メインコンテンツへスキップ
見出し画像

また会える気がする

    今日、昔の自信満々だった若い時の自分に謝ってみた。

    「ごめんね。うまく生きれなかった」

    そう心の中で伝えたら、

    彼女は少し笑って、

    「そんな時もあるよ」

    と言った。

    責めることなく。

    「なんでこうなったの?」と怒ることもなく。

    ただ、いつものように笑っていた。

    その顔を思い出したら、
    涙が出た。

    懐かしくて。

    ああ、私、あんなふうによく笑っていたなと思った。

    昔の私は、
    なぜか自信満々だった。

    特別な根拠なんてなかったと思う。

    でも、

    「きっと大丈夫」
    「笑っていたら幸せになれる」

    って、本気で思っていた。

    欲も、今ほどなかった。

    何かを証明したいとか、
    誰かに認められたいとか、
    そういう気持ちより、

    ただ毎日、
    笑って過ごせたらいいと思っていた気がする。

    それだけで十分だった。

    でも大人になると、
    守るものが増えた。

    結婚して、
    母になって、

    安心も増えたけれど、
    心配も増えた。

    自分ひとりの人生じゃなくなってから、

    笑う前に考えることが増えた。

    先のこと。
    お金のこと。
    子どものこと。
    家のこと。
    仕事のこと。

    気づけば、
    ずっと何かを考えていて、

    「自然に笑う」って、
    どうやっていたんだっけと思う日が増えた。

    今日、
    昔の自分を思い出して気づいた。

    私が会いたかったのは、

    成功した私でも、
    理想通りになった私でもなくて、

    よく笑っていた頃の私だったのかもしれない。

    うまく生きられたかどうかより、

    ちゃんと笑えていたか。

    心から安心していたか。

    そのほうが、
    私にとっては大事だったのかもしれない。

    昔の私は、
    今の私を見ても責めなかった。

    「そんな時もあるよ」

    と笑ってくれた。

    だから今日は、
    少しだけ、その言葉を借りたい。

    思い通りにいかなかったことがあっても。

    遠回りした気がしても。

    自分を好きになれない日があっても。

    そんな時もあるよ、と。

    昔の私が、
    今の私に言ってくれたみたいに。


    忘れていた自分に、
    ほんの少し触れられたから。

    うまく言えないけれど、

    今日、
    あの頃の私に、

    また会えた気がした。

     
     

    藍

     
     
    国家資格を持つセラピストながら、個人サロン運営で迷走中。4ヶ月AIを使い倒すも成果は0。借金とプライドの間で震えながら、一冊の本を手にnote副業に最後の賭けに出ました失敗、迷走、時々、瞑想。専門知識ではなく「ひとりの人間」としての再生記録。どん底から月5万稼げるか実況中継です。

    あなたへのおすすめ