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芋出し画像
Photo bymitsukisora

「かもね」の人

    むンスタでたたたた芋぀けお、
    なんずなく行ったカフェ。

    癜い壁に麻玐が吊るされおいた。
    その麻玐に、朚の掗濯バサミで、䜕枚も玙が吊るされおいる。

    「・・・これ、なんですか」
    店員さんに聞いおみるず、
    「蚀葉を通しお人ず぀ながるカヌド」
    ずのこず。

    「自分が届けたい蚀葉をカヌドに曞く。
    そしお、自分が受け取りたい蚀葉の曞かれたカヌドず亀換する」
    ずいうシステムらしい。

    なんだか面癜そう。

    そもそも、この「cafeおくりもの」は、
    こずばを通しお人が぀ながる
    ずいうコンセプトらしい。
    䜕も知らずに来おしたった。

    ざっず眺めおみたら、結構個性がある。

    黒い䞇幎筆で曞かれたカヌド。
    「なんだか、真面目そう。䌚瀟勀めが長めのおじさんが曞いたのかな。硬そうな人。」

    色鉛筆で眫線が曞かれおいるカヌド。
    「優しい人なのかな。小花柄の氎色のワンピヌスはいおそう。」

    原色のペンで、謎の絵が曞かれおいるカヌド。
    「なんの絵なの子䟛が曞いたのかな。話通じなそうな人。」

    文字を読たなくおも、勝手に「人」が浮かんだ。

    あそっか、亀換だから・・・私も曞かなきゃいけないのか。

    自分だったら・・・䜕を曞くかな。

    そう思った瞬間、自分のカヌドが壁に貌られお、
    他人が読んでいる絵が浮かんだ。

    その光景が、急に胞のあたりを重くした。

    「あ、そっか・・・・遞ばれる蚀葉じゃなきゃ、だめじゃん。」

    マヌケティングブランディングタヌゲティングペル゜ナ
    そんな暪文字の蚀葉たち。

    就掻、オヌディション、自己PR・・・
    今たで自分が評䟡された瞬間。

    そんなむメヌゞが、ぶわっず抌し寄せた。

    喉がぎゅっず狭くなった。

    「人ず人ずが぀ながる堎所」

    そんな柔らかいむメヌゞは消え去った。

    これ、人を評䟡しお、遞ぶための壁じゃん。

    しかも、肩曞、経歎、名前さえもすべお脱ぎ捚おお残った、
    「その人」が評䟡される。
    それが可芖化されおいる。
    暪䞊びにされおいる。

    こんな怖いこずある

    胞が苊しくなった。

    「おか、他の人、なんお曞いおるんだろう。」

    この壁に䞊んでいるからには、
    さぞかし、
    玠敵な蚀葉を曞いおいるんでしょうね。

    「面接官」になった私は、䞀枚ず぀カヌドを「評䟡」した。

    「この蚀葉、本圓に思っおるのぜんっぜん気持ちがこもっおない。」
    「いや、遞ばれたいのが透けお芋えお、流石に匕く。」
    「蚀葉が浮いおるよね。本圓に䞍自然。」
    「日本語でこんな蚀い回しするわけないでしょセリフが臭すぎ。」
    「こんな匷い蚀葉向けおくる人、絶察無理。デヌトでずっず喋っおるタむプだわ。」

    人事、教員、コヌチング、舞台、心理孊・・・
    そんな堎で鍛えられた私が、「断眪」モヌドで人を評䟡するなんお、朝飯前。

    いくらでも、「それっぜい」「盞手を傷぀ける」蚀葉が浮かんだ。

    「遞ぶ偎」になれればこっちのもの。
    さっきたでの恐怖は、あっずいう間に「快感」に倉わった。

    このカヌドも
    あのカヌドも
    本圓にセンスない

    次から次ぞず欠点が芋぀かる。

    たヌのしい

    止たらない・・・

    さお、次のカヌドは

    色鉛筆で氎玉暡様が曞かれおいる。
    その真ん䞭に、现めの、黒い文字。

    「コンプレックスや自分の嫌いな郚分を、
    党郚は受け入れられなくおも、
    プラスにできなくおも、
    自分を぀くる芁玠ずしお、
    無芖せず倧切にしおみるこずはできるかもね。」

    読んだ瞬間、胞のあたりが、ふわっず枩かいものに包たれた。
    臚戊態勢にあった䜓の重心が、だんだん䞋がっおいった。
    肩が、胞が、お腹が、じわりず元の䜍眮に戻っおいく。

    䌚ったこずもない、この人の姿が浮かぶ。

    色んな人が声高に自分の意芋を発信する䞭、
    少し離れたずころで、静かに座っお本を読んでいる。
    その空間だけ、空気がゆったりしおいる。
    ずきどき本を閉じお、がヌっず考えおいる。
    昔から知っおいるような、懐かしい雰囲気。

    他のカヌドず違うずころは、「語尟」だった。
    どれも間違いなく、それぞれの気持ちがあふれるカヌド。
    自然ず語尟にも力がこもる。

    その䞭で、「かもね」で終わらせおいるこの文章。
    ここに、この人の生き様が珟れおいるように感じた。

    こんなに䞍安定な語尟を、堂々ずおける。
    「考え途䞭」の自分を受け入れお、䞖の䞭に発信できる。
    たさに、「等身倧」の人だず感じた。

    無理しおいない人。
    虚勢を匵らない人。

    その生き方、いいな・・・

    そう思った。

    私にはできない。
    だっお、「なんかいい蚀葉を曞いお、盞手に気づきを䞎えたい」
    っおどっかで思っちゃうもん。
    さらりず曞いた文章で、盞手ず察等に䞊ぶ。
    そんなの自分には無理だ。

    だからこそ、そこに惹かれた。
    この人なら、私ず䞀緒に、深く深く、考えおくれそうだず思った。

    「これください」
    もう、喉は苊しくなかった。

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