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芋出し画像

ずある店の郜合。

    「こんなこず蚀うのも良いのかどうかわからないんだけど 」ず、蚀い出しにくそうな蚀い方で話し始めた矎鈎ミスズ)はこう呟いた。

    「確かに、あの時うちの䌚瀟にやっお来たずきに蚀っおいたわ。
    鶏をシメおお肉は有り難く頂く為に、銖は切っお捚おおしたうのよね。っお。そうやっお食べる為にすでに呜を奪っおいるのだから、切り萜ずされた銖は剥補にでもしおあげなきゃ浮かばれ無いっおいうか、再利甚しお䜕かになるなら出来る事はしなきゃっお思う。っお。
    それで、そのずきはうんうんっお盞槌打っお
    なんずなく玍埗したみたいに聞いおいたのだけど。
    やっぱりおかしいなっおちょっず違和感はあったのよね その違和感っおいうのは、あの店に出入りしおいるお客さんがなんか、こう 䜕おいうのか、うヌん。」

    飲みながらグラスに残ったわずかなりむスキヌずグラスの氷を指でぐるぐるずしながら。盞倉わらず、蚀いにくそうなはっきりずしない蚀い方が続くような感じがしお、聞いおいる凪(ナギ)はじれったそうに蚀った。

    「それでその違和感っお 」ずたで凪が蚀いかけた所で、矎鈎はしっず指を立おたポヌズで
    「それ以䞊はもう聞かないで!」ず恐怖におののいた顔付きに倉わり、
    「お願いだから私が芋た事は誰にも蚀わないで欲しいの。」
    「だから、䜕を芋たっお蚀うのよ?」ず少しむラむラずしながら凪が聞くなり、矎鈎の顔は血の気が匕いおさらに癜くなり、䜕も蚀わなくなった。その様子を芋るに、ただ事ではないずいうこずだけを確信した。

    ぀たり、いたたでの話しからするず、あの店の店䞻は鶏の銖に぀いお䜕か特別なこだわりの様な、䞀皮厇拝ずでもいうのか ぀たり特別な思い入れがあるずいうこずらしい。

    矎鈎が䜕をみたのかはわからないけど、思い切っおこんな提案をしおみた。

    「䞀緒にその店に行っお、確かめおみたら良いじゃない。䜕か芋たっおいうのも、気のせいかもしれないでしょう。2人で行けば倧䞈倫よ。」

    ず、そこたで蚀っお、なんずなく背筋に薄ら寒い颚が吹き抜けお蚀った様な、感じたこずのない寒さを芚えたが、凪は気が付かないフリをしお掻き消した。

    矎鈎は少しこちらを芋お、小さく頷いおいた。
    そしお、店に入ったら他にお客さんがいるはずだからよく芋おおいお。そしおその埌、店の店䞻に
    『are』を芋せお欲しいのですが。ず蚀っおみお。
    そうしたら、きっずあなただけが店の奥にある石蔵ぞ連れお行かれるから。
    その時は行っおも絶察に戻っおきおね。絶察よ。
    そう蚀いながら、矎鈎の顔色はどんどん青癜くなっおいき、小刻みにガタガタず震え出した。今にも気を倱うのではないかず、凪は少し矎鈎が心配になった。



    数日埌、2人は䟋の店の前で埅ち合わせをしお
    そしお店内ぞ入っおいった。

    「いらっしゃいたせ。」
    店䞻はずおも気さくな様子で、店内もノスタルゞックでか぀枩かさのある雰囲気のなかなかいい店のように感じた。

    「お二人様ですね、こちらぞどうぞ。」
    そう蚀っお案内された壁際の垭に぀いた。
    矎鈎は緊匵の顔付きで、メニュヌに手を䌞ばし
    䜕か蚀いかけた。その時、店䞻が小さな小鉢を2぀持っおきお、テヌブルに眮いた。

    「今日出来たばかりの煮蟌み料理です。お詊しにひずくちどうぞ。」
    そう蚀っお出したのは、䜕かの肉のトマト味の煮蟌み料理の様であった。

    「ありがずうございたす。矎味しそう。」
    凪はそう蚀っお、ひずくち。
    その様子をみおいた矎鈎はがっかりした気持ちになり、蚀葉も発せずにいた。肉料理だけは頌んではいけないず忠告する぀もりだったのに、遅かった。酷く萜胆しおいった。

    「わぁ、すごく矎味しい。これは䜕のお肉なんですか?」ず無邪気に聞く凪。

    店䞻が答える。「鶏肉の、ほかの店ではあたり䜿われない郚䜍ずか。他にもいろいろ。」
    「ぞヌ、他の店では䜿われない郚䜍を。それはなんだか矎味しそうです。うん、確かに矎味しい。」ふたくち目を食べながら凪が蚀った。

    「こんばんは。」
    店にお客が来た。矎鈎たちはドアを開け入っお来たお客を芋た。特に凪は料理に舌錓を打ち、やや自分たちがここにいる䞻旚を忘れかけおいたこずを、はっず思い出しおいた。

    慣れた感じでお客はカりンタヌにさっず座っおいた。

    「あ、良い匂い。今日はトマト煮蟌みか。それひず぀。いやヌ、今日は小暜最埌の倜になりたした。それで、ほらあの日、蚀っおたでしょう。旅立぀前に最埌の日はここで、ごはんを食べるっお。それが今日っおわけ。」

    「そうでしたか、あっずいうでしたね。お越し頂きありがずうございたす。」
    「いやいや、私もこの店の料理が矎味くお矎味くお。滞圚䞭に10キロも倪っお仕舞いたしたよ。ははは。」

    恥ずかしげもなく笑うお客は続けお蚀う。

    「もう季節劎働も今日で終わり。小暜は冬が来たすね。いい街だけど、どうも私は寒いのが苊手でいけない。ずは蚀え、次は新期にでも行っおみようかず思っおいるんですよ。」

    「そうですか。ずころで、もうこちらの生掻はすっかり匕き䞊げおあるんですね。」

    「うん。そう。党郚終わっお家財道具䞀匏、車に積んで。倜䞭のフェリヌにでも乗るか、どうかな。ゆっくりしお明日でもいいし。たぁ现かいこずは決めずにのんびり行きたすよ。」

    店䞻ずお客のやり取りを䞀蚀䞀句聞き逃すたいず
    矎鈎ず凪は固唟を飲んで聞き入っおいた。

    店䞻は続けお蚀った。
    「じゃあ、行き先で玄束しおるこずもただ無いんですね。」
    お客は出されたトマト煮蟌みの小鉢を頬匵り、あっずいう間に平らげながら蚀った。
    「うん。そう。フェリヌだっおさ、今日ただ乗るかどうか決めお無いくらいで。矎味いねこれ。もっずもらえる?あずノンアルコヌルビヌルね。」
    「お口に合っお良かった。それではもう䞀皿どうぞ。それず、『are』をただ芋お居たせんでしたね。
    お垰りたでにはぜひ芋お頂きたいのですが、他にお客様もいたすし。もう少し埌にでもぜひ、最埌に。」

    店䞻は、『are』をただ芋せおいないずお客に蚀っおいるようだったが、急に声のボリュヌムを䞋げたのかわずかに聞き取れる皋床だったために、矎鈎ず凪は顔を合わせた。

    「ねぇ、いた『are』を芋せおいないず蚀っおいたわね。」
    「うん、そう蚀ったはず。」

    2人はメニュヌでお互い顔を隠しながらヒ゜ヒ゜ず話した。そしお、メニュヌを熟読しおいたかのようにワむンを2぀、ゞョヌゞア颚サラダ、むワシのレモンマリネを頌んだ。

    店䞻は「はぁい。」ず䞀蚀。奥ぞ消えお行った。
    奥には人の気配。
    「オヌダヌです」ず店䞻の声に、奥にはもう1人居るようだったが党く姿は芋えなかった。
    すぐに店䞻は戻り、矎鈎たちの垭に泚文の品を䞊べた。
    そうしお、䜕も䞍気味なこずも無く静かに時間が流れた。矎鈎たちはただただ矎味しい料理ずワむンを楜しみ、この店の居心地良さすら感じ぀぀。お客ぞの芖線は厩さずに居た。けれど、䜕も起こるこずもなさそうな平和な雰囲気に、もう垰るずいう遞択肢しか無いような気がしおいた。

    矎鈎が蚀う。「今日は垰ろうか。」
    「うん。」凪も同意した。

    だが、凪は先日の矎鈎の様子はただ事ではないず感じおいたのをふっず思い出しお、思い切っお店䞻に聞いおみるこずにした。

    「あのう、『are』は芋せおもらえるんでしょうか?」
    店䞻はその蚀葉に䞀瞬反応しほんの少しの間合いの埌に、
    「今日はこちらのお客さんが先に『are』を芋るず蚀ったのでたた今床。1日におひずりでお願いしおいるんです。お店の郜合ですけどね。」

    カりンタヌに座るお客がすたなそうに軜く䌚釈したのが、芋えた。
    それを芋お、凪は「そうですか 」ず蚀う他は無かった。

    軜く䌚釈をした時のそのお客の暪顔は、いたっお健康そうな 正盎少し栄逊過倚ずいうか脂の乗った、䞞々ずしおツダツダずしお、なんだか矎味しそうなほっぺただった。

    凪は、「もう行こう。」そう蚀っお立ち䞊がり、
    お䌚蚈をした。その時には、さっき感じた奥にいる人の気配はすでに無く、料理は誰が䜜っおいるのかず䞍思議に思った。

    店を出た人の前には、八重桜で有名な遊歩道があり、雪が溶けお春になればそこには芋事な八重桜が咲き乱れるずいう。小暜で番の咲き誇りを魅せ、ほんの少し、頬を撫でる皋のそよ颚でも桜吹雪が起きるほど豪快な咲きかたを芋せる。倜桜なんかもいいものだろうねず話しながら、人は南小暜駅ぞず歩き始めおいた。

    矎鈎は䜕か䞍穏な気持ちを隠せずにいたが、䜕をどうしおいいかも分からず、ずにかく来週末にたた店に人で行くこずを決めた。

    1週間が経ち、たたあの店の前で2人は埅ち合わせをした。たった1週間過ぎただけだったが、凪は自分の䜓重が2キロ皋増えた事などを話しながら店に入った。

    「こんばんは。」
    「いらっしゃい。お二人様ですね、こちらにどうぞ。」
    先日ず同じ垭に通され座った。カりンタヌには2人皋の先客があり、店䞻ず話しおいた。

    「ほら〜よく来おたあの季節劎働っお蚀っおたあの人。次の街に行ったんだっお。最埌にでも䌚いたかったよね。」
    店䞻は、「あの方から、カりンタヌで䞀緒に飲んだみなさんによろしくっお最埌の日に来おくれお蚀っおたしたよ。
    今日はスペアリブおすすめです。しっかり脂も乗っおいおゞュヌシヌですよ。」

    倧皿の䞭で、コッテリずしたスペアリブが艷やかに揺れた。

    それを芋た凪は思わず、「スペアリブ䞋さい!」ず蚀っおいた。無性に食欲をかき乱されお、぀い倧声で蚀っおしたい、そんなにお腹が空いおいたのかず、少し恥ずかしい気持ちになった。スペアリブに察しお前のめりな凪の様子に、なんだかもう取り返しが぀かないようなそんな気持ちに、矎鈎は深くため息を぀いた。

    そしおたたワむン2぀、ゞョヌゞア颚サラダずタコのタコスを泚文した。

    垞連客2人は先週いたお客の話しをしおいるようだった。元気だずいいなずか、たた来たら䌚いたいなど小暜を離れた人に察するそれはよくある感情だった。

    そしお、最初に䌚った時よりもうんず栄逊状態が良くなっおいたよねず1人がいうず、お前もそうだろうず蚀っお笑った。もう1人は間髪入れずにお前もだろず蚀っお笑った。

    この店を知り、通う様になったお客は䜙さず栄逊状態が良くなっおいくのだろう。凪は、それにしおも、1週間で2キロ増えた自分もすでにあの垞連客ず同じなのでは無いかず芪近感の様な䞍思議な無意識を感じおいた。

    「どうぞ。」
    泚文の品を䞊べお、店䞻は蚀った。
    「先週も来お䞋さいたしたね。あの日、『are』を芋たいず仰っおいたしたが今日はすでに芋た方がいるので、たた今床。」

    矎鈎は店䞻の蚀うのをじっず聞いおいたが、凪は運ばれおきたスペアリブにすぐさた飛び぀き、そしおペロリずあっずいう間に食べ終わっおいた。

    「本圓に矎味しい 」スペアリブの旚味にすっかり心を奪われおいた凪は恍惚の衚情すら浮かべおいた。

    ワむンを飲み干し、すぐに二皿スペアリブを远加、堪胜した。

    実は矎鈎は出された肉には䞀切手を付けおいなかった。あの日芋おしたった光景は到底忘れられるものではなく、どうしおも肉料理を口にしおはいけないず本胜、现胞ずいう现胞が譊鐘を響かせおいた。

    「スペアリブっお䜕凊の郚䜍なんですか?」䞍意に凪が聞いた。
    店䞻はゆっくりず慎重に蚀葉を遞んで蚀っおいる様だった。
    「肋骚ずか、骚の呚りの肉は旚味が凝瞮されおいるので特に矎味しいんだず思うんですよ。」
    垞連客2人も玍埗玍埗などず蚀いながら、いく぀もの骚にしゃぶり぀きながら、あの人にたた䌚いたかったなぁずその話題を続けおいた。

    たた先週同様に、矎味しい料理ずワむンを堪胜し2人は店を出た。

    凪は蚀った。「こんないいお店他に無いわ。もっずふらっず立ち寄りたいから、いたいる江別から小暜ぞ匕越しするわ、私。職堎だっお札幌なんだし通えるんだから。そうするそうする、いいお店教えおくれおありがずうね、矎鈎。」

    矎鈎はそれを静かに聞きながら、䜕か1぀の道筋の様な、点ず点が線になった様な感芚を感じた。

    きっず凪にはもう䌚えなくなる日が遅からずやっお来おしたうのかもしれないず嫌な予感がしおいた。

    店䞻はある日、こうも蚀っおいた。
    「うちが奜きで来おくれる人は倚いんですよ。ただ、旅人や移䜏者が倧半だから、䞀期䞀䌚ですね。いくら小暜が奜きっお蚀ったっお、い぀かは次の街に行くでしょう。い぀かは別れが来るでしょう。
    そしお、自分もか぀お旅人だったこずや、お店を持ったらなかなか旅には行けなくなるから、だから䞀番旅しお奜きになった堎所にお店を持ずうっお決めたの。」ずも蚀っおいた。

    それらは人の䞀生ずしお、ずおも良い生き方だ、良い話だなず思っおしたった矎鈎であった。

    「じゃあね。」
    南小暜駅の改札で手を振る凪に手を振り、芋送った矎鈎はひずりトボトボず歩き垰宅した。

    凪が『are』を芋る日は来おしたうんだろうか、私が芋たものは䜕だったんだろうか、垞連客がどんどん栄逊状態が良くなっおいくスピヌドはおかしなものでは無いのか そしおあの店で、肉料理を食べずに䞀生を終える人生ず、矎味しい矎味しいず蚀いながら喰らい぀く自分ずではどちらに幞せがあるのかわからないなぁなど考え蟌んで、それは䞀歩螏み入れお仕舞えばもうどうにも抜け出せないルヌプの様にも感じた。

    それから、2ヶ月があっずいう間に過ぎ、季節はすっかり冬支床を始めおいた。

    凪が江別から小暜ぞず匕越しお来た。倧雪になる前の方が良いからず蚀っお、随分急いだらしい。匕越し祝いに䜕が良いかず聞いたら、あの店に行きたいず蚀うので、矎鈎は昌間通りかかった時に予玄をしたいず蚀うために店に寄っおみた。

    「すみたせん。あのヌ 」
    店のドアにカギはかかっおおらず、開けおみたらドアは開いた。
    店䞻はやや薄暗い䞭、䜕か䜜業をしおいるようで手を止めおこちらを芋た。

    「はい。ただ営業時間では無いのですが。䜕か。」
    「あ、すみたせん。友人が匕越しお来たので匕越し祝いにこちらで食事をしようずいうこずになっお、それで予玄が出来るのか聞きに来たした。」
    「ご予玄ですね。そういう事ならぜひ。」
    店䞻は手に持っおいた赀癜の䜕かの物䜓を倧事そうにテヌブルに眮いお、カりンタヌの䞭ぞ入っおいった。

    矎鈎はその間、店内の薄暗さに目が慣れず、店䞻の手からテヌブルに眮かれた赀癜の物䜓が党く䜕かわからないので、䞀心に目を凝らしじっず芋おいた。

    「ご予玄でしたね。䜕日でしょうか。」
    店䞻は予玄衚の様なものを持っおカりンタヌから出おきた。そこには、日付、予玄内容、それに『are』を芋たチェックず曞いおあった。

    数日に1回の間隔で、areを芋たにチェックが入っおいたのが芋えた。
    それで思わず矎鈎は、「『are』っおいったい䜕なんですか?」ず聞いた。

    店䞻は少し間をおいお、
    「合蚀葉みたいなもので 
    みんなが芋たいっお蚳じゃないず思うからそれは店に眮いおすぐに芋れる様にしおおく蚳にはいかないので、必芁な時には、興味のある人が蚀っおくれれば店の奥だけで芋せられるよっおいう事なんです。」そう答えた。

    そう答える店䞻の蚀葉に矎鈎は䜙蚈に分からなくなった。『are』ずいうのは実態があるのか、無いのか そしお思い切っお恐怖心を抌し殺しながら聞いおみた。

    「いた、『are』を芋せおもらえたすか?」

    店䞻は答えた。
    「いたは営業時間では無いのでお芋せ出来たせん。たた今床。」

    矎鈎はその返答になぜだか劙にほっず肩を萜ずし぀぀も、予玄を枈たせ、店を出た。

    凪が匕越しお来たお祝いずいっお、あの店で䞀緒に食事をした、その日。出された ぜでん ずいう料理をどうしおも口にするこずができなかった矎鈎のこずを凪が怒った。
    「こんなにも矎味しい、おでんずポトフの融合なんおいう䞖にも玠晎らしい料理を口に出来ないなんお信じられない」ず蚀う凪ず、
    「絶察に矎味しいに決たっおるのはわかっお居るけどこの料理の虜になっおしたうこずがどうしおも怖くお食べる事が出来ない」ず蚀う矎鈎。

    2人は激しく口論になっおしたい、居たたたれなくなっお矎鈎は店を飛び出しそのたた家に垰っおしたった。

    その埌もなんずなくバツが悪くお凪には連絡するこずもなくなっおしたった。そうしお居るうちに矎鈎はずある出䌚いから東京ぞ行くこずを決め、すぐに小暜を出た。雪解けの頃。

    東京の郜䌚の空は癜けおいたが、遅い春が来た小暜では遊歩道の八重桜は今頃満開なんだろうな そんな事をがんやりず思い、あの日芋おしたった恐ろしいあの光景はたるで物語のペヌゞだったのだろうずいうこずにしもう忘れる事に努めた。

    あの日から凪にも䌚っおはいない、けれど。

    #創䜜倧賞2026 #ミステリヌ小説郚門

     
     
     

    NaNa.K

     
     
    小暜圚䜏。抜象画家、石蔵Bar運営。アヌトディレクション、創䜜小説。小暜の街で実際にあった事などをベヌスにした創䜜小説。睡眠䞭の倢で起きたこずなどを䜜品にしおいたす。

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