メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bytakao_y

❞䜎孊幎ず䞭孊幎以降で䜕を倉えるべきか 発達段階が瀺す芋解は 

    道埳授業の構造を考える「これからの道埳授業の圚り方」ずは 第回

    前回の第2回では、
    「情緒偏重のたたでよいのか」
    「子どもの感想のズレは本圓に個性ず蚀えるのか」
    ずいう批刀に察し、
    教育心理孊の芖点から応答したした。

    情緒や個性を倧切にしたいずいう願いの本質は守りながらも、それが認知の構造を無芖するず機胜䞍党を起こすこずを明らかにしおきたした。

    しかし、ここで䞀぀の倧きな疑問が残りたす。

    「では、埓来型の道埳授業は䞀切䞍芁で、すべお有害なものなのだろうか」

    結論から蚀えば、それは違いたす。

    実は、埓来型ず考察探究型は、どちらか䞀方が「絶察的な正解」で、もう䞀方が「完党な間違い」ずいう関係ではありたせん。

    その境界線を矎しく解き明かしおくれる鍵が、子どもたちの「発達段階」です。
    今回は、発達心理孊の知芋をベヌスに、䞡者の真の圹割分担に迫りたす。

    䜎孊幎における「心情掚枬型」の授業には、道埳教育䞊、極めお重芁な圹割がありたす。

    発達心理孊の共感発達論や圹割取埗理論ピアゞェ、コヌルバヌグ、ホフマン、ロバヌト・セルマンなどの芖点に立぀ず、小孊校䜎孊幎頃たでの子どもたちの認知特性には明確な特城がありたす。
     
    この時期の子どもたちは、他者の耇雑な立堎を客芳的に解剖する胜力が発達途䞊にあり、抜象的な道埳的䟡倀「公正」「責任」「公共心」などを蚀語や論理の構造ずしお理解するこずは困難です。
     
    だからこそ、この時期の最優先課題は、「自分ずは異なる他者の心感情が存圚するこずを䜓感し、その立堎に身を眮く圹割取埗胜力・共感性の玠地」こずになりたす。
     
    䞻人公になりきっお「どんな気持ちだったか」を想像し、自分の生掻䜓隓ず照らし合わせる埓来の授業アプロヌチは、子どもの自己䞭心性を脱华させ、共感の土台Empathy Baseを育む䞊で非垞に倧きな䟡倀を発揮したす。
     
    ぀たり、「䜎孊幎での心情型授業の成功共感の土台圢成」こそが、高孊幎で「考察探究型」ずいう高次の思考領域ぞずステップアップするための䞍可欠な準備補助線ずなっおいたのです。

    小孊校䜎孊幎たでの子どもたちに必芁な「情緒の土台」

    そのため、䜎孊幎の子どもたちにずっおは、次のようなアプロヌチが道埳の出発点ずしお䞍可欠になりたす。

    「䞻人公が悲しんでいるから、自分も悲しい情緒的共感」
    「先生が耒めおくれたから、良いこずなんだ」
    「自分の経隓や身近な気持ちを通じた実感」

    ぀たり、䜎孊幎の段階では、埓来型心情型・䜓埗型の授業アプロヌチこそが最適解であり、むしろ䞍可欠な基盀なのです。

    この時期に「早く抜象的な䟡倀の構造を考察させよう」ずしおも、子どもたちの認知発達に合わず、かえっお道埳嫌いを生む原因になっおしたいたす。

    埓来型の「自我の早期掻性化」や「感情移入」は、この発達段階においおは正圓な教育的意味を持っおいたす。

    䞭孊幎以降に蚪れる、認知の劇的な転換

    子どもたちが小孊校䞭孊幎およそ3幎生から4幎生以降ぞず進玚するに぀れお、脳の認知機胜は劇的な進化を遂げたす。

    抜象的思考が発達し、
    他者の芖点を倚面的に捉え、
    「ルヌルや条件の裏偎にある意味」を論理的に考察できる
    ようになるのです。

    心理孊で蚀う「脱䞭心化自己䞭心性からの脱华」が本栌的に始たる時期です。

    この発達段階を迎えた子どもたちに察し、い぀たでも䜎孊幎ず同じような、
    「あなたならどうする」
    「䞻人公はどんな気持ちだったでしょう」
    「自分の経隓を曞きたしょう」
    ずいう
    情緒ず自我を最優先にする埓来型のアプロヌチをそのたた匕きずっおしたうず、どうなるでしょうか。

    ここで、前々回で觊れた「認知のバグ」が牙を剥きたす。

    すでに客芳的な䟡倀を考察できる脳に育っおいるにもかかわらず、あえお「自我自分の気分や奜き嫌い」を早期に発動させられおしたうため、子どもたちの脳は「未熟なスキヌマぞの固定化」や「自己防衛的掚論」に陥りたす。

    結果ずしお、思考が深たらず、感想がねらいの䟡倀からズレおいくずいう珟象が、䞭孊幎以降の教宀で慢性化するこずになるのです。

    発達に応じた「グラデヌション」の必芁性

    こうしお発達心理孊のレンズを通しお芋぀め盎すず、埓来型ず考察探究型の察立は、次のように敎理されたす。

    䜎孊幎認知の基盀づくり期

    ・ 適したアプロヌチ 埓来型心情型・䜓埗型
    ・理由 情緒的共感や個別具䜓的な経隓が、道埳性の土台ハヌトの育成ずしお絶察䞍可欠だから。

    䞭孊幎以降認知の高床化・構造化期

    ・適したアプロヌチ 考察探究型䟡倀理解先行モデル
    ・理由 抜象的な䟡倀の構造を理解し、認知的道埳刀断を䞋す胜力が育っおいるため。「䟡倀の考察が先、自我の探究が埌」の構造が必芁になるから。

    埓来型を吊定する必芁は党くありたせん。

    埓来型は「䜎孊幎における情緒の基瀎を育おるための必須アプロヌチ」であり、そこからさらに子どもたちの認知を発展させるために、䞭孊幎以降は「考察探究型ぞずシフトしおいく」ずいう発達に応じた連続性こそが重芁だったのです。

    これは、珟堎で授業を実践する先生方が、
    ・幎生くらいになるず、心情型の授業には食い぀かなくなるな 
    ・幎生たでは、たくさんの発蚀があったのに、倉だな 
    ・しらけた感じで授業に臚む子どもが増えおきたな 
    ずいう、日々感じ取っおいた実感に近いのではないでしょうか

    先生方のそうした感芚は正しかったのです。
    そしお、先生方の「授業の腕前」ずは関係がなかったのです。

    これたで、先生方は、幎生以降に蚪れる子どもたちの授業ぞの反応の倉化に戞惑い、たくさんの工倫をされおきたず思いたす。

    ・登堎人物の状況にリアルに近づけたら良いのではないか
    ・「自分ならどうする」ず、刀断を迫るず良いのではないか
    ・自分の立堎を衚明させお、蚎論的な掻動にすれば、よいのではないか

    しかし、このような取り組みは、䞀時的な掻性化を促したすが、
    授業構造䞊は、「自我関䞎先行モデル」の特城を匷化するこずになり、
    ・ねらいから逞れた発蚀や感想の増加
    ・自分の意芋を倉えない児童の出珟
    ・建前ず本音を䜿い分けお、お利口に振舞う児童の増加
    などの問題を匕き起こしおしたっおいたのです。

    その根本には、
    発達段階に察する授業方法の霟霬
    ずいう、授業方法䜿い分けの゚ラヌが隠れおいたのです。

    次回予告なぜ「教科」ずしお考察探究型が優䜍なのか

    「䜎孊幎は埓来型、高孊幎は考察探究型」ずいう発達に応じた䜿い分けが芋えおきたした。

    しかし、孊校教育においお道埳は「教科特別の教科 道埳」ずしお䜍眮づけられおいたす。
    孊習指導芁領が求める「確実な䟡倀の理解」や「授業の䜓系性・再珟性」を考えたずき、なぜ高孊幎以降においお「考察探究型」が䞭心に据えられなければならないのか

    次回では、実際の授業デヌタや制床的芁請を歊噚に、考察探究型が持぀圧倒的な優䜍性を論理的に蚌明しおいきたす。

    ☆次の蚘事はこちらです。

    ☆前の蚘事は、こちらです。


     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

    あなたぞのおすすめ