人生初のアカスリ【体験談】
人生はスタンプラリーのようなもの、と捉える私。
ブランク(=未経験)には、済のハンコを押したい衝動に駆られる。
アカスリもその一つ。
痛いとよく聞くし、もみほぐしやエステ、マッサージを頼んだことがない人間にはアカスリなんて…と気負うのも当然である。
しかしながら、友人(男性)がかねてより定期的にお世話になっているそうで、一緒に行ってもいい?と今回は頼み込んで同行させてもらうことに。
その友人の事前ヒアリングでは
•韓国人のおばさんが担当してくれる
•自分は痛くないが、痛みは人それぞれだと思う
•全裸の状態で施術を行う
•だがいかがわしい気持ちになることは全くない
•終わった後、肌ツルツルになる(顔色もアップする)
とのこと。
このレポートが誰かの役に立つとは思えないが、個人的な初体験記として✍️
当日の流れ
電話or窓口で予約(コースを決める)
↓
身体は洗わずに10〜20分温泉に浸かる
↓
そのまま隣接するアカスリルームに入室
↓
施術
そもそも温泉自体が3年以上ぶり。
岩盤浴や温泉は好きな方だが、わざわざ入湯しに出かけることは滅多にない。
女人たちの全裸をもれなく拝見できるって、女に生まれて良かったなぁ、なんてぼやっと考えながら熱めの湯に浸かる。例えるならば西洋の絵画を見る時の気持ちである。(邪な気持ちではないと言い切りたい)
予約時間はわかっているが、大浴場に時計などあるのか?とあたりを見渡す。
入った時は全く気が付かなかったが、両手で抱き抱えなければ運べなさそうなサイズの時計が頭上にあった。
約束の時間までしっかりと温まったら、温泉の大浴場横に佇む引き戸を開ける。いざ、ご対面。
そこには噂に違わぬ韓国人アジュンマが立っており、簡易ベッドが3つ並んでいた。
真ん中のベッドに案内され、ここに仰向けねッと日本語で促される。仰向けで寝てみるとじんわり温かい。温熱ベッドである。
もちろん全裸だが、目元と陰部はタオルで隠してくれる。それによる何をされるかわからない感覚と、とてつもない痛みが押し寄せたらどうしようという不安で、私はアジュンマに「初めてなんです」と気づけば打ち明けていた。
「アカスリ初めて?そうかァー」と淡々と準備を進めるアジュンマ。そうかと思えば全裸でベットに横たわる私に「若いし…可愛いネェ」と声をかけるアジュンマ。
全裸で褒められる機会など滅多にない。ありがとうございます、と照れ笑い。
いくつ?と聞かれたので29歳と答えると、「29年分の垢カァ…」とアジュンマ。そうです、と今度は苦笑いの私。
なんの合図もなく始まったアカスリ。
どうやらアカスリ用のミトンをはめて、全身を擦っているようだ。肝心の痛みの部分だが、全く痛くない。強めに体を洗っているような感覚。
ボロボロ出てるよ、とアジュンマが教えてくれるので、量多いですか?と聞くと普通だよとのこと。目元のタオルを取って見てみてもいいですか?と聞いてみると、見たいか?と外してくれた。確かにそこには己の垢が散らばっていた。「おおーっ」と歓声をあげると、「あなたの垢、可愛い可愛いネェ、持って帰る?」と衝撃発言。この人、めちゃくちゃ面白いんじゃ…?と思わざるを得ないアジュンマのポテンシャルに驚く。垢のテイクアウトはもちろん丁重にお断りした。
30分のアカスリは意外と長く感じた。痛いからとかではなく、それだけ全身丁寧にしてくれていたからだと思う。おそらく、身体が大きめの人にはちょうど良いのだろう。小柄な私の30分は何往復したかわからない。
一生懸命なアジュンマに申し訳ないと思いつつもこちら側としては退屈なので、なにか韓国語教えてと絡んでみた。
アニョハセヨ〜、カムサハムニダ〜、キヨウォ
と初めは私も知ってる単語が続いたが次第に
痛い?痛くない?、垢いっぱい出てるね、スッキリする
というアカスリでしか使わなさそうなワードを布教してくれた。なのにすでに忘れてしまった。
アカスリが終わったあと、軽く流したら大浴場に戻って1分温泉に浸かるよう指示があった。
律儀に60秒数えながら浸かっていると、45秒くらいのところで温泉の前に仁王立ちのアジュンマ。
全裸の女性たちの中で、服を着てメイクもバチバチなんだからそれはもう目立っていた。顔立ちは険しく、まるで閻魔様を怒らせたのかと思うくらいの仁王立ちである。
慌てて温泉を出ると、「1分はそんなに長いカッ?」と聞いてくる。もしや怒らせてしまった?と動揺しつつ、60秒数えながら浸かってたよと言い訳をする。
そしてシャンプーとオイルマッサージが始まる。ほんのりブドウのいい匂いがするオイルで身体のコリをしっかりほぐしてくれ、施術中、なんどもキヨウォと言ってくれるアジュンマにお姉さんも綺麗ですよ、と言い返す。
そして韓国人はなんでみんな肌綺麗なんですか?と聞くと、週一でアカスリしてるから、と模範解答のアジュンマ。私はそこにプロ意識を垣間見るのであった。
この日は20人くらいすでにお相手しているようで、その最後が私でダル絡みしてしまいなんとも申し訳ない気持ちと、終わってしまい少し寂しい気持ちになった。
そして部屋を出る前に、来月も来るな?約束な?と指切りげんまんをさせられて退出。顧客を逃さずリピーターに繋げる。アジュンマお主、なかなかですな。
総括
終わってみると、肌はもちもちのスベスベになっていた。古い角質で固まっていたであろう足の裏やかかとが柔らかくなっていた。逆に赤く摩擦で炎症を起こしているようなところもない。
これは確かにハマる理由がわかる。
そして遅れて現れた友人は、顔が白くなっていた。まるで池から出てきた綺麗なジャイアンのようだった。試しに背中を触らせてもらうとそれはもうツルンツルン。あなたみたいにアカスリで若返るタイプもいるのね。
工場勤めや、埃っぽいところでの作業を普段している人には全力でおすすめする。彼はその例外だが、汗かきなので垢が出やすい。アジュンマによると、高齢で自分の体をきちんと洗えない人にもおすすめだという。
結構値段が高いので頻繁には行けないが、個人的にはアリだった。岩盤浴よりもスッキリ感は強い気がした。何よりアジュンマが面白い人でトークに花が咲いたのがよかった。忘れちゃった韓国語、また教えてもらわないと。
