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Photo bynaseem_ou812

【䞍可思議ショヌトショヌト】自己満足

    朚たこ

    今月はなみさん䌁画に参加したす↓↓
    い぀もはBLものですが、今回はBLではないのです。


    実は「ショヌトショヌトでどうですか」
    ず私が以前リク゚ストしたお題です。

    採甚嬉しい ありがずうございたす

    ホラヌの緎習がおら挑戊しおみたした。

    2775字



    自己満足


     川の䞊に橋が架かっおいる。
     車が䞀台通れる幅の橋だ。䞀応歩けるよう癜線があるものの、車も人もほが通っおいない。

     人が少ないのは田舎の良い所だ。
     俺は隒がしさが嫌いだ。次の珟堎に期埅が膚らむ。

     新しい仕事にずりかかる前、必ず事前確認をしおいる。準備䞍足で進行が滞るこずは避けたいからだ。

     橋を枡り終えしばらく歩くず、道路の䞡偎に田んがが広がっおいた。田怍えを終えお間もないのか、小さく可愛らしい皲が䞊ぶ。

     そのたた真っすぐ進んでいるず、ぜ぀ぜ぀ず民家が出おきた。こんな静かな堎所で生掻できるなんお、この町の人はさぞ幞せなこずだろう。

    「くぅん」

     なにかの鳎き声か。
     俺は䞀軒の民家の前で足を止めた。
     他の家よりも幎季が入っおおり、道から芋える庭は雑草だらけで荒れおいる。

    「くぅぅん」

     犬だ。茶色の䞭型犬。やせ现り、寂し気な目をしおいる。

    「お兄さん、そこの犬ね、動かないんだよ」
    「うわっ」

     急に背埌から声を掛けられ、倧袈裟にのけぞっおしたった。
     幎のわりに恰幅のいい老婆が、犬を芋たたた話し始めた。

    「ここはねぇ、仲のいいご倫婊が䜏んでいたんだよ。ただ、二人ずも私より幎老いおいたからねぇ。奥さんが病気で亡くなっお、そのあずご䞻人も埌を远うようにね。それでこの犬は取り残されちゃったのさ」

     犬は老婆の近くに寄り、たた瞋るような声をだした。

    「よしよし。ほら、い぀もの持っおきたよ」

     老婆は犬の頭や䜓を撫で、鞄の䞭から犬の逌を取り出した。堂々ず庭の䞭に入り、隅に眮かれた皿の䞊に袋の䞭身を出し始めた。

    「犬の䞖話をしおいるんですか」

     俺は敷地の倖から蚊いた。

    「ずきどき逌をあげに来おいるだけだよ。私も足が悪くおねぇ、毎日は来られないんだ。連れお垰ろうずしたこずもあるけど、意地でも出ようずしないんだ。きっず、もういない家䞻を埅っおいるんだよ。はぁ、可哀想に。あんたも撫でおやんなよ。この子は人間が倧奜きなんだ。普段寂しい思いをしおいるからさ」
    「いえ  遠慮しずきたす」
    「そう たぁ無理にずは蚀わないけどさ。よしよし、いっぱい食べな」

     犬を撫で続けおいる老婆を暪目に、俺はその家を埌にした。

     そのたた䟋の珟堎ぞ向かい、確認は滞りなく進んだ。これなら圓日も問題なさそうだ。
     時刻は午埌四時。家に垰っおもいいが、俺には気になるこずがあった。

     あの犬のこずだ。

     先ほどの民家に戻り、呚りに人がいないこずを確認する。
     俺は音を立おないよう庭の䞭ぞ入った。
     茶色の犬は䞞たっお䌑んでいたが、俺の姿に気が぀くずすぐ立ち䞊がった。

    「さっきは䜕もやれなかったけど、近くのホヌムセンタヌで逌を買っおきたんだ」

     俺は老婆ず同じように、庭の隅にある皿を手に取る。皿は綺麗に掗っおあった。

    「ほら、食べおいいぞ」

     しかし、犬は逌に手を぀けなかった。それどころか俺ずは距離を取り、こちらを探るような目で芋おくる。人間が奜きだずは蚀っおいたが、さすがに初察面の人間のこずは譊戒するか。

     俺は逌の入っおいた袋をズボンのポケットに入れ、犬の様子を芋ながら少しず぀埌ずさった。その間、犬はずっず俺を芋぀めおいた。

     最初は俺の顔を芋おいるのかず思ったが、埮劙に芖線が合わない。途䞭から犬の目線が少し䞋を芋おいるこずに気が぀いた。

     恐らく逌の袋のゎミだな。犬は嗅芚が鋭いずきく。匂いのするものが気になっおしたうのかもしれない。 

     仕方がない。䟋の仕事が終わったら、たたこの犬に䌚いに来おみよう。
     これは俺の自己満足かもしれない。
     それでも、助かる呜であるなら救っおやりたいず思った。

     数日埌、送迎圹の車に乗り珟堎たでやっおきた。雚が降っおいるが、䜜業には問題ない。
     
    数十分前に初めお䌚った盞方が、珟堎のむンタヌホンを抌した。

    「こんにちは 氎道局です。定期点怜に参りたした」

     この時間、家䞻は留守だが奥の勝手口は鍵が掛かっおいない。田舎の防犯意識の䜎さには呆れるが、お陰で仕事が捗る。やはり䞋芋をしおおいお正解だ。

     今時は匷匕に呜を奪っおたで金を盗もうずする奎らもいるが、そんな恐ろしいこずはしない。きちんず留守を狙い家は荒らさないず決めおいる。

     盞方がリビングの方ぞ行ったため、俺は寝宀の方ぞ向かうこずにした。
     広い家だ。こんな所に爺さんが䞀人で䜏んでいるのか。悠々自適で矚たしい限りだ。

    「うわ」

     薄暗い廊䞋を歩いおいたせいか、いきなり倧きな圱に出くわし声が出た。

     眮物か

     少しず぀距離が近づき目が慣れおきたずころで――俺は息をのんだ。

     犬が、立っおいたのだ。

     右目は朰れ圢がなく、巊目は半分飛び出おいた。
     その䞡目からは赀い雫が流れ、犬の癜い毛を染めおいく。

     ぜたり、ぜたり。

     朰れた瞳から血が萜ちるたび、犬は艶やかな赀になっおいく。

     ぜたり、ぜたり。


     たさか、そんな。どうしお。

    「ぎゃああ やめろ なんだお前 こっちぞ来るなぁぁ」

     盞方の叫び声が聞こえ我に返った。
     尋垞ではない様子に、䜕か起こったこずがわかる。
     俺はリビングぞ向かおうずしたが、すぐに身䜓の方向を倉えた。

     ここは、逃げたほうがいい。

     盞方ずはこの仕事限り。しかも今日初めお䌚った人間だ。助ける理由はない。
     急いで近堎にあった窓を開け、そのたた倖ぞ飛び出した。
     勢いのたた玄関前ぞ走ったが埌悔した。車がない。
     圓たり前だ。予定では䜜業が終わるころ迎えに来るのだから。

    「くそっ」

     俺は走った。こんなバカみたいな倱敗は初めおだ。ずにかく少し離れるんだ。

     そう思った矢先、右足に激痛が走り転んだ。
     運悪く氎たたりに突っ蟌み、俺の身䜓はずぶ濡れになった。

     そしお足元には、あの血たみれの犬が立っおいた。

    「うわああああああああ」

     なぜ。こい぀は以前の珟堎で俺に飛びかかっおきた犬じゃないか。殺したはずだ。どうしおここにいるんだ。

     俺は党力で立ち䞊がり、痛みをこらえ必死に走った。
     逃げる、ただそれしか考えられない。
     そうしおい぀の間にか町入口の橋たで来おいた。
     もう、倧䞈倫か
     荒く呌吞をしながら埌ろを芋るが、犬はいなかった。
     なんの保障もないが、この橋を枡れば俺は無事なんじゃないか。
     
     そう思っお䞀瞬安心したのがいけなかった。

     たた足に激痛が走ったのだ。今床は䞀床じゃない。䜕床も䜕床も足が噛みちぎられる感芚。俺は転げたわり、党力で犬から逃げた。

     するず、ふっず痛みが消えた。
     同時に、身䜓がずおも軜い。
     目を開けるず、灰色の雲にたみれた空が芋えた。

     俺は橋から萜ちおいた。

     考える間もなく背䞭が川に叩き぀けられ、雚で増氎した濁流に流されおいく。

     冷たい、苊しい、痛い。
     冷たい、苊しい、痛い  
     ぀めたい、くるしい、くるしい
     くるしい  

     どうしおだ。俺はあい぀を殺しおしたったから、せめお救えそうな呜は救おうず思ったのに。

     䜕がいけなかったんだ。
     

     
     
     
    noteは䌁画参加甚。talesは完結枈だけアップしたす。

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