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『このままだと武器がない』と言われた日、私は人生を変える決断をした

    20年ぶりに大学で学び直し、教員免許を取得した。
    そのきっかけは、ある一言だった。


    「あなた、このままだと
    社会では何の武器もない、ただの中年の女性ですよ」

    市役所の相談窓口で、そう言われた。

    正直、言葉を失った。
    ショックだったし、悔しかった。

    でも同時に、否定できない自分もいた。

    ⸻

    私は大学卒業後すぐに結婚し、4人の子どもを育ててきた。
    約20年間、専業主婦として暮らしていた。

    そして離婚。

    縁もゆかりもない土地に引っ越し、
    4人の子どもを育てるシングルマザーになった。

    生活を立て直すために、職業訓練校でWebデザインを学んだ。

    でも、就職活動はうまくいかなかった。

    年齢、経験、実力。
    いくつもの壁にぶつかった。

    ⸻

    きっかけは、子どもたちだった。
    学校に行けない時期があり、どう関わればいいのか悩む日々が続いていた。

    そんな中で、私は思った。

    学校は、行かなくてはいけない場所なのか。
    先生の役割とは何なのか。
    教育とは、そもそも何なのか。

    答えは出なかった。
    でも、わからないままではいたくなかった。

    今の自分に、もっと知識や視点があったら、
    違う関わり方ができるのではないか、と。

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    そんなとき、あの言葉の続きを思い出した。

    「手に職をつけなさい」
    「教員免許だったら、人生変わるよ」


    それを聞いて、私は思った。

    「だったら、やるしかない」


    そうして私は、教員免許の取得を目指すことを決めた。


    選んだ教科は、英語。

    得意だったわけではない。
    むしろ、ずっとコンプレックスだった。

    過去にホームステイの経験はあったが、
    英語を話せるようにはならなかった。

    「このまま終わりたくない」

    その思いも、背中を押した。

    ⸻

    20年ぶりの勉強は、想像以上に大変だった。

    大学の通信制での学び。
    毎月のレポート提出。
    複数科目の試験。

    しかも、ひとつも落とせない。

    時間にも、気持ちにも余裕はなかった。

    それでも、机に向かい続けた。

    ⸻

    そして迎えた、最後の成績発表。

    画面に表示された「合格」の文字を見たとき、
    ようやく終わったという安堵と、
    ここまで来たという実感が、静かに込み上げてきた。

    ⸻

    あのときの一言がなければ、
    私はこの道を選んでいなかったかもしれない。

    厳しい言葉だった。
    でも、あの言葉があったからこそ、
    私は動くことができた。

    ⸻

    今、私は思っている。

    人は、どんなタイミングからでも、
    人生を変えることができるのだと。

    あのとき決断した自分は、間違っていなかった。

    そしてこの経験は、これから先、
    誰かを支える力になっていくのだと思っている。

     
     
    子ども4人と猫と犬の暮らし。 不登校、学び直し、AI音楽、英語勉強。 「静かに続ける」をテーマに記録しています。

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