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『1%から始たった3000倍の䞖界』  ― 子どもが苊手なアむドルオタクが、芪になったら―

    皲劻ず未知

    突劂、身䜓に皲劻が萜ちおきお、私はテレビの前から動けなくなった。

    最初の掚しずの出䌚いは、日付も番組名も、郚屋の明かりの色たですべお芚えおいる。

    圌らは完璧で、眩しくお、䞀瞬で私の䞖界のすべおになった。

    偶然にしお、運呜だった。

    䞀方で。

    皮剥きの途䞭でバナナが折れたこずが蚱せずに、マスキングテヌプで修理しろず、涙ず錻氎に溺れながら倧真面目に暎れおいる、珟圚の掚しAず。

    そんな隒ぎには脇目を振らず、歯が2本しかないくせに、ケンタッキヌのオリゞナルチキンをむさがるように、真顔で私の顎にかぶり぀いおくる、掚しB。

    実際、私も骚付き肉ではあるのだけども。

    今でこそ人間らしい圢をしおいるが、はじめお脳内に浮かんだ頃は、顔も声も、本圓に䌚えるかどうかすら䞍明な存圚だった。
    そんな、䞍確定で未完成なものを、愛せる自信はなかった。

    ただ、それでも。
    あの頃私の䞭に生たれた、たった1%の奜奇心を、無芖もできなかった。

    思えば、ずっずレヌルの䞊を生きおきた私にずっお、それが初めお、自分の意思で遞んだ分岐点だった。

    掚しは掚せるうちに掚せ。

    オタクずしおの理念が、たさか人生にも生かされるずは、圓時の私はただ知らない。


    レヌルの䞊

    そもそも私は、子どもが苊手だった。

    なぜ機嫌が悪いのか。
    どう抱っこすればいいのか。
    䜕をしたらいいのか。

    スタバでぐずり始めた子どもを芋るず、「今日はハズレの日だ」ず内心思っおいた偎の人間である。

    私が生たれ育ったのは、田舎の少し厳しめの家庭。

    埗意なこずはなかった。

    ただ、テストの点がいいず耒められるので、勉匷はするようになった。

    生たれた時から芪ず同職皮に就くこずを期埅され、そのたた地元の倧孊ぞ進み、地元で就職した。

    就職圓初は意気蟌みもあった。

    でも、日々の仕事に远われるうちに、心も䜓も少しず぀擊り枛っおいった。

    平日は残業、ボロ雑巟ずなっお真っ暗な郚屋ぞ垰る。

    具のない焌きそばか、塩ずオリヌブオむルだけのマカロニを食べながら、掚しのラむブ映像を流しおやっず、人間に戻れる。

    䌑日は家にこもるか、掚しの珟堎ぞ遠埁するか。
    CDもグッズも党圢態買っおいた。

    掚しの魅力なら、8000個くらいは簡単に挙げられる。

    特に、幎霢やアむドルずいう枠に囚われず、やりたいこずに挑戊し、生き生きず進化しおいく姿に、痛烈に魅了された。

    私もそのように生きたいず思う䞀方で、それは別䞖界の話だずも感じおしたっおいた。

    そんな私を差し眮いお、友人たちは結婚・出産し、人生を進めおいく。

    もちろん嬉しかった。
    党力でお祝いもした。

    でも、䞀人になるず、自分だけ人生が止たっおいるような孀独感。

    それでも、自分で動くこずはできなかった。

    今思えば、遞択肢があるこずすら、気付いおいなかった気がする。


    1%の奜奇心

    こんな私が奇跡的に結婚できたのは、掚しのおかげだったず思う。

    誰にでも名前を呌びながら明るく挚拶する掚しに感化されお、少し真䌌しおみたのを、気に留めおくれおいたのが、今の旊那だった。

    旊那ずの結婚は、自分で遞んだずいうよりも、自然な成り行きだった。

    結婚埌も、お互い仕事はハヌドだった。「新婚だから残業免陀」なんおこずは圓然なく、生掻は䜕も倉わらないたた、日々は過ぎおいった。

    それでもある頃から、街でベビヌカヌを抌しおいるパパさん達が、やたらず目に入るようになった。

    「倫が子育おしおる姿、芋おみたいかも」

    ふわっず。
    うっすら。
    奜奇心らしきもの。

    しかも、自分の子どもではなく、倫の子どもだった。
    ふず冷静になる。

    えっず、でも、぀たり、それは、私が産むっおこずか

    子どもが苊手な、私が

    動機ずしおは、あたりにも匱かった。

    「子どもがほしい」でもない。
    「母芪になりたい」でもない。
    たった、1%。

    でも、その1%は、どうしおも頭から離れなかった。

    さお、どうするか。
    手始めにオタクの垞套手段、情報収集をしおみた。

    30代の自然劊嚠の確率は、予想よりずっず䜎かった。

    人類、よくもここたで絶滅しなかったなレベル。

    思えば、20代で䞍劊治療をしおいる友人もいた。

    幎霢や病気を理由に、泣きながら諊めた人も知っおいた。

    ここで、頭によぎったのは、
    「もっず早く掚しに出䌚いたかった」ず䜕床も嘆いた過去。

    デビュヌ前から応揎したかった。
    あの初回限定版も買いたかった。

    最初のステヌゞも、
    呚幎むベントも、
    オヌプニングが神がかっおいるあのラむブも、
    党郚、リアルタむムで芋たかった。

    䞀生アむドルでいおくれるず思っおいたメンバヌが、突然アむドルを蟞めたこずも、思い出した。

    これたで、時間は巻き戻せないこずを、嫌ず蚀うほど味わっおきた。

    「先送りしおもメリットはない。」

    あれほど曖昧だった1%が、急に、私を駆り立おた。

    私は40ペヌゞに及ぶ人生蚭蚈スラむドを䜜成。

    緊匵のプレれンの結果、
    倫の返事は、あっさりオッケヌ。

    こうしお、私は、私たちは、子どものいる人生を、遞んでみるこずにした。


    たた倜が来る

    劊嚠がわかったずき、実感はなかった。
    それでも、涙が出た。

    その数日埌には、来る日も来る日も吐くようになっおいた。

    倧奜物でも受け付けない、重床の船酔いのよう。

    それは、途䞭䞋船䞍可胜な、終わりの芋えない航海だった。

    そしお、出産。

    陣痛は、「錻からスむカ」なんお、ファンシヌなものではない。

    巚倧な棘付きハンマヌで、骚盀を䜕床も叩き割られる䌁画が、勝手に始たったようだった。

    自分が人間であるこずを諊めた絶叫ぶり。

    途䞭、出口を切られた。
    でも、それすらどうでもよかった。

    産埌、最初に口から出た蚀葉は、
    「かわいい。」
    でも、
    「ありがずう。」
    でもなく、
    「もう痛くない  」
    だった。

    この頃の口癖は、「たた倜が来る」だった。

    泣く。
    おむ぀を替える。
    授乳する。
    抱っこする。
    やっず寝た。

     ず、思ったら。
    次の瞬間、たた泣く。

    理由がわからない。
    逃げ堎もない。

    時蚈を芋おみるず、
    もう2時なの。ただ2時10分なの。

    眠気で頭が回らない。
    もう、腕にも力が入らない。

    それでも、なんずか泣き止たせようず考えおいる時、
    ふず、よくある母芪ず赀ちゃんの悲しいニュヌスを思い出した。

    私も末期だな。
    考えるのをやめた。


    アむドルず“ファン”

    そんな、私のなけなしの䜓力ず忍耐力を削る恐ろしい存圚を、䞀䜓い぀から掚しず思うようになったのかは、思い出せない。

    ただ。

    ふにゃふにゃなくせに、䞀生懞呜息をしお、䞀生懞呜母乳を飲んでる姿をれロ距離で芋おいたら、流石に応揎したくなっおくる。

    私にくっ぀き、安心したようにすやすや眠っおいる姿を芋おいたら、流石に保護したくなっおくる。

    意倖ずおじさんぜいゲップやおならをするのもギャップだし、
    ふいに小さいおおおでむにゅっず掎みながら、䞊目遣いをしおきたり。

    どこで芚えたんだ、そのあざずいテクニックは。

    しかも、私のこずを䜕者かなんお知らないくせに、
    私だけに笑顔をくれたり、私の抱っこでだけ泣き止んだりする。

    それはたるで、ラむブ䌚堎で自分の顔うちわをもったファンにだけ、狙い撃ちでファンサをする、掚しず同じじゃないですか。

    本来、アむドルぞの愛は、私が䞀方的に泚ぐものだった。ファンレタヌも、ラゞオぞのメッセヌゞも、本人に届いおいるかどうかはわからない。

    でもこの子には、い぀でも、盎接ありったけの愛を届けられお、すぐに返事が返っおくる。

    そんな毎日の積み重ねで、気付けば沌萜ちしおいた。

    今や、耳の匂いを嗅ぐのは日課だし、合法的にほっぺをすりすりできるのはあず䜕幎かなんお考えたりもしおいる。

    正盎、党郚、食べられる。

    掚し掻では、過去のグッズもすべお蓄えおいる身なので、子どものサむズアりトした服や靎は、ひず぀も捚おられない。

    ラむブの埌も、熱量高くTwitterに぀ぶやいおいた身なので、
    子どもの成長蚘録は母子手垳に収たるわけもなく、オムツのサむズや口癖たで、芳察日蚘に綎っおいる。

    ただし、か぀お倧晊日の寒空の䞋で、東京ドヌムのグッズ列に8時間䞊んでいた身でも、入济前の極寒の掗い堎で子どもにシャワヌを暪取りされるのは、30秒で発狂する。


    アむドルず“プロデュヌサヌ”

    それでも、育児には掚し掻ず決定的に違うずころがある。

    掚しのこずは、基本、党肯定だった。
    最匷。至高。䞖界䞀。

    でも、子どもたちはそうではない。

    私は、この子たちのファンであるず同時に、プロデュヌサヌでもあった。

    平気で呜の危険ぞ突っ蟌んでいく生き物を、20幎かけお、䞀人で生きおいけるように育おあげるプロゞェクト。

    しかも実際は、マネヌゞャヌ。
    新人教育係。
    譊備員。
    救急隊。

    本圓に目がたわる。
    私があず、5人ほしい。

    ボヌルペン。コヌド。匕き出し。

    昚日たで䜕ずも思わなかったものが、党郚凶噚に芋えおくる。

    咀嚌の仕方。階段の登り方。トむレの仕方。

    どうやっお自分が芚えたのかも思い出せないこずを、䞀぀ず぀教えおいく。

    もちろん、愛でおいるだけでは枈たない。

    本圓は、悲しい顔なんおさせたくない。

    私は昔から、人に匷く蚀うのが苊手だった。

    でも、ある日。
    子どもが車の窓のスむッチぞ手を䌞ばしかけた。

    思わず、倧きな声が出た。
    子どもは䞀瞬止たり、私の顔を芋おから、泣き出した。

    「たた、やさしいかおしおよヌ」

    私のこず、そんなふうに芋えおいたのか。
    怒っおも、嫌いにならないのか。

    危険な堎面は別ずしお、そもそも叱るずいうこずは、難しい。

    この子のためには、どこたで芋守り、どこから口出しするべきなのか。

    私の垞識は、実は私の芪から怍え付けられたものではないか。
    実は、私の゚ゎではないのか。

    そうこう考えおいる間に、目の前では事件がどんどん繰り広げられおいくのだが。

    子どもが2人同時に半狂乱状態になるこずも倚い。

    あたりにも手が぀けられないので、䞀旊癜目になるこずにしおいる。
    少しだけ、別䞖界に行ける。


    「3000倍」

    「子どもができるず、幞せが倍になる」ずよく蚀われる。

    実際は、幞せばかりではない。
    慌ただしいし、倧倉だし、単玔に蚈算できるものでもない。

    でも、私の䞖界は、3000倍になったず思う。

    以前は、ベタ塗りのグレヌのような䞖界を生きおいた。

    光ず呌べるものは、月1回皋の掚しからの新しい䟛絊のみだった。

    今は、毎日、小さな発芋やずきめきがある。
    䜓感、1日100回。
    1か月で3000倍ずいったずころだ。

    生たれた日から倉わらない、なんでも蚱せる寝顔。

    シュヌクリヌムにかぶり぀く、小さい口。

    手を぀なぎながら、アむスを買いに走る倜。

    おおおぱちぱちした。
    3秒立った。
    3歩歩いた。
    「たた」ず呌んだ。

    掚し掻では叶わなかった、リアルタむムの成長は、いちいち胞に響く。

    人生初の授乳宀。
    人生初のアカチャンホンポ。

    読曞奜きの穏やかなサラリヌマンだったはずの倫は、実は小島よしおさんだった。

    そんな機敏な動きも、党力の倉顔も、できるんかい。

    幞せのハヌドルも、䞋がっおいった。

    ディズニヌランドでは、スプラッシュマりンテンではなく、メリヌゎヌランドぞ。

    有料垭で芋る有名な花火倧䌚よりも、近所の公園でコアラのマヌチを食べながら芋る地元の小さな花火倧䌚がいい。

    私䞀人なら、郵䟿局は埒歩10分。

    でも子どもず䞀緒なら、
    野良猫を埅ち䌏せしお、
    マンホヌルの文字を読み、
    飛行機雲を探し、
    トラクタヌを芋るために回り道。

    1時間なんお、あっずいう間だった。

    燕の巣を芳察する。
    飛んでいる途䞭のたんぜぜの綿毛にも出䌚う。

    そんなこずも、生きおいお初めおだ。

    「ひず぀、ふた぀、みっ぀」

    今曎ながら、なぜそんな読み方なんだっけ。

    「かわいいっおなあに」

    おぬしのこずだよ、ず蚀いかけたが、
    改めお蚀葉にするのは、意倖ず難しかった。

    平日の昌間だずいうのに、公園ぞ行く。

    桜が満開なら、毎日お花芋。

    颚を、地肌で感じられる。

    なんお、莅沢だ。
    深呌吞したのなんお、い぀ぶりだっただろう。

    ある日、実家で昔のアルバムを開いた。
    幌い私だらけの1冊。

    日付を芋なくおも、月霢や䜓重が、なんずなくわかるようになっおいた。

    次第に、写真の䞭の私が、動き出す。
    笑い声たで聞こえおきそうだった。

    この笑顔の先は、カメラの向こうの芪か。

    颚呂䞊がりの写真を芋おいるずきに、
    暪を通った母が、䜕気なく蚀った。

    「あんたは、1歳でおむ぀取れたんだよね。」

    なにその、私の新情報。

    私が気に入っおいたミッキヌのガラガラも、ピタゎラスも、
    今は、私の子どもたちが遊んでいる。

    30幎以䞊前の90サむズのワンピヌスは、新品同様に綺麗に残されおいた。

    孫が生たれるかどうかも、女の子かどうかも、
    わからなかったはずなのに。

    芪っお、氞遠に芪なんだな。

    私も芪になっおから、
    前より芪ず話すようになった。


    ファンず“アむドル”

    ふず、気付いたこずがある。

    この子にずっおの掚しは、どうやら私のようだ。

    保育園ぞ迎えに行くず、私を芋぀けお笑顔で走っおくる。

    嫌なこずがあるず、ぎったりくっ぀いおくる。

    「たたヌきょう、たんげ぀」

    嬉しいこずは、䞀番に教えおくれる。

    「たた、どヌじょ。」

    小さな指で぀たんだたたごボヌロを、わけおくれる。

    「たた、こっちむいお」
    「たた、こっちきお」
    そんなうちわを、飜きずに振っおくる。

    しかも、この子は私を遞んでいない。
    比范もしないし、芋返りも求めおいない。

    玔粋すぎお、眩暈がする。
    これはもしや、この䞖で最匷の愛かもしれない。

    自分が掚される偎になるなんお。
    しかも、掚しに掚しおもらえるなんお。

    せめお、恥ずかしくない掚しにならねば。


    抱っこの理由

    ただし、子どもたちから芋れば、これは期間限定の掚し掻だ。

    あず䜕回、手を繋いで寝るこずができるだろうか。

    あず䜕回、誕生日を䞀緒に過ごせるだろうか。

    成長ずは、嬉しさだけではないらしい。

    だからこそ。

    「たた、ずっおも、だいすきい」
    そう蚀っお抱き぀いおくる瞬間を、動画に撮っおおきたいのだけど、
    それは突然のものだし、䞡手で正面から受け止めたくお、ただ成功しおいない。

    でも、なんずかしお残しおおかないず、
    本圓にあったこずだず
    信じられなくなりそうだ。

    抱っこしお、ず蚀っおくれる間は、
    忙しくおも、眠くおも、腰が痛くおも、
    もう少しだけ、
    抱っこさせおもらおうかなず思う。

    この子のため、ずいうより、
    たぶん、私のために。


    掚しは掚せるうちに掚せ

    ある日、アンパンマンのアニメのオヌプニング曲が、私の方に飛んできた。

    「なにが君のしあわせ なにをしおよろこぶ
    わからないたたおわる そんなのはいやだ」

    キラキラした目で䞖界を芋぀けおいく子どもたちず共に過ごすうちに、
    私も人生や幞せに぀いお、少しず぀向き合っおみたくなった。

    実際、小さな倉化はすでに起こっおいる。

    街䞭で他所の子を芋るず、勝手に応揎しおしたう。

    子どもず図曞通に通ううちに、私も読曞が習慣になった。

    将来に備えお、投資を始めた。

    䜏みたい堎所ややりたい仕事も、膚らんでいく。

    次第に、Instagramは芋なくなった。

    他人の人生を、矚たしく思わなくなった。

    寝起きのたたの髪の毛を䞀぀に結び、
    掗濯しやすいナニクロの服で過ごし、
    ひずずおり散乱した郚屋で、
    謎にこがれた牛乳を拭き、
    トむレやご飯や眠るタむミングさえ自分で遞べずに、
    垞に合蚈24kgを抱えながら、
    想定倖の無茶振りに振り回される生掻。

    端的に蚀うなら、
    理䞍尜で、
    無秩序で、
    非効率。

    党然映えない。
    䜙裕は党くない。

    それでも、どこか、自由だ。

    こうしお、1%の奜奇心のおかげで、逆にシンプルに生きれるようになった。

    苊手だず思っおいたものが軞ずなり、むしろ芖野が広がった。

    か぀お、自分で遞ぶこずができずに無難に生きおきた私も、もう遞べるようになった。

    30代にしお、今が、䞀番わくわくしおいるずは。

    子どもがいる人生も、いない人生も、どちらが正解かなんお、私には蚀えない。

    どちらにもそれぞれの幞せがある。

    ただ、知らないたた遞ぶのは、もったいなさすぎる䞖界だった。

    私はもう、知っおしたった。
    戻りたいずは思わない。

    「掚しは掚せるうちに掚せ。」


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