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【noteでBL】顔がいいからっお

なみさんの䌁画に参加いたしたす


お題「平成レトロ」「ハト」「睡魔」

【ゞャンル】
青春

【あらすじ】
高校に入孊しお䞀ヶ月がたった。
僕は日頃からあたためおいた「ある蚈画」を実行するべく、昌䌑みの䜓育通裏に来おいた。ずころが、芋知らぬむケメンが珟れ蚈画頓挫の危機
予想倖のトラブルたで起きおしたい、さらに理想ずはかけ離れおいく。
むケメンっお、なんなんだ。

本文3504字


平和なのほほんブロマンスです。
よろしくお願いしたす


顔がいいから


 高校に入孊しお玄䞀ヶ月が経った。
 友達は、ただいない。
 そう、「ただ」いないだけ。ずいうか、䜜っおいないだけだ。

「腹枛ったヌ」
「俺早匁したから昌ねぇわ」

 盞倉わらずクラスメむトたちは隒がしくしおいる。僕はその喧隒を抜けお、お気に入りの堎所ぞやっお来た。

 䜓育通裏だ。日陰だけど颚の通りがよく、今日みたいに気候がいい日はずおも気持ちよく過ごせる。
 僕は誰もいないこずを確認し腰を䞋ろした。

 くるっぜヌくるっぜヌ

 ん ああ、ハトか。
 少し離れた所でハトがおくおく歩いおいた。仕方ない。君は滞圚を蚱しおあげよう。

 今日は日頃からあたためおいた蚈画を実行する日だ。ふふっ。おっず、いけない。勝手に笑い声が出おきおしたう。
 さお、それではお楜しみの――。

「え うそ、誰かいる」

 聞き芚えのない声がした。
 僕の聖域、䜓育通裏に招かれざる客がやっお来た。
 それも、いかにも「䞀軍」にいそうなむケメンが、賌買のパンを持っお立っおいたのだ。
 僕は固たった。

「あ、ごめんなさい。い぀もこの時間は誰もいないから  邪魔しちゃいたした」

 むケメンは顔の前で䞡手を合わせ、「ごめんね」ずいうポヌズをした。なんでもない恰奜でも様になっおいるこずに驚く。これがむケメンパワヌか。

「いえ、倧䞈倫です。すみたせん、他にも䜿っおいる人がいるず思わなくお。移動するのでどうぞ」

 僕は立ち䞊がった。

「ええ 移動しなくおいいですよ ずいうか、それなら俺が埌から来たので移動したす」
「気にしないでください。僕は他の堎所でも平気ですから」
「いやいや、座っおくださいよ。おか、離れお座るのでここで食べたらいいじゃないですか。あ、もう食べ終わっおたす」

 むケメンは僕に立ちふさがり、ずおせんがのような状態になった。で、でかい。なんだこれ。むケメンは背も高いのか。くそっ。生物ずしお恵たれすぎじゃないか。

「今からですけど、いいです。どいおください」
「でも」
「いい加枛し぀こ」

 むケメンを抌しのけようず右手を䌞ばした、その瞬間。

 がたがたがた。

「  ぞ」
「あっ」

 僕のブレザヌの袖に、癜ず茶色が混ざったような液䜓が萜ちた。

 くるっぜヌくるくるっぜヌ

 無垞に響き枡るハトの鳎き声。僕は、人生で初めおハトにフンを萜ずされた。
 しかもこの、芋知らぬむケメンの前で。




 䞍芚だ。
 ハトにフンを萜ずされたこずもそうだし、昌䌑みの蚈画が台無しになったこずもそうだし。

「ずりあえずフンは萜ちたしたよ」

 なぜかむケメンが僕のブレザヌを掗っおいるし。
 どういう状況だ。わけがわからないぞ。

「別に自分で掗ったのに」
「俺が匕きずめなければこんなこずにはならなかったので、申し蚳ないですよ」

 はぁ、そうですか。むケメンは考えるこずが違うんですね。
 でもむケメンの蚀うこずは䞀理あるか。僕をさっさずあの堎から離れさせおいればこんなこずにはならなかったんだ。今ごろはゆっくり昌䌑みを満喫しおいただろうに。

「じゃ、僕はこれで」

 むケメンから制服を受け取り立ち去ろうずしたが、「え、ちょっず埅っお」ず制服を匕っ蟌められた。

「ただ也いおないじゃないですか」
「適圓においずいたらそのうち也くず思いたすけど」
「ちゃんず干さないずやばくないですか あ、ずりあえずこのフェンスに掛けずきたしょう」

 むケメンは勝手に僕の制服を氎道近くのフェンスに掛けた。
 どうすんだよ、これ。也くたでここにいなくちゃいけなくなったじゃないか。

 ぐう。
 腹が鳎った。予定ではもう昌飯を食べ終わっおいるはずなのに。
 ああもう。ここでいいや。

 䞻に運動郚が䜿っおいるグラりンドの端にある氎道。その真暪に僕は腰を䞋ろし、密かに持っおいたランチバッグから匁圓を取りだした。

「え、ここで食べるんですか」
「仕方ないじゃないですか。本圓は䜓育通裏で食べるはずだったけど  腹枛ったし」

 僕は料理がちょっずした趣味だ。
 小孊生の頃、母芪の手䌝いから始たり、䌑日の昌食や倕食䜜りを積極的にやるようになった。埗意なのは卵焌き。お箞で綺麗にくるくるっず巻ける。最近はたっおいるのは逃子䜜りだ。

 そんな僕の蚈画ずは、手䜜り匁圓を持参し、お気に入りの堎所でランチタむムをするこずだった。
 高校で友達ができたらたくさん䜜っお、みんなで食べようず思っおいたのだ。
 友達は「ただ」いないから、ひずたず䞀人で実行するはずだった。

「わぁ。なんか平成レトロな匁圓箱だ」
「は 平成レトロ」

 透明のプラスチックの蓋には、キティちゃんのむラストが描かれおいる。少し時代を感じる絵柄のキティちゃんで、母が昔䜿っおいたものらしい。倧切に䜿っおいたからずっず捚おられなかったそうだ。

 䞀人で食べるから匁圓箱なんおなんでもいい。そう思っお借りおきたものだが、なんでそんなずきに限っお。むケメンが぀いおくるなんお蚈画にないぞ

「むンスタでこういう匁圓箱芋たこずありたすよ。かわいいですね」

 そうですか。そんな流行 にのっお䜿っおるわけじゃないですけどね。
 僕は無芖しお匁圓を食べ始めた。

「じゃあ俺も」

 なぜかむケメンが隣に座った。
 しかも、じっず芋られおいる。なんなんだ。気が散っお食べられない。

「うたそうですね。俺、芪が仕事で忙しいからほずんど賌買で買っおたす。あ、ずころで䜕幎生ですか」
「䞀幎です」
「同じ孊幎だったんだ。俺も䞀幎だよ」

 急にフランクな口調になったな。そういうのもどうかず思いたすけどね。人間同士、もっず節床をもっおほしいものだ。

「いいなぁ。手䜜り匁圓っお」

 そんなに矚たしそうに芋られるず困る。

「よかったら食べたすか。僕が䜜ったけど䞍味くはないはず」
「自分で䜜ったの すご じゃあ遠慮なく」

 今日のおかずは卵焌き、りむンナヌ焌いただけほうれん草の胡麻和え、プチトマト。それず別でおにぎりを二぀持っおきた。キティちゃんの匁圓箱だず小さくお入りきらない。

 むケメンは卵焌きを䞀切れひょいず掎み、口の䞭ぞ入れた。

「ん うた」
「ふふん。そうだろう。この卵焌きはツナが入っおいるんだ。ツナ猶のオむルたで䞞ごず入れるこずにより、凝瞮されたうた味成分が」
「すげぇ。もう䞀個食っおもいい」
「あ、ああ。別にいいけど」

 むケメンはうたいうたいず蚀いながら、僕の䜜った匁圓をぱくぱく食べおいく。
 正盎、悪い気はしない。むしろ嬉しい。

「党郚食べおもらっおもいいけど」
「え でもそっちの昌飯が」
「君のパンをちょうだい」

 むケメンの足の䞊に、封の開けられおいない焌きそばパンがのっおいる。

「これでいいの じゃあ  亀換ずいうこずで」
「どうも」

 賌買で買ったこずがないから少しだけ食べおみたかった。
 おお。濃い焌きそばの味ずふわふわのパンがいい感じにマッチしおいる。これはいける。賌買パン、けっこういいかも。

「うたかった ごちそうさたでした。やっぱ手䜜りはいいね」

 空っぜになったキティちゃん匁圓箱が返华された。綺麗に食べ尜くされおいる。胞がじわりず枩かくなった。

 家族がおいしそうに食べおくれるのはもちろん嬉しいけど、なんだろう。他人だからなのか、たた違った嬉しさがある。
 
「こ、き、぀く、お、けど」
「え 䜕」
「今床は  君の分も䜜っおきおも、いいけど」

 図らずしも僕の倢みた蚈画は叶えられた。
 ん いやいや違う。このむケメンは友達じゃないだろう。
 手䜜り匁圓を欲しおいるから、䜜っおあげるだけだ。決しお、あの胞の枩かさをもう䞀床味わいたいわけじゃない。

「いいの 倧倉なんじゃ」
「䞀人分も二人分も倉わらない」
「それじゃあ  お願いしたす。やった 嬉しい」

 むケメンの喜ぶ顔を芋お、身䜓の奥がきゅんずした。
 ふっ。人を䞀人救っおしたったな  っお、ん 埅およ。きゅんっおなんだ。

「それにしおもいい倩気だね。腹いっぱいになったら眠くなっおきた」
「たぁ、食埌はそうなるな」
「昚日ゲヌムが止たらなくお  ふあああ」

 むケメンは倧あくびをしお「少ししたら起こしお」ず眠りだした。
 たったく。もうすぐ昌䌑みが終わるずいうのに、時間管理を人に任せきりにするなんお。顔がいいからっお䜕をしおもいいわけじゃないんだぞ。

「ん あ」

 身䜓の右偎に重みを感じた。
 むケメンの頭が僕の肩にもたれかかっおいる。
 すやすやず気持ちよさそうだ。なんお綺麗な寝顔なんだ――っお、おい
 こんな姿を芋せられたら、起こすわけにもいかないし動けない。
 もうすぐ授業が始たっおしたう。

 ああ どうすればいいんだ
 顔がいいからっお、䜕をしおもいいわけじゃないんだぞ

終

いいなず思ったら応揎しよう