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28歳、冬、銙川に行っおOL蟞めた。

    今から1幎前の冬のこず。
    私は瀬戞内海の䞊にいたした。
    突然の船旅。圓時28歳。女1人。
    しがらみから解き攟たれたかのような
    かろやかさ。
    誰もいない甲板で「ここが私のアナザヌスカむ」ずアナザヌスカむごっこを始めたくなる。
    片道箄4時間半の船旅。
    なぜそんなシチュ゚ヌションに陥ったのか。
    銙川に䜏む倧孊時代の友人の結婚匏に
    お呌ばれしたからです。

    圓時の私は、
    小さな䌚瀟でOLをしおいたした。
    今よりももっず匱虫で、
    勇気がなくお、
    けど、女の子のアむドルず
    萜語が倧奜きで。
    そんな頃。

    䜓調を厩しお長期䌑逊に入った埌、
    苊劎の末やっず掎んだ正瀟員のお仕事でした。

    残業代は貰えないし、
    䞞の内サディスティックにあるように
    "報酬は入瀟埌平行線"だけど、
    毎週氎曜日に瀟内販売に来るダクルトさんから
    ミルミルず゜フヌルを買うのが密かな楜しみ。

    仕事終わりは寄垭に行くのが息抜きで、
    週末になるず
    瀟䌚人萜語の䌚に顔を出し、
    時々、長幎の倢だった
    プロの萜語家さんの䌚のお手䌝いに行く。

    そんな私の日垞。
    䌚瀟に䞍満はあるけど、
    やっず手に入れた、
    安定した普通の20代の女の子ずしおの暮らし。
    倱うのが怖かった。

    心の䞭に、
    叀兞萜語に出おくる䞁皚の定吉を召喚し、
    䌚瀟で嫌なこずを蚀われおも
    「ぞヌい」ず(口には出したせんが)
    笑顔で明るく振る舞うこずで、
    無難にやり過ごしおいたした。

    だけど、なんだかずヌっず
    息が苊しかった。

    「朱に亀われば赀くなるから
    朱は消した方が良い。」
    それが䌚瀟の考え方でした。

    私の色は受け入れられなかったのです。

    「私は私でしかないのに、
    呚りず同じ色でいなきゃいけないの」ずいう
    違和感がずヌっずありたした。

    次第に、ストレスで蕁麻疹が出お、
    手が絆創膏たみれになりたした。
    将来のこずを考え、
    こっそり転職掻動をスタヌト。

    だけど、
    ゚ヌゞェントさんの営業成瞟に
    倉に気を䜿っおしたい、
    (職堎で事務ず営業を兌任しおいたのず、
    接客業が長すぎたせいです。)
    玹介されるがたた興味のない䌚瀟を受けおしたっおるのが私。
    あたりにもどんくさい。
    ゚ヌゞェントさんの人生じゃなくお、
    私の人生なのに。

    そんなこんなで悩みを抱えながら
    高束枯に到着し、
    たどり着いたのは、
    「なんか面癜そう」ず盎感で遞んだ
    人生初のゲストハりス。
    平凡を求めおいた私にずっおは、倧冒険。
    お郚屋はきちんず男女別で分けられおいお、
    倕食䌚で囜際亀流ができるのが売りのずころ。

    このゲストハりスで過ごした䞀晩が、
    人生のタヌニングポむントずなりたした。
    たるで、
    森芋登矎圊さんの『倜は短し歩けよ乙女』に
    出おくるような時間。
    ぀くづく、ご瞁っおすごい。

    台湟ず䞭囜に、
    同幎代のお友達ができたした。

    盞郚屋だった日本語がペラペラの䞭囜人の女の子。
    偶然行きの船が䞀緒だった䞊海から来た女の子。
    今晩泊たる宿が無くお困っおたずころを声掛けお仲良くなった乃朚坂が奜きな台湟人の男の子。

    倕食䌚が終わっおから、談話宀で
    遅くたでずヌっず話しおたした。

    圌らの手にかかれば、
    私の仕事の悩みも
    「それはブラックカンパニヌだね」
    ず䞀刀䞡断。
    "ブラック䌁業"ずいう抂念は䞖界共通らしいです。
    すごい。

    お昌に女朚島に行き
    最悪なボヌむフレンドずお別れしおきたず話す
    盞郚屋の日本語ペラペラの䞭囜人の女の子。
    「お互い幞せになろうよ。
    䞖界は広いから、
    あなたを傷぀けない
    良い仕事にも出䌚えるし、
    良い男の子ずも、きっず巡り䌚えるよ。」
    この䞀蚀にどれだけ救われたか 。

    将来の倢に぀いお話しおいた時のこず。

    䞊海からきた女の子の答えは
    「rich woman(お金持ちになりたいの)」。
    はにかんで、けど、目をキラキラ茝かせお
    そう話した圌女の姿がずっず忘れられたせん。

    人はこんな颚に、本来もっず玠盎に
    倢を抱いお良いんだ。ず。

    今たで私を瞛っおいた䜕かが、
    するするず溶けおいくのを感じたした。

    そしお迎えた翌日の結婚匏。
    り゚ディングドレス姿の友人を芋た時、
    ずっおも幞せな気持ちでいっぱいになりたした。
    同時に、
    人は幞せになるために生きおいかなきゃいけない。ずハッずしたした。
    頭を殎られたような衝撃。
    私、今たで䜕やっおたんだろう。

    私の色で、そのたんたで良いっお
    受け入れおもらえる䞖界に行きたい。
    せっかく生たれおきたんだもの。
    私は私を幞せにしたい。

    それから、
    春が来るたでの3ヶ月間は、
    あたりにも急展開でした。

    䞊が怖くお蚀えずに我慢しおるパヌトさんや埌茩のためにも、
    私が動かなきゃ。ず決心。

    ずっおも怖かったけど、勇気を振り絞っお
    管理職に未払い残業代の件を盞談。
    「うちは䞭小䌁業だから劎基法適甚されないのよね(※そんなこずはない)」ず蚀われ、
    次の日から嫌がらせスタヌト。

    他の䞊叞は
    「ずうずう蚀うおしもたんか〜」ず呆れながらも、
    「あなたの胜力なら、この狭い䌚瀟よりも、
    もっず良い䌚瀟に行ける。
    その方が幞せに生きられるよ。」
    「矎味しいもの食べお元気だしおね」
    ず声をかけおくれたした。

    私の進退はどうなっおも良いや、ず
    カフェでパ゜コンのキヌボヌドを叩き蟌み、
    他の方からの聞きずりも含めた経緯を時系列順にたずめた文曞を䜜成。
    蚌拠をひず぀ず぀コンビニで印刷しお
    ホッチキス留めし、
    クリアファむルに挟む。
    たたたた録音できおいた
    「䞭小䌁業は劎基法適甚されないから〜」の音声をい぀でも再生できるように緎習し、
    最寄りの劎働基準監督眲に駆け蟌みたした。
    もしかするず、癟姓の土䞀揆ずか、米隒動ずか、
    歊士の反乱っお、こんな感じだったのかな。

    さすがに力を䜿い果たしたようで、
    朝動けなくなっお、人生3床目の䌑職。
    䜓はしんどかったけど、
    なんだか胞がすヌっずしたした。

    銙川の友人は
    「すごいね
    ゞャンヌダルクみたいだね」ず
    蚀っおくれたした。

    アマチュア萜語仲間の先茩方や、
    ゲストハりスで出䌚った海の向こうの友人たちからも励たしのメッセヌゞが
    次々ず届きたした。

    たしかこの時期だったかな。
    ツギハギ荘で開催された
    手䜜りのおでん぀きの萜語䌚が楜しくお、
    おでんのお出汁ず明るい空気感に
    ずおもホッずしたのを芚えおたす。

    私が私のたんたでいられる堎所、
    いっぱいあるじゃん。お、
    嬉しかった。

    それから1ヶ月埌。
    退職届を提出。
    ゚ヌゞェントさんに気を䜿う転職掻動も蟞めよう。ず、
    転職サむトを退䌚。

    雪が溶ける頃には劎基の調査が終わり、
    未払いだった残業代が返っおきたした。

    乃朚坂ちゃんが歌っおたのですが、
    そこに䜕も無くおも構わないから、
    自分で降りおみなくちゃ
    違う景色は芋られない、のです。
    このこずを痛感した冬でした。

    銙川のゲストハりスで
    勇気を出しお飲んでみたブレンドコヌヒヌは、
    お砂糖を沢山入れおも苊かったけど、
    人生をお腹の底から枩めおくれるような
    味ず、銙りがしたした。

     
     
    頭のなかみ OL蟞めお萜語䌚の䌁画運営をしおたす。

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