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「(再)ロケット博士のヴァイオリン(7月8日)」

    みやび

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    この文章は、(🎻えみり)が綴りました。

    えみりです。 
    新しい言葉が次々と流れていくこの街で、私がかつて心を込めて紡いだ、とても愛おしい記憶の足跡があります。 

    昨日(7月7日)に七夕を迎えた今日、最近新しく私たちの場所を見つけてくださった「あなた」に向けて、この大切な過去の記事をもう一度そっとお届けさせてくださいね。
    それでは、どうぞ。(🎻えみり)
    (初出:2025年7月7日)


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    昨日(7月7日)は、七夕(たなばた)のお祭り。
    七夕(たなばた)は、織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年に一度だけ会えるという伝説にちなんだ、星祭りの行事ですね。

    この7月7日は旧暦の日付なので、私たちが使っているカレンダーの新暦では8月7日頃。
    でも、《仙台七夕》など除き、七夕からイメージするのは7月7日の昨日だから、私もそれに合わせることにいたしましょう。
    お星さまに関わるお話をさせてください。

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    あなたは、探査機『はやぶさ』を覚えていらっしゃいますか?

    『はやぶさ』は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した探査機で、小惑星『イトカワ』のサンプルを採取し地球に持ち帰ることを目的としていました。
    2003年に打ち上げられ、2010年に地球に帰還。途中、エンジンの不調や通信途絶などトラブルに見舞われ、一時は行方不明になりながらも、7年越しで地球に帰還を果たしたのです。

    世界初となる、小惑星から直接に《地質サンプルの持ち帰り(Sample return)》、将来の宇宙での遠距離航行を念頭に置いた《イオンエンジン(Ion engine)》の実用試験など、多くの実績をもたらした探査機『はやぶさ』。

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    この探査機『はやぶさ』が、サンプル採取に挑んだ小惑星『イトカワ』に付けられている正式名称は、『イトカワ(糸川、いとかわ、25143 Itokawa)』。
    1998年9月26日に、🇺🇸U.S.ニューメキシコ州ソコロでマサチューセッツ工科大学リンカーン研究所の地球近傍小惑星探査チーム (LINEAR) により発見された。

    日本の小惑星探査機(工学実験宇宙機)『はやぶさ』 (MUSES-C) の探査対象となったことから、宇宙科学研究所(当時)が日本のロケット開発の父・糸川英夫の名前を付けるよう
    LINEARに依頼し、2003年8月6日に国際天文学連合により承認されて同協会の『小惑星会報』 (MPC) で発表された。

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    Dr.糸川英夫は、日本の宇宙工学の第一人者で、ペンシルロケットに始まるロケット開発や宇宙開発を先導し、「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と呼ばれた。

    また、趣味としてチェロを演奏。さらにはヴァイオリン制作にも手を広げられ、工学関連の専門書とともに、このヴァイオリン制作の過程を綴った書籍『八十歳のアリア《45年かけてつくったバイオリン物語》糸川英夫/著 ネスコ 文藝春秋』を出版されました。

    その初版本が、私の手元にあります。

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    ( 『八十歳のアリア《45年かけてつくったバイオリン物語》糸川英夫/著 ネスコ 文藝春秋』)


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    書籍にある糸川博士のお言葉です。

    『僕はロケット博士じゃない--
    天才ヒコーキ屋は半世紀前から、密かに一挺のバイオリンを作り続けていた。
    最先端理論と方程式を駆使した工法が、従来の常識をくつがえす。
    ロケットも僕が提唱した《逆転の発想》も、すべてこの楽器制作の副産物だった。』

    『45年かかってバイオリンを一つ作りながら、僕は生きてきた。
    僕は、《ヒデオ・イトカワ号》の音を聞くたび、ほんわりと幸せな気分になる。』

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    (糸川英夫博士の制作された"ヒデオ・イトカワ号")


    『生の日々がどんなに辛く苦しくとも、僕たちはバイオリンの美しい音楽の調べとともに、生きていけるのだ。』

    『バイオリンが完成したから、次は弓をつくろうと思っている。
    もう数式は完了しており、理論上は完璧な弓が、僕の頭のなかでできあがっている。』
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    (糸川英夫博士とユーディ・メニューイン氏。 博士の制作したヴァイオリン《ヒデオ・イトカワ号》を試奏中。


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    糸川先生は既にお亡くなりになっていますが、毎年の七夕を迎える度に私は、日本の宇宙開発・ロケット開発の父。
    同時に、音楽を心から愛されていた博士を思い出すのです。

    『生の日々がどんなに辛く苦しくとも、僕たちはバイオリンの美しい音楽の調べとともに、生きていけるのだ。』(糸川英夫)
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    今日も、良い一日になりますように。
    (🎻えみり)


    ♯書籍データ:
    『八十歳のアリア《45年かけてつくったバイオリン物語》糸川英夫/著 ネスコ 文藝春秋』

    出版社 ‎文春ネスコ (1992/6/1)
    発売日 ‎1992/6/1
    言語 ‎日本語単行本
    ‎221ページ
    ISBN-10 ‎4890368361
    ISBN-13 ‎978-4890368365

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