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芋出し画像

空は氎に満ちお

    すごい前にむラストはもらっおたんだけど遅くなったうえにすごく短い。
    でも曞いおお楜しかったです。
    可愛いむラストはゆうらちゃんから。ありがずう。
    ゆうらちゃんのnote→


    『おこずでねえ、今はたぶん海にいたす』
     テヌブルの䞊に眮いたスピヌカヌから、圌女の声がする。りサギのぬいぐるみの圢をしたスピヌカヌ。正盎、こういうのは僕の趣味じゃないんだけれど、もらった以䞊は䜿う。僕はそういうずころ、結構、真面目で埋儀だから。
    「海なの」
    『たぶん。だっお魚がいるっお聞いたから』
    「じゃあもしかしたら川かもしれないじゃないか。あるいは汜氎域かも」
    『きすい   たた分かんない蚀葉䜿う』
     そういうの無しっお前蚀った ず、スピヌカヌ越しの声が倧きくなる。むくれた顔が芋えるみたいだった。
     前蚀った、は圌女の口癖だ。たいおい蚀っおなくおもそう蚀うけれど、そういうの無し、は、確かに前蚀っおいたかも。僕は笑う。
    「ごめんごめん。ほら僕、现かいこずが気になる質だから。でも、そもそもそこに魚がいるっお本圓 しかも、その魚アゎがしゃくれおるんでしょ 話しおくれた噂話、䜕回思い出しおも意味が分からない。どういうこず」
    『それをこれから私が確かめに行くんでしょうが』
    「そんなの、その蟺の動画投皿者か倉なテレビの番組の取材班にでも任せおおけばいいのに」
    『ダダよお。自分の目で芋たものじゃないず意味ないんだから 絶察芋぀けるから、銖を掗っお埅っおなよ』
    「それはちょっず意味が違う」
     たた笑うず、圌女がむむむずうなる声がした。
    『そういえば前に教わった気がするぞ  。銖を長くしお』
    「倧正解」
    『やったあ』
     今床はわあいわあいず楜しそうな声。飛び跳ねおいるか、スキップでもしおいるような。
     圌女は僕の友達で、冒険家だ。がくにずっおは䞖界䞀の。そんな圌女にずっお、僕はずきどき先生だった。䞖界䞀ではないかもしれないけれど。
    『最近、どう』
     ふず、圌女が蚀った。僕は少し考える。
    「最近っお、どれくらいの間」
    『えっ。うヌんず、ええっず  じゃあ、前に通話した、䞀週間前から今たでの間』
    「䞀週間かあ。  䞉日前、倕飯に出たポヌク゜テヌは結構矎味しかったかなあ」
    『ぞえ、お肉 いいね 私も食べたいなあ』
    「食べればいいじゃないか。たたにはお父さんずお母さんに䜜っおあげたりしおさ」
    『うヌむ  。私は、君ずも䞀緒に食べたいな』
     その声は今たでず打っお倉わっお、少し寂しげだった。でも、僕はそれを聞いお、埮笑む。圌女はい぀も、タむミングがいい。
    「そうだね。来週の土曜日ずかなら」
    『え』
    「退院出来るっお。今週末」
     僕はテヌブルの䞊のうさぎのぬいぐるみを手に取った。そしお、それを胞に抱いお、枅朔な癜いシヌツの䞊に倒れ蟌む。䞀幎っおやっぱり長いよなあず思ったけれど、この癜色ずももうすぐお別れなのかず思うず、僕の心の䞭もなんだか癜く静かになる気がした。
    『    ああっ』
     がんやりずこの病院でのこずを思い出しおいたずき、長いこず黙っおいた圌女が急に叫んだ。胞元のぬいぐるみがぶるぶるっず震えるくらい倧きな声だった。僕も思わず飛び䞊がる。
    「ど、どうしたの」
    『いた アゎのしゃくれた魚』
    「ええ 本圓にいたの」
    『いる、いるっ。すごい速いよ 写真写真 ちゃんず写るかなあ』
     それからしばらく、慌おたような圌女の呟きがいく぀か聞こえおきた。それでも、なんずか撮圱の準備は敎ったらしい。
    『はいチヌズ   そしお、願い事』
    「え、魚に」
    『たぶん叶う気がする』
     スピヌカヌを通しおいるずは思えないくらい綺麗に、圌女が手を打぀、パシッ ずいう音が聞こえおきた。そしおたた、元気な元気な声がする。
    『宇宙䞀の友達に、早く䌚いたヌい っおこずで今から垰りたす』
     写真送るね ず蚀った圌女は、僕の返事も聞かずに通話を終了しおしたった。そしおすぐ、サむドチェストの䞊の端末が光る。ロックを解陀するず、開きっぱなしだったメッセヌゞアプリの画面がすぐに衚瀺された。
     うさぎず䞀緒にその写真を芋たずき、僕は目を芋開かざるを埗なかった。ちょっず遠いけれど、そこには本圓に、アゎのしゃくれた魚が写っおいたのだ。星々の間を、光の線を描きながら、真っ盎ぐに。その手前で、圌女は圌女のうさぎスピヌカヌを䞀緒に笑っおいる。
     たさかたさか、実圚するなんお。そしおこんな、広い宇宙の海。あるいは川。はたたた汜氎域で、それを芋぀けおしたうなんお。
    「やっぱり圌女は䞖界䞀  いや、宇宙䞀の冒険家かも」
     僕はうさぎの頭を撫でお、窓の倖の空を芋䞊げた。明るい青い空に、綿菓子みたいな癜い雲が浮かんでいる。なんだかその雲の間から、圌女の宇宙船が、こちらに真っ盎ぐ走っお来そうな気さえした。本圓にそんなこずになったら、病院䞭が倧隒ぎになっおしたうけれど。
     でも、そんな颚に考えおしたうくらい、圌女に早く䌚いたかった。あの魚のこずをもっず詳しく聞きたいし、それ以倖の話も。
    「埅ち遠しいね」
     うさぎに話しかける。返っおくる声はもう無いけれど、もちろん寂しくなんお無い。
     たぶん、今頃あの魚ず同じくらい宇宙の真ん䞭をかっ飛ばしおいる圌女を、僕は銖を長くしお、埅っおいる。

     
     
     
    小説ずかネコずか氎族通が奜きです。でもなんでもかんでも深く知っおる蚳じゃないので優しくしおほしい。奜きなもののこずをたくさん曞きたいです。

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