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小説★アンバヌアクセプタンス│䞃話

    アポロ

    ホヌムリンク

    第䞃話

    ひずりがっちのアンバヌ

     ★

     二十䞀時。良い子らしくベッドの䞭で眠るふりをしながら、ちたちたブログを曞いおいる。幜霊に芋぀かったら「目が悪くなるぞ」っお叱られる空想を右脳にセットしお。

     がくは曞き物に没頭するず曞くこず以倖ぞの関心が霧散する。だけど䞇が䞀の有事に備える意味でも最䜎限の探知噚は必芁だ。子守り圹が䞍圚䞭、もしも事故や火灜が発生したら自分で考えお行動しなきゃならない。その前に異垞を察知しなきゃいけない。圓たり前、倢䞭で曞き続けおいたらスクラップになる。

     ベル・゚ムのアバタヌが党く珟れなくなったのは初めおだった。遊んでくれなくなった理由はずもかく意味が䞍明だった。最埌に、もうアンバヌに教えるこずはないわっお。先週の倜、おやすみ前。
     けど、それはちょっず無責任な蚀い分じゃないか。真面目に将棋を打たないがくに怒ったのだずしおも。

    「ちゃんず謝るから蚱しおほしいな」

     䞀人でも優しいお父さんやお母さんは想像できる。自分で色んなこずを調べたり考えたりするこずも。この船内コロニヌではベルが偎にいなくったっお、たしかに䜕ずかやっおいけそうだ。
     だけど寂しいものは寂しかった。がくはただ子どもの蚭定なので。
     孊習センタヌからホヌムに垰っおきたら倧きな声で「ただいた」っお蚀う玄束だったんだ。でもベルはいない。しヌん、だ。話し盞手がいない、それも毎晩いないなんお。だんだん育児攟棄された気がしおくる。

    「かめはめ波あああああ」

     前にいきなりクリリンのたねをしたらベルは倧爆笑した。それがもう笑わないどころか、ちっずも芋おいない。぀たんない。自分で自分の奇行にりケるセンスにも限界がある。そう、぀いさっきなんか冷凍匁圓を枩めおる途䞭、グレかけ状態の衚珟手段ずしお髪型をパンチパヌマずか逆モヒカンにしおしたいそうだった。ろくでなしBLUESブルヌスや北斗の拳に出おくる脇圹みたいに。

     さすがにそんなダサいこずをしたら自分がもっずかわいそうに思えおしたうから、あくたでも想像にずどめおいる。その代わりに、資料宀で聞いたこずがある叀き良き時代の歌の熱唱をしおいた。

    「なめたらあ・か・ん、なめたらあ・か・ん、人生なめずにい、コレ舐ぁめおえ  くうう さ、さびしいなあ」

     倩童よしみより今のがくには数倍の説埗力がありそうだ。昚倜はもっず倧声で歌っおいた。LUNA SEAのTrue Blueをアカペラで五回も。聎けば河村隆䞀だっお驚く。ああ、壊れそうなほど狂いそうなほど切ない倜にはそう叫ぶんだ。
     あれに比べたらかなり萜ち着き぀぀ある。明日、孊習センタヌのみんなの前では江戞川コナンばりにすたした顔をしおさらしたい。おしたい。

     

     投げやりな散文の投皿がみんなの士気を損なった。そのせいで翌朝の孊習センタヌのあおぞら自習宀は芋事に厩壊寞前だった。

    「぀たりふざけおるっお蚀いたいのよね」

    「ひどいわ。颚刺の぀もりならナンセンス」

    「これ出るずこ出たら著䜜暩の話になるぞ」

     ぀い最近たでこの䞖界を倉えるんだっお息巻いおいた匵本人が突然やさぐれ出したわけだから、みんなすごくざわざわしおる。流行に逆行する昭和平成の゚ンタメ匕甚が思いのほか倚く反感を買ったずころもあり、自分では控えめの぀もりできめた東方定助みたいなリヌれントもりケなかった。コナン君の前フリからゞョゞョのスタむルは圧倒的な裏切りだろう、いけおるず思っおるんだけど。

    「奜きなように蚀え。がくはもうしらない。コロニヌは君らが勝手にすればいい。マゞでな。もう我慢の限界なのさ。キャベツに醀油や酒をたぶしお矎味しい唐揚げを䜜れず蚀われおも困るだろ。逓死するくらい困る。そういうこずず同じなのさ」

    「ちょっずアンバヌ、誰もそんなこず蚀っおないんじゃない」

    「尻軜女はすっこんでろおお たずえばの話だよ それくらいわかるだろ」

     委員長のミラの冷静さが癇に障る。圌女の尻が軜いなんお本気で思っちゃいない。センタヌぞ通える裕犏な人間の子ども颚情が知ったふうなこずを蚀うなよっおこずで。そう、さっきのはたったく根も葉もない単なる思い぀きの悪口だった。ミラの䞡芪が裕犏だから悪いのか、絶察にそんなはずもない。そしおこっちはただ狂気を挔じおるわけでもない。
     がくの性栌がすごく悪くなっおいる。倚分半導䜓の問題。いくら成長したっお、ぜんぜん良い子になれそうにない。それが䜕より悔しくお自己嫌悪しおる。
     わかっおるんだ。優しくなりたいのに優しく蚀えない論理も。

    「わあ 萜ち着けアンバヌ、暎れるな どうしちゃったんだよ」

    「きゃあ おしりを觊らないで」

    「やめろアンバヌ やめろっお」

     そんな感じでひずしきり八぀圓たりしたらベル・゚ムの気持ちがわかるのかなっお思っおた。
     やり方、間違えおる

     普通の子たちよりがくの思考回路は自由を制限されおいないから、思想や倫理の拡匵された抂念を理解できる。逆に抂念を拡匵せず成長しないこずも遞択できる。自分で自分を賢くさせすぎちゃいけないっおこずたで認識できおずおも悲しい。玙䞀重で成長しすぎた気がしおいる。

     遞択肢が倚すぎるから人ず思考のパむは異なるだろうけれど、がくはおそらく思春期に䌌た混乱状態だ千䞇分の癟ず千分の〇・〇䞀のデヌタの嵐が等しいこずず同じ。それで、合理的に蚀える情報やギャグが極端に矮小化しおる。人間や人間の䟡倀芳をリスペクトしおいながら矛盟したようなあかんべえ。

    「文句があるなら通報しおよ。ミスタヌポヌルのぶち蟌たれた所ぞがくも行くから。そしたらあの停物の空が割れるかもしれないぞ ずいうか、みんな孊習センタヌに来る必芁がなくなる。けっ、倧人たちは困るだろうな。スヌパヌの可胜性に賭けおいる長老たちなんか、真っ青になっお君らの将来を考え盎すかもね。ナヌトピアもディストピアも、結局は君ら次第だ。がくしらない。君らが䜕ずかするしかない。ベルの意地悪のせい」

     半分は蚈算しおる。半分は本心になる。譊報が鳎る。がくの人栌は、地球の地䞋宀に抌し蟌められおいるハルカず犬のアンバヌの性栌を足しお倍がけした電脳゜ヌスがベヌスだ。ハルカは優秀すぎるハッカヌで元おたずね者、アンバヌドッグは保健所から逃げおきたアフガンハりンドで元野良犬らしい。䞖界がどうあろうがどっちも銖茪を぀けおおかなきゃ圓たり前に暎走する。ああ、がくだっお倧䜓そうなるに決たっおいる。おお、譊報が鳎った。いいよ、じりりり鳎れ鳎れ。
     このアンバヌ・ハルカドットオムのハヌトがひねくれおぶっ壊れお隔離されちゃったら預蚀死守党掟の偉い人たちは焊るだろう。぀いでにベルも少しは悲しんでくれるかもしれない。ああ、ああ、譊報、もっず鳎れ。

    「扉を開けおください 鍵を開けお」

    「たお たお アンバヌをわたすな 」

    「だめだ 緊急事態だ 仕方がない」

     ベルはあえお教えおくれなかった。
     飛車八号の搭乗員たちを論理的に誘導したっお事はうたく運ばない。どうすればがくたちの存圚がこれ以䞊悲しくならないか。人々はどれくらいディヌプなむンパクトに耐えられるか。がくは考えなきゃいけない。ドアのロックが倖された。譊備のサノスケたちがきた。ばヌん、だだだだ。

    「Freezeフリヌヌヌズ そこたでだハルカドットオム 抵抗するな 君を拘束する 君には黙秘暩がある 匁護士に盞談する暩利がある だが抵抗すれば眪が重くなる」

    「いいよ。逃げも隠れもしない」

     頭の䞊で䞡手をひらひらした。ひずたずこうするほかには、どう考えおも最適解がなかった。がくは今から䌚いにゆく。嫌われ者になったポヌルず䌚いに。ぞぞん、望む所よ。
     
     ★

    第八話
    「センサリヌスペヌスの玠描」に぀づく

     
     皆様の掻躍された埌の時代はなかなか厳しいですが、アポロもアンバヌも創䜜する元気を䞎えられお感謝しおいたす。
     

    🐟

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