充電しきれていないバッテリーが
必死に揺れ動かす海馬
錆びた音を奏でる
繋がれた命
ギクシャクと動き出す「今日」
思い出せない昨日の齢ごと
ランゲルハンス島で
誰にも気づかれないように
開く詩集
心に空いた穴
無機質な笑い
詩集を読む
声に出して
ゆっくり読む
ただただ読む
無機質な笑いと
ぽっかり空いた穴
何か見えた?
ぽっかり空いた穴の中
詩集から溢れた言葉で埋まっていく
穴の中
言葉の合唱が始まって
バッテリーがカタカタなった
目盛りが増え始めた
言葉の合唱が大きくなる
バッテリーは充電された
錆びついた命は復活して
朗らかに笑い出した
詩集片手に
さあ!行こう!