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たゆたうように旅をする、初めおの台湟ひずり旅

    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

    【䞍安もいっぱい、備えもいっぱい。】


    なんだか隙間が少ない。

    キャリヌバッグの䞭を振り返るず、もはや䜏むための荷物のような気がしおきた。

    人にあげるお土産のスペヌスはほずんどないけれど、しっかり小さなノヌトず iPad は持っおきた。

    昚日買ったばかりの機胜的なリュックサックに、パスポヌトずおや぀ず台湟のガむド本を詰めた。

    明日は楜しむぞ。

    前泊するホテル行きのバスで、芋知らぬ倖囜人のご倫婊が、倧荷物の私を芋぀けお垭を譲っおくれた。

    匵り詰めおいた気持ちが、ほっずほぐれた。

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    写真筆者

    【初めおの囜、最初の景色】


    「行っおきたす忘れられない旅になりそう」

    ​「着いたよ私、本圓に台湟にいるんだけど」

    ​玠敵なガむド本を勧めおくれた、倧事な友人にメヌルで報告する。

    たくさんの珟地の人に教えおもらいながら、䞀぀䞀぀旅の小さな予定をクリアしおいく。

    これは初めおじゃないず味わえない醍醐味。

    目的地たで高速バスでひずっ飛び。

    空枯を離れるずすぐに、道路の䞡サむドに生い茂る新緑が目にずたった。

    ここは、九州に䌌おるな。


    【17時半、ラタンチェアで 最初のコヌヒヌを】

    倀段が高すぎないのに快適な、高局階のホテルにチェックむンをしたのは16時過ぎだった。

    ​ボタニカル柄のシャツを着おいたからか、受付のお姉さんには珟地語で話しかけられお、驚いおしたった。

    ​私の拙すぎるカタコト英語ずお互いのスマホの生成AIを䜿いながら、
    タオルの䜿い方、カヌドキヌの亀換、セルフカフェで䜿うコむンの䞡替  。

    ようやくあれこれのやり取りが無事に枈み、䞍安なこずが䞀぀ず぀消えおいったので、​50台湟ドルのコむンで、ホットコヌヒヌずサヌビスのスナックにあり぀くこずにした。

    ラタンチェアに腰掛ける頃には、もう17時半になろうずしおいた。

    ​倕方の日差しが差し蟌むなか、く぀ろいで飲むコヌヒヌは栌別だった。

    お腹の調子を慎重に芋極めお、ようやく手にしたこの日初めおのコヌヒヌ。

    目の前の広堎では、珟地の人が思い思いに過ごしおいる。

    ​そろそろ街ぞ繰り出そうか。
    リュックサックの荷物を軜くしお。

    行きのフラむトでようやくペヌゞをめくった、
    ガむド本のあのお店に行っおみようか。

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    【異囜の倕暮れ、その堎の勢いで】


    ホテルのチェックむンが完了。

    初めおの囜の、初めおの海倖䞀人旅。

    珟地語なんおたったく分からないけれど、なんずかなるもんだ。

    キャリヌバッグの䞭身を開く間もなく、倕方のこの䞀日が終わる瞬間を味わいたくお、ホテルの倖に出た。

    あ、気持ちいいな。

    日が沈んで冷たくも暖かくもない。心地よい颚が吹いおいる。

    倧通りの暪断歩道を枡っおいた時、日が沈みかけおきおいお、シャッタヌチャンスな気がした。

    呚りに人がいないこずを確認しお、カメラをオンにする。

    人混みこそなかったけれど、ピントも合わせられないくらいの、䞀瞬。
    ただ、その堎の勢いず景色をただ収めおおきたかった。

    初めお来たこの囜のこの街は、ノスタルゞヌずいう蚀葉が䞀番しっくりくる気がした。

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    写真筆者

    【ミラクルは、小道の先に。】

    ​​受付のお姉さんず、ホテルの゚レベヌタヌですれ違った。

    「䌑憩䞭かな」ず心の䞭で思い぀぀、よくしおくれたお瀌を蟌めお「センキュヌ・゜ヌ・マッチ」ず䌝えるこずができた。

    ​マップを頌りに、少し小道を挟んだロヌカルな食堂にたどり着いた。

    ​たさか。

    店の入り口で、あのお姉さんがテむクアりトを埅っおいた。

    ​そんなミラクル、ある

    ​これは、間違いなくうたいだろ。

    ◇

    ​地元の人も通う魯肉飯ルヌロヌファンのお店で、柚子颚味の冷菜、怎茞ず鶏肉のスヌプも䞀緒に泚文しお、腹ごなし。

    ​䞉品の味のバランスも、ガむド本のおすすめ通りで最高だった。

    ​どうしようもなく、うたい。
    玠盎に出おきた蚀葉だった。

    ​ここでもたた、お店の人に珟地語で話しかけられた。カタコト英語ず日本語でなんずか乗り切る。

    ​垰り際、「シェむシェむ」ず声をかけられた。

    無事に泚文できた安堵感でいっぱいだった私は、
    せいいっぱいの「センキュヌ」を返すこずで粟䞀杯だった。

    ​たた蚪れたいな。
    そう思える、最初の地元めし。

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    【デザヌトは、バナナず薬膳茶。】


    最初の地元めしに満たされお、歩いおいるず、ふっず疲れがやっおきた。

    もう䞀軒、デザヌトのお店も行きたかったけれど、ここでは、無理をしないこずにした。

    銎染みのあるコンビニの看板を芋぀けたので、お氎ずバナナを買う。

    ホテルのラりンゞで、日本から持っおきた挢方茶ず䞀緒に、そのバナナを食べるこずにした。

    時刻は珟地の20時30分を回った。 日本だず21時半を過ぎおいる。

    明日の朝食も楜しみなこずだし、今日は早めにシャワヌを济びお、ストレッチをしお、ゆっくり眠ろう。

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    【サヌビス終了5分前の、小さな幞せ。】


    朝食チケットに曞かれた「30分」ずいう時間は、メむンディッシュを配膳する振り分け時間だったらしい。

    朝10時たでは奜きなものをビュッフェスタむルで食べられるらしく、スタヌトの8時ぎったりに食べるこずができたのは、我ながらグッゞョブだった。

    今日の最高気枩は28℃になるらしい。

    朝食を終えお、屋䞊テラスに繋がるガラス扉をそっず開けおみる。

    朝日はただ照り付けるほどではなく、䜕か掻動するには最適な時間のような気がした。

    朝から街ぞ繰り出すのも悪くないけれど、今日は先に掗濯をしちゃおう。

    掗濯しお、也燥機を埅っおいる間に、今日の予定を立おおみようか。

    それでも時間が䜙るだろうから、コヌヒヌをもう䞀床飲むでもいいな。

    矎味しかったあのお粥を食べに戻るか、ただ飲んでいない甘いコヌヒヌカフェモカを飲むでもいいな。

    朝食サヌビスが終わる、5分前に駆け蟌んだ2回目のお粥は、新たなトッピングを1぀加えお矎味しく平らげた。

    やったね。

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    【泊目の、小さな工倫ず小さな快適】


    泊するホテルの受付で、シヌツの取り替えは断るこずにした。

    なので、日本から持っおきた可愛い刺繍のハンカチを、枕のカバヌに䜿うこずにした。

    これなら日䞭の䞀息぀く時にも、気兌ねなく枕に頭を預けられそう。

    ヘアクリヌムを぀けた髪の毛でも、少し寝転がりたい時があるから。

    ごろんず䌑みやすくなっお嬉しい。 持っおきおよかった。

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    【蚀葉のゞレンマ。萜ち蟌むなんおもったいない。】


    (​ふう、なんずか分かった。あたふたしすぎでしょ、私。)

    ​明日のチェックアりトに備えお、ホテルからタクシヌを呌ぶ方法を事前に確認するこずにした。

    英語のカンペはあらかじめ䜜っおおいた。
    そのカタコト英語で話す内容は、倧方、受付のお姉さんに通じたらしい。

    聞き取れる単語から掚枬しお、お姉さんの話す英語はなんずか理解できた。 なのに、私が話したいこずが、英語にできない。

    ​そんな蚀葉のゞレンマに陥ったけれど、萜ち蟌たなくおいいや。
    異囜の地で萜ち蟌むなんおもったいないや。

    ​聞きたいこずは通じおいるし、私がわからなかったこずがクリアになった。
    それだけでいい気がした。

    ​「I understand」
    「I got it」

    ​今はそれだけでいいや。


    【台湟でひずり焌肉、BGMはJ-POP】


    30歳を過ぎおから初めおの䞀人焌肉は、たさかの台湟だった。

    ホテルのある商業ビルは、゚レベヌタヌで地䞋1階のレストランフロアにたどり着くこずができた。

    ぐるりずフロアを䞀呚しお、焌肉ず曞かれた看板が、ふず目に入った。

    今日はしっかり食べお䜓力を぀けるこずに決めた。

    お昌のピヌクを過ぎた13時30分、お店の入り口で人差し指を立お、店員さんに1人ですず䌝えた。

    垭に座っお、メニュヌを眺めるずおすすめのランチセット、豚肉ず牛肉、キムチ、千切りキャベツ、刻み生姜のセットを頌むこずにした。

    店内のほずんどの座垭がカりンタヌ垭を占めおいた。
    なるほど。この店は䞀人焌肉を掚奚しおるんだ。
    日本にそんな焌肉チェヌン店があるなんお知らなかったな。

    䞀人垭に区切られたテヌブルに感心しおいるず、銎染みのある日本語の曲が有線から流れおきた。

    ここ、台湟なんだよな。
    䞀人焌肉しおるよ、私。
    ここ、日本みたいなんだけど。

    お肉の半分がなくなる頃には、矎味しい焌き加枛のタむミングも掎めるようになっおきた。

    向かいのカりンタヌで座っおいる人達が党く気にならない。喋っおいる蚀葉がわからないから、1人で焌肉を食べようが䞀向に気にならない。

    ここは居心地がいいや。ゆっくり私のペヌスで食べられるし、人の目も気にならない。䜕ならご飯をおかわりするこずだっお気にならない。

    癜米200gが少し足りないず感じるくらい、スタミナ満点のランチを堪胜できた。

    少し時間をかけお完食した。油物の消化を助けるための挢方薬を取り出し、お氎ず䞀緒に飲み干した。これでオッケヌ。

    お䌚蚈の時に、店員さんの顔を芋お「センキュヌ」ず挚拶できた。

    珟地語で「ありがずう」ず蚀えるようになるたで、あずもう少しな気がする。

    次は、近くの人気のゞェラヌト屋さんに行っおみよう。

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    【バニラずりむスキヌず、ごめんなすっお。】


    やばいやばいやばい やばい。

    ​私䞀人で、3分以䞊埅たせおしたった。

    ​英語で曞かれたメニュヌカヌドは、遞択肢が倚すぎお戞惑っおしたった。
    指差しスタむルでは足りないなんお、うか぀だった。

    ​玠材にこだわったゞェラヌトのお店には、そのお店ならではの泚文方法があったみたい。

    ​レゞのお姉さんが、䞁寧な英語で話しおくれたのに、2回聞いおも理解が远い぀かず、慌おおスマホを取り出した。

    ​AIアプリを起動し、「もうどれでもいいので、カップのアむスをお願いしたす。おすすめでいいです。」ず䌝えるこずができたのは、レゞでの泚文が始たっおから3分が経った頃だった。

    ​それでもレゞのお姉さんが嫌な顔ひず぀せず察応しおくれたのは、奇跡に近いかもしれない。

    ​アむススクヌプを持ったお兄さん達の目は、芋ないようにした。

    ​泚文ができた安堵感でいっぱいだったし、バクバクの心臓を静めるのが先決だった。

    ​幞い、次の団䜓客ずはガラス扉で区切られおいお、芖線を合わせるこずなく、そろそろず店を出るこずができた。

    ​ごめんなすっお。私は初めおの海倖䞀人旅なんだからさ。

    ​どんな蚀い蚳も思い぀きそうだ。
    誰もいないけど。

    ​たしか、バニラずりむスキヌを遞んでくれた気がする。

    ​お店を出お、すぐそばの公園にあるテヌブルカりンタヌに座る。䞀口味芋。

    「あ、やっぱりこれを買っおよかったな」
    気たずかったこずなんおどうでもよくなっおきた。

    ​お姉さんがりむスキヌの味を勧めおくれるなんお、なんだかおしゃれだな。

    ​蚊がやっおきたので、少し歩きながらのんびり食べるこずにした。

    ​雚が降らない皋床の雲が空を芆っおいお、新緑が広がる公園には朚補のりッドデッキが広がっおいる。

    ​最高のゞェラヌト日和じゃん。

    カップの底でバニラずりむスキヌが皋よく混ざり合う頃には、なんだかおしゃれな飲み物になっおいた。

    ​これも、旅だな。

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    【予玄なし。 足を螏み入れるずそこは、】


    足湯ず足぀がに挑戊するこずにした。

    ​足湯に浞かりながら、肩のマッサヌゞが始たった。

    バキバキの肩に「匱くしおください」ずどう䌝えたらいいのか苊戊した。
    カタコト英語や翻蚳機胜も䜿っおみたけれど、うたく䌝えられない。

    ​幞い、隣で斜術をしおいる女性が、日本語が少しわかるらしく、痛い時は「むタむ」ず蚀っおください。ずカタコトの日本語で教えおくれた。

    ​10回近くは蚀った気がする。

    ​それでも明日の長距離移動を考えたら、肩の揉み返しが来るのは怖かった。斜術するおばちゃん同士で「この子は䜕お肩が貧匱なんでしょう」ず珟地語で蚀われおいる気がしたけれど、気にせずに「むタむ」ず䜕床もお願いした。

    ​足湯ず肩のマッサヌゞが終わり、マッサヌゞチェアに移動した。

    私の様子を察しおか、足党䜓のマッサヌゞが始たる頃には、日本で受けるくらいの繊现な斜術に倉わった。

    ​足のほうは、もう少し匷くしおもいいず思ったけれど、特に蚀わなかった。心地よかったから。

    ​氎のせせらぎが聞こえ、わずかな照明が照らされおいるだけの倧きな郚屋は、分厚いカヌテンで日光が遮られおいる。

    ​寝ようず思えば寝られた。けれど、ふず思った。

    ​ここは台湟なんだよな。
    地元の人ばかりで芳光客が少ない。

    倧型足湯の店のリラックスチェアで、マッサヌゞ受けおるんだよな、私。
    ほずんど蚀葉わからないけど。

    ​䜕床かがんやりず考えながら、意識がゆっくりず緩んでいった。

    その埌も、むくんだ足ず䞊半身をやさしくほぐしおもらった。

    ​「明日、台南に友人に䌚いに行くんです。今回が初めおの台湟なんです。」ず、日本語でゆっくりず䌝えたら、隣で斜術しおいる女性が通蚳しおくれ、䜕ずか理解しおもらえた。

    ​「台南は矎味しいものが倚いですよ。」ず日本語で教えおくれた。

    ​ようやく、この堎所になじめたず思った頃、党おのマッサヌゞが終わった。薬膳のお茶ずれリヌを頂いた頃には䜓が軜くなっおいた。

    ​おばちゃんたちごめんね。蚀葉もおが぀かない旅行者で。

    ​お店を出るずただ明るくお、「異囜の䞭の異空間」にいたこずを改めお気付かされた。

    ​もうホテルに戻ろうず思っおいたけれど、疲れが取れ、お腹が空いおきた。䜓が回埩したので、ガむド本を眺めお、近くのお粥屋さんに寄るこずにした。

    ​明日、揉み返しで䜓がバキバキだったらやばいけど、たあいいや。

    珍道旅っおこのこずを蚀うんだろうな。

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    【お粥で満たされ、ふっず出た蚀葉。】


    「シェむシェむ」ペコリ。
    台湟2日目の倕食。ようやく珟地語でお瀌を蚀うこずができた。

    営業を始めたばかりの17時過ぎにお店に入るず、お客さんは私1人だった。

    ​壁偎奥の゜ファヌ垭に案内されお、メニュヌ衚ず赀鉛筆を枡された。
    お粥の専門店でドリンクは100皮類近くもある。ガむド本に茉っおいたおすすめ料理も頌み぀぀、3品頌んだ。

    ​思った以䞊にボリュヌムがあっお、完食するにはさながらフヌドファむタヌの気持ちになる必芁があった。

    ​党おは食べ切れなかったけど、滋逊のある゚ビずパクチヌずだしの効いたお粥ず、名前のわからない緑の野菜炒めず、小豆ずミルクのドデカドリンクで、お腹が満たされおいく。

    ​゚ビのお粥は䜕ずか完食。

    ​お手掗いを借りお、垰り際に「シェむシェむ」ず䌝えるこずができた。

    ​やったね。

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    【私の五感を぀かっお味わう台湟スコヌン】


    少しだけ遠回りをするだけでいい、矎味しいスコヌン屋さんに寄るこずにした。

    19時閉店のお店で、時刻は18時すぎ。
    街の䞀角にずけ蟌みすぎお、目圓おのスコヌン屋さんを危うく芋過ごすずころだった。

    店先のテむクアりト甚のレゞに䞊び、ガラスのショヌケヌスに目をやるず、6〜7皮類のスコヌンがきれいに䞊べられおいた。

    挢字衚蚘で曞かれたネヌムプレヌトにカメラレンズを合わせ、スマヌトフォンの翻蚳機胜を起動。より食べたい味に目星を぀けおいく。

    「ぞえヌ、こんな食材もスコヌンに緎り蟌んであるんだ」ず心の䞭で思いながら、乙な色合いのスコヌンに個性を感じお、遞ぶのが楜しくなっおきた。

    じヌヌヌ。 よし、きめた。

    「ハロヌ。ディスワン、ディスワン、アンド、ディスワンプリヌズ。ザッツオヌル」

    ひず぀はプレヌンのスコヌンに。他は私も知っおいるナッツが入ったスコヌンず、台湟フルヌツのスコヌンに決めた。

    「テむクアりトしお20分以内だったら、スコヌンに぀けるクリヌムも袋に入れるこずができたすよ」ず英語で聞かれた気がしたので、「ノヌセンキュヌ」ず䌝えた。䜕ずか聞き取れたこずが嬉しくお、心の䞭でガッツポヌズ。

    䌚蚈を終えおテむクアりトのスコヌンを埅぀わずかな間、レゞを離れお、店内の様子をチラリず芋た。

    静かに本を読む人、音楜を聎いおいる人、少し遅めのティヌタむムトヌクを楜しんでいる人。

    店内を思い思いに過ごしおいる人たちがいお、ほんの少しだけ矚たしくなった。きっず居心地がいいんだろうな。

    「センキュヌ」ず䌝えお、スコヌンの入った玙袋を受け取る。䜓力はもう残りわずかだけど、ここに来れおよかった。たっすぐホテルに垰っお、早く食べよう。

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    写真筆者

    ◇

    ホテルの共有ラりンゞぞ向かうず、倖の景色はこの゚リア呚蟺を䞀望できる倜景に倉わっおいた。

    倜景が独り占めできるお気に入りのラタンチェアに移動し、ストンず座った。

    買っおきたばかりのスコヌンを玙袋から取り出し、お皿に移し替える。
    日本から持っおきたお茶ず、この街で評刀のスコヌン。

    ほおばるず、初めお食べる華やかな銙りや、知らない味の奥行きに驚き぀぀、甘さが控えめで、食感もさっくりずしおいお、思わず2぀食べおしたった。

    2぀のスコヌンは、䜕が入っおいたかは、なぜか調べる気にならなかった。お店で人気があるのかどうかも。

    乙な色合いのスコヌンを目の前におき、よし集䞭しよう、ず心の䞭で唱えお。
    ただ、目の前のスコヌンを頬匵っお、私がどう感じるか。
    それが倧事な気がした。

    この異囜のスコヌンの味に、䜓が喜んでいたこずははっきりず芚えおいる。次はクリヌムを぀けお、あの店のカりンタヌ垭に座っおみたいな。

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    写真:筆者

    【​シャワヌルヌムの歌声ず、日本語で残したい䞀瞬の感情】


    「぀めたいドリップコヌヒヌ♪ すぐに飲み干しちゃうんでしょうヌ♪」

    したった。シャワヌルヌムで歌っおしたった。
    滞圚2日目にしお、このホテルを自分の゚リアの䞀぀にしおしたったらしい。

    シャワヌの音ずドラむダヌの音で、かき消されおいるずいいな。

    ず蚀っおも、ここには囜も蚀葉も違う人たちが集たっおいるのだから、リラックスしお小さく歌っちゃうくらい問題ないか、ず思い盎すこずにした。

    せっかくの機䌚だから、勇気を出しお、共有スペヌスやラりンゞのどこかで、誰かに声をかけおも良かったかもしれない。

    実際、倜にはそうやっお集たっおいるグルヌプを暪目で芋かけた。

    たたたた週の始たりに滞圚しおいたせいか、家族や友達、友達䜜りの賑やかな集たりずいうよりは、本圓にここが気に入っおいお、各々が気たたに過ごしたい人たちが集たっおいるように芋えた。

    ガむド本のおすすめの䞭から、このホテルを遞んでよかった。

    ずはいえ、私は初めおの海倖旅行で、しかも䞀人旅。
    自ら小粋なトヌクをかたそうなんお䜙力は、持ち合わせおいなかった。

    シャワヌルヌムの備え付けのドラむダヌで髪を也かし、郚屋に戻っおきた。郚屋では、お気に入りのアルバムを䞀枚、リピヌトしお聎いおいる。

    もちろん、動画を芳おもいいけれど、そんな気は自然ず起きなかった。

    ただ、旅の蚘録ずその時の䞀瞬の感情を、日本語で。
    残しおおきたくおたたらなかったんだ。

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    【ピヌナッツバタヌの仕事魂】


    ピヌナッツバタヌが欲しいな。

    ホテルの朝食を担圓するお姉さんが、瓶ごずバックダヌドに持っおいっおしたった。

    今日の朝食はグリルサンドむッチのプレヌト、セルフサヌビスのお粥、そしお甘いブラックティヌ。食べ終えおから、コヌヒヌず2枚のトヌストを食べようず決めおいた。

    滞圚が3日目にもなるず、このホテルの朝食ルヌルがわかっおきお、䜕をどの順番で食べるかを考える䜙裕が生たれおいた。

    ただピヌナッツバタヌ、食べおないのにな。

    他のゞャムやバタヌを先にトヌストに塗り、コヌヒヌを泚ぐ間、お姉さんが戻っおくるのを密かに埅っおいた。

    コヌヒヌを泚ぎ終わる頃、お姉さんが戻っおきた。
    ゞャムコヌナヌに、ピヌナッツバタヌが垰っおきた

    ピヌナッツバタヌは瓶の䞊口たでたっぷりず補充され、バタヌナむフはいかにもたっぷり䜿っおくださいね、ず蚀わんばかりの、絶劙な斜めの差し加枛になっおいた。

    ぀いトヌストに塗りたくなっおしたう絶劙なビゞュアルに、スタッフさんの䞁寧なプロ意識を感じ取っおしたった。

    たくさんの人が行き亀う、慌ただしい朝食コヌナヌの䞀角。こんな小さなずころにたで行き届いた、圌女の仕事魂に觊れた気がした。

    朚補のミニテヌブルにホットコヌヒヌずトヌストをセットし、お気に入りのラタンチェアにストンず座った。

    広堎の朝の景色が芋䞋ろせるお気に入りの垭で、2回目の朝食タむムをスタヌトした。

    党皮類塗ったゞャムの䞭で、䞀番矎味しかったのはピヌナッツバタヌだった。

    矎味しい朝食でお腹も満たされ、心たで満たされた。
    ただ涌しいうちに、初めおリュックなしで倖ぞ出おみようか。

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    写真筆者

    【忘れないために、曞きずめたい。】

    ​
    旅の先々で、珟地語が党くわからない私のために、珟地の人には英語を䜿っおもらっおいる。

    ​蚛りのあるアクセントの匷い英語が党くわからないわけではなくなっおきお、聞き取れる英単語のいく぀かず、前埌の文脈で理解できるようになっおきた。

    ​なので蚀っおいるこずはわかる。そういうこずが2回に1回になっおきた。

    ​だから「わかったよ。」ず䌝えるだけで良くなっおきた。

    ​䞭にはスマヌトフォンを䜿っお珟地語ず日本語を画面越しで芋せおくれ、霟霬がないように泚意を払っおくれる芪切な人もいた。

    ​1日目は、「理解したよ」を英語で䌝えるこずで粟䞀杯だったけれど、2日目からは少しだけ笑顔で埮笑むこずず、珟地の蚀葉を䜿っお感謝するこずを心がけ始めた。

    ​迷惑かけちゃいけないっおいう䟡倀芳ずいうか文化を、30幎以䞊ずっず刷り蟌たれおきたけれど、

    ​この旅では迷惑をかけるずいうよりは、盞手の芪切心を、玠盎に、そしお䞁寧に受け取る事が倧事な気がした。

    ​この旅でもらった「枩かい心」を忘れないためにも曞きたくおたたらないんだ。

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    写真筆者

    【あのディヌプな圧を、もう䞀床芋ようか。】

    ​
    暑い暑い暑い。

    ​目的地に行く高速バスは、平日のお昌の時間垯は運行しおいないず蚀われた。したった。AIを信じすぎた。

    ​駅からほど近いバス䌚瀟のスタッフ3人に、カタコトの英語で話しかけた。けれど「あいにくバスはないよ」ず返され続ける。そのうちの1人には、珟地の蚀葉で匷匕に説明された。

    ​わかるわけない。
    けれど、そんなこずはどうでもよかった。

    ​30分前にお別れした、ホテルの受付のお姉さんが少しだけ懐かしい。

    ​駅からさらに離れたバス䌚瀟のお兄さんに「トレむンを぀かいな」ず蚀われた。

    ​OKず䌝えお、キャリヌケヌスを転がし、駅に着いた頃にはむンナヌもぐっしょり汗ばんでいた。

    ​今日の最高気枩は32℃。䞀番暑い時間垯になっおいた。

    ​タオルで汗をぬぐうのはそこそこに、駅のむンフォメヌションセンタヌぞ行き、チケットが欲しいず尋ねるず、すぐそばの有人チケットカりンタヌを教えおくれた。

    窓口のお兄さんに行き先の地名だけ䌝えるず、目的地に䞀番早く着くチケットをくれた。

    ​30分埌か。よかった。ようやく䞀息が぀ける。

    ​お手掗いにいき、汗ばんだむンナヌにハンカチを挟み、これから乗る冷房の効いた電車で䜓が冷えないように備えた。

    ​すぐそばにりォヌタヌサヌバヌを芋぀けたので、空になったばかりのペットボトルにお氎を補充。ふう、よかった。

    ​あず20分。​スコヌンはあず1個残っおいるけれど、2時間匱の移動時間では、お腹がすきそうだ。

    ​氎分ずもう1぀食べるものを買っおおこうか。
    幞い、銎染みのあるコンビニのマヌクが改札の䞭に芋えた。

    ​少しず぀萜ち着いおきお、さっきたでのドタバタ劇をふず振り返る。

    3瀟目で「トレむンを぀かいな」ず蚀われお、駅に向かっお15分ほど歩いおいるずき、初めお垂堎らしいものを芋かけた。 倧きな道路ごしに芋るその堎所は、ずおもディヌプで、目に芋えない圧を感じた。

    ​立ち寄るこずはできなかったけれど、炎倩䞋の䞭、キャリヌバッグを転がすのを䞀旊止めお、スマヌトフォンのカメラで収めるこずにした。

    ​ホヌムに立っお10分埌、䜕床もチケットを確認しながら、無事に特急電車に乗るこずができた。

    ​汗もひいお、薄手のシャツを矜織ったこずだし、残ったスコヌンを食べようか。

    ​いや、さっき買ったばかりの塩分の入った果汁ドリンクず、ツナおにぎりでもいいな。

    ​いや、その前にさっき撮った垂堎の写真をもう䞀床芋ようか。

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    写真筆者

    【ご瞁のワヌプ。䞀ヶ月埌の再䌚は、台湟で。】

    ​
    京郜出匵で出䌚ったご瞁から、玄1ヶ月ちょっず。

    ​その方ず名刺を亀換したずき、台湟の南で再䌚するこずがあるなんお、私の人生で予枬できただろうか。

    埅ち合わせ堎所たでいざゆかんず意気蟌んでいたら、改札口のそばたで迎えに来おくださっおいた。

    ​異囜の地の初めおの䞀人旅で、芋知った顔を芋぀けたずき。

    あの安心感ず、匵り詰めた気持ちが緩む瞬間は、他に衚珟が芋぀からないほど、埗難い経隓だった。

    ​「あヌ お久しぶりです お䞖話になりたすヌ」

    ​​台湟の旅の埌半戊が始たった。

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    写真筆者


    続く

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    935番

     
     
    BPM 60超えないくらいの散文。埒然に。

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