積極的に税金を納めたくなった人民の話し 中華史より~
徴税は市民の反感を買う。
ただし、財源がないと国家運営は立ちいかない。
当然の鍔迫り合いは今日も明確な答えが出せないまま数千年も互いの立場に立ち切れぬままだ。
一方は市民からの給餌を待ち、また一方は天に唾を吐いている。
毎日のように見る酷い世間に思う。
古代中国、菅仲が宰相に就任したころ斉の国は財政難だった。
国の財政難がやばい。なんとかせねばと、斉王の菅公は宰相の管仲に相談した。
以下茶番風に
斉王
「収支が合わん。なんとか税収を増やしたい。俺もちょっと税収方法考えてみたから聞いてほしい。」
菅仲
「急務ですね。伺います。」
斉王
「まず、家に課税しよう。門戸が広かったり、敷地に建屋が多い家は裕福だ。彼らから徴税したらどうだ?」
菅仲
「バカですか?庶民は家捨てて流民になります。また、納屋や厩なんかも課税対象にしたら、農業生産力が下がります。」
斉王
「それなら、人頭税(住民税)にしよう。これなら、産業には影響なかろう。」
菅仲
「ダメです。家族の数を偽るし、もっと怖いのは口減しです。せっかく生まれた生産力を減らしたり、子殺しが流行れば治安が悪くなります。」
斉王
「人はダメか。では家畜に課税すれば大丈夫だろう。貴族は馬を沢山持ってるしな。」
菅仲
「もっと視点下げてください。庶民アホだから、維持費かかるぐらいならって農耕馬まで殺して食うぞ。そうしたら来年の収穫減って詰みます。」
斉王
「生き物は不味いんだな。。木に課税はどうだ?山や林を持っているのは土地や財産がある証拠だ。」
菅仲
「ダメです。全ての木を切ってしまいます。ハゲ山では獣や山菜の森の恵みを受けれなくなります。論外。」
斉王
「お前は、反対してばっかりだ。じゃあ何に課税したら収入増えるのだ??そのままだと財政破綻だ。え??」
菅仲
「仕方ないので、死人にでも課税しましょうか。」
斉王
「なんて??死人なんて金持ってないだろ。」
菅仲
「過去の偉人や功労者の記念日や命日を国を挙げて盛大に祝いましょう。各家庭でも簡単なお祭りを推奨します。」
斉王
「いやまて、今は税収を増やす方法を議論している。出費を増やす話なんてしてないぞ。」
菅仲
「まぁそう急かずに。各家庭では、家の先祖の命日や記念日をお祝いするのです。こ先祖への孝行は儒教的に徳が積めます。推し活ですね。これなら民も納得します。」
斉王
「そんなもん、ちょっと供え物と祈れば終わりだ。そんなに効果あんの?」
菅仲
「愚鈍ですねぇ。先に言ったじゃないですか。国家の功労者には国を挙げて盛大な祝いの式典をするのです。国家として式典のプロモーションをして民衆の社交心を煽るのです。」
斉王
「????」
菅仲
「このような冠婚葬祭費は高ければ高いほど隣家に対して見栄を張れます。祝儀には幾ら包んだだの。焚いた香木は何処産だの。供え物は兎より牛が良いだの。映えですよ。映え。」
斉王
「なんだ、映えとは?」
菅仲
「隣家より豪華な式典になれば支出に対しての満足感も与えれます。前節の派手な祭りには飾り付けや供物が必要です。ここでの消費にかける特別税で賄っていきましょう。」
さて、茶番はここまで。
菅仲の発送は非常に悪魔的思想
・地元に根付いた宗教(習慣)に溶けこまして
・既存の資源(人•物•土地)を無駄にせず
・見栄っ張りの欲も満たせて
・先祖を大切に。目上を大切にの儒教を強く推す。
・儒教特性の政治家や王の貴人からの命令を通しやすくなる。
・現代でも大量の消費を生む、ファンへの推し活や投げ賤
・社交心を利用したバズや映えの利用
キリストよりも600年も古くに現代にも通じる人心の分析と特異な徴税法を発明した人物が居る。
それだけで歴史ものって楽しい。