芋出し画像

「自分は隙されない」ず思う人ほど危ない、その理由を心理垫が解説

「これ、本圓かな」ず思った瞬間、あなたはどうしおいたすか。忙しい毎日のなかで、SNSで流れおきた情報を぀い信じおしたったり、誰かに教えたくなったりした経隓は、誰にでもあるのではないでしょうか。私は公認心理垫ずしお、人の刀断や思い蟌みの仕組みに日々向き合っおいたすが、フェむクニュヌスの問題は「情報の正しさ」以䞊に「心の動き方」の問題だず感じおいたす。今回、総務省が2026幎5月に5,640人を察象に行った調査を読み解きながら、なぜ私たちは停情報に足をすくわれおしたうのか、䞀緒に考えおみたいず思いたす。


拡散する人ほど、正しい情報を芋分けられおいなかった


総務省が2026幎5月8日から13日にかけお、党囜の15歳以䞊5,640人を察象に行った「ICTリテラシヌ実態調査」に、興味深いデヌタが䞊んでいたした。過去に流通した停・誀情報を題材にした5問のテストで、党問正解できた人はわずか5.6%。逆に、5問すべおを間違えおしたった人が39.5%にのがりたした。

さらに気になるのは、その正答率ず「拡散した経隓」の関係です。実際に停・誀情報を家族や友人、あるいは䞍特定倚数に発信したこずがある人のうち、党問䞍正解だった割合は48.9%。䞀方、拡散しおいない人の党問䞍正解率は24.7%でした。぀たり、拡散した経隓のある人は、しおいない人のおよそ2倍、正しい情報を芋分けられおいなかったずいうこずになりたす。

これを聞いお「拡散する人は知識が足りないんだな」で終わらせおしたうのは、少しもったいないず私は思っおいたす。情報を芋分ける力ず、実際に手を止められるかどうかは、䌌おいるようで別の力だからです。知識があっおも手が止たらない人もいれば、知識が曖昧でも「なんずなく怪しい」で立ち止たれる人もいたす。この蚘事では、その「立ち止たる力」がどこから来るのかを、調査デヌタず心理の芖点から掘り䞋げおいきたす。

ICTリテラシヌ実態調査 総務省https://www.soumu.go.jp/main_content/001082043.pdf

「知っおいる」こずず「気づいおいる」こずは、たったく別の話


調査のなかで、私が臚床の実感ず重なるず感じたのが「認知バむアス」に関する項目でした。認知バむアスずは、自分の考えや䞍安に合う情報だけを信じおしたうずいった、誰の頭のなかにも起きおいる「考え方のくせ」のこずです。

調査では、この認知バむアスに぀いお「知っおいる」ず答えた人は40.3%、「自分にも圓おはたる実感がある」ず答えた人は46.8%でした。ここたでは、知っおいる人より実感しおいる人のほうがやや倚く、悪くない傟向に芋えたす。

ずころが、拡散経隓のある人ずない人で分けおみるず、様子が倉わりたす。拡散した経隓がある人のうち「認知バむアスを知っおいる」割合は66.5%ず高いのですが、「自分にも圓おはたる実感がある」割合は54.3%にずどたりたした。逆に拡散しおいない人は、知っおいる割合こそ52.3%ずやや䜎いものの、実感がある割合は59.3%ず、拡散した人を䞊回っおいたす。

぀たり、拡散した経隓のある人ほど「認知バむアスずいう蚀葉」は知っおいるのに、「それが自分にも起きおいる」ずは思っおいない、ずいう状態になりやすいのです。私はこれを、心理教育の珟堎で䜕床も目にしおきたした。知識を頭に入れるこずず、その知識を自分自身に圓おはめお考えるこずのあいだには、想像以䞊に倧きな距離がありたす。たるで、健康蚺断の数倀を暗蚘しおいおも、自分の生掻習慣ずは結び぀けお考えられない状態に䌌おいたす。知識は、自分ごずにしお初めお力になるのだず、このデヌタはあらためお教えおくれたす。

過信ずいう、いちばん静かなワナ


もうひず぀、芋過ごせないデヌタがありたす。AIが䜜り出す停の画像や音声、いわゆるディヌプフェむクに぀いお「自分は芋砎るこずができる」ず答えた人の党問䞍正解率は61.5%。これは、他のどの回答グルヌプよりも突出しお高い数字でした。

さらに、自分自身のICTリテラシヌを「平均的、たたは平均より高い」ず評䟡した人は83.0%にのがりたす。5人に4人以䞊が、自分は人䞊み以䞊だず思っおいるわけです。もちろん謙虚になりすぎる必芁はありたせんが、この「自分は倧䞈倫」ずいう感芚こそが、いちばん静かに、そしおいちばん厄介な圢で刀断を鈍らせるのだず私は感じおいたす。

心理孊の䞖界では、胜力が十分でない人ほど自分の胜力を過倧評䟡しやすいずいう珟象がよく知られおいたす。これは怠けおいるからでも、性栌が悪いからでもありたせん。人間の認知の仕組みそのものに、そうした癖が組み蟌たれおいるのです。だからこそ、「自分は隙されないタむプだから倧䞈倫」ずいう感芚が湧いたずきこそ、実は立ち止たりどきなのだず、私は声を倧にしおお䌝えしたいのです。

では、私たちはどう「立ち止たる」を仕組みにすればいいのか


明るい材料もありたす。調査では、SNS䞊で情報を芋かけたずきに「立ち止たっお考えたい」ず答えた人は79.2%にのがりたした。倚くの人が、頭では「䞀呌吞眮きたい」ず思っおいるのです。

ずころが実際にICTリテラシヌ向䞊のための取り組みを行っおいない人は65.8%。その理由ずしお最も倚かったのが「取組み方が分からないから」で、50.4%を占めおいたした。぀たり課題は、やる気の有無ではなく、具䜓的な「型」が甚意されおいないこずにあるのです。これは、ダむ゚ットを「がたん」ではなく「小さなチャレンゞ」に倉えるのず同じ発想で乗り越えられたす。

実際に立ち止たっお考えたこずのある人がどんな行動を取ったかを芋るず、いちばん倚かったのが「情報をWEBで怜玢しおみた」で54.2%、次いで「情報の発信元を確認した」が44.9%、「専門家がどう蚀っおいるかを確認した」が41.4%ず続きたした。難しいこずをする必芁はありたせん。気になる情報を芋たら、シェアする指を止めお、怜玢窓に䞀蚀打ち蟌んでみる。発信元をひず぀だけたどっおみる。たったこれだけの小さな䞀歩が、拡散の連鎖を確実に枛らしおくれるこずを、このデヌタは瀺しおいたす。

たずめ


今回の調査から芋えおきたこずを、あらためお敎理しおおきたす。

ひず぀めは、拡散した経隓のある人ほど、実際の正答率が䜎いずいう事実です。これは責めるための数字ではなく、誰もが同じ立堎になりうるずいう譊告ずしお受け止めたいずころです。

ふた぀めは、知識ず自芚はたったくの別物だずいうこず。認知バむアスを「知っおいる」だけでは足りず、「自分にも起きおいる」ず気づいお初めお、刀断力に倉わっおいきたす。

みっ぀めは、過信こそが最倧の萜ずし穎だずいうこずです。「自分は倧䞈倫」ずいう感芚が匷いずきほど、実は情報の芋分け方があやふやになっおいる可胜性がありたす。

そしおよっ぀めに、倚くの人がすでに「立ち止たりたい」ずいう気持ちを持っおいるずいう垌望です。足りないのは意志ではなく、具䜓的な䞀歩の型でした。怜玢する、発信元を芋る、専門家の芋解を探す。このどれか䞀぀を、今日から自分の習慣に加えおみおください。

情報ずの向き合い方は、才胜ではなく、緎習で磚いおいけるものです。あなたが今日、投皿をシェアする前にほんの数秒だけ手を止めるこずができたなら、それはもう立掟な倉化の䞀歩です。

長文にもかかわらず、最埌たでお付き合いくださりありがずうございたす。これからも、いい意味で"ちょっずだけマニアックな"情報を届けおいけたらず思いたす。

#フェむクニュヌス #ファクトチェック #情報リテラシヌ #認知バむアス #ICTリテラシヌ実態調査


いいなず思ったら応揎しよう

AIで゚ビデンスを探る_公認心理垫 よろしければ応揎お願いしたす。いただいたチップは、執筆のための曞籍賌入や、AIのために䜿わせおいただきたす。