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元損保社員による 交通事故で困らないための基礎知識⑤

    【第5回】個人賠償責任保険の二重加入に注意

    自動車保険や火災保険の契約時に、

    「個人賠償責任保険特約」

    を付帯している方は多いと思います。

    非常に便利な補償ですが、実は気づかないうちに二重加入になっているケースも少なくありません。

    今回は、個人賠償責任保険についてお話しします。

    個人賠償責任保険とは

    個人賠償責任保険とは、日常生活の中で他人にけがをさせたり、他人の物を壊してしまったりした場合に補償される保険です。

    例えば、

    ・自転車で歩行者にぶつかり、けがをさせてしまった
    ・買い物中に商品を壊してしまった
    ・子どもが友人の家の物を壊してしまった

    などのケースが対象になることがあります。

    日常生活のさまざまなリスクを補償してくれるため、とても役立つ特約です。

    実は家族全体を補償していることが多い

    個人賠償責任保険は、契約者本人だけではなく、

    ・配偶者
    ・同居の親族
    ・別居の未婚の子

    なども補償の対象となっていることが一般的です。

    そのため、家族それぞれが加入する必要がないケースもあります。

    二重加入になっていることがある

    事故対応をしていると、

    「自動車保険にも付いていた」
    「火災保険にも付いていた」

    というケースを見かけることがありました。

    さらに、
    家族それぞれが別の保険で加入していたということもあります。

    しかし、個人賠償責任保険は複数契約していても、支払われる保険金が単純に倍になるわけではありません。

    補償内容によっては保険会社同士で負担割合を調整することもあります。

    そのため、保険料だけを余分に支払っている状態になっている場合もあります。

    一度契約内容を確認してみよう

    個人賠償責任保険は、

    ・自動車保険
    ・火災保険
    ・傷害保険

    などに特約として付いていることがあります。

    ご自身だけでなく、ご家族の契約も含めて確認してみると、すでに補償が付いていることに気付くかもしれません。

    特に保険を長年継続している場合は、一度整理してみることをおすすめします。

    解約する前に補償内容を確認しよう

    個人賠償責任保険が複数付いている場合でも、すぐに解約を決める必要はありません。

    保険会社や商品によって、

    ・補償の範囲
    ・保険金額
    ・示談交渉サービスの有無
    ・補償対象となる家族の範囲

    などが異なる場合があります。

    そのため、「重複しているから不要」と考えるのではなく、それぞれの補償内容を確認したうえで、どの契約を残すか検討することが大切です。

    利用しても等級には影響しないことが多い

    事故対応をしていると、

    「使ったら保険料が上がると思っていた」

    という声を聞くこともありました。

    しかし、一般的には個人賠償責任保険特約のみを利用した場合、自動車保険の等級には影響せず、翌年の保険料が上がることはありません。

    万が一の際には、「保険料が上がるかもしれないから」と利用をためらうのではなく、まずは保険会社へ相談してみることをおすすめします。

    最後に

    個人賠償責任保険は、日常生活における思わぬ事故に備えることができる便利な補償です。

    一方で、家族全体を補償する仕組みになっていることも多く、気付かないうちに二重加入になっていることがあります。

    保険は「たくさん入れば安心」というものではありません。

    補償内容を確認しながら、自分や家族に合った契約を選ぶことも大切です。

    これで全5回のシリーズは終了です。

    事故は起こらないことが一番ですが、もしものときに少しでも落ち着いて行動できるよう、このシリーズがお役に立てれば幸いです。

     
     

    5a2o

     
     
    元・損害保険会社社員。 趣味はお絵描きと音楽鑑賞。 お金や保険のこと、食や暮らしにおいて、知っていることや役立っていることや 気まぐれで物語も発信しています。 忙しい毎日の中で、「ちょっと救われた」と思ってもらえたら嬉しいです。

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