
【第1話】増殖する模倣怪人テンプレブラザース!「模倣コピーの罠」
天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。
AIを倒せと俺を呼ぶ!
仮面ライター‘67、只今参上!
模倣怪人テンプレブラザースどもよ!
コピーは足で書け!仮面ライター’67、爆誕!

45年前、私は六本木にあった真面目な広告洗脳集団N研によって改造されたコピーライターである。
ネットもスマホもなく、通信手段といえば固定電話とFAX、1分1秒を争う最終18時集荷の日通の航空便。
六本木という戦場で2Bの鉛筆と原稿用紙、そして己の足だけを武器に、日夜クライアントと戦ってきた。
もちろん、鉛筆やペンを足の指に挟んでコピーを書くのではない。
そんなことができたら、奇人変人として立派に飯が食える。
まだネットも、スマホもない世界では、コピーやビジュアルの参考資料、イメージ画像など、すべて己の足で本屋、図書館、レンタルポジ屋に赴き、探すしかないのだ。
また、その道すがら感じる、時代の雰囲気、街の鼓動も、コピーやビジュアルの切り口を考えるヒントになっていた。
今のようにパソコンの前に座っていれば、ミーティングができ、参考資料も、イメージ画像も、さらにコピー案すらもAIが出してくれるなど、想像だにしなかった。
だが、それで本当に良いのか?
お前たちがAIに書かせ、選んだコピーに人の心を動かすチカラはあるのか?
ネット社会の進化は凄まじく、私もたびたび新たな改造を余儀なくされた。
しかし、いつの間にかWebライター、セールスライターなる者たちが台頭。
気がつけば、コピーはテンプレ化し、どこかで見たような物ばかり。
それをクライアントも容認…世も末である。

頑として「ブ」だと言い張るので諦めた…(笑)

……あかん、これ以上は黙っておられん。
よし、ライター、返信!トーッ!

いつからコピーは人の心ではなく、人の指を効率よくポチらせる言葉に成り下がったのだ!
いつからAIにプロンプトを入力することが、コピーライターの仕事になってしまったのだ!
コスパだ!タイパだ!
そんな薄っぺらな時代の波に、私が人生をかけてきた“コピー”が冒涜されて堪るか!
テンプレートに言葉を流し込み、AIが弾き出した“正解らしきコピー”を善しとする。それはクリエイティブではない。ただの作業だ。
そもそもテンプレ大好きライター・モドキどもに、AIが弾き出したコピーのどれが良いのか判断する能力はあるのか?甚だ疑問だ。
指先だけで書かれたコピーは、人の心を煽り、ただクリックという乾いた電子音を響かせるだけの記号だ。
カチッ、カチッ。
45年、最前線で一文字に命を懸けてきた老兵として、この惨状を黙って見過ごすわけにはいかない。
私は決めた。67歳の今、あえて“非効率”という名の逆襲を始めることを。
借り物のコピーで満足している模倣怪人テンプレブラザースどもよ。
街に出ろ!コピーは足で書け!

覚悟はいいか!
喰らえ、必殺のライターキックだ!

AIに、告ぐ。仮面ライター’67の逆襲!
【第2話】怪人AIスローガン・モドキ、現る!:体温なき言葉の恐怖(つづく)
★次回、第2話の公開は7月4日(土)の夜20時だ!
H.I.S.のスローガン『もっと世界を楽しもう。』を書いた仮面ライター'67が、AIの生み出す薄っぺらな旅行会社のスローガンを蹴り倒す!絶対に見逃すなよ!