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Photo bydraw_sasadango

下弦の月は僕を照らしている


    春に
    爛漫と花やぎを見せた木々は
    今は
    ひっそりと
    沈黙を守っているように見える

    時雨は
    木々の営みを閉じ込める

    沈黙は続くが
    内なる声に耳を澄ます

    すると 
    僅かにきこえる音

    木々に宿った魂は
    一刻たりとも
    その営みを止めてはいない

    風花が宙を飾る

    やがて
    訪れた宵闇の空に
    冴えざえと
    一番星が輝くころ
    月光は
    静かに地上を照らす

    今宵は下弦の月

    下弦の月は未熟だ
    これから
    三日月になり
      やがて望月になる

    粛々と
    その準備している

    僕は
    月を見上げる

    未完の僕はまだ道半ば
    その道は何処かに
    ほんとうに繋がっているのか

    月は
    僕を見下ろしている

    白い吐息を吐く
    静寂が辺りを包んでいる
    冬ざれは続かない

    春は必ず訪れる
    月は必ず満月になる

    営みは脈々と
    途切れることなく命を紡ぐ

    そして
    下弦の月は

    今日も僕を照らしている



     
     
     
    人材育成IKU+代表|コーチングインストラクター 国語教師歴30年 言葉の力は無限大♪ 自分も相手も大切にするコミュニケーション術をお伝えします あなたの人生を前向きにする記事を配信中 ▼IKU+詳細と研修・講演のご依頼はこちら▼ https://x.gd/zRdv5

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