メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

察人恐怖・話䞋手の私が管理職ずしお暡玢した「人の心を通じお安党ず挑戊を実珟するマネゞメント」

    はじめに

    子䟛の頃から鉄道が倧奜きだった私は、今から玄30幎前の倧孊卒業時、垌望かなっお倧手鉄道䌚瀟の総合職ずしお就職するこずができたした。
    しかし、察人恐怖の傟向があっお積極的に盞手にアプロヌチするこずが苊手、話をするのも䞋手な私。
    そんな私には、珟堎での安党管理や、郚門間で議論しお新たな安党察策やプロゞェクトを䌁画するこずは、正盎向いおいなかったかもしれたせん。そのこずは、入瀟埌の仕事の䞭で思い知らされたした。

    順颚満垆ずは蚀えない䌚瀟生掻でしたが、たたたた自分がコツコツ蚈画したダむダがうたく機胜したからか、あるいは倧きなトラブルぞの察応を担っお苊劎した経隓を評䟡されたからなのか、30代埌半で管理職に登甚されたした。

    その埌の玄20幎間は詊行錯誀の連続で、悩み苊しんだこずが倚かったです。その詊行錯誀を振り返るず、私がたどり着いた芖点は二぀でした。

    『組織が心理的に安党であるこず』
    そしお
    『仕事の意矩ず盞手ぞの敬意を、蚀葉にしお䌝えるこず』
    です。

    この二぀の芖点から、特に悩みながら暡玢しおきた䞉぀の経隓組織のマネゞメント、郚䞋ずの関係構築、党䜓最適での課題解決を、圹職定幎が近づいた今、ここに残しおおきたいず思いたす。
    鉄道䌚瀟に限らず、管理職ずしおのマネゞメントに぀いお暡玢をされおいる方に、参考にしおいただければ幞いです。


    安党ず䞻䜓性を䞡立するマネゞメント 「最䜎限守るべきルヌルは厳栌に管理し、それ以倖は信じお任せる」


    「鉄道の安党を守るため、そしお職堎の芏埋を守るには、ルヌルや指瀺を培底させなければならない」

    これが、私が管理職になっお最初の職堎に着任した圓初、䞊叞から叩き蟌たれたこずです。
    自分からの積極的なアプロヌチが苊手な私にずっお、郚䞋に鉄道運行の仕事そのものだけでなく、现かいルヌル違反身だしなみの䞍備、曎衣宀ロッカヌの未斜錠などたで指摘するこずは、正盎蚀っお苊手でした。
    しかし、䞊叞からは、
    「芋過ごすずいうこずは、その行為を認めおしたうずいうこずだぞ」
    ず蚀われ、心を鬌にしお、郚䞋達に指摘や泚意をしおいたず思いたす。

    その埌、本瀟に課長ずしお異動しおからも、管理型のマネゞメントをしおいたしたし、自分の考えで郚䞋に事现かな指瀺をしおいたした。
    しかし、そんなマネゞメントをしおいるず、郚䞋達は垞に私の刀断を求め、䞻䜓的に刀断しおくれるこずが少ないず気づきたした。
    「それくらい、自分で刀断しおくれよ 」ず思うような盞談が、本圓に倚かったです。

    ぀たり、
    「人は管理・指瀺されすぎるず、自分で考えない、指瀺埅ち人間になっおしたう」
    ずいうこずです。

    それに気づいた私は、自然䜓の自分に戻り、無理にこちらからアプロヌチをせず、郚䞋の盞談を埅぀ようにしたした。
    ただ、これだけではうたくいきたせんでした。
    課長垭にいた私は、本瀟の忙しさや経営者からの指摘や叱責に察するプレッシャヌで䜙裕がなく、い぀も厳しそうな顔をしおいたようです。
    私自身は自芚できおいなかったのですが、郚䞋から䞊叞の私に気軜な盞談や提蚀ができる雰囲気ではなかったこずが、私に察する360床蚺断職堎メンバヌから芋た私のマネゞメント行動ぞのフィヌドバックでわかりたした。

    転機ずなったのは、本瀟から地方支瀟ぞの異動でした。コンパクトな組織であったため、本瀟で感じおいたプレッシャヌがなくなり、瀟内で発蚀すべきこずを気兌ねなく発蚀できるようになれたした。
    䞀方で地域性なのか、珟堎第䞀線の瀟員は本圓に真面目な人たちでルヌルをしっかり守るものの、自分で刀断しお臚機応倉に行動するこずが苊手なように感じたのです。

    私は自分に䜙裕がないずきでも、「笑顔」ず「安党䞊のリスクがなければ倱敗を蚱容する姿勢」を瀺すこずにし、郚䞋の新たな挑戊ぞの背䞭を抌したした。
    芏埋重芖の鉄道䌚瀟のマネゞメントずしおはやや型砎りだったず思いたすが、「倱敗を恐れずたずやっおみよう、倱敗したら元にもどしたらいい」ずいうメッセヌゞを発信し続け、そしお事现かな指瀺や管理は最䜎限にするようにしたした。
    郚内の䌚議でも、難しい顔はせずに笑顔を心がけ、自分の考えを発蚀するこずは䞀番最埌にしお、郚䞋の提蚀を粘り匷く埅぀ようにしたした。

    少し時間はかかりたしたが、メンバヌが気兌ねなく発蚀し、挑戊できる組織颚土ぞず倉革できたず実感できたした。
    列車運行にかかわる異垞時の臚機応倉な察応力が䞊がり、そしお鉄道䌚瀟のこれたでの仕事の垞識にずらわれない業務の改善無線ずFAX䞭心の仕事から、デゞタルデバむスぞの眮き換えなども、メンバヌが提蚀しお実行しおくれるようになったからです。

    やっずうたく組織をマネゞメントできるようになったず感じたずきには、私はもう50歳を過ぎおいたした。

    これらの経隓から気づいたこずです。
    安党の最前線の珟堎では、最初から「任せる」こずはできたせん。経隓や力量が十分でない段階では「管理」が必芁です。
    䞀方で、い぀たでも现かく管理し続けるず、郚䞋は「蚀われたこずだけやる人」になり、異垞時に自ら考えお行動できなくなりたす。
    䞀定の胜力を埗た人には、自ら考えお挑戊しおもらい、その背䞭を抌すこずが倧事だず感じたした。
    ただし「攟任」ではありたせん。責任者ずしお私の答えは持っおおいお、正しい方向に向かっおいるかりォッチし、リスクに぀ながるこずは止めなければなりたせん

    「最䜎限守るべきルヌルは厳栌に管理し、それ以倖は信じお任せる」

    これが、安党を守りながら、人の䞻䜓性を育おるマネゞメントずいう私の信念になりたした。
    積極的なアプロヌチが苊手な私に、ある意味向いおいたマネゞメントスタむルなのかもしれたせん。


    郚䞋ずの関係構築 「成果を認め、蚀葉にしお䌝える」


    長く管理職を務めおいるず、管理職に察しおあからさたな䞍信感や反発を態床に瀺す郚䞋が時々いたす。それは今も盎面しおいる悩みです。

    䞭には、私の着任圓初から「私、あなたに䜕か悪いこず蚀ったっけ」ず思うくらい、譊戒反応を瀺す郚䞋もいたした。

    最初から管理職に背を向ける郚䞋には、倧きく分けお二぀の芁因があったように思いたすし、䞡方の耇合型もあったように思いたす。

    「個人ぞの䞍信」ではなく「立堎ぞの譊戒反応」
    管理職評䟡する偎・ルヌルを決める偎
    郚䞋評䟡される偎・制玄を受ける偎
    この構造の䞭で、「この人が嫌い」ずいうより「管理職ずいう存圚」に距離・譊戒を持぀人がいるのだず思いたす。

     「過去の経隓の持ち蟌み」
    前の䞊叞ずの関係や䌚瀟ぞの䞍満、評䟡や配眮での䞍満の経隓を、そのたた新しい管理職に投圱した人がいるのだず思いたす。

    こういった芁因による

    返事が雑だったり反抗的
    協力的でない態床
    あえお距離を取る

    ずいった郚䞋の防衛反応には、どう察応しおいいか悩みたした。

    ある郚䞋のこずですが、私が本瀟から珟堎の管理職になっお着任した圓初から、明らかに私に察しお防衛反応を瀺しおいたした。
    仕事に察する動機付けをしたずきに「あなたに珟堎瀟員の苊劎がわかるのか」ずいう趣旚のこずを蚀われたこずもありたした。

    圌ずどうコミュニケヌションをずっおよいのか悩み続けたした。
    あるずき、圌が参加したグルヌプの業務の改善に関するレポヌトに察しお「非垞に良いこずなので、ぜひこの内容を進めお職堎に定着させおほしい」ず評䟡を䌝えたずころ、圌の顔色が倉化した気がしたした。そしお態床も埐々に軟化しおきたした。そこたで幎くらいを芁したように思いたす。
    埌日飲み䌚で同垭したずき、過去の職堎での事故察応で粟神的に远い蟌たれたこずや、人事異動の経緯に察する䞍信感など、積もり積もったものを話しおくれたした。

    おそらく、圌は過去の経隓などから、䞊叞に察しお

    「珟堎の苊劎を知らずに、䞀方通行の指瀺だけする人」
    「評䟡はせずに、ミスを探しお泚意する人」
    「意に沿わない人事異動を決める人」

    ずいうむメヌゞが圢成されおいたのだず思いたす。

    「どうせ指瀺・指摘される偎だ」ずいう構えで入るので、態床が硬かったのだろうず思いたした。
    「管理だけのマネゞメント」「出来おないこずを指摘するだけのマネゞメント」だず、どうしおもそのむメヌゞが先行するでしょう。

    もちろん、郚䞋が䜜っおきたレポヌトや資料には、突っ蟌みどころがたくさんあるこずが倚いでしょう。
    でも内容が倧たかに良いものであれば、その旚を蚀語化しお評䟡しお、郚䞋が仕䞊げおきたこずを劎い、その䞊で改善すべきヒントを䌝えるずいうのが、その時の経隓から埗た私のスタむルです。

    䞀方で、最初は䞀定の関係構築が出来おいながらも、途䞭から郚䞋に背を向けられたこずもありたした。
    これは私から郚䞋に察しお、人事異動や圹割分担に察する意識づけが前もっおできなかったり、私の発蚀や方針が䞀貫しおいないこずに䞍満を持たれたものでした。
    私からのコミュニケヌション䞍足、あるいは私自身の刀断の軞がぶれおしたったこずが原因で、私の積極的なアプロヌチの苊手さや、刀断軞の匱さが灜いしたものだず思いたす。苊い教蚓でした。



    党䜓最適での課題解決 「問題の深刻さを組織党䜓で共有したずき、組織は初めお動き出す」

    鉄道は叞什、運転、駅務、車䞡、保線、電気など、倚くの郚門の仕事で成り立っおいたす。それらの郚門がそれぞれの圹割を果たしお安党を守っおいるわけですが、それぞれの“正しさ”がぶ぀かるず党䜓最適が消えおしたい、郚門間の連携が必芁な堎面で察立したり、調敎が難航するこずが倚かったです。
    鉄道だけでなく「分業が高床化した組織が抱える構造問題」なのかもしれたせん。

    私は安党察策郚門での経隓が長く、郚門間の連携を促す圹割を担っおいたしたが、議論をリヌドするこずが苊手で、党䜓最適での結論に導くこずは容易ではありたせんでした。
    業務の改善や新たな安党察策の導入に向けお、郚門間で議論を重ねおも平行線の状態が続いおしたうこずが倚くありたした。なかなか進捗しないずきは、粟神的に倧きな負担を感じおいたした。

    郚門間にたたがる課題は
    「どこかの郚門が䜕ずかしおくれるだろう」
    「自郚門の課題解決が最優先。郚門間の難しい課題は埌で怜蚎しよう」
    「うちの郚門に倧きな圱響がある課題ではない」
    ずいう「お芋合い状態」が続きがちです。

    機䌚あっお、ある他業皮の䌁業様のセミナヌに参加したのですが、そのずきにお聞きした「党䜓最適での課題解決の秘蚣」は

    「あえお問題を深刻化させるこず」
    でした。

    少し蚀葉遣いが乱暎かもしれたせん。臎呜的なこずが起きる前に察応しなければなりたせんから。ただ、ある意味本質を突いおいるず思いたす。

    課題を組織党䜓の議論のテヌブルに乗せお、問題の深刻さが経営者も含めお組織党䜓で認識され、議論が爆発すれば、ようやく組織は「今のたたでは駄目だ」ず、倧きな゚ネルギヌをかけお郚門を越えお本気で怜蚎しお動くようになりたす。

    ただ、課題の解決にあたっおは、倧倉な劎力を泚いでもらわないずいけない郚門が出おきたす特に蚭備を工事・メンテナンスする技術郚門。
    その郚門に足を運んで、郚門の仕事に察するリスペクトを、地道か぀䞁寧にお䌝えするこずを心がけおきたした。

    課題を議論のテヌブルに乗せるこずも、瀟内の各郚門に協力を芁請するこずも、積極的なアプロヌチが苊手な私には簡単なこずではありたせんでしたが、勇気を出しお組織内で議論を爆発させ、動き始めた組織の゚ネルギヌに埌抌しされ぀぀、盞手の苊劎に共感しながら協力を取り付けるこずを心がけたした。

    たずめ

    ご玹介した䞉぀のこず組織のマネゞメント、郚䞋ずの関係構築、党䜓最適での課題解決は、いずれも人間関係が倧きな芁玠であり、うたくいかなければ組織運営が停滞するずずもに、管理職自身の倧きなストレスにも぀ながりたす。

    私はこれたでの経隓から
    「郚䞋に察しお基本的なルヌルを粘り匷く教えお、守っおもらうこず」が安党管理の基本※私の以前のマネゞメントは、ここで止たっおいたした
    「気づきや思いを気兌ねなく共有し、行動するこず」で安党性はさらに高たる
    「成果を認めお蚀葉で䌝えるこず」で郚䞋ずの関係が構築できる
    「郚門間で利害が察立しおも、盞手の仕事や苊劎を理解し、尊重するこず」が党䜓最適の課題解決に぀ながる
    ず考えおいたす。

    これらはすべお、
    『組織が心理的に安党であるこず』ず
    『仕事の意矩ず敬意を蚀葉にしお䌝えるこず』
    ずいうベヌスに぀ながりたす。

    「心理的安党性」は、郚䞋が䞻䜓的に挑戊をするため、そしお組織が課題を把握しお正しい意思決定をするための基盀です。

    そしお「盞手の仕事ぞの敬意」は心の䞭で思っおいるだけでは、盞手には䌝わりたせん。
    蚀葉にしお盞手に䌝えるこずで、初めお組織の䞭で機胜するずいうこずに、長幎暡玢する䞭で私はようやく気づきたした。

    心理的安党性
    「䞍郜合な情報ほど、安心しお共有できる状態を぀くる。」
    盞互尊重
    「盞手の仕事の䟡倀を認め、それを蚀葉にしお䌝える。」

    この二぀があれば、

    郚䞋の䞻䜓性や、䞊叞ず郚䞋ずの信頌関係が育ち、
    難しい問題でも本音で議論できる。
    結果ずしお党䜓最適の意思決定に぀ながる。

    ずいう流れができたす。

    もずもず察人恐怖・話䞋手の私だからこそ、
    「話しやすい雰囲気を䜜る笑顔を心がけお、盞手の話を聎く」
    「仕事の意矩や盞手ぞの感謝に぀いお、蚀語化しお䌝える」
    こずを意識しお実践しなければず思いたす。
    逆に蚀えば、これらさえ実践できれば、察人恐怖を克服しようず無理に積極的なアプロヌチをせずずも、自然䜓でのマネゞメントが出来るず思いたす。

    今の職堎でもマネゞメントの悩みは倚いですが、残り少ない管理職ずしおの時間、これらの実践を続けおいこうず考えおいたす。

    #創䜜倧賞2026
    #ビゞネス郚門


     
     
    50代鉄道䌚瀟員。仕事やキャリア怜蚎の詊行錯誀・悩みを蚘録しおいたす。 キャリアコンサルタント 2玚ファむナンシャル・プランニング技胜士 メンタルヘルス・マネゞメント怜定Ⅱ皮 コミュニケヌション怜定䞊玚 https://coconala.com/users/4717895

    あなたぞのおすすめ