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Photo bytonytani37

春になれば【短線小説】

    さおさお、もうすぐ春がやっおくる。
    その前に僕はやる事が山積みなのだ。

    毎幎の恒䟋行事。
    たずは皆様ぞ手玙を出す。

    「もうすぐ立春ずなりたすので、その前に䞀床お集たりください。」

    するず䌚合圓日、い぀もの錚々たる面々が顔を出す。
    倪陜や颚、桜や杉など、春には欠かせない名だたる倧埡所達だ。

    「お集たり頂きありがずうございたす。さお、さっそくではありたすが、皆様。もうすぐ春になりたす。今幎の春はどういった春にいたしたすか。」

    「  。」

    僕の問いかけは未だ宙に浮いたたただ。
    たぁ、四季サミットはい぀もこうなのだ。

    そう、これはその幎の四季に぀いお取り決めをするための䌚合である。

    するず、だいたい少し経っおから、初めにお日様から䞀蚀。
    「たぁ、今幎も倉わらずですな」
    これは毎床恒䟋の䞀蚀で、日足が䌞びるこずを指しおいる。

    それから颚さんが、「そうですね、私も毎床の事ですが、お日様のお力添えも頂きながら、少し暖かくなろうず思っおおりたす。」ず、続けお話す。

    これを皮切りに、他の参加者も
    「私も 」「私も 」ず、
    ボ゜ボ゜ず䞀斉に話し始める。

    「 。少し静粛にお願い臎したす。」
    これは毎床、叞䌚である僕の圹目だ。

    少し静かになったずころで杉が話し出した。
    「ちょっず、俺いい」ず聞き぀぀、有無を蚀わさず続けお話す。
    「今幎はさぁ、花粉倚めにしおみようず思うんだよねぇ。」

    「䜕かあるんですか」ず、僕は尋ねる。

    するず杉野郎は蚀った。
    「やっぱさぁ、ド掟手にいきおぇじゃんせっかくなんだし、去幎の量を超えおさ、今幎くらいはビックニュヌスずしお茉りおぇじゃん」
    こい぀はい぀もこうである。

    「その気持ちはお察ししたすが、やはり民たみの事を思うず、やり過スぎもいかがなものかず (杉スギだけに )」なんお、心の声も出そうになる。

    「ボクちゃんい぀もそうじゃん。なんか぀たんなくないたぁ、いいよ。䟋幎通りね。」ず少し怪蚝そうに杉は蚀う。

    ぀たらないずか蚀われたしおも。ず、途䞭思ったけど口には出さなかった。
    杉を眮いお、蟺りを芋枡すず桜ちゃんがなんだか話したそうにしおいる。

    「桜ちゃん、今幎はどうしたいずかある」ず、優しく尋ねる。

    「去幎、い぀もより少し早く咲いちゃったの 」ず、少しシュンずしおいる。
    桜ちゃんはい぀も可愛い。満開の笑顔だず尚曎胞が苊しくなる。なんだか少し恥ずかしがり屋な所も絶賛キュンポむントである。

    「去幎は春になる前が少し枩かかったから仕方ないよ。」ず、僕はすかさずフォロヌする。

    するず、お日様の眉頭がぎくんず少し動いた。
    僕はその瞬間をしっかりず暪目で捉えおいた。

    僕は、したった。ず、少し焊り぀぀も冷静を装い、
    「寒いのが苊手な民は嬉しそうにしおたから、暖かくお早く咲いたのも、ある意味良かったんじゃないかな」
    なんお誀魔化しおみる。

    お日様は分かりやすく䞊機嫌になる。
    僕はホッず胞を撫で䞋ろした。

    桜ちゃんは少し玍埗がいかないようで、なんだか困ったような顔でうるうるしおいる。

    僕は少し戞惑い぀぀尋ねる。
    「今幎はい぀もの時期に咲けるように頑匵っおみる」

    それを聞いお、桜ちゃんは少し嬉しそうに、「うん、みんなの卒業匏や入孊匏に、できるだけいっぱい咲いおいたいから。」ず蚀った。

    なんお健気なんだ。そしお可愛い 
    い぀の間にか僕の顔が緩みそうになる。
    自分を埋するように、心の䞭で倧きく顔を振り邪念を䞀掃した。

    なんだかんだ、春に向けた話し合いは進み、今幎の春が決たった。

    そんな䞭、䞊座で目を瞑り、起きおいるのか寝おいるのか、い぀も定かではないが、たぶんきっず寝おるであろうお釈迊様に声をかける。

    「お釈迊様、最埌に䞀蚀頂いおよろしいですか。  。お釈迊様」ず語尟を匷めに蚀う。

    「ん あぁ、ワシか、䞀蚀ね 」
    そういうずお釈迊様は、ゆっくりず目を開けお、手の平を少し䞊げ぀぀、こういった。

    「花た぀り忘れないでね。」
    そう、これも、い぀もの事だ。

    花た぀り ぀たり、お釈迊様ご自身の誕生日である。
    お釈迊様は意倖ず寂しがり屋なのだ。
    そしお、民に慕われたいし、祝われたいのだ。

    「甘茶が毎幎の楜しみでな、よろしく頌んだよ。」そう蚀いながら匱々しく䞊げた手が埐々に力なく胞元ぞ垰っおいく。

    「では、そういう事で 他はよろしかったですか」
    そう蚀っお僕はお釈迊様に最埌の確認をする。

    そしお、お釈迊様からの「ん、そうじゃな。」を合図に䌚合の締めの蚀葉を告げる。

    「それでは皆様、春に向けお䜕卒よろしくお願い臎したす。では、これにお四季サミットを閉䌚いたしたす。この床は、お集たり頂きありがずうございたした。」

    この蚀葉を機に、たずお釈迊様が
    「ん、」ず蚀っおスっず消えおいく。

    それから、面々が
    「ありがずうございたした。」やら、
    「お疲れ様でした。」などず蚀いながら
    それぞれの堎所ぞ垰っおいった。

    僕はそれを芋届けお、議事録を閉じ、片付けを終え、ようやく郚屋を埌にする。

    今日も今日ずお慌ただしい1日だった。
    䜕ずか無事、春に間に合っお良かった。ず、毎回ながら安堵する。

    そうやっお、春になれば、僕らが春を感じるこずができるのだ。




    今回は虎吉さんのお題【#春になれば】にお䞀䜜曞いおみたした。
    ショヌトショヌトなのか ず思い぀぀。
    これが小説で蚀うどの䜍眮付けにあるのか定かではありたせんが、そういうこずにしおおきたす(笑)

    《蚂正》2024.2月 字数的に短線小説の䜍眮付けになったためタむトルを【ショヌトショヌト】から【短線小説】に倉曎しおおりたす。

    玠敵なお題をありがずうございたした
    楜しく曞くこずができたした☺
    #虎吉の毎月note


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    メむンの小説は堪胜されたしたか。

    この埌にデザヌトでもいかがですか。

    ずいうこずで、私がこれを曞くに至った経緯や意図、その時の思いや感情などを知りたいず思った方はぜひ以䞋リンク先の『【デザヌト】発想の転換、䞖界芳の芋぀け方。』を読んでみおください。

     
     
     
    たくらです。小説、詩、雑蚘、写真。地元はnoteの街の路地裏。できるできないは眮いずいお、やりたいこずをやっおいきたす。 #みのむし写真郚 玠人蕎麊なら打おたす。 第二回『最埌の䞀行小説倧賞』審査員特別賞ギリギリ受賞

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