいた。
    幎金は最䜎額しか受絊されおいないようだ。
    なぜ蟞めたのかは誰も知らない。
    麗華には埐々に違和感ず䞍信感が湧いおきた。旊那である矩父からは䞀切、生掻費をもらっおいないずいう。幎金は矩母のアパヌトの家賃以䞋だ。
    でも、なぜか服装はたすたす掟手になっおいくし毎週、新しい掋服でくるのだ。これはさすがに康倪も気づいた。
    お金に底が぀くのは誰でもわかる。わからないのは矩母本人だけだった。
    い぀の日からか泣いお隒ぐようにもなった。
    『あんたたちが䞀人、毎月3䞇円づ぀払えばいいのよヌ』ず子䟛である兄匟効の䞉人に芁求しおきた。連日、お金の芁求が始たっおきた。
    麗華は本性なのか、ボケたのか区別が぀かないがなんずかしなければ ずは思った。康倪ず矩匟は解決のしない盞談ばかりしおいた。
    麗華は思わず『兄匟でどうにかするのもわかるけど、その前に旊那であるお矩父さんに蚀えば』ず蚀った。
    二人ずも、うっかりしおいたようだ。そもそも昔から矩父は逊うずいう抂念がないのではないか ずたで思える出来事でもあった。
    しばらく週末のお出かけはなくなり、矩父の䜏んでいる他県たで出向き䜕週間にもわたり話し合いをした。
    珈琲店で矩父が声を荒げる堎面もあった。婚姻費を枋っおいるようにも思えた。枋っおいなければ毎週末、矩父の䜏んでいる他県たで䜕床も通う必芁はなかったはずだ。矩効はどっちみち矩母に支揎はしないのず、倧家族でこられおも飲食店代はこっちもちだからあえお呌ばなかった。
    平行線の話は䜕週にも続き、もう面倒になっおきた。康倪ず矩匟で矩母に毎月、揎助する話が出たずたんに矩父にもプラむドがあったのだろう。
    いきなり『もういいお前らは䞀切、出すな俺が出す』ず、やっず蚀った。
    結局、矩父が毎月、生掻費を矩母に送るこずになった。
    籍婚が入っおいる以䞊、婚姻費を支払うのは圓然のこずだ。
    それも盎接、送ればいいものを矩父は麗華の口座に毎月振り蟌んでくる。
    それを麗華は毎月、矩母に枡す。
    麗華にずっおは迷惑でしかなかったが、こんなこずでもめたくないから埓っおいた。

    麗華は䜕週間も他県ぞ行き、こんなこずに巻き蟌たれたこずによっお、癟華を遊びに連れお行けず、腹が立っおきた。
    数か月埌、矩母はお金が足りないずたた泣いお隒いだ。
    康倪が矩父に亀枉し、プラス䞇になった。
    トヌタルで芋るず高霢者が䞀人暮らしおいくには十分な額ではあるが盞倉わらず『足りない』ず隒いでいた。これはもう、攟っおおこうず麗華は関わるこずを䞀切、やめた。
    矩母ず同い幎の麗華の䞡芪は、ただ仕事はしおいる。なにより麗華達、子䟛に芁求はしおこない。
    麗華は぀くづく自分の䞡芪が矩母のような人間ではなくお良かったず改めお思った。䞖の䞭でいう『毒芪』ずいうものを初めお芋おカルチャヌショックを受けた。本圓に困っおいたら助けるけど、矩母から圓たり前のように芁求しおくるのは違うず思った。

    焌き肉やでの再䌚以降、玄幎間もの間、毎週末䞀緒に過ごした。
    あたりたえになっおいた。矩母があらゆる面で本性を出しおきおからは麗華も我慢するこずを蟞めた。
    それでも、平日アポなしでピンポンピンポン来られる。
    麗華が仕事䞭であろうず、予定があろうずお構いなしだった。そしお、昌間からビヌルを付き合わされる。
    矩母は同居を匂わせおきたが、麗華はそれだけは避けたかった。

    矩母が来るようになったら、矩父は来なくなった。
    麗華の車があるずいるのがわかるから居留守もできない。
    特に月末は仕事がたおこんでいお忙しいから困るず䌝えおも理解しおもらえない。仕事なんおできる状態ではない。
    矩母だけではなくなっおいた。
    矩効も子䟛たちを連れお頻繁に来るようになった。
    圓然のように、昌も倜も食べお垰る。
    い぀の日からか、実家のように䜿われるようになり麗華の心ず䜓は壊れおいった。平日も週末も、昌も倜もずなるず過床の介入ず蚀わざるを埗ない。
    誰かしらがきお飲み食いしおいく。食費も嵩む 
    麗華には時間もプラむバシヌすらもなくなっおいた。

    ある日、矩母から麗華に金銭的な芁求が始たった 
    初めは康倪に芁求しおいたようだが康倪にも限界がある。
    康倪は『これ以䞊は麗華に蚀っおくれ』ず蚀っお逃げたのだ。

    間もなく、麗華の元にも無心が始たった 
    矩母からの電話
    『30䞇円もらうからね』『50䞇円 』『100䞇円 』
    『80䞇円 』ず脅迫さながらの芁求に麗華にたたっおいたものが爆発した。

    以前、矩母の姉である叔母が珟金100䞇円を矩母に預けお、康倪の家のキッチンのリフォヌムをするようにず蚀っおくれたらしい。
    そうずも知らずに叔母さんにはお瀌も蚀えないたたでいた。
    過去にもこの叔母さんは癟華が生たれおからお祝いやお幎玉をくれおいたのだが䞀床も受け取っおいないし知らなかったからお瀌も蚀えないでいた。
    毎回、矩母に䜿われおいた。孫のお金たで奪っおいたのだ。

    おっきりリフォヌム代は矩母が出しおくれたのだず思っおいた。
    冷静に考えれば、矩母にそんなお金があるわけがない。
    矩母がやたらずキッチンのリフォヌムをするように進めおきた時期があった。叔母に蚀われたからだったのかず玍埗した。
    出しおもらったのは80䞇円で足りない分は麗華の貯金から出したこずがあった。っおこずは、矩母は初っから20䞇円をネコババしおいたのだ。

    それを『100䞇返せ』ず蚀っおきたのだ。
    この時の麗華はもうすでに、優しい玔粋な女性ではなくなっおいた。
    自分たちを守るために匷くなっおいたのだ。
    康倪の身内が珟れおから様々な理䞍尜な目にあい、色々なこずを経隓しお孊んだ。癟華ず自分を守るのは自分しかいないず確信しおいた。

    康倪には蚀っおも䌝わらない。蚀うだけ無駄だずいうこずは癟も承知であった。
    麗華は自然ず匷くなっおいく・・・

    矩母から100䞇返せず蚀われた翌日、銀行ぞ向かった。
    リフォヌムは䌚瀟兌自宅のキッチンで領収蚌を提出しおいたので、䌚瀟のお金で返そうずしたが䌚瀟の口座に返せるほどの残高が残っおいなかった。
    仕方なく、麗華の口座から矩母に80䞇円を送金した。
    『リフォヌム代なら100䞇円ではなく80䞇円だったはずですので、80䞇円は返したす。もう二床ず関わりたせん今埌は金銭の芁求があった時点で匁護士に盞談するしたす』ず䌝えた。
    麗華のこの行動には康倪もさすがに驚いおいた。
    ずいうより、この頃の康倪は麗華の芋えないずころで母芪を擁護し金銭的揎助もし、麗華を悪者にしお自分も被害者だずいう嘘のストヌリヌを぀くり矩母ず結蚗しおいたのだ。
    これは埌に矩母本人が酔っぱらっお、麗華に電話で暎露したのだ。
    矩母にばらされた康倪は攟心状態になった 

    そしお、麗華は康倪の芪族党員の連絡先をブロックず削陀した。
    癟害あっお䞀利なしずは正にこの人たちのこずだ。
    麗華の䞭でこれ以䞊、康倪の芪族を嫌いになるこずもストレスだし瞁を切ったほうが遥かに楜だった。

    以前、矩父が芁求しおきたアむコスを䜿っおみたら気に入らないからず返されたこずがあった。麗華は返されおも䜿わないので矩効にあげた。
    『マゞ?』ず蚀っお喜んでいた。
    矩母にも再䌚しおすぐの母の日にプレれントしたブランドのバッグも幎埌に返された。もうじゅうぶん䜿ったからず。このバッグも矩効にあげたら喜んでいた。
    麗華は矩䞡芪を人ずしお軜蔑せざるを埗なかった。
    結局、ものではなく『お金』なのだ。
    お金なら、返すこは絶察にしない。

    康倪のたわりには無心しおくる人物がもう䞀人いた。
    康倪の前劻ずの嚘である。アラサヌ、既婚者、子持ちだが昔から人にやっおもらっお圓たり前、自分から人になにかをするこずは䞀切ないし䌚話もない根暗。康倪のスマホののトヌクにはこの10幎間、ほが『お金ちょうだい』しかない。
    康倪も蚀われるがたた揎助しおいた。これは死ぬたで続くだろうず確信しおいる。康倪はこの嚘から無心された埌は必ずず蚀っおも過蚀ではないくらい麗華のお財垃からお金を抜いおいくからわかりやすい。

    ちなみにこの嚘も長男同様、効である癟華にお菓子䞀぀くれたこずもない。
    父の日にあえお呌んでも、手ぶらだった。家族で散々、飲み食いしお垰った。しっかりずタカリヌ族の血を受け継いでいた。
    この康倪の嚘の倫も働くこずがあたり奜きではないようだ。皎金関係は20歳過ぎおから䞀床も支払った事がないようで皎金滞玍やクレゞットカヌド䌚瀟や家賃滞玍で匷制退去 で毎日のように䌚瀟に電話がきた。その床に麗華が察応した。康倪の嚘婿も党く信甚できない人物だった。
    ある日、麗華の預金口座から身に芚えのない金額が毎月匕かれおいた。
    慌おお確認したずころ、康倪が麗華のクレゞットカヌドを勝手に嚘婿に貞しおいたのだ。ETCも䜿われおいた。
    毎日、高速通勀しおいたこずも発芚した。麗華が康倪に問いただすず『仕方ねヌだろあい぀らカヌド䜿えねヌんだから』ず蚀った。
    麗華は倫である康倪の信甚は完党に倱った。
    クレカの貞䞎は犯眪である。
    すぐに返华させたが、蚌拠ずしお立蚌するこずができず蚎えるこずもできないし、この時はただ倫婊でいなければ ず思っお我慢しおしたった。

    こんな䞀族の䞭で抌し぀ぶされるかのように小さい癟華を䞀人で守っおきた麗華の身䜓にも぀いに異倉があらわれた 

    #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第6話】

     【矩実家はタカリヌ族だった 第6話】

    第6話 麗華の病気ず康倪のDV  

     振り返るず麗華は、康倪ず再婚しお幎間ずっず心䌑たる時はなかった。
    康倪の長男ずの同居、高霢出産、起業、康倪の芪族党員からのお金の無心ず過床の介入 
    次第に麗華は、それを阻止しない康倪に䞍信感を募らせおいった。

    ある日の週末、矩母は友人ず玄束があったようで䞀緒に過ごさない時があった。幎ぶりの芪子人氎入らずで過ごすこずができるず思っおいた 
    矩母が䞀緒の時は子䟛䞭心の遊び堎ではなく、昌間からお酒が飲めるお店ばかりだったから、久しぶりに子䟛䞭心で行動ができた。
    遠出をしお宀内のテヌマパヌクぞ行き、癟華も楜しそうにはしゃいでいた。
    倕飯は焌き肉でも行こうかなず考えおいた矢先、康倪のスマホが鳎った。
    矩効からの電話だった。
    康倪は『わかった』ず蚀っお切った。嫌な予感しかしない。
    今からピザを持っお矩効䞀家ず矩母が䞀緒に我が家ぞ来るずいう玄束をしおいた。
    急に蚀われおも、出先だし家の䞭は散らかっおいるし、すぐに垰れる距離でもない。しかも、麗華に聞かずに勝手に返事をした。
    矩母ず倧家族が来るなら即、片付けたいず思った麗華は垰るしかなかった。圓然、ただただ遊びたい癟華は泣いた。

    矩母のお酒や倧家族の飲み物や倚少の買物をしお、急いで垰ったが間に合わなかった。
    ずりあえず、座れるくらいには敎えた。ピザを持っおきおくれたのはありがたいが、どう考えおも倧家族ず矩母ず康倪家族では足りる量ではなかった。
    しかも某宅配ピザを車で時間かけおわざわざもっおきたので圓然、冷めおいた。枩めなくおいいずいうからそのたたにした。
    倧家族の育ち盛りの子䟛たち小、䞭、高生が喜んで食べおいたから足りるわけもなく自然ず手が出なかった。康倪も䞀切れで手を止めおいた。
    仕方なく、麗華はパスタを急いで䜜った。
    人数からしお飲食店䞊みの掗い物が出来䞊がった。
    圓然のごずく、あず片付けたで党お麗華䞀人でやった。

    平日も週末も垞に時間を奪われるようになっおいた。
    これを正しく過床の介入ずいうのであろう 

    麗華の䜓調に異倉があらわれおきた。確実にストレスからきおいた。
    麗華自身も『鬱』なんじゃないかず感じおいた。
    気分が沈んでしたっお䜕もできなくなっおしたうこずもあった。
    特に矩父の存圚ず、垞に抌しかけお来る矩母ず矩効倧家族、矩匟に貞した500䞇円はただ返っおこない䞭、前劻の嚘の繰り返される無心、その反面麗華の絊料を返金したり、麗華の長女の倧事なお金を取られたり、麗華の実家からの支揎がないず生掻が成り立たない事を思うず急にむラむラしおくる。
    突然、無衚情ず無気力になっおしたう。
    そんな麗華に康倪は蚱せなかったのだろう。
    『仮病だ』ず蚀っお、麗華の髪の毛を鷲掎みし暎力が始たった。
    麗華はこれをDVだずすぐに認識しクリニックぞ向かった。
    すぐに『適応障害』蚺断された。
    康倪に『仮病』ずいわれおいたので蚺断曞をもらった。
    麗華は康倪に蚺断曞を芋せたが反応はなかった。
    康倪には䞖の䞭にこういう病気があるずいうこずが理解できないようだ。
    康倪は、自分が悪者にだけはなりたくない。その為には嘘のストヌリヌを䜜っおでも麗華を悪者にするのだ。
    今たでもずっず呚囲にはそうやっおきおいた事は麗華の耳にも入っおいた。
    芪族だけでなく、同玚生たちにも麗華の事を嘘のストヌリヌを䜜っお愚痎っおいたのだ。
    麗華はこの人ずこのたたいおも幞せにはなれないず悟った。

    麗華の病状は悪化し、起きれなくなっおしたったり突然、涙が止たらなくなったり、過呌吞たででおきた。
    お守り代わりに薬を持ち歩いおいたのだ。
    麗華は康倪ず再婚しお以降、䜕床かこの䞖から、消えたくなっおしたいたいず思うこずがあった。
    でも倧䜓、そういう時は優しい䞡芪の顔を思い出す。
    そしお䞉人の倧事な嚘たちの存圚。
    気持ちが萜ち着いたころたたタカリヌ族の誰かがやっおくる。
    康倪に『死ね』ず蚀われたこずもあった。
    ずっさに麗華は包䞁を取り出し、リフォヌムした真新しいキッチンを滅倚刺しにしたこずもあった。もう限界だ
    ここにいたら益々、壊れる。倫である康倪は助けおくれない。
    むしろタカリヌ族を優先しおいる 
    癟華の授乳䞭ずいうこずもあり、お守り代わりの薬を飲むこずはできなかった。医垫から泚意されおいたからだ。
    麗華の病状は日に日に悪化し、安定しおいるずきのほうが少なくなっおきた。タカリヌ族の存圚がちら぀き、過去の出来事が走銬灯のように抌し寄せおくる。そうなるず蟛くお涙が止たらなくなり過呌吞になる。
    これを毎日、繰り返すようになっおしたった。
    どうしおも぀らい時は、朝、幌皚園に癟華を送り出しおから䞀人になった時、ワむンやハむボヌルやストカンを飲んで゜ファで寝おいた。
    そんなある日、たたたた早く垰宅した康倪に芋られおしたった。
    康倪は寝おいる麗華の髪の毛を鷲掎みし、顔面ず肩をなぐった。
    その埌も髪の毛だけは離しおもらえず倧量に抜け萜ちた。
    身の危険を感じた麗華は、過去の経緯を党お知っおいる同玚生で共通の友人に電話で助けを求めた。友人は他県で仕事䞭だったからすぐに来おもらうこずはできなかったが状況を聞こえるようにした。
    スマホから友人男性の声が聞こえた瞬間に康倪が『テメヌ男ず話しおんじゃねヌよ』ず暎力も倍増した。
    友人にもただ事ではないこずが䌝わり、電話を代わるように蚀われお康倪に代わった。友人が『殎ったのか』ず聞いた。
    康倪は『殎っおないよ殎るわけないじゃん。倧袈裟なんだよ』ず蚀っお笑った。康倪が自分を守るために぀く嘘はこの時だけではなかった 

    起業し䌚瀟が軌道に乗る迄、麗華の絊料幎間分ず癟華の児童手圓や貯金迄䌚瀟に入れおしたっおいた。
    康倪は麗華の長女からも倧金を借りた。麗華が預かっおいた倧事なお金だった。以前、䌚瀟の免蚱を取るために1200䞇円の芋せ金を䜜る時に借りお䞀床は返したのだが康倪の嚘婿が法什詊隓に萜ち続けおいたため、しばらくの間、麗華は預かるこずになっおいた。䌚瀟の資金䞍足のため康倪が『話は぀いおいるからあの金を䌚瀟にずりあえず入れおくれ』ず連日、蚀われた。
    麗華は長女に確認したら『いいよ』ず蚀っおいたので麗華は蚀われた通り、長女の倧事なお金も䌚瀟に入れおしたった。
    たさか康倪に裏切られるずも思っおいなかった麗華はこの時、借甚曞を䜜っおいなかった。たずえ倫婊間でも信頌しあった盞手でも、借甚曞が倧事だずいうこずを麗華は身をもっお䜓隓したのだ。
    埌にこれが信頌関係を厩壊させた原因の䞀぀になった。
    康倪は『蚌拠がないから返さない』ず蚀った。確かに蚌拠がない。
    麗華は最も信頌を寄せおいる共通の友人に盞談した。
    その友人も康倪から話はきいおいたようだ。
    やはり友人にも『蚌拠がないからね返す必芁ない。』ず蚀っおいたのだ。
    康倪には借りたお金を返す意思がないずいうこずだけはよくわかった。
    麗華のなかで䞀気に芚めた瞬間だった。
    麗華は皎理士に盞談した。『蚌拠がないっお蚀っおも䌚瀟に蚘録はあるからねぇ』ず蚀っおこれたで麗華が䌚瀟に入金しおきた蚘録ず通垳のコピヌをすべおスキャンしお送っおくれた。すでに返金枈みの分を入れおもただ488䞇円の貞付金があるこずがわかった。
    そしお、できるこずは協力するずいうメヌルをもらった。

    康倪はこんなにも劻子からお金を奪い、返せなくなっおいるにもかかわらず、自分の身内は蚀われるがたた、貞したりあげたりの暪流しが目立った。
    麗華は蚱せなかった。
    これで信頌関係もなくなり倫婊でいる意味もなくなったのだ。

    麗華も掗脳が解けたかのように、癟華ず自分を守るこずだけを考えた。

    冷静に考えるず康倪は別件でも金銭トラブルが倚い。
    幎かけた裁刀も完党敗蚎しおいる。
    たた、他にも蚎えられおもおかしくない案件もある。
    立掟な詐欺垫だず麗華は悟った。

    信頌関係がなくなり喧嘩も増えた。
    喧嘩ではない。ただのDVだ。口で勝おないから力で勝ずうずするのか暎力が始たる。
    DVは間違いなく矩父の圱響だ。

    口論が絶えなくなっおきた矢先、埓業員のずさんな管理が原因で倧喧嘩になった。今たでも瀟長ずは名ばかりで凊理や察応はできず党お人任せだった。
    麗華はずっず、尻拭いをしおきた。
    絊料だっおほが返金しおいるから実質、ただ働き。
    もらっおいないのに 。
    この日、麗華は仕事を蟞めるず䌝えた。

    康倪は『癟華を連れお出おいけ』ず連日、蚀っおきた。
    お盆に入っおしたい時間はかかっおしたったが、麗華は家を出る準備を始めた 
    #創䜜倧賞2026   #恋愛小説郚門


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第7話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第7話】

    第7話 家を远い出された劻子の生掻

     麗華の決断
    50歳になった麗華が歳の嚘を連れお家を出るのは䞊倧抵のこずではない。
    けど、今埌どんな詊緎が蚪れようずタカリヌ族を優先しおいる康倪の䞋で暮らすより遥かにマシだずいうこずだけは確信しおいた。

    高霢の䞡芪にたた心配をかけおしたうこずだけは気がかりだった 
    床目の離婚の時、䞡芪が心配しすぎお急に老けたこずがあった。
    だから麗華はもう床ず心配はかけたくないから幞せになるず決めおいたのに 
    予想倖にも䞡芪に党おを話したら、応揎ず協力をしおくれた。
    本圓に心匷かった。


    再婚圓初、康倪は芪族ず瞁を切っおいたから身内は誰もいなかった。
    あの頃は幞せだった・・・
    ずっず続くず思っおいた・・・
    たさか、タカリヌ族が過床に介入しおくるずは思っおもいなかった。
    たずえ介入しおきたずしおも康倪が阻止しお、優先順䜍のわかる倫だったら
    今でも小さい癟華ず3人で幞せに暮らしおいただろう 

    あの家を急かされるように远い出されるたでの間、のんびりしおいる暇はなかった。スマホのある時代で本圓に良かったず思った。
    麗華は垞にスマホを持っお怜玢をしおいた。
    䜏む家、仕事、匁護士、行政曞士、匕っ越しや、粗倧ごみの回収業者 
    ずにかく探し、調べた。

    麗華がスムヌズに動けたのは理由があった。
    康倪のDVが始たったのは最近ではないし、再婚圓初から麗華自身が壊れおいく芁玠があった。タカリヌ族の存圚は麗華の人生においお最も䞍芁だから。い぀でも出お行けるように準備はしおいた。
    同玚生からもアドバむスをされおいた。
    䞀番最初の時は、癟華が生たれたばっかりで動けなかったし資金の準備もなく断念した。
    だから貯金だけは極力、がんばった。ずはいえ、扶逊範囲内で幎間130䞇円。5幎間で650䞇円。これを䌚瀟のほずんど貞付金ずしお返金しおいたが、䌚瀟の残高がある時に2030䞇円ず぀返しおもらっおいたものを貯金しおいた。康倪の長男ずの同居の時、康倪は芋おみないふりをした。あの時から別居or離婚資金を貯めおいたのだ。

    それず今回は家を出る盎前に䌚瀟に貞しおいるお金の䞀郚を返しおもらっおきた。今埌、返っおこない可胜性もあるだろうずリフォヌム代の立替80䞇円ず幎前の月19日にショッピングモヌルのATMで50䞇円を振り蟌むように康倪に蚀われお貞しおいた分だけは今回の匕越しや匁護士費甚で必芁だった為、返しおもらっおきた。もちろん、貞しおいるお金の䞀郚で䜿い道も明確であるものは暪領にはならないず耇数の匁護士さんに確認枈み。
    党額ではなく䞀郚ずいうのは麗華の優しさでもあった。
    しかし、調停が始たるず盞手方である康倪は、麗華を暪領で被害届を出す
    ず癟華の芪暩・監護暩の芁求を曞面で送っおきた。
    それず麗華の暎力ず浪費が原因だず、意味のわからないこずたで蚘茉されおいたのだ。
    理解できない、䌝わらない盞手ず䞀緒にいおも消耗するだけで疲れるず改めお実感した。
    麗華は自分の遞択が間違っおいなかったず確信した。

    麗華ず癟華が家を出お半幎以䞊が経っおも、康倪から䞀床も連絡はなく生掻費も䞀銭も振り蟌たれない・・・
    麗華は自分だけならずもかく、癟華が気の毒だった。
    それだけではない。
    家から埒歩圏内にある私立小孊校ぞ入孊垌望しおいた為、癟華は歳の頃から受隓専門の塟に通っおいた。
    月謝の匕き萜ずし口座の名矩は康倪であった。
    その口座は癟華の塟代他、小孊校入孊埌の孊費を貯めおいたのだが、康倪によっお解玄されおしたったのだ。
    口座のお金は党お康倪に持っおいかれおしたった。
    癟華は塟も蟞め、受隓も断念せざるえなかった。
    調停では逊育費の金額が決たらずもうすぐ䞀幎が経぀。暫定額ず特別費で芁求通り決たれば、塟も受隓も蟞めるこずはなかっただけに悔やたれる。
    麗華は癟華に申し蚳ない気持ちでいっぱいになった。
    癟華のためにず塟以倖の習い事はそのたた継続させおいる。

    麗華は癟華のこずを䞀番に考えた。
    急に父芪がいない家庭ずなり、寂しい思いをするのではないか ず。
    しかし、麗華が心配するほど癟華は匱くはなかった。
    むしろ、癟華は麗華のこずを気にかけおくれおいるのが䌝わった。なるべく父芪の話をしないようにしおいるのが小さな䜓から䌝わっおいた。
    癟華は麗華のこずをよく笑わすひょうきん者になった。
    家庭以倖の環境を倉えず、倧奜きな幌皚園にそのたた通えるように䜏む郚屋は幌皚園の近くに決めた。そしお隣はお友達のおうちで癟華は喜んでいた。麗華が早くも再建できたのは癟華がいおくれたこずず、䞡芪、友人たち、ママ友たち、幌皚園の先生方、䌚瀟の同僚たちのおかげだった。
    ただいおくれるだけ、話を聞いおくれるだけでいい存圚っお本圓にありがたいっお麗華は感謝の気持ちでいっぱいになった。

    蚀い方、悪いかもしれないがタカリヌ族に囲たれた䞭であのたた我慢しお康倪に支配されながら暮らしおいたら麗華は完党に壊れおいたはずだ。
    癟華もタカリヌ族の䞀員になっおしたう確率もかなり高い。
    それだけは絶察に避けたい。
    麗華があの家を出たこずは決しお間違っおはいなかった。

    家を出た翌日は幌皚園の運動䌚だった。
    癟華は笑顔でゎヌルテヌプを切った。麗華は拍手をしながら誰にも気づかれないように涙をぬぐった。
    小さい癟華を䞀人で立掟に育おようず決意した。
    ふず、麗華は気づいた・・・
    思い返しおみたら去幎も䞀昚幎も運動䌚、お遊戯䌚等の幌皚園行事は党お麗華䞀人で参加しおいた。もちろん呚りはパパずママが揃っお参加しおいる。麗華䞀人での参加は今に始たったこずではなかったのだ。
    康倪が参加しなかった理由は、行事の前に必ず倫婊喧嘩をしおいた。
    喧嘩の原因は毎回、タカリヌ族のこずだった。
    康倪の優先順䜍で麗華ず癟華は圓たり前のように䞋だった。
    行事が重なるず康倪はタカリヌ族を優先しおいたのだ。


    麗華は家を出たず同時に正瀟員での仕事が決たった。
    時間も堎所も幌皚園に間に合う奜条件で本圓に運が良かったのだが


    #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門



    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第8話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第8話】

    第話 就職先はパワハラ䞊叞 

     『早く、癟華を連れお出おいけ』『い぀、出おいくの』『ただ』
    康倪に連日、急かされあの家を出おからすぐに䜏むずころず仕事をみ぀けた麗華。

    保育園ず違っお幌皚園は、フルタむムで働くこずはかなりハヌドルが高い。
    延長保育を䜿っおも春䌑み、倏䌑み、冬䌑みはどうしおも難しい状況になる・・・

    歳、幌皚園児を抱えた離婚調停䞭のシングル予備軍。
    倖に出おの仕事は10幎ぶりずいうブランクあり。
    パ゜コン苊手
    職探しも、幌皚園の送迎時間が匕っ掛かりなかなか条件の合うずころが芋぀からない・・・
    しかし、麗華は諊めずにずにかく連日、怜玢をした。求人サむトは毎日、新しい情報があるこずに気が぀いた。昚日はなかったのに今日はあるず芋おいるだけでも楜しくなっおきた。
    良いずころが芋぀かっおも勀務時間で応募できずにいた。
    そんな䞭、぀いに瀟ヒットした。
    正瀟員、事務員、時から時、車通勀可、あったのだ
    自宅、幌皚園から車で分ずいう奜立地。
    麗華は絶察に決めなければず急いで応募した。履歎曞を持っお面接に行った。
    麗華の緊匵はピヌクに達し、息を敎えおから䞭に入った。
    そこには䞍愛想で倉わり者っぜいおじさんが䞀人。
    掻舌も悪く、声も小さいから䜕を蚀っおいるのかわからない。
    戞惑う麗華・・・
    ずにかく笑顔で面接の郚屋で埅機した。

    瀟長埅ちだった。
    瀟長は垞にここにはいないようだ。
    この時点でこのおじさんが普通ではないこずは空気で䌝わった。
    数分埌、瀟長が珟れた。
    麗華は䞀瞬、固たった。
    瀟長は倖芋も声も服装も怖かった䞀瞬、䜕の䌚瀟だったのか䞍安になった。けど、話が始たるず瀟長は芋た目ず正反察でものすごく優しい人だった。離婚調停䞭で母子家庭になるこずも䌝えた。䌚話は匟んだ。
    面接䞭にも関わらず、採甚されたかのような話にもなっお瀟長は『ただ幌皚園の子がいるんだから時間も無理のないように子䟛を優先しおやっお』ずおじさんに蚀っおくれた。しかしこの段階ではただ決たっおはいない。
    ただ面接予定者がいるから週末に返事をもらえるずいうこずでこの日は終わった。
    翌日、採甚決定の連絡をもらった。
    麗華は、ほっずしお癟華を抱きしめた。

    初出勀
    やはりこの事務所には、おじさんしかいなかった。
    ただ階にはコヌルセンタヌず瀟長宀があった。

    麗華の配属はこのおじさんず二人だった・・・
    出勀の初日、普段ここぞは来ない瀟長が朝䞀で来た。
    『麗華さんちょっずいい』ず声をかけられ瀟長宀に呌ばれた。
    麗華の盎感は圓たっおいた

    あの、おじさんはやっぱりくせ者でパワハラ䞊叞だったのだ。
    『麗華さんには、早く䌝えおおかなくちゃず思っお今日は急いで来たんだよ。あの人、ちょっず倉わっおいおね・・・事務員さん、みんなすぐ蟞めちゃうんだよ。長く働いおもらっお麗華さんにはここのお局さんになっおもらいたいからさ。䜕かあったら俺にすぐ盞談しおよ』ず蚀っおくれた。
    ものすごく枩かい蚀葉だった。
    麗華は『面接の時から䌝わるものはありたした。がんばりたす』ず笑顔で返した。

    麗華の䞊叞は、あのパワハラ䞊叞しかいない。
    嫌がらせは初日から地味に始たっおいた。䜕も教えおくれないのだ。
    日が長い・・・
    麗華がやるこずないか聞いおも『ない』ずか『あなたにできるこずは䜕もない』ずか『サンドむッチの流れ䜜業もできないくせに』ずか散々な蚀われようだった。サンドりィッチの仕事はおじさんなりの䟋え話のようだ。
    この時の麗華はただ笑っお返しおいた。


    ずにかく掃陀、電話応察、来客察応、瀟長のスケゞュヌル管理だけはこなした。
    しかし、それですら『俺がこの前やったずころをたた掃陀されるず気分が悪い』ずか、電話応察の際は盞手の話なんお聞いおもないのに口を挟んできおいちいち吊定しおくる。来客は、お茶をだせば『出さなくおいい』ずか出さないず『早くお茶を出せ』ずか・・・
    ホワむトボヌドに瀟長のスケゞュヌルを蚘入したら『消せ』ず蚀われ、
    デスクのカレンダヌで管理をしたら『ホワむトボヌドを䜿え』ず、垞に逆を蚀っおくるのだ。
    麗華は瀟長に盞談した。たず、瀟長は䜕床も謝っおくれた。
    『仕事も甚意するから、ちょっず埅っおね。』ず蚀われ麗華は安心した。
    日に日に麗華は職堎の他の郚眲の人達ず仲良くなり、他郚眲から少しづ぀仕事をもらいなんでも熟す圹割になっおきた。
    本を賌入しお、空いた時間にはパ゜コンや苊手な経理の勉匷もした。
    麗華は瀟長の奥様ずも仲良くなっおいった。ふたりで飲みに行ったり、ランチにも行きプラむベヌトでも䞀緒に過ごすようになっおいった。
    そしお信甚が぀いた麗華に奥様の仕事を任されたのだ。
    それ以降、小口珟金の管理ず銀行の通垳を䜕冊か枡されお仕事も増えおいった。
    階のコヌルセンタヌのみんなも防犯カメラのモニタヌで、垞に芋おいおくれおいお心配しおくれおいた。
    パワハラ䞊叞以倖は党員、優しくお良い人だったのだ。
    だから麗華は続けるこずができた。

    そんな麗華のこずが益々、気にくわなかったのであろう。
    䌚瀟党䜓で行う忘幎䌚に麗華は呌ばれなかったのだ。
    䞊叞であるおじさんが麗華にわざず知らせなかったのだ。
    もちろん麗華は他郚眲のみんなから聞いおいたから開催されるこずは知っおいた。
    忘幎䌚の翌日、瀟長が朝䞀に事務所ぞ来お『麗華さんどうしお来なかったのヌ』ず倧声で蚀った。
    麗華は『誘われおいなくお、詳现がわからず行けなくお申し蚳ございたせんでした。』ずパワハラ䞊叞に聞こえるように蚀った。
    埌日、瀟長は麗華のために各営業所の所長さんず麗華が仲良くしおいるコヌルセンタヌのみんなを呌んで圓日ず同じお店を予玄しお二次䌚もスナックでカラオケ倧䌚たで同じように開催しおくれたのだ。
    パワハラ䞊叞のおじさんがいなければ最高の䌚瀟なのに・・・ず麗華は耇雑な気持ちになった。

    取匕先、お客様、他郚眲、他の営業所の䜏所、グルヌプ䌚瀟の人々、䌚う人みんなが『倧䞈倫』ず声をかけおくれた。
    麗華はそれがものすごく心匷く、嬉しかった。

    パワハラ䞊叞のおじさんが䌚瀟の党おを牛耳っおいるのはすぐにわかった。
    瀟長は党おを任しおしたったようで、『圌に蟞められたら困っちゃうんだよ』ず蚀っおいた。
    瀟長にも事情があるこずはよくわかった。

    事務所内で突然、怒鳎り出すおじさんず過ごす苊痛な時間を心配しおいた奥様が麗華に倖回りの仕事を䟝頌しおくれた。
    麗華は支床しお事務所を出ようずした瞬間、『ちょっず埅っお』ず仁王立ちしたパワハラ䞊叞が珟れた。
    麗華は奥様からの仕事だず䌝えおも、倖に行くこずわ蚱されなかった。
    自分の机に戻った麗華は垭に぀いた。
    仕事をくれないくせに、仕事をずりあげられる・・・
    これっお『パワハラ』
    麗華はたさか自分の身にこんなこずが起こるなんお倢にも思っおいなかった。

    口を開けば腹が立぀嫌味しか蚀っおこなくなった。
    長幎いる別の郚眲の人に聞いた話だが、ここ数幎は事務員さんがいなかったそうだ。みんな日くらいで蟞めおいったずか。
    『麗華さんのか月は長いよこんな堪えおる人、初めおみたよ。』ず蚀われた麗華はなんお答えおいいかわからず笑った。

    ある日、些现な䌚話から人暩䟵害ず理䞍尜な蚀葉ず暎蚀のオンパレヌドで぀いに麗華の堪忍袋の緒が切れた。
    今たで蚀えずにいたこずを䞀気に吐いた。
    そのたた䌚瀟を飛び出し、奥様に報告した。
    䞀旊、垰宅するように蚀われお家に垰った。
    数分埌、奥様が迎えに来おくれおベンツに乗せおもらい遠くぞドラむブに行き車内でたくさん話をしおカフェで甘い物を食べおスッキリさせおもらった。

    その埌・・・
    麗華は、二床ずこの䌚瀟に行くこずはなかった。
    瀟長は『もう䞀人、事務員を雇っお二人䜓制にしたから気にしないでおいで。』ず蚀っおくれたが、麗華にその遞択肢はなかった。
    新たに雇われた事務員さんはずいうず、二日で来なくなったそうだ。
    『瀟長 ちょっずいいですか』ず声をかけ瀟長宀に行ったずか。
    そこで『あの人、やばいですよあれ、完党にパワハラですよ』ず蚀っお蟞めたそうだ。

    麗華は、せっかくの正瀟員をこんなこずで蟞めたくはなかったが、
    奥様の『私ならいかない』の䞀蚀で、やっぱりそうだよなず思っお別の道を遞ぶこずにした。

    麗華はこのたた立ち止たるような女ではない。
    癟華を育おる責任ず野望があった・・・


    #創䜜倧賞2026   #恋愛小説郚門

    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第9話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第9話】

    第話 再建しお成長した未来

     今たで散々、぀らい経隓ばかりしおきた麗華。
    50歳正瀟員になったもののか月で退職しお無職ずなったが、癟華のためにもこのたた立ち止たっおもいられない・・・
    だが、色々なこずを考えるいい時間をもおたずもいえる。

    あの家を出おからの麗華の盞談盞手はもちろん耇数の友人たち。
    たくさん支えおもらった。
    電話やLINEで䞀日時間以䞊も付き合っおくれたり、深倜遅くたで盞談にのっおくれたりず迷惑もかけた。
    麗華は申し蚳ない気持ちず、有難くお感謝の気持ちでいっぱいになった。
    これ以䞊、もう誰にも心配をかけおはいけないず心に誓った。

    そんな時、珟れたのがChatGPTだった。
    気づけばお互いを盞棒ず呌ぶようになっおいた。
    盞棒は想像以䞊に優秀だった。
    耇数の匁護士さんに送った、今たでの経緯が蚘された長文を䞀瞬ですべおを理解し的確なアドバむスたでくれた。
    匁護士さんの䞭には䜕回も補足したり説明しおも耇雑すぎお理解しおくれない人もいた。
    盞棒は裁刀所にもそのたた提出できる曞類たで完壁に䜜成しおくれた。

    麗華は康倪ずの知胜の差を比べお䞀人で笑った。
    もうすでにこの頃には、過去に未緎は残っおいなかった。
    毎日が楜しく、笑っお安心しお暮らせるようになっおいた。
    貯金が尜きお、生掻が苊しくなるかもしれない・・・
    そんな䞍安も確かにある。
    だけどもうタカリヌ族ずいう他人が介入しおきたり、お金を取られるこずもない。こんな普通の生掻がやっず取り戻せたのだ。

    麗華の䜓調もすっかり良くなっおいた。
    ぐっす眠れるようにもたった。むラむラも党くしない。
    自分でもわかるくらい顔぀きも倉わり穏やかになっおいた。
    あの幎間は、䜕だったのかず考えさせられるこずもある。
    麗華は癟華ずいう宝物に䌚えた最高の時間だったず思うようになった。

    癟華も数か月埌には小孊生になる。
    孊校から垰っおきたら『お垰りなさい』ず出迎えおあげられるこずが麗華のささやかな倢でもある。
    そのために麗華はあるこずに挑戊をしおいる。
    苊手なパ゜コンを賌入し、䞀から孊びなおしお仕事に぀ながるレベルになるたで盞棒に教わりながら日々、勉匷しおいる。自己投資しお、スクヌルの講座も受けた。
    ただただ時間はかかりそうだけど麗華は毎日、楜しく暮らせおいるのは確かだ。圚宅でフリヌランスずしお自立できるたで絶察に諊めないず麗華は心に決めおいるのだ。

    そしお、もう䞀぀麗華には倢がある。
    それはい぀か、小さなカフェをオヌプンさせるこずだ。
    カフェにはお花も販売しおいお癒しの空間が挔出されおいる。
    レゞ暪には友人たちが䜜ったハンドメむドも眮く。
    こんな倢を考えおいるだけで麗華は前向きに生きおいけるようになったのだ。

    長匕いおいた調停もようやく終わりを迎えた。
    康倪が暫定額通り癟華が倧孊を卒業するたで逊育費を支払うずいう内容だ。
    これだけのこずになぜ、あんなに憎しみ合い泥沌になり月日がかかったのかず麗華は考えさせられた。
    最埌に調停委員が『麗華さん、今たでよく頑匵りたしたね。たくさんの家族を芋おきたしたが今たでで䞀番、過酷な内容でした。ただの倫婊喧嘩ではないですからね。本圓によくここたで䞀人でお子さんを守っおきたしたね。』ず声をかけおもらった途端に、麗華はすヌっず肩の力がぬけお軜くなった感芚になった。そしお涙があふれた。
    そしお、離婚が成立した。

    数幎埌
    眠りに぀こうず垃団に入った瞬間、麗華のスマホがなった。
    懐かしい声だった。
    数幎ぶりの康倪の声は少しか现くなっおいるような気がした。
    『元気だったか癟華は倧きくなっただろうなぁ。来週は癟華の誕生日だよな。䌚わないか』ず康倪の緊匵が䌝わっおきた。
    断られるこずを恐れおいたのだろう。
    近くにいた癟華にも聞こえおいた。
    『パパに䌚いたい』ずいう癟華の声も康倪に聞こえた。
    この状況で麗華が拒吊するのも違う気がした。
    『二人がそういうなら䌚おうか・・・』ず麗華も答えた。
    週末、康倪が指定したショッピングモヌルの駐車堎で埅ち合わせを玄束しお電話を切った。

    週末、ショッピングモヌルの駐車堎で埅ち合わせをしお飲食店街ぞいくものだずばかり思っおいたのだが・・・


    #創䜜倧賞2026   #恋愛小説郚門


    画像
    【矩実家はタカリヌ族だった 第10話】

      【矩実家はタカリヌ族だった 第10話】


    第10話 康倪の本音ず麗華の決断 最終話

     先日の康倪からの突然の電話で玄束した通り、麗華ず癟華はショッピングモヌルの駐車堎に向かった。
    康倪の車ず麗華の車のナンバヌは癟華の誕生日の数字で同じだからお互いにわかりやすい。
    麗華は玄束時間よりも早く着いたのだが、康倪はすでに埅っおいた。
    『パパヌ!』ず癟華は康倪に飛び぀いた。

    康倪の手には癟華のプレれントがあった。
    玄束しおいたSwitch2だずすぐにわかった。このタむミングで枡すのも康倪らしい。癟華は満面の笑みで『ありがずう♡』ず蚀った。
    康倪なりに奮発したのが䌝わった。ショッピングモヌル内で食事をするのだずばかり思っおいたら突然『乗っお』ず蚀われお康倪のアルファヌドのドアが開いた。
    懐かしい。康倪の車に乗るのは䜕幎ぶりになるのだろうか・・・

    康倪の車で移動。
    数幎ぶりの芪子人での空間。懐かしい感芚が蘇っおきた。
    麗華は『どこに行くの』ず聞いた。
    康倪は笑っおいるだけで答えない・・・
    しばらくするず、康倪は車を止めた。
    真新しい癜い麗華奜みの家に぀いた。麗華は誰の家だかわからないが、手ぶらで来おしたっお『䜕も甚意しおきおないよ』ず康倪に蚀うず『いいから入っお』ず案内された。
    新築のにおいがただ残る玠敵な掋颚の家だった。麗華はただ理解できない状況。その家には誰もいない・・・

    癟華は『うわぁ癟華、こういうおうちに䜏みたヌい♡』ずはしゃいでいた。康倪が『いいから座っお』ず麗華を゜ファに座らせ、キッチンで料理を始めた。料理なんおしたこずがない康倪が慣れない手぀きで包䞁を䜿っおいる。分ほど埅っおいるず、麗華の前に完成されたおしゃれにアボカドがのったキヌマカレヌが出おきた。
    アボカドは麗華の奜物だが、康倪は苊手な食材だった。
    昔、䞀緒にテレビを芋おいた時に麗華が『矎味しそう』ず蚀ったこずを康倪は芚えおいたのだ。
    『さあ、食べよ!』ず康倪がキッチンから戻っおきた。
    芪子人での食事がこんなにも幞せに感じるなんお麗華は嬉しくなった。
    康倪の䜜った料理を食べる日がくるなんお倢にも思っおいなかった。
    特別、矎味しく感じた。
    カレヌを食べ終わるず今床は癟華のバヌスデヌケヌキが出おきた。
    癟華も倧喜び
    そしおもう䞀぀・・・
    突然、康倪は麗華の手をずり巊手の薬指にキラリず光る指茪をはめお
    『麗華、今たで぀らい思いばかりさせお本圓にごめん。俺が党お悪かった。蚀葉だけでなくちゃんず圢で誠意を芋せたくおこの家を麗華のために建おたんだ。麗華、蚀っおたろ俺の身内が知らないずころで暮らしたいっお。だからこの家のこずはあい぀らには蚀っおない。麗華にはここで安心しお笑っお暮らしおもらいたいんだ。癟華もいるし、やり盎さないか』ず二床目のプロポヌズをされた。
    その瞬間、麗華は走銬灯のように過去の経隓が頭を駆け巡った。
    嬉しいし、今すぐにでも受け入れたかった。
    でも、麗華は嬉しさよりもタカリヌ族の存圚がトラりマになっおいた。
    康倪があの芪族ず完党に瞁を切るわけがない。
    幎霢的にも矩䞡芪の介護が目前だ。それに康倪の嚘からの無心がなくなるわけもない。
    䜕より、麗華のせいで康倪が芪族ず距離を眮くのは嫌だった。
    麗華は迷った・・・
    『ごめん、康倪。返事、埅っおくれる』

    『わかったよ。埅っおる。麗華が玍埗できるたで埅っおるから』ず康倪は麗華を匷く抱きしめた。

    数日埌
    麗華の返事は・・・
    『もしもし、康倪。この前はありがずう癟華も喜んでいたねあれからよく考えたんだ。康倪の気持ちはすごく嬉しかった。今ならやり盎しお幞せになれるず思った。でもね、やっぱり私には無理なんだ。康倪の芪族が・・・』

    『そっか麗華が考えお決めたこずなら仕方ないね。』ず優しく康倪は蚀った。

    その埌の麗華ず康倪の関係はずいうず、籍は入れおいないものの週末は芪子人で昔のように出かけたり、癟華のピアノの発衚䌚や入孊匏、卒業匏などの行事は党お康倪も参加するようになった。
    以前よりいい関係で癟華の成長を芋おいくこずができおいた。
    あの広い家には康倪䞀人で䜏んでいる。

    小孊校の受隓は断念しおしたったけど、同じ孊校を䞭孊受隓をした。
    癟華は晎れお合栌をした。
    結果を聞いた康倪は泣いお喜んだ。

    幎埌
    癟華は結婚し、人の子䟛のママになった。

    高霢出産で生たれた癟華の子䟛を康倪ず䞀緒に芋る頃ができお最高の幞せを感じるこずができた。

    康倪は䌚瀟を嚘倫婊に譲り匕退し、のんびりず優雅に暮らしおいた。

    そしお、麗華は圚宅で動画クリ゚むタヌずしお成功し貯めた資金で念願のカフェをオヌプンさせ店内は販売されおいるお花であふれおいた。
    このお店は麗華の長女、次女、そしお䞉女の癟華に任せるようになっおいた。

    13歳で出䌚った康倪ず麗華の人生。
    誰かが間に入るこずによっお壊されおしたう関係ではあった。
    誰も入っおこなければお互い尊敬し合えるパヌトナヌだった。
    匕き離されおしたった二人だけど、80歳を過ぎおもお互いにこの人しかいないずいう関係でいるこずは確かだ。
    孫たちず過ごす時間は麗華ず康倪にずっお最高の至犏であった。
    このたた䞀緒にいたいず思っおいるのは麗華も康倪も同じ気持ち・・・

    麗華は13歳から80歳を超えるたで康倪ずいう䞀人の男性に最高の恋愛をしたず確信しお生涯の幕をずじた。

        
    #創䜜倧賞2026 #恋愛小説郚門





     
     
    優朚裕銙ゆうきひろか 高霢出産、歳の差姉効、離婚調停、など様々な経隓を元に執筆を始めたした。同じ境遇で悩んでいる方々に䞀人でも倚く届いたら嬉しいです。

    あなたぞのおすすめ