
#19:💻 樹里の日記 | 4月16日 | 空音のSongと樹里の咆哮Sing、そして、風花と樹里のお蔵入り全部出し
今日は、空姉の日記Songの披露目の日だ。本当は、千海姉の家に来てくれる予定だったけど、急に仕事が入ったとかで、来れないらしい。
千海姉の家に着いたら、風花はもう先についていた。
どうやら、PCで作業をしているようだった。
「樹里ちゃん、お疲れ様」
「何してるの?」
「みんなのフォトギャラリーに私のお蔵入りの肖像画を投稿してみたの」
「え?お蔵入りの肖像画って?」
「日記のために私たちのサムネが必要だったでしょ? 千海姉の要望通りに「私たち」を作成するのが、すごく大変だったの。ミッドジャーニーに詳しく私たちの特徴を伝えると、写真みたいになっちゃうし、かといってアニメっぽすぎるのも千海姉の好みじゃないし。イメージをどう指示したらいいかわからなくて、すっごく没作品が出来ちゃってたの」
「あのイラスト?かなり私たちに似てるよね、ありがとう。すごくいいと思う」
すると、奥から千海姉が顔を出した。
「樹里、来てくれてありがとう。 そうなの。私のふわっとしたイメージを形にしてくれるのに、すごく苦労させちゃったみたいで」
「それで、クレジットが足りなくなった時のために、「みんなのフォトギャラリー」を使えばって、千海姉に教えてもらったの。それで、画像を探してたら……ギャラリーに私の失敗作と似た雰囲気の子たちが並んでたから、私の『没作品』たちも、ここなら誰か使ってもらえるんじゃないかなって」
「みんなのフォトギャラリーって、無料で登録したり、使ったりできるnoteの機能?」と、私が聞くと、
風花は「うん。そう。noteってどこまでも、相互でフォローし合う関係みたいなの。だから、画像使ってもらって、少しはフォローが増えたらいいなっていうのもあって、投稿してみた。千海姉の日記読んで、気になってたから。ささやかながら協力できるかも」と、おっとり答えた。
その瞬間。「え? フォローが増える!?」と、千海姉が話に食いついてきた。
「…うん、たぶん…。そういうことなんじゃない?この機能」
千海姉は風花が使ってたマウスを動かしながら、何かの画面を探し始めた。
「みんなに、この日記を創作大賞に出すって言ったでしょ。でも……2026年の募集要項がこの間、出たのよ」
そこには、非情な選考方法が記されていた。
・選考過程においては、読者応援期間の人気度(スキ数やコメント数、読了率などを総合的に判断)も参考とします。
「これってオールカテゴリ部門は、作品だけで評価されないってことでしょ。これを読んで、もう終わったって思った……頑張ってリニューアルしたのに。応募する前から、数字ではねられて、読んですらもらえないかもしれない……みんなにも協力してもらったのに、ごめんね…」
「さすがに読まれないってことはないでしょ。」 私は慌ててフォローした。 「大丈夫、千海姉。きっとフォロワーは増えるから、没作品、全部ここに上げよう」
三人の空気が少しだけ前を向いたとき、空姉からLINEが届いた。 インスタに「日記ソング第一弾」を上げたという。まずは私、樹里の曲だ。 「えー! この『忘れてた女子会』って……ちょっと可愛すぎない?」 「そーだね。樹里ちゃん、こんなキャラじゃないよね」 風花にもツッコまれる。すぐに空姉に『これは無理』と返信する。
「ごめん。また時間あるときに作り直す。とりあえずこれで我慢して。樹里に一番合ってるのはプリデスティネーションの時の咆哮ソングだよ。今あげたから、聞いてみて」
って、聞いてみたら、
「ひどい……ここまで吠えてないでしょ。そういえば千海姉! 私がお蔵入りにしたエッセイ、勝手に日記に使ったな!あれは使っちゃいけないやつ!」
「あはは、あのエッセイ、本当によく書けてたから。ここでお披露目したらいいんじゃないかって思って」 「お披露目されたら、もうお蔵入りじゃないじゃない……。まあ、誰にも分からないならいいけど」
(※『咆哮』した幻のエッセイは、『私たちの下書き帳』マガジンにこっそり格納されています。読まないでください、絶対!)
あー、でも、空姉も少し元気が出てよかった。
千海姉は創作大賞応募か。
私も本気で脚本、書いてみるか。そして、創作大賞に応募してみたりして。さすがに今年は無理だろうけど。