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Photo byshinobuwada

インスタを乗っ取られて1年【創作大賞2026年エッセイ部門】

    友達のインスタを見ない生活が、1年経った。

    きっかけは、アカウントの乗っ取り。
    知り合いだからと思って油断して連絡を返していった。
    あれ?と思った時には、メールもパスワードも変えられて、気づけばログイン不能。
    あの時の私は、心ここにあらずというか
    腑抜けというか、心臓が飛び出そうなくらいとにかく頭が真っ白だった。

    LINEには「乗っ取られてる?」の連絡。

    最初はもう本当に必死。
    もう、頭がそれでいっぱいで当日は全然眠れなかったくらい。
    色んな乗っ取られ先輩の情報を片っ端からやった。
    でも、どんなに頑張っても取り戻せずいた。

    最初の頃はサブ垢を作って、友達にもう一度申請する?そんな事を考えていた。

    でも、2週間くらい経った頃には、無意識に友達の近況を追い続けていた時間が、ごっそり消えて心がなんとゆーか、余裕ができた感覚を感じていた。

    もちろん、寂しさはあったけど、同時に
    「会わないのにSNSだけ繋がっている人」
    がたくさんいることにも気づいた。

    サブ垢を作ってまで、また一人ひとりに申請する?
    どこからどこの誰まで?

    そんな事を考えだけど、なんかそこまでしなくてもいいか。
    そう自然と思えた。

    本当に繋がっている人とは、また会えた時に話せばいい。

    被害が広がっていないかの心配はあったけれど、LINEを知っている人にはメッセージを送りやれることはやった。

    前は、インスタのない生活なんて考えられなかった。
    今どこで何をしてるか、ストーリーに何にも考えずに投稿したり。
    逆に、周りの近状をSNSで知っる日々が日常。

    でも今は、自分の描いた絵を載せるアカウントだけ作って好きなアーティストの投稿を時々見るくらい。


    そんな生活も、もうすこしで一年。

    友達や知り合いの近況を毎日のように見続ける生活から離れたら、最初は少し寂しかったけど、SNSが日常から離れたら別の心地よさがそこにはあった。


     
     
    90年代生まれ。 いつか忘れてしまうから。

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