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『散歩に。』

    「散歩に行ってくる」とあなたは言った。
    電車に乗らないで、出来るだけ遠くに行きたい、と。

    それから、冬が三度通り過ぎた。
    あなたの住んだ木造アパートの前に、ちいさな命が運ばれてきた。命はアスファルトを破り白い花を咲かせた。その姿は堂々と震えているように見えた。

     
     

    Naoji

     
     
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