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#創作大賞2026読むぞ宣言12 僕に、エッセイを書かせてください

    酒本 歩/小説家/noter

    みくさんの作品、あらすじがすごく丁寧で、内容も凝っています。公募新人賞用の梗概のお手本かと思いました。文字数もカウントしたら1000字を超えています。
    プロットに相当な時間を書けましたね。

    僕に、エッセイを書かせてください みくまゆたんさん

    私は数年前、noteに公開されたみくさんの作品を読んでから注目していました。やはり創作大賞の応募作だったと思います。以来、みくさんはネット上を縦横に活躍されて、あれよあれよという間に商業作家としてデビューしました。すごい筆力と行動力だと感心していました。

    作家の決意と覚悟

    この作品を書くにあたって、商業作家としての並々ならぬ決意があったのでしょう。あらすじを読めばわかります。ご自分でハードルを上げてきたなと思いました。良い作品にしたい、という気合いがひしひしと伝わります。

    小説のテーマはタイトル通り(おそらく読者のほとんどがそうだと思うのですが)創作を志す読者のストライクど真ん中です。
    ど真ん中過ぎて、このテーマは普通はなかなか書けないものです。私も小説家をキャラクターにするときは躊躇います。しかも内容はとても深刻で歯ごたえがあります。覚悟を感じました。

    大胆に拡げた風呂敷と小気味良いストーリー展開

    私がこれまでみくさんの作品を読んで良いなと思ったのは、大胆に拡げた風呂敷と、それを小気味良くたたんでいくスピーディーなストーリー展開でした。それは今作でも活かされているようです。

    「1記事につき、1週間で1万PV。届かなければ編集料として10万円を頂く。 超えれば、僕があなたに10万円を払う。できないなら、伊達さんのことは諦めて下さい」

    あらすじより

    これまでの作品でもあった主人公へのハードな試練です。やや現実寄りにはなりましたが、今回もまたどうやってクリアしていくかが興味を引きます。


    この作品は設定が何層にも入り組んでいます。そして主要な登場人物が多く、それぞれに抱えているものがありそうです。
    このキャラクターの事情を読者が理解、納得して、感情移入できるまでにしっかり書き込むことが重要だと思います。それとストーリーのテンポを両立させるのは至難の業で、私もキャラクターをしっかり書こうとするときに悩むところです。

    今、第一話「連絡は突然に」を読んだところで第一印象を書いています。この先が楽しみです。

    文章の中に時折、太字が混ざります。これはそのシーンの読者に強調したいところかと思いますが、他にも意味があるのかと深読みしています。

    文体を変えられたでしょうか? いくぶん硬質な文章になったようです。いろいろなことに目配りして書いているように思えます。(たとえば主語が省かれていない。それも意識したのでしょうか)

    先を読ませるリーダビリティ

    「実は……伊達さんのことで、お伝えしなければならないことがあります。お仕事の打ち合わせに向かう途中でした。今日の17時ごろ、横断歩道で……大型トラックに」

    第一話から主人公に衝撃を与える事件が起きて、先の展開に引っ張られます。冒頭のつかみはさすがですね。

    じっくり読ませていただこうと思います。

    #創作大賞読むぞ宣言



     
     
     
    福山ミステリー文学新人賞、かつしか文学賞優秀賞。既刊は『幻の彼女』・『幻のオリンピアン』・『ロスト・ドッグ』(光文社)。『ひとつ屋根の下の殺人』・『ひとつ屋根の下の誘拐』(原書房)。 お酒と本と散歩が好きなので酒本歩。noteで『小説を書きたい人へ』マガジン、創作掲示板を運営。

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