理解とは何か──種類と階層のズレに気づくために
■理解の方法とは何か
なぜ、同じことを伝えているのに、あの人には伝わらないのか。
なぜ、同じことをやっているはずなのに、結果が変わってしまうのか。
この違いは、能力や努力の差だけで説明できるものだろうか。
もしかするとそこには、「理解の仕方そのもの」の違いがあるのかもしれない。
■ 理解するとは何か
そもそも「理解する」とは何なのだろうか。
人はよく「分かった」と言う。
しかし、その“分かる”は本当に同じ意味で使われているのだろうか。
説明を聞いて「なるほど」と思うこともあれば、
実際にやってみて「分かった」と感じることもある。
この2つは、同じ“理解”なのだろうか。
■ 理解には種類と階層がある
ここで一つの仮説を立ててみる。
理解には、「種類」と「階層」があるのではないか。
同じ“理解”という言葉でも、その中身は一つではない。
違うものを、同じ言葉でまとめてしまっているだけかもしれない。
■ 理解の種類
まずは「種類」について。
理解にはいくつかの方向がある。
例えば、
情報としての理解(知っている)
経験としての理解(やったことがある)
構造としての理解(仕組みが分かる)
自己としての理解(自分ごととして腑に落ちている)
これらはすべて「理解」と呼ばれるが、中身はまったく違う。
よって、説明を聞いて内容は分かる。
しかし、実際にやってみるとうまくいかないなんてことが起きる。
これは「理解していない」のではなく、
👉 理解の“種類”が違っている状態だ。
■ 理解の階層
次に「階層」、つまり深さの違いについて。
同じことでも、理解には段階がある。
知っている
分かる
使える
当たり前になる
この違いは大きい。
やり方を知っている人と、実際に使える人。
使える人と、無意識に使っている人。
同じ情報を持っていても、結果が変わるのはこの差だ。
■ 具体例:同じ指示でも結果が変わる理由
例えば、上司に「資料整理をしてほしい」と依頼されたとする。
ある人は、資料を分類し、インデックスをつけて検索しやすいようにした。
ある人は、資料全体をまとめ、要点を整理して報告した。
ある人は、それに加えて、実際の業務で使いやすい形に加工した。
どれも間違いではない。
しかし、ここには明確な違いがある。
同じ指示を受けていても、出てくる結果が変わるのは、
👉 理解の“階層”が違っているからではないか。
■ ズレの正体
ここまでを踏まえると、最初の疑問に戻ることができる。
なぜ、あの人には伝わらないのか。
それは、能力の問題ではなく、
👉 理解の“種類”がズレているからかもしれない。
なぜ、同じことをしているのに結果が違うのか。
それは、努力の問題ではなく、
👉 理解の“階層”が違っているからかもしれない。
■ 理解の方法
では、どうすれば理解できるのか。
ここで重要なのは、「何を知るか」ではない。
👉 自分(もしくは相手)が今、どの種類の理解をしているのか
👉 どの階層にいるのか
それを見極めることだ。
知っているだけなのか。
使えるレベルなのか。
それとも、まだ自分の中に落ちていないのか。
この違いに気づくことが、理解への入口になる。
■ まとめ
理解とは、一つのものではない。
種類があり、階層がある。
それを分けずに扱うと、「分かったつもり」や「伝わらない」というズレが生まれる。
もしかすると理解とは、
👉 情報を増やすことではなく
👉 自分の中にあるズレに気づくことなのかもしれない。
ーーー
■次に読む
ここまでで、「なぜズレが生まれるのか」は見えてきたと思う。
このズレが、実際にどうやって「動けなさ」につながるのかは、構造の話を見るとつながる。
→人はなぜ動けないのか──状態という構造から考える
逆に、「じゃあこのズレをどう扱えばいいのか」を知りたい場合は、判断や一歩の話を見ると実行に移しやすい。
→変われない理由は「決断」ではなく「一歩」にある/一歩を決めることからすべては始まる
全体の流れから見たい場合は、スタート記事から読むと位置づけが分かりやすい。
→分かっているのに動けない理由
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
気になったこと、分かりにくかった事、何か聞いてみたいことなどあればコメントでもメッセージでも質問箱でもどうぞ。
応援を励みにして精進します☆
気温が高くなる折、水分補給等、しっかり気をつけて下さいね(*´ω`*)