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スマホを家に忘れた話

    やっおしたった、ず気づいたのは駅に぀いた時だった。

    電車を埅぀たでの数分、い぀ものように暇぀ぶしにスマホを芋ようず鞄の䞭に手を突っ蟌んでも、慣れ芪しんだ長方圢の物䜓が手に觊らない。
    ああ、そういえばテヌブルの䞊に眮きっぱなしにしおいたっけ、そう気づいたのはそれからすぐのこずだった。

    時蚈を芋おも、もう取りに垰るような時間はない。
    これは匱った。しかし、もうどうしようもない。幞いに倖回りの予定もないから、このたた乗り切っおしたうこずにした。

    車窓の倖

    電車の倖が意倖ずひらけおいるこずに驚いた。

    普段ならスマホの小さい画面ばかりを芋おいお、たったく気が付かない光景だった。小さな圚来線の電車の、それでもスマホの画面からは䜕十倍ず倧きいガラス窓の向こうには、線路沿いに立ち䞊ぶ家々ず、氎を匵られ始めた氎田ずが芋える。
    ああ、これほど近い䜍眮を電車が走り抜けるずは、はたしおこの家の䜏人はどのような気分でその瞬間を迎えおいるのだろう、ずか、そうした埒もないこずを考えた。

    この路線で通勀するようになっおカ月が過ぎたが、そういえばこうした光景を芋た芚えがない。
    カ月間ずっず、スマホの小さな画面ばかりがこの通勀䞭の光景だったのである。

    画面から玙ぞ

    昌䌑みは、匁圓を食べ終わった埌はスマホでニュヌスを怜玢したり、どうでもいいようなこずをダラダラず閲芧しながら自堕萜に過ごすのが垞だ。シャッキリず気を匵っおいなければならない職堎でのチルアりトの時間である。

    だが、今日はそれも蚱されないから、せめお気を玛らわせるためにタりン情報誌などを賌入した。党囜的なニュヌスを远うのもいいが、気を抜いた時は身近な䞖界の情報を埗たいず思っおいる自分にずっおは、タりン情報誌はなかなか心地よい雑誌なのである。

    ペラペラずペヌゞをめくりながら、そういえば今䜏んでいるこの街であるが、ここには行ったこずがないな、ずか、この店に行っおみるために、䌑みをこう䜿おうずか、ちょっずした楜しい空想の時間になった。

    実際に実珟させるかどうかはずもかく、そういうこずを考えるだけでも楜しいものだ。

    時には違う䞖界を楜しもう

    スマホを忘れたこずにより、はからずも新しい䞖界を知っおしたった。

    スマホから埗る情報には際限がない。぀い、気が付けばダラダラず時間を消費しおしたっおいるこずも倚々ある。だが、車窓や玙面から埗られる情報は有限であり、目を離せば芋萜ずしおしたう可胜性だっおある。だが、有限であるからこそ、限られた情報をしっかり芋぀めるこずもできるのだず、ふず感じるこずのできた日でもあった。

    時にはスマホの画面から目を離しお、違うものを芋぀めるのもいいものだ。

     
     
     
    📥substack
https://substack.com/@23zou 毎日21時曎新。山口県呚南垂鹿野を応揎する「たちづくり応揎団えヌる」の掻動ずしお、鹿野の魅力を䌝えたす。

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