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22〜ダブルピースの大学生〜最終話【ダブルピースで!】

     事件解決記念パーティーと称して普通にお菓子パーティーをして盛り上がっているメンバーを見て、祈は嬉しそうな顔でジュースを飲んだ。
    「そういえばさ、どうして、口に出すなってメールを始めにしたの?」
     明菜の問いに祈は言うのを躊躇う様子を見せたが、おとなしく口を開いた。
    「お前が俺らのポスターを見ていた時、俺も見てたんだ。依頼かなと思って観察してたら、お前全部口に出していたのを見て依頼内容読んだ時絶対口に出すと思って。お前、その癖やめた方がいいぞ」
     祈に言われて、明菜は反省したように頷いた。今回の出来事を機に、明菜は自分の防犯意識の低さを身に染みて感じた。帰り道をつけられているのに気づかない、ストーカーメッセージに既読をつけるなど、明菜自身に隙がありまくっていたのだ。苛立っていたとはいえ、秘密にするという約束も破り、その結果彼氏の本性を知ってしまい危ない目に遭うところだったのだ。22がいなかったら、明菜は今ここにいないだろう。また、親にもその話をしていなかったこともかなり怒られ、明菜は自分の未熟さを感じたのだ。
    「これからはもっと正しく生きるようにするわ」
    「ていうかさ、何で祈はポスターをずっと見ていたんだ?」
     話を聞いていた糸は祈に尋ねた。痛いところをつかれたといった表情で祈は顔を引き攣らせたが、観念したのか俯きながら話し始めた。
    「せっかく一緒に22を作ったのに、何もないと集まれる機会が減るだろ。寂しいじゃん?だから、依頼こないかなぁって見ていた」
    「お前、可愛いところあるんだな」
     時雨はニヤニヤ笑いながら祈の肩に手を回した。
    「めっちゃいいじゃーん!」
     千紘もうんうんと頷いた。
    「ねぇ、私がみんなの集合写真撮ってあげようか?」
     明菜は仲の良い6人を見て目を細めながら提案した。以前話を聞いた時に見せてもらった写真は自撮りが多く、誰かの顔がアップで写っている写真が多かったのを思い出しての提案だった。
    「おぉ!いいね!」
     真っ先に千紘が賛成して、22のメンバーを集めた。
    「ポーズどうする?揃えようぜ!」
     糸がワクワクしたように尋ねると、祈は先ほどの照れはどこへ行ったのか、元気よく手を上げた。
    「ダブルピースで!」
     祈の提案に幻は微笑みながら頷き、ダブルピースを作った。それにならうように他の4人も個性が目立つダブルピースを作った。
    「はいじゃあ、いくよ〜!はい、チーズ!」
     明菜はそう言って写真を撮った。その写真の中にいるのはダブルピースをした大学生達、22のメンバーだ。これからも彼らは一緒にいる、いやいてほしい。そんな想いを込めて、明菜は写真を保存した。


     あれからしばらく経つが、22は今も動いているだろう。しかし、明菜が関わることはもうない。依頼人との関係はそんなものだ。今後彼らに会わないように、自身を見つめ直して、ちゃんとした大人になれるように頑張っていこう。明菜はそう誓って、掲示板に掲示されている22のポスターを見て頷いた。ポスターの向こうで、22のメンバーがダブルピースをして、自分の背中を押してくれているように感じて、明菜は晴れやかな顔で歩き始めた。


    終わり

     
     
    創作小説好きによる創作できない創作小説好きとしての人生の考え方 できるだけのんびり毎日執筆願望

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