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【詩】一反木綿

遠くに何か
白いものが
ひらひらと飛んでいる

コンビニの袋かなぁ
ちゃんと捨てろよ

白く風に舞っているようで
まっすぐこちらに向かって
飛んでくるようにも見える

え?もしかして、ムササビ?
だったら、もっと近くで見たい!
こっちに飛んで来ないかなぁ
でも、ムササビって
あんな風に、ふわふわ飛ぶものかなぁ

そう
白いそれは
うねうねと
のたうつように空を飛んで
だんだんと
こちらに向かってくる

目をこらして見ていると
それが、長い布のようなものだということが
わかった

ははは、漫画で見た
一反木綿みたいだ
でもさぁ、一反木綿って
ただの布だろう?
洗濯物が風にさらわれて
飛んでいるようなものじゃん
妖怪としては
インパクトに欠けるよなぁ

半笑いの視界が
冷たい白に塞がれた

うわ!何も見えない!
あ、苦しい
首が、締まる
息が、吸え、な、い

手に持っていた買い物袋が
ばさり、と落ちた

明日の朝食べようと思っていたパン、
もう、食べられないかもしれない、な・・・


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