
「頑張らない」に全力を注ぐことにした⑧_「頑張りすぎ」なときの対処法「頑張りすぎ」なときの対処法
〈窓辺に近寄る〉
頑張りすぎて疲れちゃうと、お外に出るのが億劫になりますよね。そんなときは窓のそばに寄ってみます。カーテンをシャッと開けて、太陽の光にご厄介になりましょう。
不思議なもので太陽の光を浴びると元気になります。
私が人生でMAXに落ち込んでいたとき、台湾に一人旅に行きました。本当に、死ぬ前になにかしとくか、くらいの落ち込みようでした。三泊四日の旅で、一、二日目は言葉が通じないことに疲れてホテルに引きこもっていました。
でもさすがにもったいない、と思った三日目、お外を散策することにしました。五月の台湾はもう気温が三十度越え。太陽がサンサンどころがガンガン。気づいたら私は「暑い!」と叫んで街を走り回っていました。そのあとはもう開き直って日本語で現地の人たちと交流をし、結果いい旅でした。
あのときに、太陽ってすごいんだなぁって、四半世紀ほど生きていて、改めてそんなことを思い知らされました。なので今でも心が疲れると、窓辺に座って空を見上げています。
元気が出てきたらお散歩に行きます。外に出るって結構エネルギー使いますよね。幸か不幸か感染症の影響でマスクをしていても不思議がられないのですっぴんマスク帽子日傘の怪しい姿で近所をウロウロしています。
カフェの窓際席なんかもいいですよね。適度に日が入ってくるところで、ぼーっとしたり、元気があったら本を読んだり。私は本を読むのもエネルギーがないとできないので、本を読めるようになったら少しずつ回復している証拠だな、と自分的バロメーターにしてい
ます。
太陽が出ていないときは、なんとなく雲を眺めます。風吹いてるなとか、暗いな〜とか。そういうときもあるよな〜って思いながら、窓の外を見上げます。鳥飛んでる、とか、結構なにげないことが気に留まったりします。
雨の日は水たまりを眺めます。雨粒が落ちているのをただポツポツと。本当かどうか知りませんが、水には癒し効果があるらしいです。
大切なのは、そういうぼーっとする時間をもったいないと思わないこと。今まで頑張ることにたくさんの時間を使ってきたんです。だからたまには頑張らないことに時間を使ったってバチは当たりません。
〈思っていることを書き出してみる〉
好きなこと、楽しいこと、嫌なこと、腹が立つこと……。なんでもいいからとりあえず書き出してみる。スマホのメモ機能でも、はっきり形として捉えることができる状態にします。
好きなことを書き出したとき、それのなにが好きなのかを考えるとワクワクしますよね。私だったら親戚の家の猫。黒くてフカフカで、お顔が丸くて美人さん。考えるだけで顔がほころびます。
嫌なことや腹が立つことはあんまり考えたくないけれど、書いてみると、どうして嫌なのか、とか、どこに腹が立っているのかを冷静に考えるきっかけになります。実は食わず嫌いだったり勘違いだったりすることがあるものです。あーヤダヤダ、なんて最初は思ったりもしますが、どこが? なんで? としているうちに意外と攻め甲斐があるな、なんて気づいたりもする。
もちろん、無理によく捉えようなんてしなくていいです。克服しなきゃ! なんて頑張らないでください。それは逆効果です。私もありますもん。シソ、セロリ、パクチー。苦手なんですが、もしかしたらいけるんじゃないかと時々試してみています。結果、玉砕です。さらに最近、三つ葉も食べられないということに気がつきました。香りのするものは苦手みたいです。
やるべきこと、やりたいことを書いていくのもいいです。自分の中で優先順位をつけます。「やるべきこと」が本当にやるべきことなのか。「やりたいこと」の方が自分のこれからのために重要なんじゃないか。それをしっかり見極めるためにも、書き出すのは有効です。
私の場合、元気がなくなってくると書き出す労力自体が吹っ飛んで、座椅子に伸び切って廃人状態になります。人にもよると思いますが、できるだけ気力が残っているうちに試してみることをお勧めします。
〈まいっか、なんとかなるっしょ〉
こういう考え方、苦手なんですよね。「まいっか? いいわけないだろ」「なんとかなるだぁ? なめてんのか?」みたいな、わりと古いタイプの人間なので、軽やかな思考に追いつけないといいますか。
でも、ありますよね? 「まいっか」で済まさないと片付かないこと。
以前の職場で、ファイリングの際に穴あけパンチを使っていたのですが、一緒に勤務していた人がとても几帳面で、「一ミリのズレも許せない」みたいな方だったんです。確かに揃っていた方が綺麗には収まるでしょう。もちろん可能であればそうしたいのですが、ファイルするのは何百枚×何十冊っていう資料。一度に一気に全部に開けられればまだ可能だったのかもしれないけれど、開けられる数は限られている。なので、ある程度「まいっか」と融通を利かせなければ進まないんです。
そういうとき、私も「適当でいいよ」って言われるのが嫌いなので、業務量と時間と労働力の配分について考えていきましょう、みたいなことを説明し、「ほどほどで妥協」を共通意識として念頭におくようになりました。
きっちりしなきゃ、やらなきゃ、ってできるの、重宝されるべき能力だと思います。でもそれで自分の首を絞めてほしくないんです。
「なんとかなる」も、「なる、じゃなくて、する、だろ」と、「なる軍団」に遭遇すると腹が立ってしまうようなところなんですが、それもやっぱり、「あーあと三時間でこれかぁ……なんとかなるっしょ」みたいなことを思わないとやっていかれないときってありますよね。
すごく細かいことをいえば、二時間五十九分五十秒と三時間十秒って大差ないじゃないですか。大まかなところで。なのでそこに間に合わなかったからといって大きな問題はないんです。これはすごく小さな例ですが、そういうことが積み重なってピンチに陥ったりストレスが溜まっていくわけじゃないですか。なのでここは「なんとかなる」マインドと「低い目標を立てる」で問題を細分化して考えると、気持ちがいくらか楽になります。
結構、そういうときにビビってるのって自分だけじゃないものです。
〈とりあえず、不安だと言ってみる〉
もうね、口に出してしまいましょう。
なんか仕事がうまくいかない。あります、そういうとき。
私は派遣社員なので、新しいことを教わる、という経験が特に多いです。その際、この業務苦手かも、と思ったらすぐ言います、「ここ不安です」って。そうすると結構親身になってもらえるものです。苦手な箇所があるっていうのは、きちんと取り組んだからそれがわかるんです。だから相手も大目に見てくれます。
「この間も言ったよね」と言われても、「やっぱり苦手なんですよ。コツはありますか?」と尋ねてみると、しょうがないな、と呆れられつつも力になってくれる人もいます。こっちができないと向こうも困りますし。
みんなあります、苦手も不安も。ちょっと勇気はいるけれど(特に相手によって)、思い切って口に出してしまった方がスムーズにいったりします。