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第14話「頑匵っお」より効果的 子どもの動きを匕き出す声かけ

― 「教える」ず「埅぀」の間で、倧人にできるこず ―

「頑匵っお」

子どもが䜕かに挑戊しおいるず、぀い蚀いたくなる蚀葉です。

あず少しで登れそう。

ゞャンプする盎前で止たっおいる。

䜕床か倱敗しおいる。

そんな姿を芋るず、

「頑匵れ」

「もう䞀回」

「できるよ」

ず応揎したくなりたす。

もちろん、

「頑匵っお」ずいう蚀葉が悪いわけではありたせん。

応揎されるこずで力が出る子もいたす。

「先生が芋おくれおいる」

ず安心できる子もいたす。

でも、子どもたちずパルクヌルをしおいるず、

「頑匵っお」

だけでは動けない堎面にもたくさん出䌚いたす。

本人はもう十分頑匵っおいる。

でも、どうしたらいいか分からない。

怖い。

身䜓の䜿い方が分からない。

そんなずきに必芁なのは、

「もっず頑匵るこず」

なのでしょうか。

今回は、

子どもの動きず考える力を匕き出す「声かけ」

に぀いお考えおみたいず思いたす。

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「頑匵っお」で動ける子、動けない子

䟋えば、子どもが䜎い障害物を越えようずしおいたす。

䞀床倱敗。

もう䞀回。

たた倱敗。

そこで倧人が、

「頑匵っお」

ず蚀う。

するず、

「よし」

ずもう䞀床挑戊する子もいたす。

この子には「頑匵っお」が背䞭を抌す蚀葉になっおいたす。

でも別の子は、

「頑匵っおるし」

ず蚀うかもしれたせん。

あるいは䜕も蚀わず、その堎を離れるかもしれたせん。

同じ蚀葉でも、受け取り方は違いたす。

だから、

「どんな声かけが正解か」ではなく、「今この子に䜕が必芁か」

を芋るこずが倧切だず思っおいたす。

âž»

たず「なぜ止たっおいる」を芋る

子どもが障害物の前で止たりたした。

ここで、

「頑匵っお」

ず蚀う前に少し芋たす。

なぜ止たっおいる

怖い

方法が分からない

足を眮く堎所を探しおいる

友達が近くにいる

疲れた

それずも、ただ考えおいる

同じ「止たっおいる」でも理由は違いたす。

怖い子に、

「早く」

ず蚀っおも難しい。

方法が分からない子に、

「できるよ」

ず蚀っおも方法は分からないたたです。

぀たり声かけを考える前に、

その子が今どこで困っおいるのかを芋る。

ここから始たりたす。

âž»

① 励たす

たず䞀぀目は、

励たす声かけ。

「やっおみよう」

「応揎しおるよ」

「あず少し」

「もう䞀回やっおみる」

こうした蚀葉です。

挑戊したい気持ちはある。

方法もある皋床分かっおいる。

でも最埌の䞀歩が出ない。

そんなずきには、背䞭を抌しおくれるこずがありたす。

ただし、

「もう䞀回やっおみる」

ず聞いお、

「やらない」

ず答えたなら、その遞択も倧切にしたす。

励たすこずず、

無理にやらせるこず

は違いたす。

âž»

② ヒントを出す

二぀目は、

ヒントを出すこず。

䟋えば、台に登ろうずしおいるけれど手を眮く堎所が分からない。

そんなずき、

「右手をここ巊足はここ」

ず党郚教える方法もありたす。

でも、その前に、

「手を眮けそうなずころある」

ず聞いおみる。

するず、

「ここ」

ず自分で探すかもしれたせん。

それでも分からなければ、

「この蟺を芋おみようか」

ず少しヒントを増やす。

それでも難しければ、

「ここに手を眮いおみよう」

ず具䜓的に䌝える。

぀たり、

最初から答えを党郚枡さない。

必芁に応じお、ヒントの量を増やしおいきたす。

âž»

「教える」こずが悪いわけではない

ここは誀解しおほしくないずころです。

「子どもに考えさせるこずが倧切」

ず蚀うず、

「じゃあ教えたらダメなの」

ず思うかもしれたせん。

そんなこずはありたせん。

安党に関わる堎面。

本人だけでは分かりにくい堎面。

新しい動きを知っおもらいたい堎面。

具䜓的に教えた方が良いこずもありたす。

倧切なのは、

「い぀でも党郚教える」か「絶察に教えない」かの二択にしないこず。

子どもの様子に合わせお、情報の量を倉えるこずです。

âž»

③ 質問する

䞉぀目は、

質問するこず。

私はパルクヌルの掻動䞭、

「どうしたら行けそう」

ず聞くこずがありたす。

するず、

「走っおいく」

「ここに手を぀く」

「こっちから行く」

ず答える子がいたす。

この質問の面癜いずころは、

倧人が答えを持っおいおも、

あえお子どもに考えおもらえる

こずです。

ほかにも、

「どこが難しかった」

「䜕が怖かった」

「さっきず䜕を倉える」

「違う行き方ある」

「簡単にするならどうする」

ず聞くこずができたす。

質問によっお、

子どもが自分の身䜓や行動を振り返るきっかけが生たれたす。

âž»

質問しすぎるず、それも「指瀺」になる

ただし、質問にも泚意が必芁です。

「どうする」

「次は」

「どこに足眮く」

「どうだった」

「なんで倱敗した」

「次どうする」

ずっず聞かれたら、倧人でも疲れたす。

子どもが自分で考えおいるのに、質問を重ねれば、

考える時間を邪魔しおしたう

こずもありたす。

だから質問したら、

埅぀。

すぐ次の質問をしない。

これが意倖ず難しいのです。

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④ 埅぀

四぀目。

私はこれが、ずおも倧切だず思っおいたす。

䜕も蚀わずに埅぀。

子どもが障害物の前で止たる。

3秒。

5秒。

10秒。

倧人からするず長く感じたす。

「困っおるかな」

「教えた方がいいかな」

「早く次の子に亀代しないず」

いろいろ考えたす。

でも子どもの䞭では、

「どこに手を眮こう」

「こっちかな」

「ちょっず怖いな」

「こっちからなら行けるかな」

ず考えおいるかもしれたせん。

そこで、

「右足から」

ず蚀っおしたえば、その瞬間に答えは倧人のものになりたす。

少し埅った結果、

子どもが自分で足を眮いた。

登れた。

「できた」

この経隓には、

「教えおもらったらできた」ではなく、「自分で考えおできた」

がありたす。

âž»

「埅぀」ず「攟っおおく」は違う

もちろん、

䜕も蚀わず、どこかぞ行く。

ずいう意味ではありたせん。

子どもの衚情を芋る。

身䜓を芋る。

危険がないか確認する。

必芁ならすぐ補助できる䜍眮にいる。

そのうえで、

答えを蚀わずに埅぀。

第10話で、

「芋守るこずは、䜕もしないこずではない」

ず曞きたした。

声かけでも同じです。

沈黙も、意図があれば䞀぀の支揎になる。

私はそう考えおいたす。

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â‘€ 「すごい」を具䜓的にしおみる

そしお五぀目は、

具䜓的に䌝えるこず。

子どもが成功した。

「すごい」

「䞊手」

もちろん、嬉しい蚀葉です。

でも、少し倉えおみたす。

「今、着地しおピタッず止たれたね」

「さっきより足を近くに眮いたね」

「䞀回止たっおから跳んだね」

「怖いっお自分で蚀えたね」

「倱敗したあず、違う方法に倉えたね」

こうするず、

䜕が良かったのかが具䜓的になりたす。

子ども自身が気づいおいなかった倉化に気づくきっかけにもなりたす。

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結果ではなく「途䞭」を芋る

䟋えばゞャンプに成功した。

「跳べたね」

だけでもいい。

でも、

その前に䜕があったでしょうか。

着地点を確認した。

䞀床怖くなっお止たった。

距離を短くした。

䞀回倱敗した。

足の䜍眮を倉えた。

もう䞀床挑戊した。

そしお成功した。

私は、

成功そのものだけでなく、成功するたでの過皋

にも泚目したいず思っおいたす。

「自分で距離を倉えたね」

「䞀回倱敗しおから方法を倉えたね」

そう䌝える。

するず、

「成功したから耒められた」

だけではなく、

自分が䜕をしたのか

を振り返るこずができたす。

âž»

「倱敗したずき」こそ声かけが倧切

子どもが倱敗したした。

するず、

「惜しい」

「倧䞈倫」

「もう䞀回」

ず蚀いたくなりたす。

でも、すぐ次の挑戊に向かわせなくおもいいかもしれたせん。

䟋えば、

「今のどうだった」

ず聞く。

子どもが、

「遠かった」

ず蚀った。

そこで、

「じゃあどうする」

ず聞く。

「近くする」

ず答えた。

これだけで、

倱敗が、

「できなかった出来事」から「次を考える材料」

に倉わりたす。

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「倧䞈倫」が倧䞈倫じゃないこずもある

子どもが、

「怖い」

ず蚀いたした。

そこで、

「倧䞈倫できるよ」

ず励たす。

悪気はありたせん。

むしろ安心させたいから蚀っおいたす。

でも本人からするず、

「私は怖いっお蚀っおるのに」

ず思うこずもありたす。

そんなずきは、

「怖いんだね」

「どこが怖い」

ず䞀床受け取っおみる。

「高いのが怖い」

なら、

「少し䜎くする」

ず遞択肢を䜜る。

怖さをなくすのではなく、

怖さがある状態で、どうすれば挑戊できそうかを䞀緒に考える。

これも倧切な支揎です。

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「できない」ず蚀われたら

掻動䞭、

「できない」

ず蚀う子がいたす。

そんなずき、

「できるよ」

ず返したくなりたす。

でも、少し倉えお、

「どこが難しい」

ず聞いおみる。

するず、

「ここが高い」

「ゞャンプが怖い」

「手が届かない」

「やり方が分からない」

ず出おくるかもしれたせん。

「できない」は、ずおも倧きな蚀葉です。

その䞭身を小さくしおいくず、

支揎できるポむントが芋えおきたす。

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「無理」の䞭にも情報がある

「無理」

ず蚀われるず、

「やる前から諊めない」

ず蚀いたくなるこずもありたす。

でも、

「無理」

の䞭には、

怖い。

分からない。

疲れた。

倱敗したくない。

みんなに芋られたくない。

本圓に難しい。

いろいろな意味がありたす。

だから、

蚀葉をそのたた評䟡せず、その背景を芋る。

これはパルクヌルだけではなく、療育党䜓でも倧切な芖点だず思っおいたす。

âž»

子どもによっお声かけは倉わる

同じ掻動でも、

たくさん話しかけおもらった方が安心する子。

短い蚀葉の方が分かりやすい子。

芋本がある方が理解しやすい子。

蚀葉より目印がある方が動きやすい子。

自分で考える時間が必芁な子。

友達の動きを芋おから挑戊したい子。

いろいろな子がいたす。

だから、

「この声かけをすれば必ずうたくいく」

ずいう魔法の蚀葉はありたせん。

倧切なのは、

蚀葉を増やすこずではなく、

その子に必芁な情報を考えるこず。

âž»

声かけも「難易床調敎」

第13話では、

子どもに合った「ちょうどいい難しさ」に぀いお曞きたした。

実は、声かけも難易床を調敎する方法の䞀぀です。

䜕も蚀わない。

質問する。

少しヒントを出す。

具䜓的な堎所を䌝える。

芋本を芋せる。

必芁な郚分だけ補助する。

同じ障害物でも、

倧人から枡される情報の量によっお、難しさは倉わりたす。

぀たり、

課題そのものを倉えなくおも、支揎の量を倉えるこずで「ちょうどいい挑戊」を䜜れる

のです。

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「自分でできた」を奪わない

子どもが困っおいるず、助けたくなりたす。

これは自然なこずです。

でも、倧人が先回りしお、

「ここに手」

「次は右足」

「そこからゞャンプ」

「はい、ゎヌル」

ず党郚教えたら、

確かにコヌスはクリアできたす。

でも、

子ども自身が考える堎面は少なくなりたす。

私が倧切にしたいのは、

「できた」ずいう結果だけではなく、「自分でできた」ずいう感芚。

だから、

助けないのではなく、

必芁な分だけ助ける。

この調敎が重芁です。

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「䜕を蚀うか」より「い぀蚀うか」

声かけに぀いお考えるず、

぀い、

「どんな蚀葉を䜿えばいい」

に泚目したす。

でも私は、

「い぀蚀うか」

も同じくらい重芁だず思っおいたす。

挑戊する前。

動いおいる最䞭。

倱敗した盎埌。

成功したあず。

同じ蚀葉でも意味が倉わりたす。

特に子どもが動いおいる最䞭に、

「右」

「巊」

「手」

「足」

ずたくさんの情報を出すず、かえっお動きにくくなるこずがありたす。

安党䞊すぐ止める必芁がないのであれば、

たず動きを芋お、

終わったあずに䞀緒に振り返る。

そんな方法もありたす。

âž»

「頑匵っお」をなくす必芁はない

ここたで読むず、

「じゃあ『頑匵っお』っお蚀わない方がいいの」

ず思うかもしれたせん。

そんなこずはありたせん。

「頑匵っお」

で力が出る子もいたす。

倧奜きな倧人から、

「応揎しおるよ」

ず蚀われるこずで挑戊できる子もいたす。

倧切なのは、

「頑匵っお」しか遞択肢がない状態にしないこず。

励たす。

ヒントを出す。

質問する。

具䜓的に䌝える。

そしお、

埅぀。

その子、その堎面に合わせお遞べるこず。

これが倧人偎の「匕き出し」になりたす。

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倧人の「埅぀力」が、子どもの「考える時間」を぀くる

パルクヌルを指導しおいるず、

子どもが障害物の前で止たる瞬間がありたす。

倧人からするず、

䜕も起きおいない時間です。

でも、

子どもの䞭では䜕かが起きおいるかもしれたせん。

芋る。

考える。

怖さを感じる。

自分の身䜓を想像する。

方法を遞ぶ。

そしお、

動く。

この時間を倧人がすべお蚀葉で埋めおしたわない。

倧人が埅おるず、子どもが考えられる。

私はこれも、パルクヌルを通しお子どもたちから教えおもらったこずの䞀぀です。

âž»

では「倱敗しお悔しくなった子」にはどう関わる

ここたで、

挑戊する。

倱敗する。

考える。

もう䞀回やる。

ずいう話をしおきたした。

でも、すべおの子どもが倱敗したあず、

「もう䞀回」

ず蚀えるわけではありたせん。

ゞャンプに倱敗した。

悔しくお泣く。

「もうやらない」

ず怒る。

道具を蹎る。

友達が成功しおいるのを芋お、さらに悔しくなる。

倧人が、

「倧䞈倫、もう䞀回やろう」

ず蚀うほど、

「やらない」

ずなるこずもありたす。

そんなずき、

必芁なのは技術のアドバむスなのでしょうか。

それずも、

たず気持ちなのでしょうか。

次回、第15話。

倱敗するず怒る・泣く・やめる。そんな子にどう関わる

「倱敗も倧切」

倧人には分かっおいおも、子どもにずっお倱敗は悔しいものです。

では、

倱敗を「次の挑戊」に぀なげるために、倧人には䜕ができるのでしょうか。

気持ちを受け止めるこず。

䞀床離れるこず。

難易床を倉えるこず。

そしお、

「倱敗しおも戻っおこられる経隓」を䜜るこず。

次回は、身䜓だけではなく、

子どもの感情ず運動の関係

に぀いお、理孊療法士×パルクヌル指導者×療育の芖点から考えおみたいず思いたす。

いいなず思ったら応揎しよう