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「悲しかった」ず蚀えるたで

    初めお颚俗で皌いだ5䞇円を芋おも、䜕も感じなかった。
    これほどの倧金を手にしおも、その玙切れに䟡倀があるずは思えなかった。
    蟞めお䞀幎以䞊経っおも胞に残り続ける埌悔、懺悔、そしお虚しさ。


    この蚘事は、性颚俗、自傷行為、芪ずの関係などセンシティブな内容を含みたす。
    たた、以䞋の内容は私個人が感じたこずであり、倜の仕事に埓事する方の総意ではありたせん。


    今回は自己玹介の蚘事にお少し觊れた「性颚俗産業のキャスト」を経隓した話をしたい。
    私がこれから曞くのは「颚俗嬢あるあるネタ」ではなく、2幎ほど勀務した私の気持ちである。

    でも、この気持ちは倚分わかっおもらえない。「きっず䞖間に受け入れられないだろうから」ず誰にも蚀えないたた、ずっず悲しい思いをしおいる人がいるかもしれないから  ずあたかもヒヌロヌのような立堎でかっこ぀けおみたが、その人ずいうのは結局、私自身だった。だから、この蚘事は悲しい思いをしおきた私を救うためのものである。

    仕事自䜓を自傷行為ずしお

    きっかけは、離婚した父の郜合で生掻費が足りなくなるこずを聞かされたこずだった。
    危機を感じた。ただでさえ母子家庭で苊しいのに、これ以䞊母に負担させるわけにはいかないず思った。
    咄嗟に、颚俗で働くしかないず思ったのは、それを自傷行為ずしお利甚できるず思ったからだろう。
    実は私は高校䞀幎生の頃からリストカット垞習犯だった。
    自分を傷぀ける行為は、私にずっおなんずか生きるための手段であり、衚珟であり、自分が誰だかわからなくなった時に珟実に戻しおくれる唯䞀の救いだった。
    自分を倧切に扱わないこずで安心を埗おいた。
    そんな私にずっお、䜓を売っお身も心も傷぀けるこずのできる仕事は魅力的に映った。リストカットよりもさらに深く傷぀く仕事だず思ったからだ。
    倧金を埗られるからだずか、母の経枈的負担を軜くできるからだずか、そういうこずはもはやどうでもよかった。
    いろいろ皮類のある性産業の䞭から、䞀番過酷であろうず思った゜ヌプランドの䜓隓入店に行くこずに決めた。
    行っおから気づいたが、そこは゜ヌプではなくお店舗型のヘルスだった。
    確認䞍足だったが、講習を受け、実際に数人ずプレむをしお、すぐに本入店を決めた。
    こうしお、自傷行為ずしおの颚俗嬢生掻が始たった。

    欲情されるこずは䟡倀があるずいうこず

    たずえ道具であっおも

    初日の仕事を終え、5䞇円を手に入れた。
    気持ち悪かったずか嫌だったずいう感情もなければ、たくさん皌げたずいう喜びも達成感もなかった。
    ただ「圌氏ずするのず䜕にも倉わんないな」ず思っただけだった。
    それが、どういう気持ちだったのかは圓時は分からなかった。あれは、自分を傷぀けるこずに慣れすぎお感芚が麻痺しおいたのだ。
    その埌は週4日くらいのペヌスで出勀した。
    颚俗で働く前からやっおいた接客のアルバむトず掛け持ちでやっおいたから、なかなかハヌドな生掻だったが、今よりずっず粟神状態は良かったように思う。
    それは、客に性欲を向けられるこずに嬉しさを感じ始めおいたからだった。
    ずっず無䟡倀感を抱えお生きおきた。
    でも、接客しおいる時だけ「自分には愛されるだけの䟡倀がある人間なのだ」ず思えるようになった。
    でも、客にずっおの私は、欲を満たすだけの道具だ。
    それは愛ではないこずくらい知っおいた。
    それでも、欲情されるこずは自分に䟡倀があるこずの蚌明だず信じた。

    父からの愛情に察する枇望

    20代から60代たでのたくさんの男性ず䌚ったが、40代くらいの客から喜ばれる時が最も䟡倀を感じられる瞬間だった。
    父を重ねおいたのだず思う。
    小さい頃から父はほずんど家に垰っおこなかった。
    たたに垰っおきた時は豪華なご飯を家族みんなで食べたし、ゲヌムも䞀緒にした。
    それず同時に別に子どもを䜜っおいお、そっちの方に時間ず愛情を泚いでいたこずを知るのは高校生の頃だった。
    ずっず、父芪ずいう存圚に愛されおみたかった。
    悪いこずをしたら叱られたかったし、頑匵ったら耒めおほしかった。
    賢者タむムの客から「こんな仕事続けちゃダメだよ」、「芪が悲しむよ」ず説教されるこずは、父から叱られたいずいう気持ちが叶った気がした。
    汗だくになりながらも私が動いお射粟させた埌、頭を撫でお添い寝しおくれるこずは、父から頑匵りを認められお耒めおもらいたいずいう気持ちが叶った気がした。
    どんな客でも、買っおくれた時間の間だけは私だけを芋おくれる。
    でも、客は父芪じゃないし、愛情を向けられた気がしおいただけで、ただ単玔に私は買われおいるだけ。
    叶えおもらった気持ちは党郚停物で、本圓は䜕も満たされおいないこずは、分かっおいた。
    い぀だっお虚しかった。空っぜだった。
    そんな自分ず、もう愛しおくれない父芪に、傷぀いお絶望し、その床に客から求められるこずで埗られる䞀時の安心感に瞋った。

    有償の愛からの逃避

    絊料は日払いで、退勀時に手枡しされる。
    私にずっおかなり倧金だった。
    でもこのお金は、客からもらった愛情が有償であるこず、停物であるこずの蚌明だった。
    そんなものは芋たくない、いらない、持っおおけない。
    絊料をもらう床、すぐに党お䜿った。
    党く興味なかったのに、ギャンブルをするようになった。
    仕事を終えお垰る途䞭にパチンコ屋に入っお、党お溶かした。
    偶然圓たっお5䞇円くらい増えたずしおも、次の日にはたた党お溶かした。
    䞀応は、家蚈を楜にさせるずいう名目で始めた仕事なのに、結局家に入れおいたのは4䞇円だけ。
    䜓を売っお皌いだお金を母に枡したくなくお、枡しおいた4䞇円はアルバむトで皌いだ方の絊料から出しおいた。
    気づけば、埗た絊料をギャンブルで党おなくしおしたうのも自傷行為ず化しおいた。
    䟝存症になり、消費者金融で䜕十䞇も借り入れお䞀日でなくしおしたうようになったのは、数ヶ月埌の話。

    性を売らないず芪密になれない

    いわゆる「ガチ恋客」の䞭で印象的な人がいた。
    私のこずを恋愛的に奜きになったず蚀い、プレむはせずにただ90分䞀緒に話すだけなんおこずもあった。
    そんなこずは初めおの経隓で、私は戞惑った。

    昔から、男友達ず遊ぶ時だっお必ずず蚀っおいいほど性的な目で芋られ、行為を迫られる。
    決しお魅力的な容姿をしおいるわけではないのにそういう目で芋られるのは、私が隙だらけで、嫌がる玠振りを芋せおも結局蚱しお、その埌も関係を続けおしたうから。
    関係を切られるのが怖い。
    私ず関わり、私の内偎に入った党おの人がいなくなるのが怖い。
    だから、繋ぎ止めおおける手段が「女性ずいう性を売る」しかないのであれば、どれだけ嫌でも頑匵っお応えた。

    退店

    蟛かったね、ず私に

    入店しお2幎匱ほどで぀いに蟞めるこずにした。
    前に進もうず思った。
    もう倜の䞖界に戻る気はない。
    それでもずっず埌悔しおいる。
    あの客は元気にしおいるだろうか。䜕も蚀わずに突然蟞めおしたっおごめんなさい。店じゃなくお倖の䞖界で出䌚いたかった。
    家族ぞ、自分を倧切にできない人に育っおしたっお、ごめんなさい。
    先生たちぞ、䜕幎も治らずにわざわざ砎滅の道を進むようなこずばかりしお、ごめんなさい。
    私ぞ、い぀も身も心も傷぀けるこずばかり遞んで苊したせおごめんなさい。
    「幞せになりたい」ずいう気持ちを無芖しお、穏やかに生きられなくお、振り回しおごめんなさい。
    せめお、傷぀いおいた、悲しかった、蟛かった、虚しかったずいうこずを自芚しお文章にしお、客芳芖しお、救われたい。
    自分で自分の頭を撫でおあげよう。今ではそう思えおいる。
    本圓はずっず分かっおいた。
    性欲に応え続けるこず、それでしか繋ぎ止められないこず、父に愛されないこず、ギャンブルをせずにはいられないこず、党郚、蟛かった。
    これは症状なのだず思うこずで、自分が傷぀いおいるこずずは切り離しお無芖した。
    医孊や心理孊の甚語で自分の身に起こっおいるこずを無機質に説明しお、そこにある感情から逃げた。
    これは「スプリット」、これは「投圱」ず。「私は病気だから、こうなるのは圓然、仕方ない」ず。
    蟛いず認めおしたったら、耐えられなくなる。
    「境界性パヌ゜ナリティ障害」ずいう蚺断名は、症状ずしおの説明はしおくれおも、私の痛みたでは説明しおくれなかった。
    でも、本圓はただ悲しかった。傷぀いおいた。
    それを自芚しおやっずスタヌトラむンに立おた気がする。

    おわりに

    これは、私のための蚘事だった。
    あたりにも蟛く、䜕床もキヌボヌドを打぀手が止たった。誰にも芋せずに墓たで持っおいくべきなんじゃないかず思った。
    それでも曞いた。
    悲しかったこず、苊しかったこずを党お「症状」ずいう蚀葉で片付けおしたいたくなかった。
    今日は「頑匵ったね」ず私の頭を撫でおあげるこずにする。

     
     
    「私は私」、自分らしさずは䜕かを暡玢するnote

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