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義妹が消防署で結婚指輪を切断した日

    先日、義妹から聞いた話である。
    義妹は産後20kg増をキープしている。
    本人いわく、
    「産後だから!」
    らしい。
    子供は生後6か月。
    私は詳しくないので、
    「そうなんだね🥺」
    と聞いていた。
    その義妹がある日、指輪をはめた。
    そして取れなくなった。
    最初は何とかなると思ったらしい。
    食器用洗剤。
    糸。
    ネットで調べたあらゆる方法。
    全部試した。
    だが動かない。
    そのうち指は鬱血。
    痛い。
    怖い。
    そして義妹は泣きながら義母に電話したらしい。
    「今すぐ帰ってきて!」
    私はそこを聞いた時に少し驚いた。
    もちろん痛かったと思う。
    怖かったとも思う。
    だから私は、
    「怖いよね🥺」
    「痛かったよね🥺」
    と全力で共感していた。
    だが頭の中では別のことを考えていた。
    帰ってきて何するんだろう。
    義母も指輪引っ張るのかな。
    そして話は消防署へ進む。
    私はさらに驚いた。
    消防署?
    え?
    どうやって?
    チェーンソー?
    火花?
    まさか指ごといかないよね?
    義妹も同じことを思っていたらしい。
    ところが実際は違った。
    専用の器具があり、
    パチン。
    終了。
    痛みもほとんどなかったらしい。
    私は安心した。
    そして学んだ。
    消防署は指輪を切ってくれる。
    しかも痛くない。
    大事なことなので覚えておこうと思った。

    ちなみに私は過去に飲み過ぎて帰宅し、指輪が取れなくなったことがある。

    サラダ油。
    洗剤。
    ハンドクリーム。
    マッサージ。
    思いつく限りのことは全部やった。

    元々、消防署で指輪を切れることは知っていた。ただし脳内ではチェーンソーだった。

    火花。

    爆音。

    指。

    終了。

    しかも私は怖がりだ。

    「大丈夫ですからね〜」

    と言われながら、

    5人くらいに押さえつけられて

    ギャー!!!

    と叫ぶ未来まで見えていた。

    だから意地でも自力で外そうとしていた。
    そして寝た。
    翌日、風呂に入りながらふと思った。
    「なんか今日はいけそうな気がする。」
    ボディソープを塗った。
    渾身の力で、念じながら回転させる。
    私の指輪は壁に当たり、
    どこかへ発射された。
    🚀
    私の勝ちだった。
    話を戻す。
    指輪を切断した義妹は最後にこう言った。
    「旦那、まだ知らないんだけどさ。これ直るかな?」
    私は答えた。
    買った店でも直せるし、リフォームしてくれるところもあるよ、と。
    義妹は安心していた。
    私も安心した。
    そしてこの話を聞いてから、

    万が一また指輪が取れなくなっても大丈夫だ。

    消防署がある。

    しかもチェーンソーじゃない。

    それが今回一番の収穫だった。


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    外では優しそうで誠実そうな夫。 でも家の中は異世界転生レベルのカオス。 唯一の癒しは猫。 口が悪いのが私です、よろしくどうぞ。

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