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カルチャヌは、どうすれば持続するのか──䞉軒酎屋が“電力”にたどり着くたで【前線】

    地域カルチャヌは、熱量のある個人から始たるこずが倚い 

    最初の䞀歩を螏み出すのも、誰かを巻き蟌むのも、堎の空気を倉えるのも、熱量がなければ始たりたせん

    けれど、熱量には匱点がありたす 

    始める力にはなるが、それだけでは、続ける力にはなりにくい 

    地域カルチャヌが続かない理由は、情熱が足りないからではありたせん
    続けるための運甚コストを、誰が、どう負担するのか
    その蚭蚈がないたた、熱量だけに頌っおしたうずいう、所謂「ダル気搟取」ずいうダツですね 

    僕が䞉軒茶屋で取り組んでいる「䞉軒酎屋」も、たさにそこに珟圚進行圢でぶ぀かっおいたりしたす 

    僕は2幎以䞊、この街でプロセミナヌや「流しの蔵元」、noteやbacchanteでの発信を続けおきたした。
    その䞭で芋えおきたのは、善意や持ち出しだけで走り続けるこずの構造的な限界でした 

    目指しおいるのは、䞀時的な焌酎ブヌムではありたせん。

    目指しおいるのは、次の䞖代にもクラフト焌酎が届き続けるように、東京偎に「語れる飲食店」ず「飲み手ずの接点」を育おおいくこずです

    しかし、その接点を維持するには、圓然ながらコストがかかりたす 
    時間も、人手も、資金も必芁です 

    では、その接点をどう続けおいくのか

    問いを突き詰めた先で芋えおきたのが、蔵元が毎月支払っおいる固定費──電気代でした。

    電気を売りたいわけではありたせん

    ただ、毎月必ず動いおいるお金の流れを少し芋盎すこずで、東京でクラフト焌酎が語られ続けるための原資を぀くれないか

    本皿では、そこにたどり着くたでの前段ずしお、なぜ䞉軒酎屋には“続く仕組み”が必芁なのかを曞いおみたいず思いたす。

    1. 四぀の壁──クラフト焌酎が届き続けない理由

    䞉軒酎屋の話をするず、ずきどき
    「䞉軒茶屋を焌酎の街にしたいんですね」ず蚀われたす。

    もちろん、完党に間違いではありたせんが、僕がやりたいのは、単にクラフト焌酎を眮く店を増やすこずではありたせん
    倧きなむベントを単発で圓おお、話題になっお終わるこずでもありたせん‌

    どうしおかずいうず、䞀過性の盛り䞊がりだけでは、関わる人たちの根本的な課題は解けないからです

    珟堎を歩くほど、蔵元、飲食店、飲み手、街のそれぞれが、地続きの壁に盎面しおいるこずが芋えおきたした。

    【蔵元の壁】
    蔵元にずっお苊しいのは、「おいしい」ず評䟡されるこずず、東京で継続的に遞ばれるこずが別物だずいう点です。地元消費が现るなか、どれだけこだわっお良い酒を造っおも、その背景が䌝わらなければ、東京のような倧きな垂堎では、どうしおも䟡栌や知名床だけで比范される事が倚くなっおしたいたす。

    【飲食店の壁】
    材料費や人件費が䞊がるなか、他店ず同じメニュヌを䞊べるだけでは安売り競争になっおしたう。
    差別化したいし、面癜い酒を扱いたい
    そんな気持ちはあっおも、仕蟌み、接客、人手䞍足に远われる珟堎で、䞀本䞀本の背景たで孊ぶ䜙癜はなかなか生たれたせん。

    【飲み手の壁】
    「クラフト焌酎」ずいう蚀葉に興味はあっおも、居酒屋のメニュヌを芋ただけでは違いが分からない
    どう頌めばいいか迷っおいるうちに、結局、頌み慣れたい぀ものサワヌやビヌルに萜ち着いおしたう。
    興味がないのではなく、入口が芋぀からないのです。

    【街の壁】
    むベントの日はお祭りのように人が集たるが、翌日になれば、元の静けさに戻っおしたう。
    点ずしおの賑わいはあっおも、街の日垞にカルチャヌが蓄積されおいかない。せっかく生たれた熱量が、資産ずしお残りにくい

    僕が目指したいのは、こうした四者の課題を、ひず぀の埪環の䞭で少しず぀軜くしおいく仕組みです。

    そのために必芁なのは、街の䞭に、クラフト焌酎が“意味を持っお遞ばれる堎面”を増やしおいくこず。

    ただメニュヌに「眮いおある」だけではなく、飲食店の蚀葉を通しお、その䟡倀が届いおいく状態です。

    必芁なのは、メニュヌの数よりも、語りの質です。

    蔵元の想いをそのたた䌝えるだけではなく、その店らしい提案に倉えお届ける。
    そこにこそ、郜垂における飲食店の提䟛䟡倀があるず考えおいたす。

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    2. 郜垂の圹割──産地の「日垞」を、東京の「非日垞」ぞ翻蚳する

    生産地には、生産地にしかない匷さがありたす

    颚土があり、暮らしがあり、酒が生掻の延長線䞊にある。
    これは簡単には真䌌できたせん

    僕はこの関係を、「日垞ケ」ず「非日垞ハレ」の芖点で捉えおいたす。

    産地における焌酎は、暮らしの䞭にありたす。

    ひず぀の銎染みの銘柄を、い぀もの枩床で、い぀もの濃さで、しみじみ飲む 
    毎日のものだからこそ、無理なく続けられるこずにも䟡倀がある 
    わざわざ説明しなくおも、コスパも含めストレスなく、そこにあるのが圓たり前 

    これは文化ずしお、ずおも匷い状態です

    䞀方で、東京のような郜垂に舞台を移すず、クラフト焌酎は数ある遞択肢のひず぀になりたす。

    産地にずっおは「文化」であるず同時に、郜垂では「遞ばれる商品」であり、「遞ばれる䜓隓」になるのです。

    せっかく店に足を運ぶなら、いろいろな蔵、いろいろな原料、いろいろな飲み方に觊れおみたくなる 
    その違いを比べ、発芋し、少し誰かに話したくなる 

    そこに、郜垂ならではの䜓隓䟡倀がありたす。

    ただし郜垂では、クラフトビヌルやワむン、りむスキヌずいった、すでに語られ方が定着しおいる魅力的な遞択肢ず同じ棚に䞊びたす 
    ぀たり、垞に比范されるずいうこずです。

    だからこそ、ただ良い酒であるだけでは足りたせん。

    郜垂では、クラフト焌酎が「遞ばれる理由」を蚭蚈する必芁がありたす。

    生産地が、文化が暮らしに根づいおいる堎所だずしたら、郜垂は、その文化にもう䞀床出䌚う理由を぀くる堎所です。

    ハレずケずいう圹割の違いがあるからこそ、東京ならではのクラフト焌酎カルチャヌの意味が成立する 
    僕はそう考えおいたす。

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    3. 飲食店の䟡倀──蔵元ず飲み手を぀なぐ「焌酎キュレヌタヌ」

    その䟡倀を、実際に飲み手ぞ手枡せる堎所が「飲食店」です

    飲食店は、単に商品を売る堎所である前に、郜垂における生掻者ずの貎重な接点です。

    蔵元から受け取った生の情報や熱量を、その店のお客さんや空気感に合わせお届ける 

    これは、飲食店のボランティア粟神に甘える話ではありたせん。
    お店の䟡倀を高め、䟡栌だけで比范されない匷みを぀くる珟実的な戊略になり埗るず思っおいたす。

    もちろん、すぐに売䞊が跳ねるわけではないかもしれたせん。

    それでも、䟡栌以倖の理由で遞ばれる堎面が増えれば、客単䟡や再来店のきっかけ、息の長い経営に぀ながっおいく可胜性がありたす。

    僕は、そういう飲食店スタッフを「焌酎キュレヌタヌ」ず呌びたいず思っおいたす。

    単に焌酎を泚ぐ人ではなく、蔵元の想いを受け取り、その店のお客さんに届く蚀葉ぞ倉えおいく人です 

    どんな蔵で造られたのか
    どんな料理ず合うのか
    ゜ヌダ割りがいいのか、お湯割りがいいのか
    初心者には、どんな蚀葉なら届くのか

    そうした翻蚳を、店ごずの文脈の䞭で行っおいく。

    もし䞉軒茶屋の飲食店に、そんな焌酎キュレヌタヌが少しず぀増えおいったら 
    この街は、ただクラフト焌酎を消費するだけの堎所ではなくなりたす。

    飲食店が倉わるず、蔵元の䟡倀は郜垂で䌝わりやすくなりたす。
    飲み手には入口が生たれ、街には日垞的な䌚話が少しず぀残っおいく。

    ぀たり、飲食店の倉化は、四぀の壁を぀なぎ盎す起点になり埗るのです。

    それが、僕の考える「クラフト焌酎を語る街」の姿です。

    4. 持続ぞの課題──熱量は着火剀であり、仕組みがなければ続かない

    ここたでは、あるべき理想論です。

    しかし、これを街党䜓で続けようずするず、話はそう簡単には進みたせん。

    䜕故かず蚀うず、焌酎キュレヌタヌは、自然発生しないからです。

    お店が孊ぶ堎を敎え、蔵元ず街を぀なぎ、初心者の入口を蚭蚈する 

    これらはすべお、目に芋えにくい「カルチャヌのむンフラ」です。

    掟手なむベントのように目立ちはしたせんが、これがなければ、お酒は棚に眮かれたたた、誰の䜓隓にもなりたせん。

    䞉軒酎屋では、このむンフラを回すために、地道な実践を重ねおきたした。

    【プロセミナヌ】
    飲食店スタッフが蔵元の䞀次情報に觊れ、蔵の背景を自分の蚀葉で䌝えられるようにする堎です。

    【流しの蔵元】
    蔵元ず飲み手が街の飲食店で偶然出䌚い、クラフト焌酎が自分ごずになるきっかけです。

    【メディア発信】
    noteやbacchanteを通じお、その堎で生たれた蚀葉やリアルな反応を蚘録し、文脈ずしお蓄積しおいきたす。

    こうした掻動を維持するには、圓然ながら盞応の運営コストがかかりたす。
    時間も、人手も、資金も必芁です。

    そのコストは、すぐに売䞊ずしお戻っおくるものではありたせん。

    しかし、ここにこそ、カルチャヌが根づくかどうかの分かれ道がありたす。

    カルチャヌづくりずは、感性の仕事であるず同時に、地味な運甚の仕事でもあるのです。

    「面癜いから」
    「応揎したいから」


    そういう善意だけで走れる距離には、限界がありたす。

    熱量は、着火剀にはなるが、それだけでは燃え続けない 

    必芁なのは、静かに火を保ち続けるための仕組みだず思いたす

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    5. 構造の転換──蔵元の固定費を、カルチャヌの原資ぞ

    では、その仕組みを支える原資をどこから぀くるのか

    文化を文化の話だけで支え続けるのが難しいなら、その倖偎で、すでに毎月動いおいるお金の流れを接続できないか

    蔵元にも、飲食店にも、街にも、無理の少ない、自埋的な埪環モデルはないか

    そう考え続けた先で、僕は蔵元が毎月必ず支払っおいる固定費に目を向けるようになりたした 

    工堎を動かす以䞊、避けお通れない支出 
    近幎の゚ネルギヌ高隰の圱響も受けやすい、毎月静かに出おいくコスト 

    それが、蔵元の電気代でした。

    もちろん、目的は電気を売るこずではありたせん

    そしお、今の電力䌚瀟に明確な意味やこだわりがあるなら、無理に倉える必芁もありたせん‌

    僕が考えたのは、もし明確な理由やこだわりなく支払い続けおいる固定費があるなら、その流れを少し芋盎すこずで、東京偎の垂堎接点を維持するための共通原資を぀くれないかずいうこずでした。

    奜きな人の熱量から始たったカルチャヌを、奜きな人だけに背負わせない。

    そのための原資を、蔵元が事業を続けるうえで避けお通れない固定費の流れから生み出す。

    そう考えた先に芋えおきたのが、電力でした。

    埌線では、なぜ䞉軒酎屋が電力にたどり着いたのか。

    そしお、電力契玄の切り替えを通じお、どうすればクラフト焌酎が届き続ける埪環の仕組みを぀くれるのか。

    その具䜓的な蚭蚈に぀いお曞いおいきたす。
    埌線ぞ続く

     
     
    䞉軒酎屋の䞭の人 䞉軒茶屋『クラフト焌酎を語る街』蚈画進行䞭  八王子ナポリタン仕掛人 食×地域×マヌケで、街に小さな熱狂を育おおいたす。 焌酎を詳しい人だけの酒で終わらせないために、酒堎・蔵元・人・地域づくり・逆境マヌケの話を毎週土曜曎新。

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