
リコーCX3が来たぞ
運転免許の更新の時期が来て、門真市の運転免許試験場に行ってきたんです。
最寄りといいつつだいぶ遠い古川橋駅から歩いて向かうと、途中になんかリサイクルショップがめっちゃあるんですよ。ブックオフと良品買館が並んで、すぐ向かいにセカンドストリート、国道を渡るとすぐハードオフまで。しかもどれも郊外型のそこそこ大型の店舗。
まあ、寄りますよね。
そこで見つけたのが、今回のリコーCX3でした。充電器なくて動作確認不能ってことで990円。
家で充電してみたら、どうやら何の故障もない美品っぽい。2000枚しか撮影してないよこれ。
リコーCXシリーズとは
実はリコーはPENTAXより古くからカメラを売ってるくらいの老舗カメラメーカー。デジカメにも黎明期から参入して、今や買収したPENTAXとダブルブランドで商売を続けています。
昔から、デジカメ業界のメインストリームに立てる感じじゃないんだけど、でも、カメラ好きなら「おっ」と思うような通好みの製品を出してました。
CXシリーズは、2009年3月に初代CX1が出て、2011年12月のCX6まで、通算6モデルが発売されました。
なんとも地味なデザイン。その代わりプラスチッキーな安っぽさは出さず、おじさんが持ってても違和感ない実用品らしさがあふれる。
実用品らしいのは見た目だけじゃなくて、28-300mmの高倍率ズームレンズを搭載。これ一台だけで、大体の撮影シーンに対応できちゃう。
2010年の発売当時だと、裏面照射型CMOSセンサー採用で高感度にも強くて、ますますどんなシーンでも撮影できる便利さが上がったモデルでした。
テレマクロ!
しかし、通好みなカメラを作るリコーのこと、カメラファンがうなるポイントも多数あって、まず、これテレマクロができるんです。
300mmの望遠端でも28cmまで寄れてしまう。ズームレンジのどの位置でも、「近すぎて撮れない」ということがほとんどない。
テレマクロだと、花などを撮るにしても背景を整理しやすくなるし、ボケを出したりもできます。
一眼使うような人だと、マクロは望遠でやるほうがやりやすいのがわかってる。
でも、「マクロは広角でレンズ前4cm、望遠だと1m離れないと写りません」みたいなのがコンパクトデジカメには多かった。だから一時期は「テレマクロといえばリコーCXシリーズ」と定番になってたくらいで。
撮ってきました
公園の時計台に、巣箱みたいなのがついてると思ったら鳩時計。でも壊れてるんだかなんだか、顔だしたままのオブジェになってました。
これはちょうどズームの中間、換算165mmくらいのところ。
画質的には、センサーが1/2.3型の小さいものだってのもあり、さすがに一眼には全然届かないし、PENTAX Q-S1にも敵わない。
けれど、高倍率ズームだから写りはイマイチかなーと思えば、思ったほど悪くない。安定して写ってます。
リコーのカメラは標準設定だとかなり地味な写りになるので、あえてカラー設定は「ビビッド」にしました……けど、このピンクの百日紅はさすがに派手な色になりすぎか。
ビビッド設定だとシャープネスも強めになっちゃうみたいで、ちょっとあんまり好みじゃないな。今度からスタンダードにするか。コントラスト・彩度・シャープネスをそれぞれ5段階で設定できるカスタムモードもあります。
これはテレ端・マクロモードで撮ってます。まだまだ寄れます。
なお、マクロモードに切り替えなければ、テレ端の最短撮影距離は143cmです。設定で最短撮影距離を画面に表示できる、という地味に珍しい機能があります。
これはズーム中域、120mmくらいのところ。
どうも、マクロモードにすると、周辺が流れちゃいますね。最短撮影距離を稼ぐために、周辺画質が犠牲にされちゃうっぽい。まあ、マクロでは周辺は乱れてもいい構図になりがちだから、問題になりにくいとは思いますが。
テレ端のマクロで花に寄る。まだ寄れます。
コンデジのテレマクロは、センサーが小さくて被写界深度がかなり深いから、ボケすぎて困ることが少ないことですね。楽だ。
猫撮るのも楽。わりと警戒されてて、あまり近寄らせてくれなかったんですけども、300mmまで望遠があればなんとかなる。
手ブレ補正は、正直そんなに効いてないか。300mm・1/200秒くらいでちょっとブレたっぽいカットあり。まあ10年前のカメラだから仕方ない。
日没が近づいてたので、感度はだいぶ上がってISO800くらい。
ISO800でも、だいぶ画像はざらついてきちゃいますね。ノイズリダクションをかけることもできますが、もちろんディティールを犠牲に、ってことに。
これは木陰に入られて、ISO1600。で、300mmなのに1/90秒が偶然にもブレずに止まった。ISO1600はさすがにノイジー、だけど意外と偽色が少なくて、輝度ノイズばっかりだなあ。これはなんでだろう?
マニアックに多機能
寄りまくれる便利な高倍率ズームレンズがついてて、感度もまあISO1600でもそれなりに写るから薄暗いくらいなら撮れる。実に対応力の幅広いカメラですね。
操作性も、伝統あるカメラメーカー(写真機を作って売り出したのはPENTAXより早いくらい)だけあって、カメラ好きなら基本的なところはすぐ理解できるような体系。
電子水準器なんて、ちょっと贅沢なものもついてます。
しかし使ってると、ところどころ「なんだこれ?」というところもありました。そういうのをマニュアルで調べて、覚書のつもりで書き出したら、他のカメラで見たことがないような機能がずらずら出てきてしまって。
「ステップズーム」といって、ズームを28mm・35mm・50mm・85mm・105mm・135mm・200mm・300mmと8段階切り替えにできる。
オートフォーカスの測距点を動かすことも当然できますが、そんなところにマニア機能が入ってる。
「AFのみスポットAFに切り替えて指定点を測距する」「AEのみスポット測光に切り替えて指定点で測光する」「スポットAF・スポットAEとして指定点で測距・測光する」と3種の動作を選んでスポットを指定できる。
これ地味にすごい便利では。
フォーカスモードに「マルチターゲットAF」という機能が。
これは、AF測距点を切り替えながら5連写して、ピント位置を5パターンまとめて撮影してくれる。マクロとかでAFが微妙に外れるのはよくあるのを、力技で解決しようっていう。
それとは別に、ブラケット撮影モードとしてフォーカスブラケットもある。撮影した位置より手前と奥にピントをずらして5連写。
ブラケット撮影は他に、ホワイトバランスブラケットもあるし、カラーブラケットという、普通のカラー・白黒・セピアを同時記録しちゃうブラケティングもある。
セルフタイマーも、普通は10秒で1枚撮って終わりのところ、最大10枚まで連続撮影にできて、撮影間隔も5~10秒で設定可。
意外にできないカメラも多いインターバル撮影機能もできます。
連写性能もあるので、画質はVGAになるものの、1秒間に120枚連写するなんて芸も。
シャッターを押したら毎秒約5枚で連写し始め、離す瞬間までの15枚を記録するなんてのも。ゴルフのスイング確認とかに使うやつですね。
シーンモードには、一般的なものの他に、シフトレンズで撮ったような効果を加える「ミニチュアライズ」とか、高感度モノクロフィルムで撮ったような「ハイコントラスト白黒」とか。
焦点距離を約70mmに固定して、撮影倍率を最大にする「ズームマクロ」というのもあります。
再生モードでも、後処理でレベル補正したりホワイトバランスを補正したり、「斜めに写ってる書類や看板をまっすぐに補正する」とか、そんな後処理までできちゃう。トリミングやリサイズ程度ならともかく、そんなことまで……。
CXシリーズの差異
リコーCXシリーズは1~6までありますが、大体半年ごとにこまめにモデルチェンジされてたカメラなので、さほどモデル差はありません。
CX1の前からリコーR8 / R10というよく似たカメラがあったんですが、CXになった時点でイメージセンサーがCCDからCMOSに変わっています。
CX1の時点では、レンズが28-200mmでした。センサーは900万画素CMOS。
CX2からレンズの望遠が伸びて、28-300mmになります。
CX3になって、センサーが1000万画素の裏面照射型CMOSになり、画像処理エンジンもGR DIGITAL IIIと同等のものに。高感度に強くなり、最高感度がISO3200になってます。
CX4では、手ブレ補正が2段から3.7段へと大きく強化されてます。
CX5はAFが強化されて、パッシブAFセンサーが併用されるハイブリッドAFに。また「超解像ズーム」でデジタルズームが高画質に。HDMI出力端子も追加されました。
CX6では、モニターの画素数が90万から123万画素になり、絞りがついてAv/Svモードも使用可能になりました。
どれを使っても、寄れる高倍率ズームで万能に使えるカメラなのは変わらないと思いますが、後のモデルほど確実に強化されてるのも確か。指名買いするならCX6がいいな。
まあ、CX6だと990円では買えないと思いますけども。
まとめ
コンパクトだからいつもかばんに放り込んでおいて、何か撮りたいものを見つけたら出してくる。何を撮るにも対応できちゃう便利さ。
リアルタイムで買ってないくせに言うのもなんですが、すごく良くできたカメラですね。







