
見る場所を見る5+──イラストで見る、鳥取の映画館&レンタルビデオショップ史

「見る場所を見る」は、鳥取県内にかつてあった映画館とレンタルビデオ店を調査し、イラスト制作や映画・ドキュメンタリー制作など芸術表現を通じた記憶の復元を試みるプロジェクトです。
今回の展覧会では、5年間にわたる活動の集大成として、Claraによるイラスト作品を網羅的に展示すると共に、佐々木友輔と杵島和泉による地方映画史研究の最新成果を紹介。2025年9月に東京で開催した展覧会「見る場所を見る5」を土台としつつ、鳥取独自の展示構成で、ローカルな観客たちが生きた記憶の追体験を試みます。
見る場所を見る5+
──イラストで見る、鳥取の映画館&レンタルビデオショップ史
■日程|2026年3月5日(木)〜3月17日(火)(水曜休廊)
■開催時間|10:00〜18:00
(最終日は16:00まで。
またイベント実施時は一部展示がご覧いただけません)
■場所|Gallery そら(鳥取市栄町658-3 駅前サンロード)
■入場:無料
■関連イベント
①上映&トーク
|ファントムライダーズ──映画で見る、ローカルな映画観客の歴史
日時|3月7日(土)15:30-19:30
出演|近藤和都、田中晋平、佐々木友輔、杵島和泉
②ギャラリートーク
|映画館の考古学──アーカイブに残る、人びとの映画体験と記憶
日時|3月8日(日)16:00-17:30
出演|岡田秀則、佐々木友輔、杵島和泉
③ラウンドテーブル
|見る場所を見る──イラストと言葉で知る、鳥取の映画文化
日時|3月15日(日)16:00-17:30
出演|Clara、佐々木友輔、杵島和泉、蔵多優美、村瀬謙介、高木善祥
各イベントの参加方法
参加費|無料
予約|各イベントの開催前日24:00までに、下記の予約フォームからお申込みください。
■企画|佐々木友輔、杵島和泉、Clara
■主催|鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(佐々木研究室)
■デザイン|蔵多優美(ノカヌチ)
■協力|小取舎、SHEEPSHEEP BOOKS
■助成|JSPS科研費助成事業(基盤研究(C)課題番号:JP24K03555)「鳥取県における映画の鑑賞形態の変遷と棲み分けに関する通史的研究」、令和7年度 鳥取大学地域学部長経費事業
■お問合せ|sasakiyusuke@tottori-u.ac.jp(佐々木)
展示概要

イラストで見る、鳥取県内の映画館&レンタルビデオショップ史
出品作家:Clara、企画:杵島和泉・佐々木友輔、デザイン:蔵多優美
かつては鳥取にも数多くの映画館やレンタルビデオ店があり、人々に親しまれてきました。しかしそうした「見る場所」の記録はほとんど残されておらず、外観写真なども僅かなため、在りし日の記憶は急速に薄れつつあります。そこで私たちは「イラストレーション・ドキュメンタリー」と名づけた方法論を導入し、当時の様子を再現したイラスト作品の制作を続けてきました。
本展では鳥取県内全域の映画館を中心として、Claraが2021〜2025年に手がけたイラスト作品を紹介します。
■企画者・作家プロフィール
佐々木友輔(ささき・ゆうすけ)
1985年兵庫県神戸市生まれ。映像作家・企画者。鳥取大学地域学部准教授。映画・ドキュメンタリー制作を中心に、執筆・出版、展覧会企画など領域を横断した活動を続けている。近年の主な上映に、第13回恵比寿映像祭、第50回ロッテルダム国際映画祭、第20回リスボン国際ドキュメンタリー映画祭など。
杵島和泉(きしま・いずみ)
2001年佐賀県生まれ。2024年神戸大学大学院入学。鳥取県の映画館で発行された映画館プログラムや地方新聞記事等のノンフィルム資料に注目した調査研究を行っている。アーカイブやフィルム上映にも関心を持ち、地域資料の整理や映写補助の活動にも取り組んでいる。
Clara(クララ)
鳥取県鳥取市生まれ。イラストレーター。鳥取県総合情報誌「とっとりNOW」の表紙をはじめ、鳥取市地域振興券のイラストや全国高校生手話パフォーマンス甲子園の募集チラシ、猫カフェ「Kitty Blue」の壁画など手がける。また、鳥取の皆さまにより多くの映画を楽しんでいただきたいという想いから、2017年に映画の自主上映団体「クララとクロダのひょっこりシネマ」を始める。
関連イベント①|上映&トーク
ファントムライダーズ──映画で見る、ローカルな映画観客の歴史
ある日偶然見つけた大量の映画チラシと一冊の本。そこには日本各地の映画館を巡ったエッセイが綴られていた。「自分のものではない記憶」に惹かれた2人の大学生は、エッセイを頼りに各地の盛り場へと出かけ、過去の誰かの映画体験を追体験する旅に出る……。
地方映画史の調査・研究から生まれた「メディア考古学」的ロードムービー二部作の上映と共に、プロジェクトを初期から見守ってくださった研究者・田中晋平氏と近藤和都氏をゲストにお招きしてのトークイベントを実施。展示と上映の見どころを語ります。
日時|3月7日(土)15:30-19:30(受付開始15:00)
・15:30-16:50 トークイベント
・17:00-18:00『ファントムライダーズ』上映(本編60分、2025年)
・18:10-19:30『ファントムライダーズ2』上映(本編80分、2025年)
会場|Gallery そら(鳥取市栄町658-3 駅前サンロード)
ゲストプロフィール
田中晋平(たなか・しんぺい)
1981年⾹川県⽣まれ。専門は映像学、美学。過去の映画館⽂化や⾃主上映活動の調査・研究を進めている。国立国際美術館や山形国際ドキュメンタリー映画祭などで上映企画をコーディネートしてきた。共著に『神戸と映画:映画館と観客の記憶』神戸新聞総合出版センター、2019年など。論文に「野田真吉と松本俊夫:1960年代末の観客運動をめぐって」『美学』第267号などがある。単著を準備中。
近藤和都(こんどう・かずと)
1989年愛知県生まれ。専門はメディア論。立命館大学産業社会学部准教授。映像文化をめぐる技術・実践・経験の絡まりあいに焦点を当てた研究を行っている。著書に『映画館と観客のメディア論』(青弓社、2020年)、共編著に『技術と文化のメディア論』(ナカニシヤ出版、2021年)、『牧野守 在野の映画学』(太田出版、2021年)、『雑誌利用のメディア社会学』(ナカニシヤ出版、2025年)、共著に『ビデオのメディア論』(青弓社、2022年)などがある。
関連イベント②ギャラリートーク
映画館の考古学──アーカイブに残る、人びとの映画体験と記憶

ゲストにフィルムアーキビスト、国立映画アーカイブ主任研究員の岡田秀則氏をお招きし、展覧会企画者の佐々木友輔と杵島和泉の3名でギャラリートークを行います。佐々木・杵島から展示趣旨を説明した後、鳥取で地方映画史研究を行う意義や、映画資料のアーカイブが持つ学術研究および芸術表現の可能性について、岡田氏にコメントをいただきます。
日時|3月8日(日)16:00-17:30(受付開始15:30)
出演|岡田秀則(フィルムアーキビスト、国立映画アーカイブ主任研究員)、佐々木友輔、杵島和泉(本展企画者)
ゲストプロフィール
岡田秀則(おかだ・ひでのり)
1968年愛知県豊田市生まれ。 フィルムアーキビスト、国立映画アーカイブ主任研究員。映画フィルムの収集・保存や上映企画の運営などに携わり、2007年から映画関連資料のアーカイビングと映画展覧会のキュレーションを担当。また内外の映画史を踏まえた論考、エッセイを多数発表している。単著に『映画という《物体X》』(立東舎)、編著に『そっちやない、こっちや 記録映画監督・柳澤壽男の世界』(新宿書房)、監修書に『昭和の映画絵看板』(トゥーヴァージンズ)など。
関連イベント③ラウンドテーブル
見る場所を見る──イラストと言葉で知る、鳥取の映画文化

2021年から研究・調査・制作活動を続けてきた「見る場所を見る」。2025年9月には、これまでの活動をまとめた書籍『「見る場所」のメディア考古学──鳥取から日本映画史を描き重ねる』を小取舎から刊行しました。
ラウンドテーブルでは、「見る場所を見る」企画メンバーのClara、佐々木、杵島に加え、プロジェクト関連のデザインを担当してくださっている蔵多優美氏(ノカヌチ)、書籍刊行にご尽力いただいた小取舎の村瀬謙介氏と、SHEEPSHEEP BOOKSの高木善祥氏にご参加いただき、5年間の活動の歩みを振り返ります。
日時|3月15日(日)16:00-17:30(受付開始15:30)
出演|Clara、佐々木友輔、杵島和泉、蔵多優美(ノカヌチ)、村瀬謙介(小取舎)、高木善祥(SHEEPSHEEP BOOKS)
関連書籍
『「見る場所」のメディア考古学──鳥取から日本映画史を描き重ねる』
「見る場所を見る」のこれまでの成果をまとめた書籍が出版されました。Claraが描いた映画館&レンタルビデオ店のイラスト約60点に加え、佐々木・杵島が執筆したテキストや年表、トークイベントの採録などを網羅的に収録。鳥取の豊かな映画文化を伝え、讃える活動を続けてきたプロジェクトの集大成となる一冊です。
「見る場所」のメディア考古学──鳥取から日本映画史を描き重ねる
■編著|佐々木友輔、杵島和泉、Clara
■トーク採録|石原香絵、板倉史明、大久保遼、かつしかけいた、近藤和都、佐藤洋一、田中晋平、吉田明広、渡邉大輔
■出版社|小取舎
■協力|SHEEPSHEEP BOOKS
■販売価格|2,970円(税込)