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私とミシンのお話

ただいま私は絶賛洋裁熱再燃中。
いろんなものを作りたい欲がむくむく湧いてきて、エライコッチャになってます。

洋裁熱再燃中ですから、当然ミシンを使う機会が爆増したのですが、
実は私、ミシンのプロやったことがあるんです。

大昔、某ミシンメーカーで営業と講師をしておりました。

営業成績はあまり良くなかったけど、
アナログなミシンなら大抵、調子を良くすることができたし(だから新しいものを売りつけられない)
そこそこ修理もできた。

講師の仕事は、
ミシンをお買い上げいただいたお客様宅に伺い、
ミシンの使い方を教えるというものでした。
「使っていただくためのフォロー」という感じ。

自分が売った場合はいいのだけど、
他の営業さんが売った先へ伺うと
ちょっとしたトラブルになることも多々ありました。
特に営業成績のいい人が売った先は、
まず、文句から始まる。
こんな高いのいらんかったのに。
滅多にミシンなんか使わへんのに。
と愚痴られる。
いわば押し売りの尻拭いに行く感じでした。

中には「高齢の母親に無理やり売りつけた」と
息子さんが待っていたこともありました。
この時は上司に連絡してきてもらう算段をつけ、上司の到着を待つ間、ミシン初心者の息子さんに使い方を教えて、「こんなこともできるんや」と感動させ、上司が来る前になんとか収めたのだけど、
ほんま無茶な売り方しやがって、とうんざりでした。

また、老夫婦がやっていた縫製工場では、
とっくに廃業したメーカーの古いロックミシンがありました。
大型の、工業用ロックミシン?
そのロックミシンの調子が合わないからと、出張修理の依頼が来たので私と上司で伺ったのですが、
見たこともないミシンだし、説明書もない。
「えらい珍しいミシンですなぁ。できるかどうかわからんけど、やってみますわ」と上司が言い、私が調整することになりました。
アナログな機械だから、動き方を見ると大体の構造、仕組みはなんとなくわかった。
動かしながらどこが噛み合ってないのか考えながらあれこれ調整したら、奇跡的に(?)調子を出せたということもありました。
これはなかなか面白い経験でした。
使い込まれた古いミシンも、とてもいい感じでしたし。


私自身のミシン遍歴は、足踏みミシンから始まっています。
自宅にあった母の嫁入り道具だったミシンです。
洋裁に興味を持ってからしばらくは、その足踏みミシンを使っていました。

その後、母がミシン屋の口車に乗せられて(?)購入したらしい電子ミシンを使うようになりました。
ジグザグ縫いや模様縫いができるので、服作りに重宝したのです。
そのミシンは15年ほど使い倒したと思う。
短い期間だけど、縫製工場でガチの工業用ミシンを踏んでいたこともある。
横振りミシンもちょっとだけやった。(下手すぎて諦めた)

ロックミシンを買い、服を作りまくっていた時に使っていたのは電子ミシン。

その後コンピューターミシンを使うようになった。

半世紀近くミシンを使ってきて(途中、使わない期間があったけど)
思うのは、
昔の機械は頑丈だった、です。
壊れないのよ。
修理が効くのよ。
足踏みミシンも電子ミシンも、
部品がなくなって仕方なく手放したのよ。

で、最新のコンピューターミシンを使うことになった時に思ったのは、
「イマイチ、納得できん」
やったの。

一番嫌だったのは「自動糸調子」
ずーっと布に合わせて上下の糸調子を合わせてきてた者にとっては、
なんとも甘い糸調子が「なんだかなぁ」だったのよ。
押さえ金の圧とか、送り歯の加減とかも「なんだかなぁ」だった。


そして今、使っているのは安物の電子ミシン。
安いものでもそれなりに働いてくれます。
自動糸調子はやっぱり好きになれないけれど、
もう今はそんなにガッツリ縫うこともないから、まぁいいやと思っています。
ぃゃ、「思っていました」。

ここんとこ、ミシンを使いまくっているものだから、
やっぱり微妙な使いづらさがある。
洋裁の動画を見てると、職業用ミシンに心惹かれてしまう。
特に、金属のすらっとした「押さえ金」にワクワクしちゃうのです。
落としミシンとかコバステッチとかが、すごくやりやすかったんだな、アレ。
職業用ミシンとシンプルなロックミシンが欲しいな、なんてつい思ってしまう。

もう老眼も進んでいるし、洋裁熱もある程度の枚数を縫っちゃえば冷めていくかな、とも思うし、
なによりも出費が嵩みすぎる。予算的に無理やわ〜

ということで、
今使っているミシンをこの先も愛でていくつもりです。

以上、私とミシンのお話でした。

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