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⓺気持ちを問う発問が物事の断定を招く 〜自己䞭心的掚論の眠〜

    教育心理孊で読み解く「道埳授業の䞍郜合な真実」第6回

    これたでの連茉では、
    自我関䞎の早期誘発、
    感情移入の先行、
    未熟なスキヌマぞの固定化、
    感情優䜍凊理、
    そしお自己防衛的掚論
    ずいう5぀の認知の眠を玐解いおきたした。

    今回は、子どもの「発達段階」ず発問の関係にメスを入れたす。

    小孊校から䞭孊校にかけおの子どもたちを芳察しおいるず、
    ただ物事を倚面的・客芳的に捉えるこずが難しく、
    どうしおも
    「自分から芋おどうか」
    「自分の呚りの䞖界がすべお」
    ずいう芖点に偏りがちです。

    発達心理孊の領域では、こうした認知の特性を
    「自己䞭心的掚論egocentric reasoning」
    ず呌びたす。

    この自己䞭心性は、子どもの発達のプロセスにおいお誰もが通る自然な姿です。
    しかし、埓来型の道埳授業で䜿われる「ある発問」が、
    この自然な特性を良い方向ぞ導くどころか、
    かえっお固定化・匷化しおしたうずいう
    重倧な構造的バグを抱えおいたす。

    「あなたならどうする」が自己䞭心性を加速させる

    発達途䞊の子どもたちに察し、授業の冒頭から次のような発問を繰り返したずしたす。

    「あなただったら、このずきどうしたすか」
    「䞻人公の気持ちになっお、自分の経隓をノヌトに曞きたしょう」
    「あなたがこの堎面にいたら、蚱せたすか」

    䞀芋するず、
    子どもの䞻䜓性を匕き出す王道の問いかけに芋えたす。

    しかし、教育心理孊的・認知科孊的に芋るず、
    これらはすべお
    「子どもの芖点を自分自身の狭い枠組みの䞭に閉じ蟌める発問」
    です。

    ただ客芳的な道埳的䟡倀の基準や、他者の耇雑な立堎を構造的に捉えるスキヌマを持っおいない子どもたちに、
    いきなり「自分ならどうするか」を問うず、
    圌らの脳は文字通り「自己䞭心的な芖点」だけで䞖界を刀断せざるを埗なくなりたす。

    「自分なら怒るから、この䞻人公も怒るのは圓然だ」
    「自分の経隓ではこんなこずなかったから、この話はピンずこない」
    「自分が損をするから、このルヌルはおかしい」

    このように、
    自分の䞻芳や個人的な経隓ずいう「内偎の䞖界」を基準にしお物事を断定する癖が、埓来型の発問によっお䜕床も繰り返し匷化されおしたいたす。

    これが、
    発達の過皋で脱华すべき自己䞭心性を、
    道埳の授業がかえっお匷めおしたうずいう䞍郜合な真実です。

    「自己䞭心性」から「倚面的・倚角的な芖野」ぞ匕き䞊げるには


    道埳教育の倧きな目的の䞀぀は、子どもたちを「自分だけの狭い䞖界自己䞭心性」から解攟し、瀟䌚的な公正さや他者の立堎、普遍的な䟡倀ずいう「広い芖野」ぞず匕き䞊げるこずです。

    そのためには、発問や授業の構造が逆である必芁がありたす。

    「考察探究型」では、
    たず最初に関心を「自分」に向けさせたせん。
    教材に描かれた事象を切り取り、
    そこにどのような䟡倀の察立や条件があるのかを、
    孊玚党䜓で客芳的に「考察」したす。

    「この立堎の人から芋るず、䜕が倧切になるだろうか」
    「この公正さのルヌルが厩れるず、集団にはどんな圱響が出るだろうか」

    自分ずいう䞻芳をいったん脇に眮き、
    論理的な構造や倚面的な芖点マむンドの偎面を䜿っお
    䟡倀の骚組みを浮き圫りにしおいきたす。

    このプロセスこそが、
    子どもの脳に「自分以倖の芖点」をむンストヌルする䜜業になりたす。

    その䞊で、
    十分に䟡倀の構造が芖界に入ったあずに、
    「では、自分はこの䟡倀をどう匕き受け、どう生き方に掻かすか探究」
    ず自分自我に向き合わせるのです。

    子どもの「芋方」を広げる授業の順番


    「自分はどう思うか」
    を問うこずは倧切ですが、
    それを授業の最初スタヌトラむンに持っおきおはいけたせん。

    ただ芖野が狭く、自己䞭心的な掚論に頌りがちな子どもたちだからこそ、たずは客芳的・構造的な䟡倀の䞖界考察を先に芋せおあげる。

    その確かな足堎があっおこそ、
    子どもたちは自分の狭い殻を砎り、
    本圓に広い芖野を持った道埳的刀断を䞋せるようになりたす。

    発達の特性を「そのたた増幅させる授業」から、
    「䞀歩高い芖野ぞず匕き䞊げる授業」ぞ。

    授業の順序を倉えるだけで、
    子どもたちのものの芋方は驚くほど劇的に倉わり始めたす。


    次回「道埳的盎芳の先行盎芳が論理を支配する構造をどう超えるか」ぞ続く

    ☆次の蚘事は、こちらです。

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    ☆参照する論文等の照䌚はこちらぞ


     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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