「昔はもっと頑張れたのに」と思ったら、自分を責める前に考えたいこと
「昔はもっと頑張れたのに」
そんなふうに思うことはありませんか。
以前なら、仕事が忙しくてももうひと踏ん張りできた。帰宅してから勉強することもできたし、休日に予定を詰め込んでも平気だった。
それなのに最近は、仕事が終わる頃にはぐったりしている。休日も何かを始める気になれず、気づけばスマホを眺めて一日が終わっている。
そんな自分を見ると、
「怠けているのかな」
「気合いが足りないのかな」
「昔の自分はもっと頑張っていたのに」
と、自分を責めたくなるかもしれません。
私自身も、以前の自分と今の自分を比べてしまうことがあります。
「あの頃はできた」という記憶は、ときに励みになります。でも同時に、自分を苦しめる物差しにもなります。
ただ、最近はこう考えるようになりました。
頑張れない理由 を探す前に、そもそも昔と今は同じ条件なのだろうか、と。
この記事では、「昔はもっと頑張れたのに」と感じたときに、自分を責める前に考えてほしいことを整理します。
もう一度頑張れる自分を取り戻すのではなく、今の自分に合う頑張り方 を見つけるための話です。
昔の自分と今の自分は、同じ条件ではない
私たちは意外と簡単に、過去の自分と現在の自分を比較します。
でも、その比較には大きな落とし穴があります。
たとえば5年前の自分が、毎日2時間勉強していたとします。
今は30分しか勉強できない。
数字だけを見れば、「自分は頑張れなくなった」と感じるでしょう。
しかし5年前は、仕事の責任が今ほど重くなかったかもしれません。人間関係の悩みも少なかったかもしれない。家族のこと、お金のこと、将来のことを考える時間も今より少なかった可能性があります。
人が使っているエネルギーは、目に見える行動だけではありません。
仕事で判断する。
誰かに気を遣う。
家事をする。
予定を管理する。
将来について考える。
人間関係のモヤモヤを抱える。
こうしたことにも、少しずつエネルギーを使っています。
つまり、昔と今で「自由に使える100のエネルギー」が同じとは限らないのです。
昔は仕事に50を使って、残り50を自分のために使えた。
今は仕事に60、人間関係に15、家庭や生活に15を使っているとしたら、残っているのは10です。
そこで昔と同じ50を求めれば、苦しくなるのは当然です。
能力が落ちた のではなく、使っているエネルギーの配分が変わっただけかもしれません。
まずはそこを疑ってみてほしいのです。
頑張れないときほど、気合いを足さない
疲れているとき、私たちは不思議なことをします。
もっと頑張ろうとします。
仕事が遅れているから残業する。
勉強できなかったから翌日は2時間やる。
運動できなかったから急に毎日走ろうとする。
不足しているものを「努力」で取り返そうとするのです。
でも、すでに余裕がなくなっている状態なら、必要なのは努力の追加ではありません。
負荷の調整 です。
たとえば、毎日1時間の勉強が続かないなら15分にする。
週5回の運動が無理なら週2回にする。
完璧に家事をしようとして疲れているなら、一つやらないことを決める。
仕事でも同じです。
10個の仕事を全部100点で終わらせようとするのではなく、「今日はこの3つを終わらせればいい」と優先順位を決める。
これは手抜きではありません。
継続するための設計変更です。
私も以前は、「できないならもっと頑張ればいい」と考えることがありました。
でも、それでは一時的に取り返せても、長くは続きません。
むしろ大切なのは、
「どうすればもっと頑張れるか」
ではなく、
「どうすれば無理なく続けられるか」
と問い直すことでした。
この問いに変えるだけで、自分への接し方はかなり変わります。
過去の最高記録を、毎日の基準にしない
もう一つ気をつけたいのが、過去の「一番頑張っていた時期」を基準にしてしまうことです。
たとえば、繁忙期に毎日遅くまで働いて成果を出した経験がある。
資格試験の前に、毎日3時間勉強したことがある。
ダイエットで毎日運動していた時期がある。
こうした経験は強く記憶に残ります。
だから、
「あのときできたのだから、今もできるはず」
と思ってしまいます。
でも、過去の最高記録は日常の基準ではありません。
スポーツでも自己ベストを毎回更新できる人はいません。
仕事や生活も同じです。
100点を出せた時期があったとしても、毎日100点で走り続けることはできません。
むしろ大切なのは、調子が悪い日でも出せる最低ライン を持つことです。
勉強なら「参考書を1ページ読む」。
運動なら「10分だけ歩く」。
仕事なら「今日絶対に終わらせるものを一つ決める」。
0か100かではなく、20でも30でも続ける。
長い目で見ると、このほうが結果につながることがあります。
1日2時間の勉強を3日でやめれば6時間です。
一方、1日20分でも30日続けば10時間になります。
小さく続ける力 は、思っている以上に強いものです。
今の自分を基準に、頑張り方を作り直す
では、「昔はもっと頑張れた」と感じたとき、具体的にどうすればいいのでしょうか。
おすすめしたいのは、過去との比較をいったんやめて、今の自分を観察することです。
まず一週間くらい、
「何に疲れているのか」
を意識してみてください。
仕事量なのか。
人間関係なのか。
睡眠不足なのか。
通勤なのか。
家庭のことなのか。
将来への不安なのか。
疲労の原因が一つとは限りません。
次に、
「今の自分なら、どのくらいなら続けられるか」
を考えます。
昔1時間できていたから1時間ではありません。
今の自分が無理なくできる時間です。
10分でも構いません。
そして最後に、少しだけ余力を残します。
「まだできる」と思うところで終えるくらいでいい。
頑張ることを、限界まで自分を追い込むことだと思っていると、毎日は苦しくなります。
でも本来、頑張るとはもっと幅のあるものではないでしょうか。
休むこと。
減らすこと。
誰かに頼ること。
やめること。
優先順位を変えること。
それも、これからの自分を守るための立派な選択です。
昔の自分を再現する必要はありません。
必要なのは、今の自分に合う方法 を作ることです。
「頑張れなくなった」ではなく「頑張り方が変わる時期」
「昔はもっと頑張れたのに」と思うと、どうしても過去の自分のほうが優秀だったように感じます。
でも、人生の条件はずっと同じではありません。
仕事の責任も、人間関係も、家庭環境も、自分が大切にしたいものも変わっていきます。
それなのに、頑張り方だけを昔のままにしておく必要はありません。
以前の半分しかできない日があってもいい。
休む日が増えてもいい。
何かを諦めて、別のものを大切にしてもいい。
大切なのは、自分を責めることではなく、今の自分がどんな状態なのかを知ることです。
私は「昔はもっとできた」と思ったときほど、「では、今の自分ならどうする?」と考えるようにしています。
過去は、自分を責めるための基準ではなく、これからを考えるための材料でいい。
もし今、以前のように頑張れない自分に焦っているなら、それは衰えではなく、頑張り方を更新するタイミング なのかもしれません。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。「昔はもっと頑張れた」と感じたことがある方は、そのときの気持ちをコメントで聞かせてもらえたら嬉しいです。この記事が少しでも心を軽くしたなら、スキやフォローでまた読みに来てください。
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