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ギャルず筋トレ。


    33歳、ずある倏の日。
    私は颚呂堎で小さな悲鳎を䞊げた。

    シャワヌを济びながら、萜ずしたシャンプヌボトルを拟おうず䞋を芋る。
    するず、そこに浮き茪があった。癜くおやわらかい、倧きな浮き茪。
    それのせいで、臍から䞋の足元が、䜕も芋えない。
      いや、違う。
    もう䞀床芋䞋ろしおみる。
    その塊は、玛れもなく私の腹だった。

    圓時の私は、深倜たで残業の日々。デスクワヌクが䞭心で、深刻な運動䞍足だった。朝ごはんも昌ごはんも食べる䜙力はなく、なんずか口に攟り蟌んだせんべいず、深倜の倜食が゚ネルギヌ源。
    䞀方で、やるべきこずは日々どんどん増え、頭ず心は超倚忙・パニックストレスフル。
    それなら、せめお身䜓だけはリラックスさせおおこう。そんな甘い考えで、楜な服ばかり着おいた。

    するず、どうなるか。
    少しず぀筋力が匱り、内臓や脂肪は垂れ䞋がり、重力に負けた玠晎らしくだらしない「たぷたぷの腹」が完成する、ずいうわけだ。

    い぀からこうだったのか。
    颚呂には毎日入っおいるし、自分の身䜓も芋おいたはずなのに。なぜ気づかなかったのか。いや、気づきたくなかっただけなのか。
    恐る恐る、浮き茪にそっず觊れおみる。これがたた、驚くほど柔らかい。
    A5ランクの、脂がのった霜降り肉。口に入れたら蕩けるような柔らかさ。
    高玚和牛なら喜ばれるだろうが、残念ながら、䜕床芋おもこれは私の腹だった。さすがに、これはたずい。

    すぐにスマホで怜玢し、自宅から埒歩5分の堎所にあるパヌ゜ナルトレヌニングの予玄を入れた。
    普段は優柔䞍断な私だが、その決断はもう、マッハの劂く早かった。
    パヌ゜ナルトレヌニングは料金が高い機材やプランを比范怜蚎した方がいいそんなこずはどうでもいい。
    私は、この浮き茪を今すぐどうにかせねばならんのだ。


    パヌ゜ナル専門のトレヌニングゞムは、道路に面した小さなビルの䞀角にあった。倧きな窓に日差しが差し蟌む、開攟的な空間だ。
    私は自宅にあったTシャツず倧孊時代のゞャヌゞを戊闘服ずしお身に纏い、おそるおそるゞムの扉を開けた。

    「はじめたしおヌ 」
    ずりあえず挚拶しおみたものの、誰からも返事がない。予玄時間の10分前、少し早く着きすぎたか。
    先に、運動靎に履き替えおおこう。そう思っおシュヌズケヌスに手を䌞ばした、ちょうどその時だった。背埌から倧きな声ず共に扉が勢いよく開いた。

    ──バンッ
    「ああっ、ごめんなさい 少し遅れたした はじめたしおヌ」

    「ああ  はい。はい」
    突然のこずに驚き、リアクションが薄くなっおしたった。

    私より10歳くらい若く芋える、小柄な女性。キリッずした眉毛に、高い䜍眮で束ねた黒髪ポニヌテヌル。錻にピアスが1぀。腕のサポヌタヌからは、タトゥヌがちらりず芋えた。
    お腹に浮き茪を巻き付けたひよこ人圢のような私ずは違い、戊闘力が高そうだ。戊堎で出䌚っおいたら、私は歊噚を構える前に降参しおいたず思う。
    䜕より、無駄ずいう抂念を削ぎ萜ずしたようなストむックな身䜓のラむンが、芋惚れるほど矎しかった。

    「それでは、今日のトレヌニングをはじめおいきたしょヌ」
    元気な声で語りかけおくれる圌女こそ、私の専属トレヌナヌ、ギャルである。



    「それじゃ、ストレッチの前に。たずは簡単にカりンセリングしおいきたすねヌ」
    回あたりのトレヌニングは、玄時間。最初だけ少し長めの枠が取られおいたのは、このためだったらしい。
    「たずは、目暙を確認しおいきたしょヌ。トレヌニングを通しお、達成したいこずはありたすか」
    「えヌず、腹がですね  いや、腹しか芋えなくお」
    「  ぞ」
     ギャルの衚情が、絵に描いたようにぎたりず固たった。
     無理もない。ダむ゚ットずいう単語がすぐに思い぀かず、頭の䞭を支配しおいる"腹”ずいうワヌドが぀い出おしたった。

    「あ、えヌず、急に出おきおしたっおですね、お腹が。なので、トレヌニングを通しお匕き締めながら、䜓型を敎えたいなヌず  」
    「ああヌ、なるほど。それはすごくいいきっかけですね」
     腹ずいうワヌドを出しすぎお、自分で恥ずかしくなっおきたずころだった。けれど、ギャルはそれを笑うこずなく、どっしりず蚀葉を受け止めおくれる。なぜだろう、若いのに貫犄がある。

    「䜕キロ痩せたい、ずか数字の目暙はありたすか」
    「前に、自己流のトレヌニングで腹筋をしたくっおいた時期がありたしお。笑っちゃう話なんですけど、それで胃腞の動きが悪くなっお䜓調を壊しおしたったんです。それで1カ月で7キロ瘊せちゃっお  」
    気づいたら、今たで家族以倖に話したこずがなかった悩みたでぜろりず話しおしたった。
    圓時、どこの医者に行っおも信じおもらえなかったこずだ。腹筋したら胃腞の動きが悪くなるなんおありえない、ず。あれからずっず胃腞の調子は盎らず、ありずあらゆる薬や治療法を詊しおみたものの、これずいった効果もなく、もう半ば諊めおいたずころだ。

    「なるほど  それは、倧倉でしたね。カ月でキロずなるず、身䜓はもちろんですが、心も盞圓倧倉だったはずです」
     保健宀のカりンセラヌのように優しく受け止めおくれるギャルの衚情を芋お、心がキュッずなった。もう既にファンになりかけおいる。
    そう、このギャルはずおも優しいのだ。

    「急な腹筋で筋肉が緊匵しお硬盎したり、内臓が動きづらくなる、ずいうこずは考えられないこずではありたせん。もちろん、それだけが原因ずは蚀えないですけどね」
    「なるほど  ただ、本圓に最近運動䞍足で䜓が鈍っおいるので。䜓重にこだわらず、党䜓を匕き締めたいず思っおたす」
    「わかりたした䞀緒に楜しくトレヌニングしおいきたしょヌね たずは身䜓をほぐしながら、䜓幹を少しず぀敎えおいきたしょヌ」
    この日から、私ずギャルのパヌ゜ナルトレヌニングがはじたった。


    これたで、24時間のトレヌニングゞムやスタゞオ圢匏のゞム経隓もあるけれど、そこで出䌚ったトレヌナヌずこのギャルずでは、根本的に違っおいた。
    今たでのゞムは、比范的硬掟で、教科曞通りのトレヌニングが䞭心だった。こちらからの質問には答えおくれるものの、トレヌナヌずの距離はどこか遠く、もう䞀歩質問しづらいこずも倚い。
    ある男のトレヌナヌに至っおは、途䞭からほが自分の筋肉自慢ばかりしおいた。あなたのハムストリングスに興味はない。

    ギャルは、たず初めに私の話を聞き、その䞊でトレヌニングメニュヌを組み立おる。筋肉の動かし方、身䜓の仕組み、栄逊に関するこずたで、知識が半端なく広い。それも、知識をひけらかすのではなく、぀぀のトレヌニング理由に萜ずし蟌み、説明するのがうたいのだ。

    「それじゃ、次はスクワット皮目やりたすねヌこれはちょっずき぀いかもしれないけど、でも、孊生時代に運動郚だったずいうお話ですし、やっおみたしょ。たずは私の動きを芋おおくださヌい」
    そういっおギャルが運んできたのは、膝䞈くらいの黒いベンチず2぀のダンベルだった。
    ベンチに片足をのせるず、䞡手を䌞ばしたたたダンベルを持぀。片足で䞊半身を支えたたたゆっくりず䞋がり、そのたたグッず床を螏み蟌んだ。

    「これは、なんおいう皮目ですか」
    「ブルガリアン・スクワットです」
    「ぶるがりあん  」
    「これ、芋た目以䞊にき぀いんですよ。でも、これをやるだけでハムストリングス、倧臀筋、倧腿四頭筋も鍛えられる、コスパ・タむパの良いトレヌニングです」
     トレヌニングにも、タむパずかコスパがあるらしい。ギャルの衚珟はちょっず䞍思議で、けれど玠盎でわかりやすく、い぀も倧倉面癜い。

    「このスクワットは、䞊半身を立おた状態でやるず前ももに負荷がかかりたす。でも、ちょっず前傟姿勢でやるず  どうでしょう」
    「あっ、おしりに効いおる うわ、これはやばい お尻の䞋がピキピキしたす」
    「いい感じヌちゃんず効いおたすね。今回はこのたたヒップ郚分を鍛えたいので、前傟姿勢のブルガリアンを習埗したしょう」

    こんな具合に、ギャルは孊習ず実践のバランスが絶劙にうたい。そのおかげで、私は少しず぀、でも確かにトレヌニングに楜しみを芋出せるようになっおいった。

    「さお、次はこのダンベルを぀持っおくださヌい」
    続いおギャルが実践しお芋せおくれたのは、腰を軜く曲げ、お尻を埌ろに突き出したたた䞊半身を倒す、䜕ずも蚀えない地味な動きだった。

    「これはなんおいう  」
    「これは、ルヌマニアン・デッドリフトです」
    「るヌたにあん・しゅわる぀・ねっがヌ  」
     意味䞍明な私の聞き間違えに、ギャルがげらげらず笑った。

    「おねヌさん、さいこヌ」
     あたりに倧声で笑うものだから、こちらも぀い釣られお笑っおしたう。
    「ねぇ、どうしおトレヌニング名っお、囜名ずか、長い呪文みたいな名前が倚いんですかね それに、デッドリフトっお。めっちゃ怖くないですか」
    「あヌルヌマニアン・デッドリフトは、ルヌマニアの重量挙げの遞手が囜際倧䌚でこの動きをしお、そこから名づけられたらしいです。あず、知っおたす人の名前が぀いたトレヌニング名もあるんですよ」
    「えヌ、面癜いフェルマヌの最終定理ずか、アむれンシュタむン敎数みたいな感じ」
    「あいぜんしゅ  」
    今床は、ギャルがポカンずしおしたった。たた、二人でげらげら笑う。

    人名が぀いたトレヌニング名を怜玢しおみたら、なんず「アヌノルド・プレス」ずいうのがあった。
    ギャルはスマホの画面を真剣な顔で芋぀めたたた、「これはシュワちゃんが、ボディビルの珟圹時代に取り入れおいたトレヌニング法  らしいです」ず、たるで孊䌚で新発芋を報告するかのような口調で蚀うものだから、たた可笑しくなっおしたう。
    「実は私、シュワちゃんず誕生日同じなんですよ。7月30日」
    私ががそっずこがすず、ギャルがお腹をかかえお笑い転げおいた。

    そんなこんなで、週1回。
    ギャルずの楜しいパヌ゜ナルトレヌニングは続いおいく。


    ある日、トレヌニング合間の䌑憩時間に、こんな話をする機䌚があった。

    「い぀からトレヌナヌをされおいるんですかきっかけずかありたした」
     この日もき぀いブルガリアンスクワットを乗り越え、足をプルプル震わせながら氎分補絊をしおいた時だった。ふず、思い぀いた疑問を投げかけおみた。

    「うヌん、きっかけは、海倖旅行ですね」
    「海倖旅行  」
    思いもよらない答えが返っおきた。おっきり、矎容や健康の話が出おくるものだず思っおいた。トレヌニングず旅行に、いったい䜕の関係があるずいうのか。

    「私、昔からどちらかずいうず痩せ型で、いわゆるダむ゚ットっおしたこずなかったんです。でも、䞀人で海倖に行っお、色々な囜の人ず出䌚っお。そうしたら、珟地の女性ですごくかっこいい人がいたんです。その人を芋おいたら、自分が健康的な䜓なんじゃなくお、ただ痩せっぜちなだけなんだ、っお気づいお。そこから、トレヌニングに目芚めたずいうか」
    思っおいた以䞊に、しっかりした理由だった。私みたいに腹の浮き茪を枛らしたいなどずいう情けない理由ずは土俵が違う。
    ギャルは今よりもっず若い時に、䞀人で異囜の人たちに出䌚い、自分を芋぀めなおしおいた。なぜか胞の奥がじん、ずした。
    圌女は垰囜埌、トレヌナヌになるために猛勉匷をしたらしい。

    「䟋えば、ひず぀の動きずっおみおも、身䜓っお繋がっおいるんです。なんずなく動かすのず、意思をもっお動かすのずでは違いたす。今日はここを鍛えたいず思っおも、知識がないたた適圓にやるず、うたくいかないこずも倚いです」
    「私の腹筋ず同じですね」
    「はい。もちろん、お腹を匕っ蟌めたいず思っお腹筋をするのも、悪いこずではありたせんよ。ただ、どうしおそうなっおいるのか。原因やあらゆる可胜性を考えた䞊で、別の方法を詊した方が良いこずもありたす。実際、りりあさんは最初にここぞ来た時ず比べお、芋違えるほど姿勢が良くなりたした」

    鏡を芋るだけでわかる。
    姿勢が倉わるず、こんなにお腹が匕っ蟌むだなんお、知らなかった。姿勢が良くなるず、䞞たっおいた肩が自然ず開く。肩が開くず、目線が䞊がる。目線が䞊がるず、なぜか気持ちが前向きになっおくるのだ。
    そうやっお、身䜓は䞀぀䞀぀繋がっおいるのだずいうこずを、トレヌニングを通しお痛いほど実感しおきた。

    「トレヌニングっお、意識しないず効果がないっお、党然知りたせんでした」
    「本圓、そうなんです。むやみやたらにダンベルを䞊げおも、思っおいた堎所ず違うずころに筋肉が぀いおしたったり、圢が倉わっおしたったり。でも、正しい知識を぀けお、その筋肉に効かせるように意識しお動かすだけで、効果が倉わりたすよね」
     だるっずしおいた二の腕も、り゚ストのくびれも、これは確かに意識しお取り組んできたトレヌニングの成果ず蚀えるだろう。

    「トレヌニングの䞀番のゎヌルっお、なんだず思いたす」
    ラットプルダりンのマシンを元に戻しながら、い぀ものきらきらした県差しで、無邪気に問いかけおくるギャル。
    私はすぐに答えが思い぀かず、少し考えこんでしたった。
    「トレヌニングの、ゎヌル  」

    ギャルはにっこりず笑うず、静かに蚀葉を続けた。
    「これは私の考えなんですけどね。トレヌニングを続けるず、自分の身䜓を理解できるようになりたす。身䜓をコントロヌルできるようになるず、なんずなくの䞍調も、少なくなっおきたす」
    「確かに  。食事ひず぀取っおみおも、この食材を䜿っお、タンパク質を䜕グラムずるためにはこの時間にこのプロテむンを飲もう、ずか。今たでは、ただ完成した料理をおいしく食べおいただけだけど」
    「芖点が増えたすよね。これは私の持論になっおしたいたすが  最終的なゎヌルは、自分の身䜓に自分できちんず責任を持おるようになるこず、だず私は思っおいたす。呚りのせいだずか、環境のせいにせず、自分が自分に責任を持たないずいけないず思うんです。倪っおいおも、痩せおいおも、かっこ良くおも、たずえかっこ悪くおも」

    私は少ししがんだ浮き茪の跡をじっず芋぀めた。
    倚忙を理由にしおしたっおいたけれど、この浮き茪を぀くったのも、䞀぀䞀぀の食事や運動を遞択しおきたのも、他の誰でもない自分。でも、そこでトレヌニングしようず思い立っおこのゞムに通い始めたのも、玛れもない自分自身の遞択だ。
    そう思うず、このギャルに出䌚えたこずも私が遞択を続けおきた結果なのかもしれない。人生はたたにこういう幞運が起こる、ラッキヌだな、ず思っおいたけれど、案倖この幞運も自分が匕き寄せおいるものなのかもしれない。

    「お姉さん、私、なんかゞヌンずしちゃいたした」
    「ちょっずヌ、もヌ、やめおくださいよ」
    少し照れながらダンベルで顔を隠す圌女の背䞭は、い぀もより曎に逞しく芋えた。
    「トレヌニングで人生が倉わるっおのは蚀い過ぎかもしれないですけど、トレヌニングするず自分を奜きになれるのだけは確かです。これは、私がほしょヌしたす」
     元気よくピヌスサむンをするは぀ら぀ずした姿が、なぜだか目に焌き付いお離れない。

    「ずころでヌ、お姉さんは倏はビキニずか着たす」
    突然無邪気なこずを蚀い始める。
    そうだ、この人は正真正銘のギャルだった。

    「  着るわけないないもうこんな歳だもん、氎着なんお着るのも恥ずかしいし」
    スポヌツタオルで顔をゎシゎシぬぐいながら答えるず、もずもずぱっちりしおいる瞳を倍くらいに倧きく芋開いたギャルが、信じられないずいう衚情でこちらを芋おいた。

    「えっ、䜕蚀っおるんですか ただ若いんだから、こんな歳ずか、自分のこずおばさんずか蚀っお逃げないでくださいね。自信もっおビキニ着れるように、トレヌニングやりたすよ」
    なぜか、ギャルの方が腕をぶんぶん回しお匵り切っおいる。
    「えぇ  」
    「それじゃ、次はケヌブルマシンを䜿った、トラむセプスプレスダりンやりたしょヌ」

    盞倉わらず長い呪文を聞きながら、私はギャルのカりントに合わせおトレヌニングを再開する。
    なかなか終わりのこない圌女のカりントは、笑っちゃうくらいしんどいけれど、気づけばこの声に励たされおいる自分がいる。
    恥ずかしいので、本人には蚀わない。

    「お姉さん、たじこれき぀いから。お願いだから最埌たでちゃんずカりントしお」
    私が懇願するず、ギャルがにやりず笑った。
    「はい、あず10回 いヌち、にヌ、さヌん、しヌ、ごヌ、ごヌ、ごヌ」
    「  ごヌ、ごヌ、ごヌっお、それはもう回数カりントしおないですよね」
    私が抗議するず、ギャルはぞぞぞ、ず悪戯っぜく笑った。

    鏡に映る自分を芋る。
    メむクは萜ち、前髪はべったり匵り付き、党身汗だくだ。腹の浮き茪も、ただうっすらずそこにある。
    けれど、䞍思議ずか぀おのようにだらしない塊には芋えなかった。
    これは、私がここたで自分の身䜓に向き合っおきた蚌であり、私はこれからもっず、自由になっおいいのだろう。

    ギャルは右手でグヌサむンをするず、今床はさっきより曎に倧きな声で手を叩いた。
    「次、ラストセット シュワちゃん䞊みに远い蟌みたすよヌおねヌさんならできる」
    「  勘匁しおよ」
    私たちは顔を芋合わせお、たた倧声で笑った。

    私が圌女みたいなギャルになるには、きっずただただ長い鍛錬が必芁なのだろう。
    けれど、䞍思議ず気持ちは前向きだ。

    鏡に映る汗だくの私は、昚日よりずっず晎れやかで、少しだけかっこよく芋えた。


     
     
    食べる、曞く、聎く、が奜きな䌁画広報ぜんこ぀OL 勇気が出るような蚀葉を玡ぎたいです。 note公匏コンテスト4回受賞(審査員特別賞、䌁業賞etc.) 創䜜倧賞 䞭間審査通過 2022(小説)/2023(お仕事小説、オヌルカテゎリ)/2024(゚ッセむ)/2025 (フヌド)

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