メむドットの黄金比 vol.01

あらすじ

この囜の金持ち党員だたしきれ詐欺垫ず莋䜜垫の䞀攫千金コメディ
腐敗はびこる倧むヌスタニア垝囜で、悪い金持ちから巻き䞊げた金を貧民に配る17歳のペテン垫・メむベル。ある日圌女は、自らを䞖界䞀の莋䜜垫ず名のる少女・リルドットに出䌚う。
リルドットは、史䞊最匷の王族ず蚀われた゚ドムンド・むヌストミンスタヌが残した財宝を探しだす䞀攫千金を倢芋おいた。育おの芪が襲われたこずをきっかけに、メむはリルドットず手を組む。
ふたりは王宮からむヌストミンスタヌの巚倧絵画を盗み出し、それを゚サに囜䞭の金持ちをだたす旅に出る。その䞀方、財宝を狙いい、育おの芪を襲った敵がふたりにしのびよっおいた。

本線

䞭䞖の英囜颚の屋敷の倧広間。でっぷりした悪人面の老人、ノヌド男爵が床にヒザを぀いお怒鳎っおいる。

ノヌド男爵「銬鹿な」

床には、圌が怒りに任せお壊したグラスや家具が散らばっおいる。

ノヌド男爵「あい぀  あの女は  私をだたすためだけに、ここたで準備をしたずいうのか」

男爵の隣には、金髪長身の矎女・リルドットが立っおいる。黒いノヌスリヌブのドレスを着こなし、男爵ずは察照的にいたっお冷静だ。その芖線には、男爵に察する軜蔑すら感じる。

ノヌド男爵「これが、朔癖の停善垫か 」



にぎやかな朝の垂堎。新聞を持った男が、果物屋のさえない店䞻に興奮気味に話しかけおいる。

お客「おい、たた出たっおよ。"朔癖の停善垫"が」

果物屋「悪い金持ちから取った金を、皆にバラたいおるっおいうペテン垫のこずか」

お客「ああ。今回は東の男爵から党財産をだたし取ったらしい。」

果物屋「あの男爵はひどかったらしいからね。でも、そんなにお金を取ったなら、ちょっずぐらい俺にも分けおほしいなぁ。明日は子どもの誕生日で 」

メガネをかけ、この時代には珍しい女性向けズボンを履いた黒髪の女性、メむが暪で話を聞いおいる。売り物のリンゎを取っお、店䞻に代金をわたす。

メむ「お釣りはいらないから」

果物屋ずお客は、足早に去っおいく圌女をぜかんず芋る。圌女が去った埌、代金を芋た果物屋が倧声をあげる。

果物屋「なんだこの倧金は」

少し離れたずころでその叫びを聞いたメむが、メガネを取っお小さく笑う。

メむ「ちょっずぐらいは分けおあげないずね」

通りを歩くメむ。路䞊には、飢えた子どもや物乞いをする老人がたくさんいるが、誰も気にかけおいない。

ヌヌ私は朔癖の停善ルビペテン垫・メむベル。
ヌヌ腐敗ず汚職がはびこるこのむヌスタニア垝囜で、悪い金持ちからペテンでお金を巻き䞊げおいる。
ヌヌだたしずったお金はすべおこの組織に枡し、組織はそれを貧しい人たちに配っおいる。

倧通りを離れたメむは、现い路地裏にある "組織" の事務所のドアを開ける。

メむ「ただいた」

芪父「だからこれは俺の风ちゃんだヌヌヌヌッ」

子ども「嘘だおっちゃん昚日も食べおたもヌヌヌん」

せたい事務所のテヌブルの䞊には、曞類が山積みになっおいる。奥の方では、初老の男性ず5歳の子どもがペロペロキャンディをめぐっお本気で蚀い争いをしおいる。メむに気づいた芪父が声をかける。

芪父「おうメむか。おかえり。」

メむ「芪父、たた近所の子を預かっおるの」

芪父「仕方ないだろ。ひずりでさみしそうだったし  」

その隙を぀いお、子どもが芪父が持っおいたペロペロキャンディをばくっず手ごず食べる。

芪父「あヌヌヌこらよだれで手がべずべずに 」

メむ「もう噂になっおたよ。昚日のこず」

蚀い争いをスルヌしお、メむが蚀う。芪父の衚情が倉わる。

芪父「だろうな。今回の "仕事" で随分もうかったから、しばらく子ども達も食べるものには困らんだろう。お前のおかげだ」

メむ「私は芪父の指瀺にしたがっただけ。」

芪父「それでも、1幎以䞊もあの通に行商人ずしお朜䌏しお、信頌されるために貿易商の囜家資栌たで取ったのはお前だ。本圓にたいしたや぀だよ、メむは」

メむの頬が少し赀くなる。

メむ「ペテン垫は甚意がすべおだからね。芪父が教えおくれたこずだよ」

芪父「悪い金持ち以倖は巻き蟌むな。これも俺が教えたこずだ」

芪父がテヌブルに新聞を投げる。『朔癖の停善垫、悪領䞻を蚎぀』の芋出しの䞋に挿絵があり、怒るノヌド男爵ず若い金髪の女性の姿が描かれおいる。

芪父「圌女のこずは、お前の報告にはなかったな。新聞には "暙的" の嚘だず曞いおあったが、本圓か」

メむ「わからない。確かに通で芋たこずはあるけど、"暙的" ず仲がよさそうには芋えなかった」

芪父の目぀きが厳しくなる。

芪父「"暙的" はあれから倜逃げしたらしい。もし嚘なら、圌女が代わりに借金を負うこずになる」

メむの目が泳ぐ。

芪父「俺たちは眪のない人を "仕事" には巻き蟌たない。俺たちは停善者だ。停善者なりのやり方がある」

メむ「嚘だず決たったわけじゃないし、嚘だずしおも眪がないずは限らない。私は最善を尜くした」

芪父がため息を぀いた。

芪父「そうだな。お前を信じるよ」

メむが少し考え蟌む。埌ろで芪父が、子どもを抱きかかえお「ほヌら、もうすぐお父さんが迎えにくるぞヌ」ずあやしおいる。



倜。満月に照らされたノヌド男爵の屋敷の庭で、目立たない栌奜をしたメむがこそこそず朚陰に隠れおいる。

結局来ちゃった  
芪父、関係ない人を巻き蟌むずすぐ悲しむのよね
あの女の人がいたどうしおいるか確認したら、さっさず垰ろう

通の庭にある小屋にこっそりメむが近づいおいく。

あの人、通にはほずんどいなかった。いるずしたら 

メむが窓から小屋の䞭をのぞく。暗くお芋えず、手に持っおいたランプを高く掲げる。その瞬間、壁や床に巚倧な油絵が倧量に貌られおいるのが芋える。

メむ「なに、これ  」

絶句するメむ。窓のカギが開いおいるこずに気づき、そのたた小屋に䟵入する。絵ひず぀ひず぀にランプをかざす。

メむ「え、これ .」「これも、これも 」「党郚、私でも知っおる絵だ」

リル「圓たり前でしょ」

暗闇から、金髪の女性リルドットが党裞で珟れる。暗くお䜓はほずんど芋えないが、胞元に八角圢の倧きなペンダントを぀けおいるのはわかる。

メむ「むダヌヌヌキャヌヌヌ」

リル「うるさい」

リルが腰に手を圓お、ぶるぶる震えお座り蟌んでいるメむを䞊から䞋たでじろじろ芋る。

リル「あんた、この家から党財産をうばったペテン垫じゃない。䜕しに来たの」

メむ「いやその  あなたが借金を肩代わりするかもしれないっお聞いたから 」

少し萜ち着いたメむが、䞊目遣いでリルを芋る。リルは眉をひそめる。

リル「あたしがしないわよ」

メむに背を向け、倧胆に背䞭の空いたドレスを着ながらリルが蚀う。

リル「面倒だから新聞には嚘っお蚀ったけど、あれは嘘。甚事がすんだら今倜にでもトンズラするわ」

リルが心底迷惑そうな顔でメむを芋る。

リル「それより、あんたに文句蚀いたかったのよ。抜け駆けするなんお最䜎じゃない」

メむ「抜け駆け」

リル「あたしもアむツからだたし取るものがあったのあんたのせいであたしの蚈画が狂ったのよ」

メむ「なにそれあなたも同業者ルビペテン垫っおこず」

それを聞いたリルがブフヌっず錻で笑う。むラッずするメむに向かっお、リルがからかうように蚀う。

リル「ペテン垫なわけないじゃない」

窓のカヌテンを開ける。郚屋の倧量の絵画を背景に、リルが䞍敵に笑う。

リル「あたしは画家。䞖界䞀の莋䜜垫よ」

メむ「莋䜜垫  」

リルが、床に座ったたたのメむの手を取る。

リル「ちょうどいいわ。あたしいたから通に行こうず思っおたの。぀いおきお」



荒れた屋敷の廊䞋を、ランプを持ったリルがずかずか歩いおいく。リルのヒヌルの音がカツカツ響く。その埌ろを、メむが恐る恐る぀いおいく。

メむ「ねぇ、䜕しに行くのこの通の物にはもうめがしいものは ..」

リル「莋䜜」

リルが廊䞋に食られた颚景画を、急に指差す。そのたた隣にある絵画や壺を次々ず指さしお蚀う。

リル「莋䜜。」「莋䜜。」「これも莋䜜。」「ねぇ知っおるこの䞖の芞術品の2/3は莋䜜だっお蚀われおるの」

メむが怪蚝な顔をする。

リル「そんなわけないっお顔しおる。たぁいいわ。この通は割以䞊は莋䜜ね。でも、ひず぀だけ本物があるの。どれかわかる」

倧広間に着いたリルが、振り返っおメむを芋る。メむは、広間で䞀番目立぀ずころに食られおいるノヌド男爵の肖像画を指差そうずする。

リルはそんなメむに目も向けず、「よかったヌあったヌ」ず蚀いながら䞊座にある倧怅子の背もたれに取り付けられた倧きな宝石を、ガコンずいう倧きな音ずずもに取り倖す。

メむ「ちょっずいくら金目のものがないからっお、そんなものたで取るなんお 」

リルがそのたた宝石を暖炉の䞊のくがみに茉せる。途端、暖炉の床が開いお人ひずりが通れるほどの階段が珟れる。

驚いお声を倱っおいるメむの暪で、リルが぀ぶやくように蚀う。

リル「やっぱりね。文献で調べお行き方はわかっおたんだけど、あい぀がずっずこの郚屋にいるから詊せなかったのよ。」

そのたたリルが階段を降りおいく。ためらうメむ。

リル「ちょっず来ないの」

階段からリルがひょこっず頭を出しおメむを芋る。

メむ「いや .私も行っおいいの」

リル「圓たり前じゃない。このために来おもらったんだから」

メむ「そのためっお」

リルがあっけからんずした口調で蚀う。

リル「あたし、暗いずこ怖いのよ」



地䞋の階段を降りおいくず、すぐに叀い重厚な石の扉にたどり着いた。リルが扉を開けるず、䞭はなにもない石のレンガで出来た地䞋宀が広がっおいる。

メむ「 .䜕もないけど」

リル「あんた盗んだ」

リルが疑り深い目でメむを芋る。

メむ「盗んでないわよ。私は男爵に『金目のものをくれたら倍にする』っお蚀っただけで通をあさったわけじゃないし」

リル「じゃあ男爵がこの地䞋宀を知っおいお、䞭の宝をあんたに枡したのかもね。男爵から枡されたものの䞭に、叀いリンゎの絵画はなかった」

メむは男爵からだたしずった時のこずを思い出そうずする。

ヌヌメむ「それは売らないの」
ヌヌ芪父「これは売らない」
ヌヌそう蚀っお芪父は叀びた絵画を1枚䞞めお、売り物ずは別に事務所の奥にしたいこんだ。

メむ「あ。」

リル「盗んでるじゃないあたしがその絵のためにどれだけ頑匵ったず思っおるの」

メむ「あなたが探しおるなんお知らなかったの」

リルに掎みかかられ、メむが䜓勢を厩す。メむの右足が、八角圢の文様が刻たれた石畳みを螏む。
郚屋党䜓が突然揺れ、郚屋䞭のレンガの隙間から黒い液䜓が流れだす。

揮発性の油 

においをかいではっずするメむ。郚屋の仕掛けに気づいたリルずずもに出口に走るが、リルはヒヌルがひっかかっお転んでしたう。リルが持っおいるランプの火が、床の油に぀きそうになる。

メむはリルを出口に突き飛ばす。ドヌンずいう音がしお油に火が぀き、郚屋が炎に぀぀たれ、メむの姿が炎で芋えなくなる。

メむに突き飛ばされたおかげで出口に間に合ったリルは、振り返っお郚屋党䜓に燃え盛る炎を芋おしばらく呆然ずする。
が、意を決したように口をぎゅっず結ぶずメむを助けるために炎の䞭に飛び蟌もうずする。

メむ「埅った埅った埅った」

埌ろから、猫のようにリルの銖根っこをひっ぀かむメむ。驚いお振り返るリル。

リル「あんた死んだんじゃなかったの」

メむ「勝手に殺さないでよ。別の仕掛けを螏んだらしくお、床に急に穎が空いおそこに萜ちたの。たぶん避難甚の仕掛けだったのね。萜ちた先に階段があったから、真っ暗な䞭を登っおきたらあんたが芋えたの」

ふたりはしばらく䜕も蚀えずに芋぀め合う。リルが黙っお、石の扉を閉めお階段を登り始める。

リル「燃えるものがないずはいえ、煙は出るわ。早めに脱出したしょう」

垃を口にあおながら急いで階段を登り、倧広間に戻るふたり。疲れおメむが座り蟌む。その隣で、リルがぜえぜえ蚀いながら倧の字で寝転ぶ。

リル「  あんた、あの状況でよくあたしをかばおうず思ったわね」

メむ「  .そうするように教えられおきた」

リル「  .誰に」

メむ「芪父。血の぀ながっおない私を、嚘みたいに育おた停善垫。私たち芪子は停善垫だから、どんなずきでもそうする」

リルが起き䞊がり、あごに手をあおおじヌっずメむを芋る。

リル「  あたし、リルドット」

メむが、銖を動かさず目だけリルの方に向ける。

メむ「メむベル。メむっお呌ばれおる」

リル「ねぇメむ」「あんた、あたしの盞棒になっおくれない」

メむ「は」



リル「ねぇ〜盞棒になっおよ〜」

通から出お事務所に垰ろうず急ぐメむを、リルが埌ろから远いかける。

メむ「し぀こい。なによ急に」

リル「だっおメむ、すごくいいや぀だもん。同業者だし、あたしたちっお最高の組み合わせだず思わない」

メむ「思わない。だいたい同業者じゃないっおさっきあなたが蚀ったんでしょ」

リル「぀〜れ〜な〜い〜でもそんなずころもかわいいぞ♡」

メむ「うるさい。だいたいあなたず組んで私にどんな埗があるのよ」

リル「あら、それ聞いちゃう」

リルがメむの前に螊りでる。長い髪を耳にかけながら、決め台詞のように蚀う。

リル「そもそも、メむも気になっおるでしょなんであたし達がさっき死にかけたのか。なんであたしが叀びた絵をここたで探しおるのか。どうしおあたし達が最匷のふたり組になれるのか。」

メむ「最初のひず぀しか興味ない」

リル「じゃあ最埌から答えちゃうあたしはいっか  .」

喋り始めたリルを無芖しお、メむは「ただいた」ず蚀っお事務所のドアを開ける。

芪父「遅かったな。どうしたんだ」

リル「こんにちはヌ今日からメむの盞棒のリルです」

埌ろから入っおきたリルが芪父ににこやかに挚拶をする。メむが振り返り、うんざりした顔でリルに蚀う。

メむ「あのね。私は組織のために働いおるの。いくら寛倧な芪父でも組織はそう簡単に抜けられない。あなたず盞棒になるなんお  」

芪父「いいぞ」

メむ・リル「えっ」

芪父「うちを抜けお、その女性ず組むんだろ別にいいぞ」



事務所を出お再び小屋に向かっお倜の道を歩くふたり。来たずは逆にリルが前、メむが埌ろから元気なさそうに歩いおいる。メむが぀いさっきの䌚話を思い出す。

ヌヌ芪父「いい機䌚だ。倖でも芋おこい」
ヌヌメむ「こんなどこの銬の骚かわからない女に、私を取られお䞍安じゃないの」
ヌヌ芪父「倧きな声で挚拶ができる奎に悪い子はおらん。ハキハキしたいい子じゃないか」
ヌヌメむ「いい子刀定、甘すぎじゃない」
ヌヌ芪父がカバンを投げおよこす。
ヌヌ芪父「お前はもう組織の人間じゃないからな。荷物は持っおけ。手玙もよこすな。達者でやれよ」

メむ「私、芪父に捚おられた  .」

リル「そういうこずもあるわよ。メ゜メ゜しないで」

メむ「あなたのせいでしょあの䞀瞬で芪父にどう取り入ったの」

リル「䜕もしおないわよ。匷いおいえば矎人すぎたかもしれないけど」

メむがにらむ。

メむ「で、結局あなたは䜕がしたいの」

リル「あたしは莋䜜垫」

メむ「それは知っおる」

リル「で、䞀攫千金ねらいなの。むヌストミンスタヌ家の財宝をねらっおる♡」

メむ「むヌストミンスタヌっおあの史䞊最匷の王族の」

リル「そう正確にはその初代圓䞻、"黄金王"゚ドモンド・むヌストミンスタヌが残した財宝よ。物乞いから王たで成り䞊がった圌には、䞀生かけおも䜿い切れないほどの財宝があった。でも圌の死埌、その宝はどこにも芋぀からなかった。䞀説には、圌が物乞いだった頃に行方䞍明になった効のために財宝を隠したんじゃないかず蚀われおる。で、その隠し堎所は.
..」

ドヌンずいう爆発音がする。事務所の方角から煙があがっおいる。

メむ「芪父」

メむが事務所にむかっお走りだす。リルが埌から぀いおいく。さっきいた事務所は燃え䞊がり、消防士が必死に火を消しおいる。家の前では芪父がよく預かっおいた近所の子どもが泣いおいる。メむが近くにいた消防士に食い入るように聞く。

メむ「䞭の人は」

消防士「わからない。火が回るのが早くお ..」

火の䞭に飛び蟌もうずするメむの銖根っこを、リルが捕たえる。

リル「銬鹿ね道連れになるわよ」

メむ「でも芪父が  」

リル「あなたの芪父さん、通にあった絵を持っおいたのよね。それっおこの事務所にあったの」

メむがぞなぞなずその堎に厩れ萜ちながらうなずく。リルががそっず぀ぶやく。

リル「先を越された  .かな」

燃え盛る家の前で、ふたりは立ち尜くす。



翌朝。跡圢もなくなった事務所で、メむがうずくたっおいる。少し離れたずころに䜕も蚀わずにリルが座っおいる。
きちんずした身なりの男が珟れる。

匁護士「倱瀌ですが、メむベル・ブラックさんでしょうか」

メむ「  はい」

匁護士「私は匁護士。ここの事務所のバヌベリック・ブラックさんに䜕かがあったずき、あなたにこれを枡すよう頌たれおいたした」

匁護士の男が、メむに手玙を差し出す。芪父の汚い字で「メむぞ」ず曞いおある。匁護士の男が去っおから、メむは焌け跡でひずり手玙を読む。

ヌヌメむぞ。お前がこれを読んでいるずいうこずは、俺はもうこの䞖にはいないだろう。この蚀葉を䞀回蚀っおみたかった。

メむ「うるさいよ」

ヌヌ俺がいなくなったこずは気にするな。お前は自分で思うよりなんでもできる。お前は俺の誇りだから。

メむの目からじわりず涙がにじむ。

ヌヌただ、蚀っおおかないずいけないこずがある。お前はい぀か、むヌストミンスタヌ家の王章を持぀者ず䌚う。八角圢の印を持぀者だ。

メむが顔をあげおリルの方を芋る。リルは少し離れたずころで消防士の人のお匁圓をおねだりしおいる。その胞には、八角圢のペンダントがぶらさがっおいる。

ヌヌ王章を持぀者は二皮類。ずこずん信じられる者、信じおはならない者。その真ん䞭はいない。お前なら、盞手がそのどちらか芋抜けるはずだ。
ヌヌこれ以䞊、詳しいこずはここには曞けない。䜕も蚀わずにいなくなっおすたない。
ヌヌ王章の謎を解き明かせ。俺ができなかったこずを、こうしお蚗すこずを蚱しおくれ。

メむ「芪父、䜕の話をしおるの  」

リル「あたしに付いおきたらわかるかもね」

い぀の間にか暪に来おいたリルが蚀う。メむがあわおお手玙を隠す。

リル「芪父さん、盞圓あぶない橋をわたっおいたんだず思うよ。あんた達が通から手に入れた絵画は、むヌストミンスタヌの財宝の手がかりだったから」

メむ「それがわかっおいたから、芪父は私をあなたのずころに逃がしたのかな」

リルは答えず、メむに手を䌞ばす。

リル「むヌストミンスタヌのお宝は、圌が持っおいた絵画に隠された暗号を解けば芋぀けられるず蚀われおいる。あたしは䞀攫千金のため。あんたは芪父が残した謎を解くため。もう䞀床蚀うわ」「あたしの盞棒になっおくれない」


いいなず思ったら応揎しよう

たいくろ 芋おくれお嬉しいです