
In Between - わたしが書いた再会 #12 (最終話)
光化門には、
春の風が吹いていた。
娘は少し前を歩きながら、
「あ、ここ撮って〜。」と笑っている。
その後ろ姿を見ながら、
不思議な気持ちになった。
27歳の頃。
まさか、自分が娘とソウルを歩くなんて、
思ってもいなかった。
あの頃の韓国は、
今より、ずっと遠かった。
韓国語が聞こえるだけで、
少し振り返ってしまうような場所だった。
でも今は、違う。
「これ、いいよね。」と、
前より自然に言える。
韓国ドラマの話をして、
娘と笑いながら並んで歩いている。
光化門の人混みの向こうに、
ふと、27歳の自分が見えた気がした。
少し不安そうで。
でも、どこか楽しそうで。
わたしはその姿を見つけて、
小さく笑った。
大丈夫。
ちゃんと、
ここまで来たよ。
春の光の中を、
私たちは また歩き出した。
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『In Between』は、日本と韓国の「あいだ」に生まれた物語です。
いつか韓国語でも、この物語を届けられたらと考えています。
언젠가 이 이야기를 한국어로도 전할 수 있기를 바랍니다.
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