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春の小豆島は、自由の風がふいていた

    あいさん

    この春、小豆島へ行った。

    1泊2日のこの旅は
    私にとって、すべてが冒険だった。

    初めてだらけの2日間の先に見えたのは
    「自由」という感覚だった。

    今回は、そんなお話。




    私は「島」が苦手だった。
    特に、フェリーで渡る島をずっと避けていた。

    私は、自分の頭の中身を誰にも知られたくない。

    だから、フェリーに乗るという行為は
    「あの島に行きたいです!」
    と世界に向かって宣言しているようで、怖かった。


    同じ理由で「予約」も苦手だった。

    予約確定ボタンは
    「この日に旅行したいです!」
    「海の見える部屋に泊まりたいです!」
    「美味しいごはんも食べたいです!」
    と、大声で叫んでいるようだった。

    それでも、行ってみたかった。
    行ってみようと思えた。

    少し先の予約は
    自分との、小さな約束だった気がする。





    お天気に恵まれた2日間は
    本当に本当に気持ちが良くて

    あれほど緊張していたのがウソのように
    ふと気がつくと
    いろんなことを、のんびりと、
    楽しんでいる自分がいた。

    「乗り越えた」とか「がんばって」とか
    そんな感覚すらもなく
    ごく自然に「私の心地よさ」に従う自分がいた。


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    フェリーの展望デッキから


    帰りのフェリーでウトウトしながら、ふと思った。

    「私はもう、自由なのかもしれないな」


    この感覚がきっと
    これからの私を支えてくれる。

    今は、そんな気がしている。


     
     
     
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