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なんとなく、が知りたい

    私は『なんとなく』が嫌いだ。
    いや、本当は嫌いではないのかもしれない。
    嫌いだと思っていただけだ。
    私は虫が嫌いだ。
    寒いのも嫌いだ。
    でも人は違う。
    人を嫌いになる時は、それなりに実績を積んでいる。
    話し方。
    態度。
    価値観。
    積み重なった結果、
    「あ、この人とは合わないな」
    となる。
    だから誰かが言う。
    「あの人なんとなく嫌い。」
    私は聞く。
    「なんで?」
    すると返ってくる。
    「なんとなく。」
    なんとなく。
    私はここで止まれない。
    何かされたわけではないのか。
    嫌な態度を取られたのか。
    話し方か。
    返事の仕方か。
    見た目か。
    理由はないのか。
    そう聞いていくと、大体何か出てくる。
    あの話し方が苦手。
    あの返事の仕方が嫌。
    あの態度が気になる。
    ほらあったじゃん。
    私は心の中でそう思う。
    運動もそうだ。
    私は運動音痴である。
    特に球技。
    だから上手な人を見ると聞く。
    「なんでそんな上手いの?」
    「何やってるの?」
    すると返ってくる。
    「なんとなく。」
    なんとなく。
    また出た。
    私は心の中で叫ぶ。
    だからその『なんとなく』を教えてほしいんですけど!
    なんとなくで出来るなら私も出来ている。
    何回も練習したのか。
    小さい頃からやっていたのか。
    身体の使い方にコツがあるのか。
    私はそれが知りたいのだ。
    ずっと私は『なんとなく』が嫌いなんだと思っていた。
    でも違うのかもしれない。
    本当に嫌いなら放っておけばいい。
    なのに私は毎回聞いてしまう。
    「なんで?」
    と。
    たぶん私は『なんとなく』が嫌いなんじゃない。
    その奥に隠れている理由が知りたいのだ。
    好きと嫌いは紙一重だと言う。
    私にとっての『なんとなく』も、きっとそうなのだろう。

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    外では優しそうで誠実そうな夫。 でも家の中は異世界転生レベルのカオス。 唯一の癒しは猫。 口が悪いのが私です、よろしくどうぞ。

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